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2024年3月の読書メーターまとめ

リュウジ
読んだ本
8
読んだページ
2721ページ
感想・レビュー
8
ナイス
202ナイス

2024年3月に読んだ本
8

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

リュウジ
★5なんとやさしい人たちの物語なんだろうか。理佐と律。1981年、進学の夢破れた18歳と小3の二人がダメ親から逃れ自立。不安しかないスタートから2021年までの背伸びせず自然体で生きる物語。といっても二人は孤独ではない。40年間に彼女たちと袖触れ合うたくさんの善き隣人たち&鳥のネネ。口に出さずとも互いがいつも気にかける。頑張れとは言わずそっと支える。幸せに暮らす一つの答え。「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ/P383」。人付き合いの下手な自分だけど、この言葉を心に携え余生を生きようと思う。
リュウジ
2024/03/24 07:36

追記>小説の中に出てくる映画「グロリア」がU‐NEXTにあったので、さっそく見た。今は名画座も少なくなり、レンタルビデオ屋さんなどに探しに行かなくてもいい時代になったよと鮫渕さんに言いたくなった(あと、映画のチケットが高くなったことも)。

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

リュウジ

2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:3077ページ ナイス数:262ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703986/summary/monthly/2024/2

が「ナイス!」と言っています。

2024年3月の感想・レビュー一覧
8

リュウジ
★5先日雨で山に登らなかった日に太陽の塔に登った。その時買った2冊の本のうちの1冊。わずか60ページ程度。なのに内容の深いこと。テーマ「人類の進歩と調和」を気に食わないと否定した岡本太郎は、どんな思いを【太陽の塔】パビリオンに込め、世界に発信したのか。他のパビリオン同様、取り壊しが決定事項だった【太陽の塔】がなぜ遺されたのか。巻末に当時のガイドブック縮刷版もついていて、そこに書かれているコンセプチュアルな文言にただただ瞠目するばかり。それは今も新しい「全人類のバイブル」ともいえるもの。恐るべし、岡本太郎。
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リュウジ
★3 そんなつもりで言った言葉ではないのに、相手を引き裂く刃になる。善意のつもりの言葉の裏に自分の思いもよらない悪意が隠れている。言葉の怖さを改めて知った短編×4。さらに怖いのは内2編が、言った本人が言われた相手に再会。その相手から予想だにしない言葉で理詰めで糾弾され「ヤメテ!彼女のライフはゼロよ」なのに破壊され心はボロボロに。人間って怖いわー。自分も誰かに似たような言葉を放ってきたんだろうな・・・。いやいや思えば自分もされてきたじゃないか。もし言った相手に会うことがあったら、言葉で復讐してやろう。ウケケ
リュウジ
2024/03/26 19:14

追記>「“そうあってほしいのに、どうしてそうじゃないのか”とよく怒られた」(P118)。「ママ・はは」のなかのスミちゃんの言葉がずっと引っかかっている。この言葉は、元陸上選手の為末さんがXで「私たちの国は“なにかあったらどうすんだ症候群”にかかっています」と同じぐらい、今の日本の病巣を言い当てているのではないか。インターネットよって誰もが正しいことでも言いたいことを言えるようになった。同時に言わなくてもいいことまで、言えるようになった。炎上やヘイトは、そんな病巣から次々と生まれているのではないか。

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リュウジ
★5なんとやさしい人たちの物語なんだろうか。理佐と律。1981年、進学の夢破れた18歳と小3の二人がダメ親から逃れ自立。不安しかないスタートから2021年までの背伸びせず自然体で生きる物語。といっても二人は孤独ではない。40年間に彼女たちと袖触れ合うたくさんの善き隣人たち&鳥のネネ。口に出さずとも互いがいつも気にかける。頑張れとは言わずそっと支える。幸せに暮らす一つの答え。「誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ/P383」。人付き合いの下手な自分だけど、この言葉を心に携え余生を生きようと思う。
リュウジ
2024/03/24 07:36

追記>小説の中に出てくる映画「グロリア」がU‐NEXTにあったので、さっそく見た。今は名画座も少なくなり、レンタルビデオ屋さんなどに探しに行かなくてもいい時代になったよと鮫渕さんに言いたくなった(あと、映画のチケットが高くなったことも)。

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リュウジ
U-NEXTのポイントで購入。いよいよ導火線に火がついた。そして岬ちゃんが極道の妻・・・じゃないや、殺し屋の妻らしくなってしまった。アッくん「いや・・・嫁はこうゆう時はよく涙を流して反対するものと・・・」→岬「時代が違うのよ―― 時代が違えば女も変わるのよ」。肝が太い。
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リュウジ
★3 反戦思想もイデオロギーも“そんなの関係ねぇ”。「お前ら国が好き勝手するのなら、俺らも好き勝手やらせてもらいますわ」と自分たちがやりたいこと(禁止の音楽・ダンス・パーティ)を、上手に国家から逃れつつ片っ端から消費していった若者たち。主人公の「なんで一々青年が先頭に立って旗を掲げなきゃならないんだ/P188」と反戦青年活動家やヒトラーユーゲントの生き様をぶった切った一言には笑った。生き方は選択できる。ただ、どれを選んでも相当の覚悟が必要。いつの時代も、国、戦争、災害のカタストロフから個人は逃れられない。
リュウジ
2024/03/17 19:26

追記> この小説のスウィングボーイズのような中産階級の不良少年たち。「白ばら運動」で散った知的階層の反戦若者たち。独TVドラマ「ジェネレーションウォー」や皆川博子氏「総統の子ら」で描かれた望んで国家に身をささげた若者たち。当時のドイツにいろんなタイプの若者たちが現れた背景に何があったのか。WW1の賠償金による国家(価値)崩壊に起因したものだけじゃないはずだよね・・・と新しい興味がわいた。「欲しがりません勝つまでは」で全国民が一丸になれた日本と違うのは確か。単純にドイツと日本の若者を比較するのは危険。

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リュウジ
★5主人公の夫婦だけでなく物語に登場した様々な男女の“嘘”は、自分を取り繕う隠し事か?それとも人生を共にしてきた相手への気遣いか?そんなことを考えながら読んだ短編連作。映画脚本家になる夢を捨てず年を重ねた不惑の無職夫と、何も言わず夫が好きだからとふたりで生きてきた看護師の35歳妻。贅沢はできないがこのくらしの瞬間をふたり愛おしく思いながらも、今のふたりのカタチは正しいのか悩む日々。口にする嘘と口にしない本心。それでもゆっくりと自分たちの幸せを噛みしめていく贅沢。桜木氏の染みる&体温のある表現で描いていく。
リュウジ
2024/03/11 19:14

追記>「年を取れば、どんな諍いも娯楽になっちゃうんだから」とお隣さんが主人公の妻に言った言葉が好き。・・・嫁もそう思ってくれていると祈るw

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リュウジ
★3 何十年ぶりかの再読。本箱の風太郎蔵書から引っ張り出したのは忍法帖第一作目。印象が強烈だったせいか、全てではないが筋や内容を結構覚えていた。徳川三代目将軍の座を賭けて甲賀十人伊賀十人が対決。ある者は化け物となり、ある者はキテレツな妙術を繰り出し殺し合う。それを病理学、白血球、唾液千五百ccといった当時はなかった現代用語を駆使し説明を加えるので、そんな忍法が本当にあったかのよう。風太郎の真骨頂だ。「忍びの家」のように海外でもきっと受けるよ。アメコミ「X-メン」と戦えばどっちが強いかな?と想像しつつ読了。
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リュウジ
★5 悔しいわー。騙されたわ―。「警察は何してるん」とジリジリするなかで、どんでんするラストへ向けての見事な話の運び。オセロの黒が一気に白へと変わっていくような快感。犯人含め、事件に係わる登場人物が代わる代わる証言していくことで物語は進む。時折そうでない部分もあって、これが大きな伏線となる(この構成はスゴイ)。美と醜、善意と悪意、真実と嘘、死にたいと生きたい。約670ページの物語内に現れたさまざまな2軸。小説ではビートルズの曲を狂言回しに使ってたけど、自分的にはKANの「最後に愛は勝つ♪」が鳴り響いたわ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/31(3038日経過)
記録初日
2007/03/12(6498日経過)
読んだ本
1056冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
360227ページ(1日平均55ページ)
感想・レビュー
1049件(投稿率99.3%)
本棚
2棚
性別
血液型
O型
職業
クリエイター系
現住所
奈良県
URL/ブログ
http://blog.livedoor.jp/ryucere/
自己紹介

2020.06.20.更新 2020.12.08.追記 2021.01.04.改訂
2022.11.05.更新 2023.08.23.更新 2024.01.15.更新

子育て&会社の経営責任から離れて5年目に入った。
嘱託社員で気楽な身分だったが、そろそろその先のことも考えねば・・・
という時期になってしまった(年金制度ってホント、ややこしいぞ)。

趣味はあいも変わらず、「読書」「山」「セレッソ大阪」。


【読書】
幼いころから本好きで。童話「泣いた赤鬼」はその頃の愛読書。
中学2年の時に友人より大量に譲り受けた星新一で読む楽しさを覚え、
大学に入って生協で本が10%割引で買えることから、さらにどっぷり。
以来、本とともに生きてきた。

読後は次の本に移る前に読書メーターに必ず感想を。
制限文字数255字できっちりと収めることをおのれに科す。
「東京會舘とわたし」部門で
第4回 レビュアー大賞 優秀レビュアー賞をいただきました。
次の機会には最優秀をと思うが、いまだ夢は叶わず。
・・・というか、この催しは終わったのかな。
今年も年間最低100冊をめざす。

【山】
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの術後後遺症(左足裏と臀部にシビレ)に
悩まされながらも、山歩きは続行。

2023年の夏に「息子の嫁と一緒に家族4人で北アを登る」夢を
息子がかなえてくれて、燕岳・大天井岳縦走。
また、秋には手術や台風などで4度予定をキャンセルした
折立から黒部五郎岳→双六岳→新穂高温泉を実現。

ただ足が辛かった。いつまで登れるか・・・と思いつつ、
今年も北アルプス、苗場山、八幡平を構想中。


【セレッソ大阪】
始まりは、2002年のW杯。
ダフ屋から10万円で買ったチケットを手にスタジアムで見た
チュニジア戦でのモリシのゴール。
そこからが自分のセレッソサポーター史スタート。
居場所はメインスタンド中央より北。
2023年は優勝できる戦力だったのに、失速。
3つ目の星は生きている間に拝めるか。

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