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2024年7月の読書メーターまとめ

リュウジ
読んだ本
10
読んだページ
3460ページ
感想・レビュー
10
ナイス
172ナイス

2024年7月に読んだ本
10

2024年7月にナイスが最も多かった感想・レビュー

リュウジ
★4 熱いマラソン小説。そのスタートの号砲が鳴るのはなんとP364目。それまでは行政によるレースの準備。コース設定の難しさだけかと思ったら、ビル風をどうするか、風景は選手にどう映るかなど、選手ファーストとはこういうことかと新発見。そこに県知事、担当者、陸連、マラソン選手たちそれぞれの思惑と野心が交じり合う。そしてレースが始まると、走る目的も哲学も対照的な二人のランナー。一人は独善的な天才。一人は不幸な凡才。その二人が世界最高記録をめざし、レースで交錯する泥臭い人間ドラマ。レースの終わらせ方もお見事でした。
リュウジ
2024/07/13 19:33

ありがとうございます!ミカママさんに背中を押された!やっぱり日をあまり置かずに読むのがいいですよね。(「チーム」はうろ覚えだったし…)。Ⅱは既にポチッとしたので月曜日にやってきます。もうⅢもポチっします。

リュウジ
2024/07/13 19:35

レースの終わり方、自分は大丈夫でしたw 自分的にはあの感じが「ベストかなぁ」と思って本を閉じました。

が「ナイス!」と言っています。

2024年7月にナイスが最も多かったつぶやき

リュウジ

2024年6月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:3833ページ ナイス数:383ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703986/summary/monthly/2024/6

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2024年7月の感想・レビュー一覧
10

リュウジ
★4 物語としては少々出来過ぎ。しかしスポーツとは筋書きのないドラマだ。冷静沈着な山城でさえ「肉体は精神を凌駕する/P301」と言いながらも「最後は根性だ/P372」「精神が必ず肉体をひっぱってくれる/P422」と言う矛盾がスポーツの中に存在するからこそ、奇跡と呼ばれるドラマが生まれる。しかし今回の山城は面白かった。吉池さんの手紙の反応だけではない。自分のことは自分が一番わかっていると思っていた山城が自分の行動&言葉に自分が何度も驚く。そして最後の行動(この筋書きも想像できなかった)。次の最終巻が楽しみ。
リュウジ
2024/07/27 20:49

追記1>小説最後の山城の言葉。彼がそんなことをみんなの前で言うのか、、、という驚き。さらにたまたま先日新プロジェクトXで放映された「男子バスケ 世代を越えた逆転劇〜オリンピック 48年の挑戦〜」と「なでしこの花咲く日まで~サッカー女子 不屈のバトンリレー」を見たからか、この言葉はより深く心に突きささった。何事も突然強くなるわけではない。先人たちが創り上げた土台の上に成長と進化がある。そんな出来事がフィクションである小説だけでなく、現実の日本にもあったという素晴らしさ。

リュウジ
2024/07/27 20:58

追記2>ネットは人の知的欲求を異次元的レベルで拡大し、考える力(切り口)をさらに広げた。しかし同時に自分で考える前にネットで答え(正解)をすぐ求めるようになった(最近はチャットGPTでネットは答えまでつくってくれる)。答えを見つける限界まで自分を追い込まない&追い込めない。日向も芯にはそんな意識を持つ若者なのかなぁ。背景にはネットだけでなく、働き方などさまざまな環境変化があるんだけどね。数年前「限界を挑む経験ができなくなった若者たちの今後」について同年配の人たちとよく話をしたことを思い出した。

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リュウジ
★4 すべては自分が速く美しく走るため。天才だからこそ持ち得た山城の単純冷徹な哲学と、怪我をし2年もレースから離れていてもその哲学を捨てない傲慢な人間性。ホント腹立つ奴だけど、なぜ、そんな山城を元チームメイトたちは助けようとするのか?(実際、無視されるし嫌がられるし)。その疑問の答えは、時折現われても山城自身が全否定する別人格にあると思うものの(ネタバレもあったけど)、明確に記されたのはドラマチックな展開後に待っていたラスト1行。そこに記された単純な言葉がすべてのスポーツ競技の良さであり神髄なんだろうね。
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リュウジ
★4札幌、室蘭、留萌、江別、小樽…。釧路の二人の刑事が捉えた細い線を辿り広い大地を列車と足で殺しの犯人を追う姿に思い出すのは清張「砂の器」。この小説で解き明かされる謎の奥にあったのも「砂の器」と同じく埋もれたままにしたかった過去。そして人間の業。登場する人たちはみんな逃げていた。逃げずに立ち向かった一人は殺され、一人は悲しみのしまい場所をようやく手に入れ、一人は再び差し出していた手を振りほどかれていた悲しみに気づく。桜木氏は人間の業の深さと不幸を描くのがうまいと思う。そこに一筋の光を描くのもうまいと思う。
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リュウジ
★4 熱いマラソン小説。そのスタートの号砲が鳴るのはなんとP364目。それまでは行政によるレースの準備。コース設定の難しさだけかと思ったら、ビル風をどうするか、風景は選手にどう映るかなど、選手ファーストとはこういうことかと新発見。そこに県知事、担当者、陸連、マラソン選手たちそれぞれの思惑と野心が交じり合う。そしてレースが始まると、走る目的も哲学も対照的な二人のランナー。一人は独善的な天才。一人は不幸な凡才。その二人が世界最高記録をめざし、レースで交錯する泥臭い人間ドラマ。レースの終わらせ方もお見事でした。
リュウジ
2024/07/13 19:33

ありがとうございます!ミカママさんに背中を押された!やっぱり日をあまり置かずに読むのがいいですよね。(「チーム」はうろ覚えだったし…)。Ⅱは既にポチッとしたので月曜日にやってきます。もうⅢもポチっします。

リュウジ
2024/07/13 19:35

レースの終わり方、自分は大丈夫でしたw 自分的にはあの感じが「ベストかなぁ」と思って本を閉じました。

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リュウジ
U-NEXTのポイントで購入。シリーズ完結。異常だった世界が普通に戻る。でも元あった世界に戻ろうにも戻れないんだよね。それはファブルたちも同様。ふつうにはなれない、戻れない。この先、兄と妹、岬はどんな人生になるのだろうか。時に人を殺すこともあるウイルスは自分が生きる宿主が必要だが、宿主にとってはウイルスは不要。ウイルスと人間の関係=殺し屋と社会の関係。まさか、こんな終わらせ方とはね。
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リュウジ
U-NEXTのポイントでだいぶ前に購入。対決の先が知りたくて続きを読了。この巻は「ジョンウィック:コンセクエンス」的なやな。ナイフと銃の接近戦。「今から3分後-- お前らは一生後悔するーー」っていっぺん言ってみたいわ。
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リュウジ
I坂氏の小説を読んでいたのだが、なぜか××××だったので断読。帰宅時に読む本がなくなったので、以前U-NEXTのポイント購入していた(7)をスマホで読了。ついに殺し屋チーム vs 殺し屋チームの戦いに。しかも殺せないファブル含む少数対多数の接近戦。なんとなく映画「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」的な。あと2巻。
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リュウジ
ずいぶん前に購入し読み始めたものの全く頭に入ってこず、途中で放置してた本。先日、小説「広重ぶるう」を読み、浮世絵の題材のランク、絵師と出版元の関係、浮世絵の作り方、絵が描かれた意図などを人が生きている物語のなかで知ることができた。すると、QA方式で単発的にまとめられたこの本の内容が、点ではなく線でつながって浮世絵の世界を広くとらえられるようになった。小説は偉大だ。しかし日本人は面白いわ。描きたいという気持ちに純粋で、もっと面白く描きたいということにも貪欲。茶道や柔道など日本特有の道という生き方にも通じる。
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リュウジ
★5面白さの予想を超えた(何度か泣かされた)。梶さんが描いた広重は、不貞腐れるわ、妬むわ、面倒くさいわ、ひどく人間臭い。でも凄くいい奴。相手が知らない人であってもどこまでもやさしいのだ。最初はうまくいかなかったそんな彼が、RPGのように人と出会い、描きたい物に出会い、「何故自分は描くのか」を絶えず自問自答し、その答えを見つけるために成長していく様の面白さよ。“好き”を仕事にするだけでも幸福なのに、「描くことしかできないから描くしかねぇ」と描きたい物を描き尽くした豊かな一生を彼に寄り添って目撃したって感じ。
リュウジ
2024/07/06 16:22

追記>チェックしてた小説だったが、「あべのハルカス美術館」で今日から開催の「広重 ―摺の極」を見に行く前に読まなきゃと積読本を押しのけて読了。読んでよかった!広重作品の一通りを知れたし、小説でも取り上げられていた展覧会の副題“摺の極”が楽しみになった。「広重ぶるう」と呼ばれる空の青、川の青は目の前にしてみるとどんなに美しいのだろうか?(経年劣化してるんだろうかな・・・)

リュウジ
2024/07/06 16:25

追記2>空の青で自分が思い出すのは「八ヶ岳ブルー」。これは八ヶ岳の冬に見られる濃紺の空のことを指す。見たのは5年前だったかな。初心者向け雪山、八ヶ岳/北横岳に登った時のこと。ロープウェーで1771mから2237mの山頂駅まで一気に登る。その山頂駅に下りたときに目に飛び込んできた濃い青の美しさに息をのんだ。大勢いた他の登山客などは目に入らなかった。雲一つなかった。あるのはどこまでも濃い青一色。歩き始めると、その空の青と雪の白と自分だけだった。3年前にもう一度見ようと同じ場所に行ったが、あの青ではなかった。

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リュウジ
★3 神のみ許された正義を人間が行使する。だからいつの時代も正義は誤る。正義を規定する法でさえ時代や支配者によって変化する。物語は一度疑った容疑者を警察権力が自供に追い込み、それを証拠に裁判→判決/断罪。最初の誤りが連鎖する汚染状態。物語を通し感じたのは人の世に正義はなく、人がそれぞれ自分の価値判断に基づく正しい行いをするしかないのだなということ。それ以外にも中山氏らしく「再犯率6割の現実を前に刑務所は本当に更生施設でありえるのか」や「なぜマスコミは正しく機能しないのか」など様々な問いかけが物語にあった。
zero1
2024/07/02 13:41

こんにちは。司法の誤りと隠蔽を鋭く描いた作品です。📚️ひとつ疑問。【刑務所は本当に厚生施設でありえるのか】について。確かに医療刑務所などはありますが、【厚生施設】なんでしょうか。【厚生】の変換が違ってませんか?

リュウジ
2024/07/02 14:00

zero1さん、ご指摘ありがとうございます。誤植です。修正しました。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/31(3037日経過)
記録初日
2007/03/12(6497日経過)
読んだ本
1056冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
360227ページ(1日平均55ページ)
感想・レビュー
1049件(投稿率99.3%)
本棚
2棚
性別
血液型
O型
職業
クリエイター系
現住所
奈良県
URL/ブログ
http://blog.livedoor.jp/ryucere/
自己紹介

2020.06.20.更新 2020.12.08.追記 2021.01.04.改訂
2022.11.05.更新 2023.08.23.更新 2024.01.15.更新

子育て&会社の経営責任から離れて5年目に入った。
嘱託社員で気楽な身分だったが、そろそろその先のことも考えねば・・・
という時期になってしまった(年金制度ってホント、ややこしいぞ)。

趣味はあいも変わらず、「読書」「山」「セレッソ大阪」。


【読書】
幼いころから本好きで。童話「泣いた赤鬼」はその頃の愛読書。
中学2年の時に友人より大量に譲り受けた星新一で読む楽しさを覚え、
大学に入って生協で本が10%割引で買えることから、さらにどっぷり。
以来、本とともに生きてきた。

読後は次の本に移る前に読書メーターに必ず感想を。
制限文字数255字できっちりと収めることをおのれに科す。
「東京會舘とわたし」部門で
第4回 レビュアー大賞 優秀レビュアー賞をいただきました。
次の機会には最優秀をと思うが、いまだ夢は叶わず。
・・・というか、この催しは終わったのかな。
今年も年間最低100冊をめざす。

【山】
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの術後後遺症(左足裏と臀部にシビレ)に
悩まされながらも、山歩きは続行。

2023年の夏に「息子の嫁と一緒に家族4人で北アを登る」夢を
息子がかなえてくれて、燕岳・大天井岳縦走。
また、秋には手術や台風などで4度予定をキャンセルした
折立から黒部五郎岳→双六岳→新穂高温泉を実現。

ただ足が辛かった。いつまで登れるか・・・と思いつつ、
今年も北アルプス、苗場山、八幡平を構想中。


【セレッソ大阪】
始まりは、2002年のW杯。
ダフ屋から10万円で買ったチケットを手にスタジアムで見た
チュニジア戦でのモリシのゴール。
そこからが自分のセレッソサポーター史スタート。
居場所はメインスタンド中央より北。
2023年は優勝できる戦力だったのに、失速。
3つ目の星は生きている間に拝めるか。

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