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2024年8月の読書メーターまとめ

のれん
読んだ本
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8490ページ
感想・レビュー
31
ナイス
759ナイス

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2024年8月に読んだ本
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2024年8月のお気に入り登録
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  • 塩崎ツトム

2024年8月のお気に入られ登録
1

  • まどか

2024年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

のれん
ネタバレ続編というか世界観を広げる他パーティの物語。世界をかけた戦いに投じた名もなき戦士たち。前回が神話の英雄なら今回は民話の英雄といったところだろうか。 皮肉を言いながら、根本原因だけを叩くことにより実績をつむことができない。今作は「真の英雄とは名誉を求めないからこそ名誉足りえる」というテーマがあるのだろう。 ラストも未熟な預言者だった彼女を救った彼の言葉が染みる。 個人的にはハイライトたる前作パーティ合流は、『NARUTO』のサスケ奪還編の砂の忍援軍シーンを思い出した。最高。(1/2)
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2024年8月にナイスが最も多かったつぶやき

のれん

猛暑が続いたせいか月末は体調が悪く、読書もまずまずだが面白いと膝を打つ作品が少なかった。とにもかくにもパッとしない。なにかと暴落という単語が浮かぶここ数日だ。2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:29冊 読んだページ数:8156ページ ナイス数:725ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/743521/summary/monthly/2024/7

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2024年8月の感想・レビュー一覧
31

のれん
ネタバレ『ぐらんぶる』然り工学部生って女子と共に部活やバイトに勤しめる生活を送れるのだろうか。情報工学はよう知らんが、花のないレポート三昧を送っているような……今作では2浪の20歳理系一年(学科に6人しかいない女のうち3人と共に)がモラトリアムに耽溺して、やけに豊富な酒紹介をしつつ、旅行やら学祭を謳歌している。 てか酒持ち込みしてる学生もそうだけど、先生とか今なら一発アウトでは? 私立も厳しいし。 最近の学生生活っぽくはないが、ヤニ・酒・賭けのダメ学生生活は当事者の思い出としては楽しいものである。(1/2)
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のれん
ネタバレ個人的には壮大なゴシック文体百合短編集。女と意識をテーマにした作品が多く、性や意識をモノ化した時にどれだけ人間性は軽んじられるのかという主題をグロテスクに描いている。 「地獄を縫いとる」「徒花物語」はその真骨頂で女性性をこれでもかとモノ化して嬲る他人(男女問わない)らを、ドンドン人と思わなくなっていく様が恐ろしかった。思い人の対象がコロコロ変わったと思いきや、どれも自意識で対話してたという所が面白い。他者の考えていることなど結局は欲望と自己満足なのだから、(1/2)
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のれん
ネタバレ絵柄に気合は入っているものの、動きはぎこちなく感じた。私は鎧着用での西洋剣術に詳しくないので、正当なものなのかもしれないが……だがキャラの芝居がかった騎士道精神たっぷりの外連味は原作通り。 終盤の騎士たるもの決闘の誘いを受けないとは何事か、と外野がはやし立てる様はなんとも興奮した。騎士道という名の社会的立場からの強迫観念。これを受けなければ社会的死であり、受ければ物理的な死が待っている。まさに戦士は死を持って生きることができる。この立場を女に据える本作の奇天烈さよ。天晴貞操逆転。
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のれん
ネタバレ銀河系を駆けるほどの技術力を持ちながら、社会性は中世氏族というスペースオペラ。 クイーンという女王アリ体制を敷いてせっせと働く雄オークたちの奮闘。挿絵が肉感がある通り、ヒロインの年増感が強く、特にライバルキャラの母親をサブヒロインとして略奪する(?)など、異色のキャラ関係が目を引く。 ただ、基本的に部族間での蹴落としあいばかりで、決着は決闘ありきの氏族間裁判で決まる。主人公は外様の中途採用でありつつ順調に出世街道なのが、一昔前のサラリーマンものを思い出させる。作風も年増感がある。これがラノベの高齢化か……
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のれん
ネタバレ地球SFといわれると、単純に万年億年単位で見た生態系・天体活動を視点にした作品だと思っていたので「一万年後のお楽しみ」「竜は災いに棲みつく」みたいなのは想像していた通りの作品だった。つまり王道で楽しい作品。だが時代はサステナブル。これをテーマにした作品も多かった。人間は下らなく自然は歯牙にもかけない、みたいな作品がある中、「鮭はどこに消えた?」と「ソウルメイカーは歩みを止めない」はとても良かった。環境破壊も保護もすべて人間都合であるから、苦慮しながら選択するという営みを主体性をもって描いていた。(1/2)
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のれん
ネタバレ外国の怪異が日本に持ち込まれるという設定は面白い。日本の神々や都市伝説の怪異を在来種として駆逐し強化する(繁殖)する外来種のモンスター。強い種とそうでない種の違いは曖昧だが、モンスターデザインは独特で今作の文章では足りない怪物感が出ている。 いわゆる『コワすぎ』シリーズを踏襲したバトルとシュールギャグとホラーを組み合わせた作風で、勘違いネタなどのお約束が許容できれば楽しく読めるだろう。 個人的にはキリエを始めとしてキャラの絡みがほとんど決着がついてないので、何かしらドラマを入れてほしいのだが。
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のれん
ネタバレヒロインが可愛いわ。こう男を困らせようと全力で画策してくる女って可愛くないですか。しかも一途に幼少の時からいたずらばかり。それに逐一反応してめげない少年なんて相性ピッタリやん。さてはてそこまで追っておいて、死んだ彼女を見た後に再開した二人目の彼女とは、と読ませる展開は良い。学園の設定は平行的で正直あまりにおかしすぎるので少々辟易したが、シリーズを学園でまとめるためなのかもしれない。(1/2)
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のれん
ネタバレちょっと性欲が強い主人公につける名前が某ゲームを連想させる。おそらく確信犯のような気がするなぁ。ブラジルの先住部族の野性味ヒロインという平成初期みたいなキャラ付けもぶっ飛ばす、おっぱい連呼に呆れ交じりに頭をからっぽにしてしまう。 そんな緩んだ頭には、悔しがって諦めずに試行錯誤する男らしい背中を持つことや子だくさんを肯定しつつ、そこに少数民族ならではの立場を考慮するよう含んでおり、意外とコンプラ意識が高いとすら思ってしまう。(1/2)
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のれん
ネタバレなんかメインストーリーの前日譚みたいな話だった。 剣を極めた主人公が魔法の世界で戦うみたいな話で、ヒロインとの出会いが天下一武闘会といういつものラーメン屋みたいな安心感なのだが、これらが主人公が思春期前に行われているという点。ラストで主人公が成長しヒロインとともに学園編スタートという終わり方が不思議な感じ。 あとがき読めばカクヨムから来てるらしく、なるほどWEB小説で区切り良くしたからの構成だったと。 貴族と平民という関係性を掘り下げるのかは不明だが、家族が良い人たちでほっこりした。
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のれん
ネタバレ序盤の「ゼロ学年生」というファンタジックな設定には首を傾げまくった。万能生徒会長がそういうものだと説明するのが納得いかないくて頁も止まる。 しかしこのお膳立て設定を除けば、友情という言葉をテーマにしている故のキャラ設定であることが分かる。 人を裏切る/裏切られたと感じるときは意図しないものばかり。契約も何もない友人だからこそ距離をどのように図るかは当人次第で、正解なんてない。 相手のことを見続けることを誓う男女ならそれは恋人になりえるだろう。友愛のブレについて考えると中々面白く深読みできる。(1/2)
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のれん
ネタバレ哲学はほとんど分からないので、知らない世界を冒険する気分で楽しみながら読んだ。 アリストテレス、キケロ、モンテーニュ、ルソー、カントと古代ギリシャ、古代ローマ、18~19世紀西欧の友情論の動きについて語る。もともと「友人」という言葉は同じ共同体内で意思決定や見解を一致させるべく議論する同輩の意味だったらしい。今でいうなら同じ会社とか学校内だけで一つの政治(ギリシャなら都市国家か)を話し合う公共の仲間というべき。公共だから私的な友情など邪魔になるし、友情優先でモラル無視なんてされたら困る。(1/4)
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のれん
ネタバレ表紙のブラゴでっかと思ったが本当に3m近くデカくなってるらしい。ワンピースのキャラかよ。 旦那との和解(?)はまた今度かな。ブラゴが今のシェリーに言うことはほぼなく、受け入れた上でやってほしいことだけするのが相棒という感じ。こういう以心伝心がガッシュの魅力なのかもしれない。 次章はナゾナゾ博士。このあたりから前作同様のシュールギャグが頻発するように。やっぱり我慢してたのね……
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のれん
ネタバレ【酷評】読書メーター感想からハードルが上がったのもあるが、何よりテーマのロジックが気に入らない。 青春のノスタルジーに文字通り溺れて、自分を否定する悪意から逃避行する。これ自体は良いが、これを先導するのが主人公ではなく、恋する彼という点。終盤で虐待でねじ曲がったと端的に語られた少年による独白が語られるが、性的な臭いがしないサディズムじみた独占欲に白けた。 主体性が男にしかなく、それでいて意思の独占権は彼女にある。彼女は自らの感性により鬱屈して、ぼんやりとした不安を抱えている。(1/2)
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のれん
ネタバレコナン・ドイルはミステリや冒険小説よりも歴史小説(ノンフィクション戦記)を好んだというが、あまりにも作風が貴族主義すぎる。 架空戦記でドイツ皇帝が逃げずに名誉の突撃をしたらとか、親の人形でありながら真の愛を誓ってくれた娘と船で無謀な新天地に向かうとか、うだつの上がらない画家の夫を支える妻の美しさとか……とにかく伝記小説の作風なんだよな。幻想に憧れる男とそれを微笑んでくれる女性。 遺作短編も悪党を断じる義憤の私刑を試みたダークヒーローもの。大人になれない人間がいる限りこの幻想の面白さは剥がれることはない。
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のれん
ネタバレ貴族という言葉は現代では放蕩・堕落を意味する言葉として引用されるというイメージから、本来の高貴さを説明していく。 欧州文化圏における貴族政治とは徳を備えた者たちによる指導という古代ギリシャの哲学が発端であったという。しかし、現実は理想とは異なり、徳よりもより強力な軍隊を持っている者たちが政治の実権を握る。それは経済力をそれなりにもった平民であったり、戦乱に明け暮れた皇帝であったりした。 長い歴史で変遷する貴族が単に権力を有したそれらと異なるのは、義務と特権を両立したところにある。(1/4)
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のれん
ネタバレ2024年に選挙で意外な大苦戦を強いられたのを聞いて手に取った一冊。本著の刊行は選挙前だが、選挙の苦境の理由が思わず分かってしまうと言っていいほど、モディ首相の批判理由を凝縮しまとめている。 前半はモディ首相の神格化に事欠かない偉人エピソードと批判潰しの実例であり、後半はそんなモディ首相の苛政を紹介している。 貧乏な幼少期からのサクセスストーリーだの、別勢力(イスラーム)への敵愾心を煽るだの、コロナの徹底的ロックダウンだの、保守・権威主義の独裁者あるあるが揃っている。(1/2)
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のれん
ネタバレ思春期時に発覚した取り換え子事件。夫を病で失い、実子も同じ病で亡くなったことを知った母に感情移入した。毛色は違うが是枝監督の『そして父になる』という作品を思い出す。 自分や夫と違い、賢く元気な自慢の血の繋がらない娘。娘の本当の親は、それにふさわしい裕福で賢い家庭だった。 だが会うことすら叶わなかった実の娘は音楽の才を受け継いでいて、その歌は育てた娘に伝わっていた。 2人の娘は音楽を通じて母の愛と才を受け継いていたのだ。最後の母が娘の決断にすべてをゆだねた故の娘の思いには涙。親子ものには弱いんだって。
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のれん
ネタバレ若者にとって老は遠く死は身近でないからこそ重要なテーマだ。彼らは露骨に死期を知りたがり、死に至る絶望を欲している。親が死ぬ過去と病で死ぬ未来に挟まれて、若者は自分の痕跡と愛を音にして残す。 ロックパンクという言葉は古臭くなってしまったが、刹那的な快楽を音楽に込める青春は変わらない。 キャラの特性がそのまま彼らの欲していた(物語で獲得する)テーマの説明になっている直球さはよく言えば熱く、悪く言えば捻りがない。 今でも勢いのあるこういう作風は若者に人気だろう。逆に言えば老死が近づいたオッサンにはちと眩しい。
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のれん
ネタバレ続編というか世界観を広げる他パーティの物語。世界をかけた戦いに投じた名もなき戦士たち。前回が神話の英雄なら今回は民話の英雄といったところだろうか。 皮肉を言いながら、根本原因だけを叩くことにより実績をつむことができない。今作は「真の英雄とは名誉を求めないからこそ名誉足りえる」というテーマがあるのだろう。 ラストも未熟な預言者だった彼女を救った彼の言葉が染みる。 個人的にはハイライトたる前作パーティ合流は、『NARUTO』のサスケ奪還編の砂の忍援軍シーンを思い出した。最高。(1/2)
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のれん
ネタバレ好きな人の気持ちが知れたら……というギミックを夢にするのは古典的。そのせいで堅物で論理的な主人公が夢の内容を信じる展開が少々スムーズすぎた。せめて現実への作用を実験してみて確信するシーンとかほしかった。夢の中で話すだけではなんというか個人の妄想かなって思ってしまう。 あと全国的に有名な俳優夫婦の娘が女優になりたいという希望で、高校部活の演劇に入るかな。もっと専門的な外部劇団に入るとか……いや本題でもないどうでもいい所なのだが、物語の背景具合が少し気になった。筋以外が気になる個人的な読者側の問題である。
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のれん
ネタバレ【困惑】作中漫画の世界に転生するというブームのある展開。 不良少年が急に更生したら周囲はどう感じるだろうか。違和感なく立派になってくれるのは嬉しいが、100%他人なので引っかかる。元ヤンママ母は良いのだろうか。息子さんの元人格が根は良い奴だったからこそ、可哀そうに思える。 ヒロインも健気で主人公のために外見もなにもかも変えられる尽くしっぷり。正直理由の過去話だけだと、ちょっと違和感あるレベル。むしろここまで徳積めるのに不良になんでなったんやという感覚。 原作漫画が分からんから、運命への危機感が掴みづらい。
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のれん
ネタバレ物語全体が大いに動いた巻。フェリクスの物語。徐々に明かされていた第2王子のストーリー全貌が語られると、ドンドンキャラに浸透していく。個人的には前巻で魅力を上げたブリジットが可哀そう。探し続けていた思い人への喪失をなんとか物語に繋げてほしいところ。 そして隣国皇帝は脅すわ、生徒巻き込んでヒロインと化したアイザックを救おうとぶち上げてくるモニカの胆力。ネロなどの彼女を思ってきた強キャラたちの暴れっぷりに期待。 これ全員相手するルイスの負担が半端ないわなw
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のれん
ネタバレメギストス様人間やったんか……それもヒーロー協会側。こいつらもう同業他社だろ。競合相手かつ業界成長のために手を取り合う存在。非常に美しい社会秩序である。その秩序を破壊するのはまさに社会からドロップアウトした者。 社会の矛盾を許せぬ青い正義は秩序を破壊するのだ……と書くとなんか中核派みたい(そこまで真剣な社会派ではないと思うが)。労働はいつだって持ちつ持たれつで大変なのだ。時に嘆き、時に励むサラリーマンになったオタク賛歌の締めを期待したい。
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のれん
ネタバレ学生編の原作でも一番にノッていたのがこの頃のような気がする。 彼氏紹介したいっていった高校生の娘と、再婚相手連れてくる親父という地獄絵図。 大人からしたらもう独立してくれるんだという安心感の証であり、子供からしたら最後の親になってくれる機会だと感じている。 『名探偵コナン』の毛利家みたいなラブコメは現実には難しい。人は誰かを好きになった後も別人と恋ができる。男は新しい女が好きで、女は他者が好きになった男が好きだから。考えは違うのにどちらも苦しい。恋愛は辛い。
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のれん
ネタバレ原作1巻終盤から2巻序盤まで。 かなり背景や小道具の線画が増えていて、非常に見やすく迫力があった。連載していくと画力がアップする好例なのだろうか。今までと比べるとかなりの見ごたえで良かった。 そして後半は今作唯一にして随一のヴィランたるクララの登場。Youtuberをイメージした享楽的なキャラの再現に期待。
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のれん
ネタバレこれは斜め上からの衝撃。個人的にはゲーセンにあった『ボーダーブレイク』というゲームに近い感覚。異世界での資源採掘現場が無法地帯となり、採掘した資源と機体奪取を目的とした各拠点争いが常習化するという無茶苦茶さ加減。 現代情勢を見ると現場が遠く死人もでない遠隔ロボットなら有り得ると思ってしまうのが怖い。なんせ中古中破ロボット一体で500万やからな(笑) ストーリー的には勘違いものだが、機体パーツを勘定して戦う感じが古い『アーマードコア』シリーズも彷彿とさせる。こりゃ作者も読者もロボゲーおっさん専用ですわ。
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のれん
ネタバレガガガの『たかが従姉弟との恋』が良かった作者の新作。瑠音と果南というヒロインの非対称性がとても良い。それでいてどちらも恋人とか幼馴染とか自分を固定するラベルを張ることに嫌悪感を感じている。瑠音は自己肯定の高さによってそんなものいらないから揺るがない己を愛して欲しいと思っていて、果南は自己肯定の低さによってそれがなければ生きていけないとは情けないと嘆いている。 どちらも正しいことで、人は演技をしながら人と付き合っているからこそ本当の自分というものを持つことは難しい。(1/3)
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のれん
ネタバレ基本的に社会科学では、根拠の共通点から結論を帰納法的に見つけ出すが時折根拠の共通性が恣意的だと指摘されることがままある。 著者は根拠に自身で定義した造語を使うという独特な論法を多用する。もちろん定義に使用する根拠として同時代の実態や文書を用いて理由を説明するのだが、時折サラリと母系の遺伝(環境)や世代を超えた平氏(北条氏)の復権、足利氏(源氏)の復讐など、中々ぶっこぬいた論法を用いる。もともと前著が一石を投じるタイトルだったが、ちょっと今作はタイトルの「答え」を急ぎすぎたきらいがある。(1/3)
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のれん
ネタバレ序盤から語られた先輩へ一矢報いる展開は素直に熱い。メインジャンルから外すことで、主人公キャラの戦いをどっちが勝つか分からない展開に練ってるのは凄い。「意外と」試合にも話数使っている今作だからこそできる芸当である。 千夏先輩の努力をねぎらい、彼女の無念を晴らしながら激励する男っぷり。惚れるのも納得。 そういやまだキスもしたことねぇのにこのイチャイチャ感。そして次は夏休み。責められっぱなしだった彼女の反撃をラブコメパートに期待したい。
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のれん
ネタバレ他者と繋がり、許し、愛する家族になる。愛に対して漠然としか捉えられないのに強く求めている今作のキャラにとって、家族は大きな目的になる。 しかしデンジは家族を持つことを否定するのに求めたがる。きっとそれはいつか「あなたは私の家族だ」と呼ばれたいからだ。ナユタのために行動することもデンジなりの贖罪であり、しかしながらそれを偽善だと非難するのもデンジ自身である。 独身青年の華麗なる諦観。それを癒すのは恋か、腐れ縁のサムライヤクザの友情か。特にサムライソードはまさかの再登場である意味一貫した性根にむしろ安心する。
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のれん
ネタバレ作者は布石を回収する展開が好みのようで、その布石開示を壮大にフリを効かせながらも斜め上から行う。空想の象徴である怪異をとらえることで、覆い隠していた絶望の事実が明らかになるという流れの対比は良い。 怪異そのもののオチは弱かったかもしれないが、周りの配慮に苦しむ思春期の少女の成長譚としては綺麗に締まっている。一夏の映画にありそうな作品。捻くれた読者としては味付けが足りないのは仕様がないが、本来の中高生にはふさわしい。が、私が学生時代こういう作品は毛嫌いしていたハズなのでままならないものである。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/02/06(3000日経過)
記録初日
2017/02/06(3000日経過)
読んだ本
2923冊(1日平均0.97冊)
読んだページ
833727ページ(1日平均277ページ)
感想・レビュー
2831件(投稿率96.9%)
本棚
1棚
性別
自己紹介

静かにゆっくりラノベやら娯楽小説を読むのをモットーとしております。

たまに変な方向に走ることもあるけれど、大抵趣味だから仕方ない

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