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2024年10月の読書メーターまとめ

湖都
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14
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4783ページ
感想・レビュー
14
ナイス
484ナイス

2024年10月に読んだ本
14

2024年10月のお気に入られ登録
1

  • demiry

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

湖都
ネタバレ両親を事故で亡くした百音、マンションの屋上神社の宮司であり百音を引き取った統理、統理の友人でゲイの路有を中心に描かれる暖かい物語。皆それぞれ生きづらさを感じているけど、「それがどうした」という強さも持っているところが良い。特に百音は精神的にしっかりとしていて、将来が楽しみ。縁切り神社の効果はよくわからなかったけど、マンションの屋上の庭園は気持ちいいだろう。ひとつとても疑問があるのだけど、p.289で残暑を嘆いているときに「オーストラリアでは道路が溶けたらしい」って、オーストラリアは冬じゃないのかな?謎。
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
14

湖都
ネタバレビルの2階にある、漫画家を記念する私的な美術館が舞台。若い館長姉妹と常連さんがゆる〜く謎を解決する物語。大した謎じゃないのだが(一般的なミステリと比べると)、なかなかヘビーな事件が起こる。それに、人間関係もちょいとごちゃごちゃ。恋愛ものが多くて、キャラや展開がかぶることも。冷静に考えてみると、なんとなくモヤる結末も多い気がする。でも、一般的にヒロインになり難いあかね(「ひっつめ髪をしたデブでメガネのオタク女」)が明るく自由に生きていて、恋が実ったと思われる結末は、多くの人に希望を与える、と思う。
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湖都
ネタバレなんじゃこれは。妻を惨殺された男・ワハシュが、殺人犯を追うところから物語は始まる。語り手は、その場に居合わせた動物や虫達。先住民族達の中へ入り、政策の悲劇を知り、狂気の殺人犯から逃げ、対峙する。敵は犬になり、ワハシュと行動を共に。ワハシュは幼少期の記憶を取り戻し、故郷と家族の悲劇を知り、父の正体を知り……という、終始重たいながらも「何の話だったっけ?」となった最後。動物や虫達がワハシュに近かったのも理由があったのね。悲劇や苦しみを集約したような、叫びのような本だった。ワハシュはこの先…?
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湖都
ネタバレ裏表紙に「思わず涙する連作短編集」と書いてあったが…どちらかというと怖くて泣きそうな方だった。あの世が近くにあるという町を舞台にした、昭和の物語。殺人とか得体の知れないものとか、普通に怖いです。こういう本を読むと、特殊能力とか不思議な体験とかいらないから平和に暮らさせて欲しいと思う。いい町ですよ、と登場人物達は言うけれど、私は住みたくない。覚智寺、古本屋、レコード屋…それぞれの短編に共通して出てくるお店にも曰くがある。整理して読んだら、もしかしたら心が暖かくなる、かもしれない。
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湖都
ネタバレ何を隠そう、ラッコ大好き。図書館の新着図書コーナーでこの本と出会う。可愛い。今年の5月に三重まで会いに行く前に『ラッコのすべて』を購入したのだが、この本もなかなか。かつていたラッコ達の写真が載っていることと、ラッコに携わる人達のインタビューが特徴か。かつていたラッコ達に関しては、私が会ったことのある子もいて感慨深い。しかし、全てのラッコを網羅して欲しかった(できるのか?)。やはり顔が皆違って個性がある。また、インタビューは泣ける。皆が語るマナにも会ってみたかった。
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湖都
ネタバレアメリカ人の著者の、スコットランドにいた先祖から著者本人までの家族の歴史を、短編として日常を切り取った物語。『嵐が丘』や「タイタニック」や『大草原の小さな家』なんかを思い出しながら読んだ。実際、壮大な物語である。前章の登場人物が次章では祖父となって出てきたりする。登場しては去っていき、著者自身の物語ですらそれを感じさせる。描かれなかった合間の時代のことも想像できる。特に前半のご先祖達の章が好きなのだけど、色々な人のご先祖を読んでみたいな。誰か書いてくれないかな。
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湖都
ネタバレ少々古い印象の本。1人の女性を殺害し、利害関係が一致した3人の男性がリレー形式で大阪から東京へ遺体を運ぶというのがトリック。冒頭で明かされているのでネタバレではない。しかし運ばれていたのは女性の遺体ではなく…という物語。一体誰が遺体を入れ替えたのか、ということを楽しみに読んでいたが、最後の最後に随分乱暴な展開になった。あんなに周到にやってきた犯人が、最後にまさかの殴り合い?ロボット要素必要?もう少し納得のいく結末が欲しかった。あとは、最前提のトリックも現代なら使えないよね。
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湖都
ネタバレ優しい話なのかと思って読み始めたら、なかなか酷だった。主人公・碧の恋人の安西が、ない。甘え腐った考え方で、恋人を実家に連れ帰るのに親に話を通せない?しかも、恋人を守ることすらしない?無理ーー!その父親の言動もありえんし、なんなら碧の母親の弟第一主義にも腹が立つ。冒頭に出てきた恩人の正体も愚かそうな人だったし、なんなんだ。碧は前向きに行動ができる人。しかも器用で頭も良い。素敵な友人もいるし、安西のことや実家のことは忘れて、やりたかったことを突き進んだら良いと思います。ヨリだけは戻すな!笑
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湖都
ネタバレ北斎の娘であるお栄、画家としての名を葛飾応為という女性の人生の物語。似たような境遇の娘が時代や女としての差別という逆境に晒されながら健気に頑張る系の話を読んだことがあったので、再読かと危ぶんでいたが違った。お栄は男勝りで当時にしてはなかなか自由に生きた人だったようだ。北斎もそれを認めていたのか、お栄は父をも凌ぐような画家であった。本書を読みながら幾度か作品を検索したが、「三曲合奏図」の構図は見事。「吉原格子先之図」も明治の匂いを感じる。しかし物語は、善さんとの仲をはじめ、全体的に切なかったのはなぜだろう。
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湖都
ネタバレしがない探偵事務所を営む茶畑が、依頼人から前世の記憶についての調査を頼まれることから始まる物語。胡散臭い霊能力者みたいのも出てくるし、いくつもの前世の記憶には年代の重なりや生存者もいるので眉唾物かと思っていたが…。結果、新興宗教というかニューエイジ系でした!前世の記憶を読むのが楽しかったかな。生まれ変わりだと今の人口に対応できないんじゃないか説は以前から気になっていたけど、この物語のように全員繋げなくても、「新しく魂が生まれる」説と「動植物も生まれ変わる」説を今後とも信奉していきたいと思います笑
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湖都
ネタバレ著者の本は何冊も読んでいるが、だいぶ印象の違う重たいファンタジーだった。物語を貫くのは、男が女を嬲り搾取する構図。全編通して暴力的で、メッセージ性が強い。一見よく作り込まれた異世界ファンタジーなので、違う切りこみ方なら子供向けになったのかも。いや、難しいか。盛り込み過ぎで(シリーズものならまたイメージ違ったかも)強制的視点でストレートだから、余計に暴力的に感じたのか。よくこれ出版したな。すごい。考えたいことは沢山あるけど、著者の怒りに巻き込まれて頭が混乱してる。数年経ったらまた読み返したいかも。
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湖都
ネタバレこんな会社嫌だー!左遷部署「イノ部屋」へ異動となった中堅社員・酒井が主人公。同じく左遷された2人とは微妙な関係だし、仕事は無いも同然。監視され、言いがかりをつけられないように挙動に注意し、他人を陥れるための駆け引きを持ちかけられる生活…。本当に腐ってる会社だ。味方が判明してゲリラ戦(地味だけど)が始まった後も、不快は止まらない。『オズの魔法使い』の勇気とか知恵とかの問題じゃない気がするよ?重松氏ならもっと感動作が読めるかと思っていたのだが…残念ながら基本設定が悪過ぎた。ニワトリが飛んだところで環境が悪い。
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湖都
ネタバレ今年の春にイメコンを受けてみたので、復習を兼ねて。本当に教科書のように基本からしっかり書いてある。逆に言うなら、少し齧ったことのある人ならあまり得るものはないかも。私はイエベ春とブルベ夏の間のニュートラルとプロに診断され、「そういう人もいるよ!」ということはこの本でも触れられていたのだが、結局4タイプのことしか解説されていなかったのが残念。もっと細かくパーソナルカラーの説明してくれる本、求む。あとは、顔タイプとか骨格診断で矛盾した結果が出る人にも優しいなぁと思った。幸い、私は似合うものが一貫していたが…。
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湖都
ネタバレタイトルから受験生の話かと思っていたが、受け入れる側の高校の先生達がメインの物語だった。最初は名前やキャラが一致せずに苦労した。親子や兄弟もいたし…。中盤からは、何が問題かわからなくなってきて、みどり先生じゃないが早くこの夜終わってくれないかな〜と思うように。最終的な犯人達の想いもしっくりこなくて、あまり合わない本だった。とりあえず、相田はひどい。坂本先生も一緒に仕事したくない。というか、そとそも教職が大変だな。他人に関わる責任問題が多過ぎてゾッとする。
が「ナイス!」と言っています。
湖都
ネタバレ両親を事故で亡くした百音、マンションの屋上神社の宮司であり百音を引き取った統理、統理の友人でゲイの路有を中心に描かれる暖かい物語。皆それぞれ生きづらさを感じているけど、「それがどうした」という強さも持っているところが良い。特に百音は精神的にしっかりとしていて、将来が楽しみ。縁切り神社の効果はよくわからなかったけど、マンションの屋上の庭園は気持ちいいだろう。ひとつとても疑問があるのだけど、p.289で残暑を嘆いているときに「オーストラリアでは道路が溶けたらしい」って、オーストラリアは冬じゃないのかな?謎。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/02/22(2831日経過)
記録初日
2017/02/21(2832日経過)
読んだ本
2139冊(1日平均0.76冊)
読んだページ
759218ページ(1日平均268ページ)
感想・レビュー
2139件(投稿率100.0%)
本棚
8棚
性別
自己紹介

リアルタイムで読んだ本(漫画、雑誌除く)だけを登録していきます。
辛口な感想も書きます。

海外の作家さんの本を多く読んで育ちました。
最近は主に、邦人作家さんのタイトルしか知らなかった本を読もうとしています。

図書館族なので、家の積読本が減らないのが悩みです。

お気に入り登録してくれた方、ありがとうございます。
シャイなので自分からお気に入り登録できません。
でも、好きな本の系統が似ている方、コメントなどでときどき感想を共有できる方は仲良くさせていただきたいなと思ってます。

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