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2024年6月の読書メーターまとめ

さーくる・けー
読んだ本
37
読んだページ
13328ページ
感想・レビュー
37
ナイス
2795ナイス

2024年6月に読んだ本
37

2024年6月のお気に入り登録
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  • hiace9000
  • 津島修三
  • katokicchan

2024年6月のお気に入られ登録
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  • SHIN
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2024年6月にナイスが最も多かった感想・レビュー

さーくる・けー
ネタバレ「我は、この世界を知り尽くす」という信念のもと、在野で生物学の研究に身を捧げた南方熊楠の物語。知の巨人との異名を持ちながら、アカデミックの世界には収まりきらなかった破天荒な生き様を、岩井圭也らしいエモーシャルな味わいを入れつつも丁寧な筆致で描いています。様々なジャンルで高いレベルの作品を上梓し続ける岩井さん。そろそろ大きな文学賞をと思っていたところ、直木賞候補になりましたが、さて届いてくれるか?
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2024年6月にナイスが最も多かったつぶやき

さーくる・けー

5月は、米澤穂信の小市民シリーズ四部作完結を祝して、最初から遡って完結までを読み通せましたので、大満足です。2024年5月の読書メーター 読んだ本の数:47冊 読んだページ数:14617ページ ナイス数:2879ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/788372/summary/monthly/2024/5

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2024年6月の感想・レビュー一覧
37

さーくる・けー
ネタバレ「女に生まれてごめんなさい」というインパクトのある言葉から始まる政治ミステリ。政策担当秘書、新聞社の政治記者、市議会議員、そしてベテラン国会議員、4人の女性の視点から、いかにも現実的にありそうな日本政治の表と裏が描かれています。政治の世界が「女であることに絶望するだけの環境がそろっている」ことに対する女性の憤りがよく分かります。結末のどんでん返しのような事態は無理だとしても、もう一つのテーマであるジェンダー問題も、早く進めてほしいですね。政治小説としてもミステリとしても面白かったです!
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さーくる・けー
ネタバレ台湾を舞台にした私立探偵ハードボイルド小説。最初は主人公の蘊蓄も含めた自分語りがダラダラと続いて読みづらかったけれど、殺人事件のターンからは一気に物語に入り込むことができた。事件の背景を考慮すると、冗長ではあったが序盤の内容も確かに必要だったと思わされた。また、台湾社会の空気感や市井の人々の考え方も学ぶことができました。濃い味わいの面白くい作品を楽しみました。最近出た続篇も楽しみにしています。
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さーくる・けー
ネタバレ王道を行くエモーシャルな余命モノで、ミドルティーンエイジャーを対象としたラブストーリー映画のノベライズのような物語。シンプルでストレートでスラスラ読めるのはいいのだけれども、病院を探すシーンとな少し無理筋な気もするし、行間に深みがなかったかな。しかし、終盤のヒロインの日記には思わずウルウルさせられ、オジサンの心にも刺さりました。小学校高学年から中学生の女子が読むと良いのではないでしょうか。
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さーくる・けー
ネタバレゴッホに憧れて裸一貫で上京して画家を目指した棟方志功の半生を、妻の視点から描いた人物伝的なアート小説。棟方志功は、モノクロの版画で世界を魅了したというイメージしかなかった。あの独特な味わいは誰かに師事したものではなく、やはり根っこのアイデアからオリジナルだったんですね。妻との夫婦愛も盛り込まれていて、感動的ではあったのですが、欲を言えば、戦後に「世界のムナカタ」へ辿りつくところまで深堀してもらいたかったです。
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さーくる・けー
ネタバレ主役にはなれなくても、自分にとっては唯一無二の人生を楽しめばいいじゃないかと思わせてくれる6篇の短編集。これまでの行成さんにはないタイプのお話で構成されていると思います。どれも粒ぞろいで味わいがありますが、中年のリアル妄想ラブストーリーな「ユキはひそかにときめきたい」と、端正で純粋な感動モノの「妻への言葉が見つからない」の2篇が特によかったですね。
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さーくる・けー
ネタバレマッチングアプリで出会った彼と別れたばかりの朋香、妻と娘との距離ができて仕事も行き詰まる達児、若い旧友がなくなったことに落ち込む千草、あてもなく仕事をやめて半年が過ぎた剣矢。千葉県寄りの絵で川の土手沿いアパートに住む4人の人間ドラマ。・・・・ いつものホワイトな小野寺さんらしい、特に大きな出来事が起こるわけでもないけど、ターニングポイントに立たされた人の心の揺らぎに、リアリティを感じます。やや小粒ながらも、心に染みる物語です。
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さーくる・けー
ネタバレタイトルから宗教団体を作り上げていくイヤミスかと思って読み進めていくと、事態の輪郭がぼやかされたままで、なし崩し的に展開していき、思いもよらない方向へ進んでいく。 登場人物のほとんどがいかがわしくパラノイア気味であった。これはミステリとかサスペンスとかにカテゴライズするのがふさわしくなく、”真梨幸子作品”という分類しかできないお話でした。
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さーくる・けー
ネタバレ第65回メフィスト賞受賞作。飲酒運転の車に轢かれて死んでしまった二年E組の人気者・山田が、夏休み明けたら教のスピーカーに憑依して、声だけの存在になって帰ってきた!?私立男子校の高校生の中二病ライクなバカらしさも感じるやりとりが、在りし日の高校時代が思い出されて懐かしくなった。この斬新な設定は奇をてらっただけでなく、十代後半の成長スピードと不変の存在を対比することにより、生きることの意味を炙り出しているようです。結末は少し切なくもさせられる青春ファンタジー・ミステリでした。テンポがよくて、とても面白かった!
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さーくる・けー
ネタバレ剣樹抄シリーズ3冊目にして完結編。初巻が光圀と少年少女の隠密組織「拾人衆」が活躍するスパイものの要素が強く、2巻目では木剣使いの少年・了助に主人公がシフトして旅路についたので、3巻ではどこへ進むかと思ったら、なんと幕府を転覆させようとする陰謀と、大きくスケールアップしました。終盤、江戸城下を火の海にしようと目論む極楽組と、それを防ぐ光圀らの幕府側のせめぎあいは、迫力満点でエンタメ感がたっぷりでした。
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さーくる・けー
ネタバレ信長、秀吉、家康、信玄、謙信、政宗、松永久秀、三成の8人の戦国武将を今村翔吾がプロファイルした作品。各武将の一般的に広まっているイメージの背景を説明しつつ、著者の個人的な見解を示すとともに、最近改まった説なども紹介してくれます。今後、三成の三部作(1作目:既刊「八本目の槍」、2作目は今秋発行予定)の構想があるようですが、今村さんは人物造形の自由度が高い方が面白そうなので、斎藤道三を採り上げるのはいかがですか?
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さーくる・けー
ネタバレ8050問題をメインに、引きこもり、ネグレクト、女性ホームレス、年金搾取など現代の社会問題の要素を盛り込んだ社会派ミステリ。葉真中さんの作品なので、重苦しい展開を覚悟していたけれど、男性犯人のロスジェネ世代エピソードが冗漫であったことと、結末に明かされた真相がやや拍子抜けだったことで、それほど心が震えなかった。『絶叫』、『Blue』に続く女性刑事・奥貫綾乃シリーズらしいですが、過去作に比べて犯人の人物像に深みがなかったのかも。期待が高すぎたせいで辛目の感想ですが、平均点以上の面白さはありました。
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さーくる・けー
ネタバレ北海道にある私立大学獣医学部に入学した不登校の過去を持つ主人公・聡里が、先輩・ルームメイト・同級生らとの交流によって、動物との向き合い方を学び、大型動物(牛・馬)を扱う獣医師になるまでの成長物語。前半は、聡里のナイーヴさに馴染めませんでしたが、友人たちとの関係性が構築されていくとともに払拭されて、途中からは寄り添うことができて良かった。ストーリー展開は概ね予想どおりであっても、祖母・チドリさんとの別れにはウルウルさせられました。「良作」というラベルを貼りたくなるような作品です。
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さーくる・けー
ネタバレ控訴中の未決囚であるシリアルキラーから、事件の再調査を依頼された大学生が、殺人犯の生い立ちをタドルうちに、次第に彼に魅了されていくサイコ・サスペンス。落ちぶれた元優等生の主人公が心の隙に付け込まれ、だんだんとサイコパスにマインドコントロールされていくのにゾワゾワしました。櫛木さん、こういう系統はピカイチですね。ここ数年の作品は読んでいましたが、過去作も追いかけてみようと思いました。
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さーくる・けー
ネタバレ「たとえ天が墜ちようとも」の主人公・ボーディの少年時代を描いた青春ミステリ。アメリカ・ミズーリ州の田舎町で、高校に馴染めずに孤独に暮らしていた15歳の少年が、黒人女性の失踪事件や、隣に越してきた同い年の少年との交流を発端に、大人への成長へつながる激動の夏が訪れる。過去作と同様に、正義や差別をテーマに盛り込みながら、エンターテインメントに徹したエモーシャルなストーリーでした。スタンド・バイ・ミーを彷彿させるような、静謐さが漂う中に鮮やかさもある、ひと夏の少年の物語を堪能しました。
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さーくる・けー
ネタバレ前作はクスノキ自体が物語の中心でしたが、今回はキーアイテムだけれども、家族の愛情と人のつながりがメインのお話でした。結末も想定どおりにもかかわらず、絵本を通じた「今のあなたが存在することをありがたいと思い、感謝しなさい」とのシンプルでストレートなメッセージと、優しさに満ちて切ないストーリが胸に響きます。東野さん、ミステリでなくても本当にうまい。心に染みるハートフル・ファンタジーでした。
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さーくる・けー
ネタバレ学生時代からの十数年にも及ぶ付き合いの親友に、「告白させて、失恋させたい」大作戦を目論む、少し風変わりなラヴ・ストーリー。視点人物のテンション高めなモノローグがややゴチャゴチャした感もありましたが、こんな設定とキャラクターは住野さんオリジナルで、楽しくかつ面白く読みました。本格的に大人に向かう直前の30歳になったばかりの主人公たちが、青春の名残を見せてくれるような若者小説でした。
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さーくる・けー
ネタバレ元同僚であるから潔白証明を依頼された弁護士が、法廷で親友である殺人事件の担当刑事と対峙する白熱のリーガル・ミステリ。デビュー作「償いの雪が降る」の重要な脇役ふたりがただ単に対決するだけでなく、それぞれが抱えている過去の悔恨にも纏わる人間ドラマでもあった。そして終盤の頻拍間のある法廷シーンは白眉であることに加え、どんでん返しにもやられました。また、日本の裁判との相違も勉強になったし、デビュー作のヒロイン・ライラが登場するのも楽しめました。とても面白かった!
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さーくる・けー
ネタバレ最新刊を読むために再読。自分の思いを委ねて血縁者に託すことができる不思議なクスノキ。犯罪者になりかけていた状況から管理人見習いとなって、人の心を学び成長していく主人公と、差し伸べたい手を我慢してそれを見守る伯母の姿を、東野さんらしいややドライな筆致で描かれているのが良いですね。心温まるファンタジーでした。続編も楽しみです。
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さーくる・けー
ネタバレ元寇・弘安の役で「河野の後築地」と称される武勇を示した河野通有。著者が自作の歴史小説史上「最もマイナー」な人物を主人公に据えて、想像を大きく羽ばたかせた今村流元寇物語。人はなぜ争うのか、人を信じることとは何かをテーマに、偏見や差別のスパイスを加えて、今村節を紡いでいます。いつもと比べると結末がややスッキリしなかった気もしましたが、相変わらずのリーダビリティと人間の心を大切にする熱い想いは健在で、引き込まれての一気読みでした。
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さーくる・けー
ネタバレ宗教団体から逃げ出した森の中で、首が切断された死体に遭遇し、一緒に逃げる仲間も同じように殺されて、追い詰められていくホラー・ミステリ。澤村さんと言えば、比嘉シリーズを代表に、心の内側に迫るような怖さが特徴だと思いましすが、今回はおぞましさ優先のお話でした。読みやすく、グロさは感じたものの、怖くはなかったですね。今までの路線の方が好みです。
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さーくる・けー
ネタバレ結婚をきっかけに様々な問題が浮かび上がる、娘とその両親の家族小説。結婚相手の家族と経済格差と考え方に隔たりのあることが判明し、困惑が深まりストレスを抱える中で、娘の問題だけでなく、それまで問題がなく30年近く連れ添ってきた両親にも隙間風が生じ始めて・・・・。娘の父親と結婚相手の男性二人が、本質的にパートナーへの思いやりが欠如していることにイライラしながら読みました。男性の自分が思う以上に女性は感じるのではないのでしょうか。ソフトランディングしたような結末の割には、読後感は良くなかったですね。
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さーくる・けー
ネタバレ「我は、この世界を知り尽くす」という信念のもと、在野で生物学の研究に身を捧げた南方熊楠の物語。知の巨人との異名を持ちながら、アカデミックの世界には収まりきらなかった破天荒な生き様を、岩井圭也らしいエモーシャルな味わいを入れつつも丁寧な筆致で描いています。様々なジャンルで高いレベルの作品を上梓し続ける岩井さん。そろそろ大きな文学賞をと思っていたところ、直木賞候補になりましたが、さて届いてくれるか?
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さーくる・けー
ネタバレ法医学ミステリのヒポクラテス・シリーズ第5弾。引きこもり家庭+老老介護をテーマにした5話の連作短編でした。読みやすくて面白かったのだけれども、前作に引き続いて光崎教授の影が薄く、栂野もそこまで活躍せず、完全に小手川刑事が主人公になっていた。渡部警部ももう少し姿を見せてくれると、このシリーズの良さが際立つと思う。
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さーくる・けー
ネタバレ「六法推理」の続編で、無法律シリーズ(?)第2弾。前作の内容はほとんど忘れていましたが、軽快な読み味と主人公二人のキャラは何となく覚えていた。前作よりも軽快さがさらにパワーアップして、あっという間の一気読みでした。どの作品も読みやすい五十嵐さんの中でも、最もライトな青春リーガルミステリです。まだまだシリーズは続きそうですね。
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さーくる・けー
ネタバレ中世ヨーロッパのような世界観を持つ架空ファンタジー大河の第4巻。「夜明け前が一番暗い」という、苦しさを感じさせる革命前夜の物語でした。そして、自由な世界が訪れることを信じて身を捧げた若い女性の切なくも哀しいラヴ・ストーリーでもありました。ルクレツィアが聡明過ぎて彼女の思惑どおりなのにはツッコミを入れたくなりましたが、エモーショナルさが上回りました。いよいよ完結編となる次巻では、どのようなドラマが待っているのか、楽しみです。
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さーくる・けー
ネタバレ令和における社会の世相を織り込んだ8篇の短編集。どれも歌野さんらしい、捻り&スパイスを感じさせてくれました。お気に入りは「彼女の煙が晴れるとき」です。
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さーくる・けー
ネタバレ「償いの雪が降る」の続編。大学を卒業してAP通信の記者になったジョーは、スクープ記事が名誉毀損であるとウ歌えられている最中に、田舎で実父と思われる同姓同名の男の不審死の知らせを受ける。・・・・ 彼の両親との複雑な家庭環境をはじめ家族が今回のキーワードであり、前作に引き続き後半は目くるめくような二転三転ありのグイグイ引っ張られる展開でした。いろんな面が繋がりすぎるきらいはあるものの、心揺さぶられる青春ミステリです。
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さーくる・けー
ネタバレ【辛口】第二次大戦後に東西に分断され、20世紀終盤に統一されたものの30年が経過しても東西格差がある日本を舞台にした歴史if設定のサスペンス。現代日本社会が抱える諸問題を採り上げるために、あえて仮想の国で暗躍するテロ組織を中心としたストーリーにしたと思いますが、貫井さんほどの大作家にしてはディテールが雑に感じられ、せっかくの設定を活かしきれてい内容でした。前作「龍の墓」に続く残念な作品です。貫井さんには、社会性のあるテーマで心の内面へじっくり寄り添うような物語をお願いしたいですね。
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さーくる・けー
ネタバレシリーズ第6弾は第1部完結編。今回はミステリ要素は殆どなく「異世界×医療×ファンタジー×ラヴストーリ」でした。ほぼまるまる1冊が現世に戻ってしまった空洞淵が幽世に戻るまでのお話。そしてこれまでの登場人物が総出演の大団円でした。8月にも第2部が始まるようですので、また楽しみにしています。
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さーくる・けー
ネタバレエンゼルス番記者の密着取材により大谷翔平の歩んだ軌跡を紹介するSHO-TIME第2弾。2022年シーズンからWBC優勝を挟んで、初HR王&2回目のMVPの2023年シーズン、そしてFAでのドジャース移籍までの舞台裏が語られます。おそらく伝説となるであろう偉大なベースボールプレイヤーを、リアルタイムで見ることができる幸せを改めて感じました。
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さーくる・けー
ネタバレ女子受験生の点数を意図的に下げる不正入試を暴く新聞記者と、組織を護るために対峙する 医大理事。男女差別や女性蔑視を根絶したいという志を同じくするも、立場の違いから敵対せざるを得ない両者。男性優位の社会で、これまで幾度となく理不尽な扱いを受けてきたふたりの女性が、それぞれの矜持と揺れる思いの中で、痺れるような対決が繰り広げられる。サスペンスでもミステリでもないけれど、読みやすくてかつ読み応えのあるストーリーは、さすが月村さんといったところですね。面白かったです
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さーくる・けー
ネタバレ前作「星くずの殺人」のヒロイン・真田周を主人公にした青春ミステリ。犯罪加害者&被害者をテーマに、金閣寺や京都タワーといった京都の主要観光施設が炎上するという、やや荒唐無稽なストーリー。リーダビリティに優れてキャラクターも魅力的なのは相変わらずでしたが、これほど簡単に破綻なく犯行が可能とは思えず、ミステリとしては疑問がある。過去作も同じような課題があるけれど、語り部としては非常に好みなので、更なる飛躍を期待したい!
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さーくる・けー
ネタバレ新刊の続編を読むために再読。読んだのは1年前なのに殆どストーリーは覚えていなかった。壮大な動機&犯行にはややついていけずも、登場人物たちが魅力的で面白く読んだ。次巻は、抜群のキャラだった真田周の活躍を期待してます。
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さーくる・けー
ネタバレ30年前に少女暴行殺人で有罪となった末期がん患者の伝記を書くことになった大学生のジョーが、事件に疑問を抱いて無実を晴らすため真相を探るために奔走する青春ミステリ。序盤はややもたつきが見られたものの、中盤に暗号を解いた辺りから疾走感が増していき、終盤はジョーの無謀とも言える行動にハラハラしながらも、息もつかせぬ展開に引きこまれていきました。ヒロイン・ライラと弟・ジェレミーも魅力的なキャラクターでした。続編も楽しみにしています。
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さーくる・けー
ネタバレ魔女シリーズ第4弾。9年ぶりの新作です。韓国の巨額詐欺事件の遺産を継承する少女が拉致され、それを魔女・水原が救いに行くという展開で、ノンストップなアクション&サスペンスでした。個人的には、このシリーズは初期のようなハードボイルド寄りの方が好きでしたね。また、水原もタカシも鋭さを失いつつある気がしました。地獄島の因縁も、もうなくてもいい気がします。続編が出るなら、大沢さんらしいハードさが欲しいですね。
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さーくる・けー
ネタバレ恥ずかしながら先日の東京ドームでのネリ戦までは、じっくりと井上尚弥をみる機会がなく、21世紀に入っての日本人ボクサー・インフレ」の中でも「すごい戦績で華やかな人だな」という認識でしかなかった。しかし、あの試合の映像とその後の反響で彼の凄さを確認しました。この作品では、彼と戦い敗れていった好敵手が、自分の人生の中での井上尚弥を語ることにより彼の怪物ぶりを浮き彫りにしています。とても読み応えのあるスポーツ・ノンフィクションンでした。
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さーくる・けー
ネタバレ心と身体の傷をテーマにした各話20頁ほどのショートストーリー集。それぞれの物語が全て異なるテイストで、しかも全てが心に響く。千早さんの実力がよく分かる豊かな彩の作品です。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/08/26(2613日経過)
記録初日
2017/07/01(2669日経過)
読んだ本
2927冊(1日平均1.10冊)
読んだページ
960677ページ(1日平均359ページ)
感想・レビュー
2641件(投稿率90.2%)
本棚
14棚
性別
現住所
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