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2024年5月の読書メーターまとめ

Mark.jr
読んだ本
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感想・レビュー
27
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236ナイス

2024年5月に読んだ本
39

2024年5月のお気に入られ登録
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  • たま

2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

Mark.jr
剣崎比留子シリーズ第3弾。今回はB級ホラー的怪殺人鬼が徘徊する屋敷という、特殊設定というより特殊状況もの。常に命の危険がある分、そこで何故探偵は謎を解くのか、そしてワトソンはそれに何が出来るのか、また犯人は何故その異常な状況で殺人を犯すのかという、本シリーズの裏テーマが一層掘り下げられています。単純に屋敷からいかにして脱出するかだけでもスリル満点で、もはやミステリーというより、ちょっとした総合エンタメ作品かと。かくして、三度目の傑作、ハットトリック。このまま行けば、ミステリー史に残るでしょうが...。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

Mark.jr

冥丁 - 怪談 聴いて良かったアルバム。

冥丁 - 怪談
聴いて良かったアルバム。
が「ナイス!」と言っています。

2024年5月の感想・レビュー一覧
27

Mark.jr
何度読んでも、キレッキレで凄い。ナンセンスでチャーミングなのに、激しい怒りと悲しみで満ちている小説なんて、日本ではこの作品ぐらいなのかも。
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Mark.jr
「なんでだよ」 「マジかよ」 「ほんとかよ」 「そうかよ」
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Mark.jr
読んでいる間、何を思い浮かべてたかというと、「バナナフィッシュにうってつけの日」あたりのサリンジャーの短編作品ですね。背景に死と狂気が静かに立っているような感じというか。
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Mark.jr
特殊設定から探偵の存在意義を問うテーマなど。昨今の若手のミステリートレンド全部盛りみたいな作品ですが、同時に良い所も悪い所もまた全部出ており、ある意味読み手の評価軸のようなものもはっきり分かってしまう、そんな一冊です。
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Mark.jr
実はこういう具体的な映画の見方を教えてくれる本をずっと読んでみたかってのですよ。 「映画とは技巧(テクニック)と意味との結婚である。」
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Mark.jr
"老い"というものが作品の中核にあるのは間違いないのですが、それ以上に作品にある不安がそのまま読み手に伝染する感じは、実話系ホラーに近いと思うのですよ。ずっとゾワゾワしながら読んでしまいました。
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Mark.jr
久々に読み返したら、記憶の3倍暗かった...。
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Mark.jr
剣崎比留子シリーズ第3弾。今回はB級ホラー的怪殺人鬼が徘徊する屋敷という、特殊設定というより特殊状況もの。常に命の危険がある分、そこで何故探偵は謎を解くのか、そしてワトソンはそれに何が出来るのか、また犯人は何故その異常な状況で殺人を犯すのかという、本シリーズの裏テーマが一層掘り下げられています。単純に屋敷からいかにして脱出するかだけでもスリル満点で、もはやミステリーというより、ちょっとした総合エンタメ作品かと。かくして、三度目の傑作、ハットトリック。このまま行けば、ミステリー史に残るでしょうが...。
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Mark.jr
ムージル、ブロッホの系譜に連なる中央ヨーロッパ文学の王道。Milan Kunderaの言う「世界を相対的に捉えようとした、ヨーロッパが独自に生み出した芸術形式」小説の真髄というか。
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Mark.jr
日本における村上春樹氏がそうだったように一時期の韓国文学において独り勝ち状態だったのが李文烈でした。本書は、殺された元神学生を捜査する刑事視点と、その人物が書いていた創作ノートの2パートに分かれる作品。笠井潔作品ならともかく、著者はミステリープロパーの作家ではないので、そういった見せ場は皆無。キリスト教からゾロアスター教、仏教まで横断して神を探す創作ノート部分が一番の読み所でしょう。しかし、アンチクライストムービーはいくつか観ましたが、アンチクライストノベルは何気に初めて読んだかも...。
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Mark.jr
なぜ非リアリズムの音楽ものは、こういうストーリーになってしまうのだろうと、つい考えてしまう...。
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Mark.jr
読み返し。 本書に限らず著者の作品の最大の魅力は、その文章でしょう。ノーベル賞委員会が「濃縮した詩的言語」と評してましたが、まさにその通りで、複雑ではなく簡潔なのに一文の密度が濃い。本書は、十八番である共産主義の監視社会とはちょっと違い、強制収容所体験を扱ったものになります。英題が"Hungry Angel"となってるように(本書中ではひもじさ天使)、終始飢えとの闘いの記録とも言える、過酷さが伝わる内容ですが、同時にどこかユーモラスなのが素晴らしいというか。この両立性こそ、表現のなせる技だよなと思います。
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Mark.jr
エログロに特化した木下古栗みたいな...。
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Mark.jr
表題作は芥川賞受賞作なのですが、同賞の歴史の中でも最低レベルで売上が悪かったらしく、なんと本書が出るまで文庫化もされなかったほど。実際、それもさもありなんというか、(言葉遊び的方向に振らずに)文字と言葉を思考し戯れる感じは、むしろよく(どちらかというと)保守的な芥川賞を取れたもんです。でも本書の中ではやっぱり表題作が一番良いかと。
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Mark.jr
ナチスの収容所から脱走した7人の運命を描く反ファシズム文学。ナチ政権真っ只中で書かれた本作で特徴的なのは、ユダヤ人の虐殺を描いたホロコースト文学とは違い、脱走者は政治犯であり、もっと包括的に当時のドイツ社会を描こうとしている所。そのため登場人物の視点が脱走者からその家族、そして収容所の所長まで、時系列含めて頻繁に入れ替わり、ナチスがユダヤ人のみならずドイツの人にも有害だったのが伺えます。翻訳自体も古く、文体がほとんど日本の第一次戦後派文学のそれですが、本書には合っているかと。
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Mark.jr
<両親を早くに亡くし二人暮らしを始めた並木姉弟は、引っ越したアパートの天井裏から古びた人形を見つける。そこには不可解な文章が。以前同じ部屋に住んでいた従姉は自殺を遂げており、不審に思った姉弟は独自に調査を開始するが...。> 青春というモラトリアムが終わった人、もうすぐ終わる人、まだ終わってない人それぞれの思い。シンプルながらも巧みに計算されたミステリーとしての仕掛け・構成。そして何よりビター過ぎる結末が、眠っていた事件を掘り起こすスリーピング・マーダーの形式と密接に絡んだ佳品になっています。
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Mark.jr
これは散歩という習慣がある犬ならではの良さがある漫画ですよねえ。犬のぽん太と飼い主のりえ子の意志疎通がズレまくっているのに、ちゃんと絆みたいなものを感じるのもまた良いです。
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Mark.jr
ここで言う"書"とは書物の"書"ではなく、書道の"書"。文字です。書かれている文章の内容以上に文字そのものを味わう高度さ。掛け軸的なものは勿論。石碑もあるので、彫刻的な見方もありますが、どちらかというとこれはフォントマニアの楽しみのそれです。後半に行くほど文字がどんどん自由かつアバンギャルドになっていくので、見てるだけでも楽しむことはできるでしょうが。正直門外漢には若干ハードで、入門書には不向きかも。
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Mark.jr
オセアニアの島国サモアの小説家Albert Wendtの作品集。(ポスト)コロニアリズム文学お馴染みの荒々しく原初的な語りと物語にキリスト教に代表されるヨーロッパ文化に対する反抗心とある種の憧憬がぶつかり合った一冊になっています。
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Mark.jr
1917年のロシア革命を軸に、ロシア文学を多少読んでいるなら、触れていないはずがないプロフェッショナル二人がロシアを語り尽くす。お二方ともそこらのロシア人よりもロシア文化・文学への造詣が半端ではなく、まさに打てば響くような対談本になっています。抜群に面白いですが、プーチンがあんなことを始めた今、また同じ企画をしても全く違う内容になってしまうでしょうね...。
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Mark.jr
節々から溢れ出る文学オタク臭さや、軸に置かれた謎の作家の消息を追うストーリーなど。確かに冒頭のエピグラフに抜粋してある著者もリスペクトしているボラーニョの代表作「野生の探偵たち」に通ずるものがありますが。あちらが多数の登場人物のインタビューを通して放射状に拡散していくような構成になっているのに対して、こちらはあくまでセネガルの背景・アフリカ黒人への偏見に狙いを定めた骨太な語りが身上と言えます。ボリュームに負けない熱のこもった力作です。
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Mark.jr
科学にスピリチュアルやオカルトが取って代わった世界という着想は割りにシンプルながらも。著者独特の言語感覚が醸し出す奇怪さ。図らずもコロナを経過したからこその生々しくグロテスクなブラックユーモア。そして不合理が合理に変わってしまう恐ろしさが合わさった、強烈なディストピア作品になってます。
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Mark.jr
中原昌也作品もかくやというぐらい異常な登場人物しか出てこないですが。そんな人たちが異常な行動をしながら生や死や宗教について考えたりするのは、確かに極端に振り切ったドストエフスキーという感じです。ソローキンやペレーヴィンといった後の世代にも相当影響が強いことも伺えて、まさにカルトノベルという言葉に相応しい一作。
が「ナイス!」と言っています。
Mark.jr
「なぞなぞライオン」などのナンセンス絵本の作者として著名な佐々木マキ氏。なんと20年ぶりの漫画作品だそうで。正直作品の密度は昔のものに及ばざる得ないですが、このポップも前衛も全部並列にコラージュしていくかのような絵とセンスは、やはり唯一無二としか言いようがないです。
が「ナイス!」と言っています。
Mark.jr
<地方創生の救世主と呼ばれる神楽零士が殺された。犯人と目されたのは地方の切り捨てを主張していた正体不明の動画投稿者パトリシア。しかし、事件には数々の不可解な謎が...。> 本書の2年前に、同じく地方問題を扱った米澤穂信氏の「Iの悲劇」が出てますが。あちらが連作形式で手堅くまとまっていたのに対して、こちらは最新のドローン技術を絡めた不可能犯罪に、最終的に国家的テロにまで発展するスケールなど、実に大風呂敷。正直ツッコミ所が多過ぎて破綻しているように見えますが、あえて大振りでヒットを狙った心意気は買いたいです。
が「ナイス!」と言っています。
Mark.jr
この本の趣旨に反するかもしれませんが、むしろ世の"おじさん"どもがこれを読んでどう思うかが知りたいです。この日本という"おじさん"社会に容赦なく金的くらわすような本を。
が「ナイス!」と言っています。
Mark.jr
"楽園"での著者の作品では珍しく猫が出てこない!でもやっぱり裸は出てきますが...。ほぼフルカラーで描かれており、色つきで読むと(意外というか)バンド・デシネに近いものがありますね。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/03/23(2289日経過)
記録初日
2017/01/24(2712日経過)
読んだ本
3001冊(1日平均1.11冊)
読んだページ
1025602ページ(1日平均378ページ)
感想・レビュー
2256件(投稿率75.2%)
本棚
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自己紹介

乱読者
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