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2023年10月の読書メーターまとめ

シャコタンブルー
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2023年10月に読んだ本
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2023年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シャコタンブルー
それは連続2件の誘拐事件から始まった。映画ダーティハリーを彷彿させる身代金の受け渡しシーンは緊張感溢れるが驚くべきはそこから先だった。「空白の3年間」と沈黙する少年。そこで何があったのだろう。闇に閉ざされた真相を追う刑事と新聞記者。彼等と共に迷宮の扉を一枚ずつ開いて行く過程は道無き道を進む旅のように思えた。美術会に蔓延る派閥と利権の醜さとは対照的に写実の絵の美しさが輝く展開は鮮やかだ。ネグレストがもたらす悲劇そこには子供の尊厳はどこにも無い。だから願いを込めたあの短冊に心揺さぶられた。
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2023年10月にナイスが最も多かったつぶやき

シャコタンブルー

9月も豊作で大満足。マイベストは「未明の砦」「かたばみ」「ちぎれた鎖と光の切れ端」写真は千貫門。「見る価値が千貫文に値する」から来ている。現在に換算すると1億円にもなるらしい。宝くじに当たった気分を満喫した(笑)今月も宜しくお願いします。 2023年9月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:5058ページ ナイス数:1406ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2023/9

9月も豊作で大満足。マイベストは「未明の砦」「かたばみ」「ちぎれた鎖と光の切れ端」写真は千貫門。「見る価値が千貫文に値する」から来ている。現在に換算すると1億円にもなるらしい。宝くじに当たった気分を満喫した(笑)今月も宜しくお願いします。
2023年9月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:5058ページ ナイス数:1406ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2023/9
シャコタンブルー
2023/10/02 06:35

ちょろこさん 「かたばみ」は熱い力作でしたね。千貫門は海も綺麗ですのでシュノーケリングも楽しめますよ。今月もよろしくお願いします♪

シャコタンブルー
2023/10/02 06:37

buraさん 日本にはまだまだ知らない素敵な場所がたくさんありますね。旅はいいですね。今月もよろしくお願いします♪

が「ナイス!」と言っています。

2023年10月の感想・レビュー一覧
17

シャコタンブルー
女子学生の視点からの満州が新鮮に感じられた。日の丸弁弁当、制服、何気ない日常が生き生きと描かれる。普通の女子生徒が戦争の渦に巻き込まれて行く過程が恐ろしい。工場で作る軍事機密の備品が明らかになるにつれ虚しさを覚える。圧倒的な軍事力の差がありながら「鬼畜米英・1億玉砕」の精神で戦うことの虚無。戦後数十年経っても秘密にしたい恥部を何故今になって語ろうとするのか。語る事で救われるものの大きさ。伝える事で過去を明らかにしていく事の大切さ。それが人としての使命と役割のリレーのようでもあった。
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シャコタンブルー
「五月蝿」が「うるさい」は成る程と思う。「可哀想蝿」は読書後「いいかげんにしろ」「あいてにするな」という読み仮名が閃いた(笑)SNSで度重なる誹謗中傷をする男とそれに対してブロック等毅然とした対応を取らない女どちらにも呆れ果てた。4話の中では「呪縛」が一番印象に残った。次々にDV男の被害に遭う女がいる。どんな理由があってもDVは許せない。だが、残念ながらそれを引き寄せるような何かが彼女にもあるように思えた。やっとDV男から逃れて一安心かと思いきや・・「人の振り見て我が振り直せ」は難しい事かも。
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シャコタンブルー
ゴミ部屋を掃除している時に何気なく客に放った一言が激動の人生への第一歩だった。ハウスクリーニングサービスで働く高岡紅が「開運お掃除サービス」を開始してからはジェット気流に乗ったように順風満帆だ。心を込めて掃除をすれば運気が上がると宣伝し、まるで教祖を崇めるように人々が集まる。「たとえ嘘でも大本に真実があるならば、それは許されるはず」母の言葉を糧に暴走する姿は鬼気迫るものがある。SNSの誹謗中傷で窮地に陥るが栄光から破滅までの落差が凄まじい。「あの光」を求めて圧倒的な臨場感と熱量で最後はカタルシスを感じた。
シャコタンブルー
2023/10/27 19:58

えんちゃん 私も初読み作家でしたが、巧みな構成と捻りある展開で一気読みの面白さでした♪

シャコタンブルー
2023/10/27 20:16

萩さん 騙す人の覚悟、騙される人の本気が胡散臭さを上回る祭り最中のようでした♪

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シャコタンブルー
10年ぶりの書き下ろし長編。手芸洋品店兼住居に一人で住んでいる35歳の独身女性が応募してきた経験の無い28歳の男性を住み込みで採用する。あり得ない。たぶん10年前の私ならこの時点で読むのを辞めただろう。寛大になったものだ(笑)恋愛感情が理解できない木綿子と普通の生活をした事のない子犬のような光。この謎めいた二人が背負ってきた過去を、その胸中を、危うい同居がどうなるのだろう。先が気になりいつの間にか一気読みしていた。何が普通で何が特殊だろう。幸せは他人が決め付ける事ではない。二人の未来にヒカリあれ。
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シャコタンブルー
将棋はAIの進化により飛躍的に進歩している。だが先日行われた永瀬前王座のような対局中の感情をAIロボットが体現出来る日がくるのだろうか・・人間にしか出来ない事それは豊かな感情表現だと思う。「AIは心を持てるのか」壮大なテーマだがそれに向かって果て無く研究は進む。人類の進歩に役立つ一方で戦争兵器にもなる。AI自身の生存もかけた戦いも始まるかも知れない。映画「ターミーネーター」「ブレードランナー」を想像した。漱石の「こころ」に類似したAI版「ココロ」の葛藤表現も素晴らしく良質なエンタメ作品として楽しめた。
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シャコタンブルー
「雲に届くように高く飛べ、きみには翼がある」素敵な言葉だが空虚でもある。誰もが翼を持っているわけでは無い。地べたを這いつくばる事で見えてくるものがある。莉子と朱音、光と影のように異なる二人の女がある時を境に交差する。二人の会話が全く噛み合わずに歪み合う様子が切実だがユニークでもあった。誰かに依存して生きる事それは人形のようで虚しいが次第に自覚し人間として行動する姿は清々しかった。地味な独身男の園田の言動が二人の女に及ぼす心理状況が波紋のように広がる展開も鮮やかだ。彼女達は今、自由という翼を広げ始めた。
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シャコタンブルー
「いい隙間を見つけると、胸が踊った」まるで猫の様な隙間大好きな女が主人公だ。私も路地裏の細い小道を見つけると入りたくなるが家の中に棺桶を置こうとは思はない(笑)もうこれは趣味ではなく一種の病気だ。自分一人で楽しんでいれば良いが、好みの他人を利用して自分の隙間を埋めようとするから恐ろしくなる。くわばらくわばら。6話の中では「ミリオンダラー・レイン」が実際の犯罪をモチーフにした内容で緊迫感もあり一気読みの面白さだった。「論リー・チャップリン」も親子の対立がもたらす哀愁あるドタバタ劇で楽しく読めた。
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シャコタンブルー
高校時代、授業終了チャイムが鳴ると同時に学食に走って1、2番で昼飯を食べていたのを思い出した。あのエネルギーは今何処に(笑)著者初の学園ミステリー短編集は「馬鹿なこと」に情熱をかける高校生が描かれている。馬鹿なことは楽しくてワクワクするが校則違反のドキドキ感も伴う。彼等が遭遇する数々の謎や不思議な出来事を天才高校生がいとも簡単に解明してしまうが、その推理のスピードは名探偵ホームズにも圧勝するかも(笑)ポーカーゲームあり占いあり友情あり恋あり、そしてミステリありの楽しい読書だった。
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シャコタンブルー
それは連続2件の誘拐事件から始まった。映画ダーティハリーを彷彿させる身代金の受け渡しシーンは緊張感溢れるが驚くべきはそこから先だった。「空白の3年間」と沈黙する少年。そこで何があったのだろう。闇に閉ざされた真相を追う刑事と新聞記者。彼等と共に迷宮の扉を一枚ずつ開いて行く過程は道無き道を進む旅のように思えた。美術会に蔓延る派閥と利権の醜さとは対照的に写実の絵の美しさが輝く展開は鮮やかだ。ネグレストがもたらす悲劇そこには子供の尊厳はどこにも無い。だから願いを込めたあの短冊に心揺さぶられた。
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シャコタンブルー
これからコンビニオーナーを考えている人には必読の本だ。まえがきの最初の一行を読んで私にはとても無理だと分かった(笑)長時間労働、クレーマー客、万引き、シフトの穴埋め、深夜のワンオペの恐怖等、次から次へと苦悩が続く。体力的にも精神的にもとても普通の人の感覚では出来ないと思えた。間違いなくブラックであるがオーナーだから・・10年ごとの契約があり、蓄えた貯金も店の改装資金で消える。本社だけが利益をあげてオーナーは悲鳴をあげている。24時間営業も見直す時期だと思えた。コンビニの悲哀をまざまざと感じた。
えんちゃん
2023/10/16 06:48

シャコタンブルーさん、前に同僚の実家がコンビニ経営していた話を聞きました。大変ですぐに廃業したとか🥲そんなに大変なら、オーナーをやる人が居なくなっちゃわないのか不思議です。旨みはあるのでしょうかね🤔

シャコタンブルー
2023/10/16 20:22

えんちゃん 人手不足に加え人件費と光熱費の高騰で多くのオーナーの悪戦苦闘だと思います。それに葬式でも休めない契約はどうなんだろう。作者は約3年、その夫は約9年も連続で店に出ているそうです。何となく虚しさを感じました。

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シャコタンブルー
6話とも鮮やかなどんでん返しの連続で面白かった。固定観念に縛られて凝り固まった脳がバターのように柔らかくなるように思えた(笑)その中でも一番驚いたのは「保護」よくあるパターンだなと思いながら読み進めたが、驚天動地のオチには拍手喝采。「ストーカー」の恐怖に囚われた心理と絶体絶命の状況もサスペンスたっぷりでヒッチコック映画を見ているような感覚を味わえた。どれもこれも先の読めない展開と構成が素晴らしく秋の夜長の読書には最適だった。
ででんでん
2023/10/15 09:08

下村さん、あまり読んだことがないのですが、とてもおもしろそうなので、いただいていきます!!秋のうちに読めたらいいなあ。レビューに感謝。

シャコタンブルー
2023/10/15 20:30

ででんでんさん どの話も「逆転」が見事で楽しく読めました。美味しい秋の味覚を味わいながら読めたら良いですね♪

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シャコタンブルー
恐るべき謀略によりサイパンでスパイに仕立て上げられた麻田。そこには軍の命令が絶対であり個人の自由意志は存在しない。戦争直前の緊迫感漂う中でスパイ合戦が始まる。誰が味方で誰が敵だ。命をかけた迫真の推理が始まる。鋭い洞察力と機転で真相を突き止める展開が鮮やかだ。だが戦争という大渦の中では一人の人間の意志は木の葉のように軽い。抗い踠いてもやがて沈んでいく。「許容される死も、許容されない死もない。死はすべて死でしかない」麻田の達観した死生観が心を揺さぶる。生きる希望が込められた手紙があまりに悲しい。
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シャコタンブルー
「恋愛がしたい」こんな夫にまりえが愛想を尽かすのも当然だ。「好きな人ができた」の方が数段理解できる。離婚して正解だと思う。離婚後に真っ先によぎったのが孤独死という言葉だ。一人で生きて一人で死んでいく。そんなネガテイブ思考に囚われる苦しさがリアルに伝わってきた。結婚することの意義、損得勘定等アラフォーの冷静な感情がそこに宿る。7歳年下の男との出会いと結婚相談所で紹介された男。二人の男の間でシーソーのように揺れる女心があざとく思えた。だから「女の人の身売りですよ、婚活って」と割り切る香織が爽やかに感じた。
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シャコタンブルー
小学5年生で読んだ「真田太平記」から始まる歴史小説の読書量が半端なく凄い。その上、どんな場所でも直ぐに執筆できる優れた才能があるので、あんな短期間で次から次へと面白い小説を生み出しいるのも頷けた。2018年韓国海軍によるレーダー照射問題が「塞翁の盾」の構想に繋がった話は驚きだった。目の付け所の斬新さと発想が小説の面白さに繋がっているようだ。作者の歴史小説に対する熱い思いが存分に伝わってきた。日本人に生まれた喜び、それは優れた歴史小説を読むことで日本人としての誇りと尊厳を感じる事かも知れない。
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シャコタンブルー
結婚相談所で相手に求める理想の高さと現実の自身とのギャップはブラックユーモアのようだった。相談員のストレスも分かるがあれは絶対言ってはならない言葉の筆頭だろう。そこから始まる数々の嫌がらせは陰険で悍ましい。だがそれも後々の事件に比べればほんの序章に過ぎなかった。小学校の同じクラスで起きた誘拐、暴行事件は誰が。あの女が怪しい。この女はもっと危険だ。この男も何か薄気味悪い。終盤まで犯罪の真相が全く掴めずに何か得体の知れない凶悪な黒い糸に縛られる。だから最後に黒い糸が解け恐るべき真実が暴かれ震撼した。
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シャコタンブルー
孤島で起きた連続殺人事件。そこでは携帯電話もつながり、殺人の証拠も山ほどあるので簡単に犯人が捕まりそうな状況だ(笑)だが犯人による恐るべき十戒が張り巡らされて、誰もが恐怖に縛られ何らかの行動に移せない。この島に来た本当の理由は何だ。誰もが怪しい。動機は何だ。この巧みな状況設定と疑心暗鬼に陥る人間模様はそれだけで面白さ全開だ。クライマックスでは僅かな証拠を手掛かりに理路整然と犯人を炙り出す展開は鮮やかだった。さあ、これで終了かと思いきやそんなに甘くは無かった(笑)またも驚天動地のラストに拍手喝采。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
表紙と帯から軽快なロードノベルと思っていたが全く違った。むしろ霧の中を漂い彷徨う10日間だったように思えた。ここに登場する3人の18歳の若者誰もが不幸だ。家族との葛藤や生い立ちもあり全てに不信感しか抱いていない。友人でも平気で裏切り、刹那的な行動をする彼等に危惧する。そこには信頼できる大人が誰一人もいない現実があった。だが旅を通して怪しい大人を見分け、信頼できる大人と心を交わし成長していく姿は好ましい。暗くて重い旅だが8歳のビリーの言動が心のオアシスになり清涼感を与えてくれたのが救いとなった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/05(2385日経過)
記録初日
2018/05/05(2385日経過)
読んだ本
1101冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
329274ページ(1日平均138ページ)
感想・レビュー
1098件(投稿率99.7%)
本棚
10棚
性別
現住所
山梨県
自己紹介

読書メーターに登録して、5年経過しましたが、皆さまの影響で今まで知らなかった作家や素晴らしい本との出会いがあり幸せです。
ミステリ、冒険、青春、恋愛、歴史物、ノンフィクション、エッセイ等幅広く読みます。つまり何でも読みます(笑)。
読書を通して、知らない世界、知らない人達との出会いの喜びに感謝しています。

好きな言葉マーク・トウェイン「やったことは例え失敗しても20年後には笑い話にできる。やらなかったことは20年後には後悔するだけだ。」

趣味は概ね下記のとおりです。 

映画(アクション大作)

音楽(モーツファルト・中島みゆき・斎藤和義・back number)

旅行(雑誌を見ながら空想の旅も含む(笑))

酒(各地の知らない銘柄の地酒を飲むこと)


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