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2023年9月の読書メーターまとめ

シャコタンブルー
読んだ本
15
読んだページ
5058ページ
感想・レビュー
15
ナイス
1406ナイス

2023年9月に読んだ本
15

2023年9月のお気に入り登録
2

  • オレンジメイツ
  • たけちゃん

2023年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シャコタンブルー
「オリコンダレエ」現在オリコンのトップは誰?の意味かと思った(笑)。八月の京都の暑さに勝てる者などいない。数年前の夏に祇園で水羊羹の名店で店主の言葉を思い出した。「この暑い時に何しに京都に来たの?」(笑)確かに暑い。沢村栄治、野球、戦争、命、真夏等、様々なキーワードが琴線に触れる素敵な物語だった。「十二月の都大路上下ル」の方が更によかった。60ページの短編だが、駅伝の苦しさ楽しさチームワーク等、濃密な息遣いが聞こえて来るようだった。何より躍動感溢れているし登場人物も魅力的で、とても楽しい読書だった。
が「ナイス!」と言っています。

2023年9月にナイスが最も多かったつぶやき

シャコタンブルー

猛暑でも「気分はいつも涼やかに」と自分に言い聞かせている(笑)8月は「リラの花咲くけものみち」「この夏の星を見る」「私たちの世代は」と大豊作だった。今月もよろしくお願いします。 2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:6090ページ ナイス数:1605ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2023/8

猛暑でも「気分はいつも涼やかに」と自分に言い聞かせている(笑)8月は「リラの花咲くけものみち」「この夏の星を見る」「私たちの世代は」と大豊作だった。今月もよろしくお願いします。
2023年8月の読書メーター 読んだ本の数:18冊 読んだページ数:6090ページ ナイス数:1605ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2023/8
おつぼねー
2023/09/02 12:09

あ~あれは山小屋の灯りなのですか。昼間ももちろんですが、夜もいいな。今月もよろしくお願いします。

シャコタンブルー
2023/09/02 19:12

おつぼねーさん あの灯りを眺めると「みんな頑張れ」という気持ちになります(笑)今月もよろしくお願いします♪

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2023年9月の感想・レビュー一覧
15

シャコタンブルー
乱歩賞受賞後の第1作でハードルは高いが期待以上の快作だった。孤島に集まった8人の男女が外部との連絡網を絶たれてしまう。当然の如く連続殺人事件が起きる(笑)それも死体の第一発見者が連続して殺されていく。何故だ。その緊迫感が半端ない。第一部のみでも完成作として十分凄いのに、その後の第二部も予測不能の展開で面白さ全開。大量殺人の割に犯人の動機が弱い等、突っ込みどころ満載だが、それを補う構成と人物視点の描写が素晴らしい。名作へのオマージュも感じられ拍手喝采。作者のミステリへの造詣深さと驚異の才能に今夜は乾杯。
れっつ
2023/09/30 09:33

ほんと凄かった!ミステリ好きの方にも安心しておすすめできる作家登場!ですね!カンパ〜イ♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪

シャコタンブルー
2023/09/30 20:13

れっつさん 2作目にしてこのスケールの大きさは驚嘆です。日本の若きアガサ・クリスティの次作がとても楽しみですね♪

が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
「青は喪失の色でもあり再生の色でもある。」だから人は青空や海に惹かれ、ジーンズの藍を好むかも知れない。ジーンズの藍の色に魅了された男と関東大震災で孤児となった少女を軸に百年の家族の歴史が紡がれる。足袋から始まりセーラー服、軍服そしてジーンズへと岡山の織物の変遷が続くが、いつも時代の先を読み、人々が憧れるものを作り続ける情熱、自分の道を信じて生きる姿が素晴らしい。デニム生地が白くなる秘密はミステリのように面白かった。作中に出てくるが映画「理由なき反抗」のジェームズ・デイーンは永遠のベストジーニストだ。
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シャコタンブルー
偏屈で、無愛想で、わがままで、金にもだらしない教授それが本書に登場する内田百間だ(笑)。でも実物の写真を見ると茶目っ気のありそうな人だと思える。百間と大学生の甘木の子弟の交流模様が清々しく神楽坂の喫茶店でビールやアイスクリームを食するす姿は楽しそうだ。夏目漱石や芥川龍之介も登場するなど昭和初期の文壇の華やかさを感じられた。P122の芥川が実際に描いた「百間先生邂逅百間先生図」は何とも言えないユーモアと怖さを感じる。この絵はまさしくドッペルゲンガーのミステリーそのものだと思った。
がらくたどん
2023/10/04 21:45

「ドッペルゲンガーのミステリーその」まさに!もちろん時は流れ次々と知古が彼岸に旅たち後に残る百閒先生の切なさはその偏屈顔から滲んできますが、それも含めてしみじみと昭和の時を楽しみました。ご紹介ありがとうございました(*^。^*)

シャコタンブルー
2023/10/05 06:49

がらくたどんさん あの頃の喧騒や雰囲気が作品から漂っていました。百聞と芥川の交流もあの絵を通して、その深さを感じらましたね。古き良き時代の一コマですね♪

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シャコタンブルー
老若の4組の夫婦が登場する。共通点は夫婦どちらかが景談社という超一流の出版社に勤務していることだ。だから人事部長の佐原の偉そうな態度はよく分かる(笑)。48歳で植木職人へ転職したいという夫には仰天し、その後のあまりに現実離れした展開に唖然とした。夢を追う夫、現実を直視する妻。そのすれ違いはそこら中にあるかも知れない(笑)出版社の内幕や作家との関係等、興味深いものがありユーモアも随所に感じた。でも物足りない。熱いコーヒーを飲みたかったが生温いコーヒーを飲まされた気分だ。
もぐたん
2024/02/04 20:15

あ、なんかわかります、生温いコーヒー😂

シャコタンブルー
2024/02/04 20:31

もぐたん さん 共感ありがとうございます。熱いものは熱く、冷たいものは冷たく飲みたいですね♪

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シャコタンブルー
活気も希望も無く時代に取り残された街が舞台だ。街全体が灰色に覆われ住人達の誰もが澱んでいるように思える。そんなモノクロームの色彩の中でバーのネオンが、蛍のひかりが、団地の蛍光灯が侘しく灯る。寂れた場所で次々と起きる奇怪な出来事は怪しい光に吸い寄せられた蛾の残骸のようにも思えた。5話の中では「冥色」が一番印象に残った。大人の男と女の恋愛がミステリアスに描かれ、行き着く先が読めない展開を楽しんだ。
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シャコタンブルー
ルナの推理が凄すぎるし、涼子の鈍感さは笑える。和製ホームズとワトソンのコンビ誕生に拍手喝采。大阪には何度も行っているが、こんなにも有名文学者のモニュメントがあるとは知らなかったので、いつか二人の様な文学旅を実践してみたい。夜の銀座から始まり大阪での面白エピソードと謎解きもあり一気読みの面白さだった。ルナの驚くべき推理力と洞察力は銀座のママには必須かも。知らんけど(笑)。それにしても只者では無いと思っていたが予想外のオチが鮮やかだった。上手い座布団三枚(笑)。やっぱり青い鳥は近くにいたんだ。
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シャコタンブルー
「殺す覚悟は出来ているか?」巨大企業に立ち向かう4人の非正規社員の覚悟のメッセージだ。自動車製造工場である一人の過労死が起きるが、それにより劣悪な職場環境、奴隷の様な契約条項を自覚し怒り戦う。戦う相手は企業だけで無く、そのバックにいる政治家、公安、警察もだ。恐るべき巨大権力の利権構造が明かされる過程は鮮やかだ。日本の労働者の4割が非正規社員で低賃金、使い捨ての派遣労働の現状に憂いと怒りさえ覚え、最低限の生活さえ保証されない現実を見せつけられた。だから人が人として尊重される権利に向かって戦う姿が眩しかった。
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シャコタンブルー
「私を愛しているのなら、死ぬのだ」忠興の言葉に震えた。政略の道具として嫁ぎ、家の存続のために死の宣告を受ける細川ガラシャ。「心のまま」に祈り覚悟して死を受け入れる姿に憐愍の情を禁じ得ない。戦国の女子の定めとはこうも切なく悲しいものか。裏切り謀反で振り回される日常。そこには女としての宿命だけが存在し人としての尊厳は無かった。歪んだ愛に翻弄されながらもキリスト教の大きな愛に覚醒して花が散るように儚く消えた命。「散りぬべき 時しりてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」読後、辞世の句を何度も噛み締めた。
mirai.R 
2023/10/07 21:29

シャコタンさん、やはり戦国のオナゴは強いですね。装丁もタイトルも美しい✨ 読みやすい文章で良かったです😃紹介ありがとうございました♪

シャコタンブルー
2023/10/07 21:51

miraiさん 戦国時代に生きる女の宿命と儚さと強さをヒシヒシと感じました。確かに装丁とタイトルもセンス抜群ですね♪

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シャコタンブルー
36人の女性歌人が「働くこと」をテーマにした短歌が8編ずつ掲載されている。短歌の外に各自がエッセイで現在の仕事や心境が綴られているのが興味深い。やはり歌人だけで生活している人は少なく会社員、パート、派遣、医師、美術作家等、職業も様々だ。だから短歌にも独特の働くことの思惑が反映されて面白かった。その中でも十和田有さんの短歌は特に印象に残った。「キーボードに置いた手首にギロチンが落ちてきたなら自由だろうか」「白シャツでカレーうどんを食べながら悪辣に生きのびると決めた」
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シャコタンブルー
楽しく心踊る物語を読みたい。感動して涙する物語も読みたい。その読者の思いは令和も戦時中も変わらず普遍的だ。出版社で仕事をする意義や使命感がそこに宿る。戦争中で衣食住に事欠く日常、そんな貧困の中でも人々は美しいものを求める。それが本であり雑誌であった。祖母と孫娘の奇跡のような接点が次第に明らかになる経緯は鮮やかだ。本に対する愛情や祈りが脈々と受け継がれているのが素晴らしい。その一方で間にいる母親の不器用な愛情表現が悲しい。本を出版する事で想像力が希望が夢が100年先にも見事に繋がった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
「オリコンダレエ」現在オリコンのトップは誰?の意味かと思った(笑)。八月の京都の暑さに勝てる者などいない。数年前の夏に祇園で水羊羹の名店で店主の言葉を思い出した。「この暑い時に何しに京都に来たの?」(笑)確かに暑い。沢村栄治、野球、戦争、命、真夏等、様々なキーワードが琴線に触れる素敵な物語だった。「十二月の都大路上下ル」の方が更によかった。60ページの短編だが、駅伝の苦しさ楽しさチームワーク等、濃密な息遣いが聞こえて来るようだった。何より躍動感溢れているし登場人物も魅力的で、とても楽しい読書だった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
いつの時代でも子供は親をよく見ている。親は一生懸命に生きている姿を子供に見せる。実直な悌子と飄々とした権蔵の蚤の夫婦の生き様が美しい。貧乏でも優しさを分け合い、苦しくとも楽しさを共有して生きていく。血の繋がらない家族が紡ぎ出す不安や恐れが積み重なる。知らない幸せ、知る権利。子供にとって本当の幸せは何だろう。それは親が決める事ではなく子供自身が見つける事でしか解答はないようにも思えた。戦争に翻弄された教育現場、野球にかけた命、誰もが無我夢中で生き抜いた暗い時代で懸命に輝いていた人達に出会えた喜びがあった。
ちょろこ
2023/09/15 18:47

共読です♬この作品、泣いて笑って温かさがたまらなくて…木内さん、素晴らしい物語を描いてくれましたね(^^♪︎

シャコタンブルー
2023/09/15 21:01

ちょろこさん 家族の在り方、幸せとは何だろうと考えさせられました。ユーモアあり涙あり、そして希望ありの素敵な話でした😁

が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
世の中で起こるすべての出来事は物語。現実の世界もミステリも。登場人物のキャラが魅力的で、その会話も楽しく特にプロレス談義は最高だった(笑)各章それぞれのミステリの謎解きもユニークで楽しめた。随所にミステリの古典作品へのオマージュが感じられ心躍った。「9マイルは遠すぎる」「幻の女」は再読したくなった。「たんぽぽ娘」「11人いる!」は未読なので絶対に読みたい。「女か虎か?」で有名なリドル・ストーリーを結末に活かす構成も鮮やかだった。57歳でデビューした新人作家に拍手喝采。次作がとても待ち遠しい。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
医学部における教授選の迫真の様相が描かれ、まるで自分がその現場にいるような臨場感を味わった。教授になるまでの道のりは果てしなく遠く険しい。純粋な実力勝負で決まるのではなく学内の派閥や政治的要素も加わり魑魅魍魎の跋扈する世界だ。選考にもある程度の透明性も必要だと思うが、現状のアカデミアでは必然的に政治に巻き込まれてしまう。このシステムでは実力や意欲もありながらも教授になる事を諦めた人も数多いだろう。いつまでも「白い巨塔」のままでは進歩も無い。教授になった作者が教授総回診を廃止したのは素晴らしい一歩だと思う。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
生まれ育った場所で地域社会のために働いても家賃が高騰して払えない。でも公営住宅の空き家は無数にある矛盾。だから「安い家賃の住宅に住む権利」を求めて彼女達は戦う。教養も教育も無い貧困家庭の彼女達が次第に自我に目覚め周囲の援助を受けて、やがて大きなウネリとなって社会を動かす様は圧巻だ。そこには議論する事で相手の意見を尊重しながらも自身の意見を述べる熟成した民主主義を感じる。権力に平伏し忖度する事なかれ主義は奴隷と同じだ。「大切なのは人を縛る道徳観ではなく、人を自由にする親切さなのです」言動が力強く素晴らしい!
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/05(2385日経過)
記録初日
2018/05/05(2385日経過)
読んだ本
1101冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
329274ページ(1日平均138ページ)
感想・レビュー
1098件(投稿率99.7%)
本棚
10棚
性別
現住所
山梨県
自己紹介

読書メーターに登録して、5年経過しましたが、皆さまの影響で今まで知らなかった作家や素晴らしい本との出会いがあり幸せです。
ミステリ、冒険、青春、恋愛、歴史物、ノンフィクション、エッセイ等幅広く読みます。つまり何でも読みます(笑)。
読書を通して、知らない世界、知らない人達との出会いの喜びに感謝しています。

好きな言葉マーク・トウェイン「やったことは例え失敗しても20年後には笑い話にできる。やらなかったことは20年後には後悔するだけだ。」

趣味は概ね下記のとおりです。 

映画(アクション大作)

音楽(モーツファルト・中島みゆき・斎藤和義・back number)

旅行(雑誌を見ながら空想の旅も含む(笑))

酒(各地の知らない銘柄の地酒を飲むこと)


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