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2023年8月の読書メーターまとめ

シャコタンブルー
読んだ本
18
読んだページ
6090ページ
感想・レビュー
18
ナイス
1604ナイス

2023年8月に読んだ本
18

2023年8月のお気に入り登録
1

  • なつ

2023年8月のお気に入られ登録
2

  • たけちゃん
  • なつ

2023年8月にナイスが最も多かった感想・レビュー

シャコタンブルー
獣医師を目指し北海道の大学に入学した聡里。引きこもりだった過去もあり人と関わる事で傷つくのを恐れる。孤独と不安の日々だったがある出来事で同級生と親友となる過程はドラマチックだ。互いに尊重し励まし合いながら成長していく姿は力強い。実習での挫折で獣医師になる決意も揺らぐが祖母の存在が救いになる。ささいな幸せを見つけ喜び感謝する祖母の姿は生きる道標のようでもあった。北海道の大自然がラベンダーやリラの美しさが聡里の狭量だった心を開花させる。明るく険しい道が開ける鮮やかな展開も最高で素晴らしかった。
Kazitu
2023/08/10 22:43

シャコタンさん、私も頂きます。☺

シャコタンブルー
2023/08/11 06:02

kazituさん 読後は花咲く季節の北海道に行きたくなりました♪

が「ナイス!」と言っています。

2023年8月にナイスが最も多かったつぶやき

シャコタンブルー

7月は「君の六月は凍る」「この限りある世界で」がマイベスト。写真は御射鹿池、今にも白馬が出てきそうな景色だった(笑)今月もよろしくお願いします。 2023年7月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:3703ページ ナイス数:1475ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2023/7

7月は「君の六月は凍る」「この限りある世界で」がマイベスト。写真は御射鹿池、今にも白馬が出てきそうな景色だった(笑)今月もよろしくお願いします。
2023年7月の読書メーター 読んだ本の数:16冊 読んだページ数:3703ページ ナイス数:1475ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/867712/summary/monthly/2023/7
いつでも母さん
2023/08/02 08:03

心が洗われるようです😍おはようございます。今月もよろしくお願いします。

シャコタンブルー
2023/08/02 20:09

母さん ジブリ映画に出てきそうな素晴らしい景色でした。今月もよろしくお願いします♪

が「ナイス!」と言っています。

2023年8月の感想・レビュー一覧
18

シャコタンブルー
「ご無理ごもっとも始末どころ いかなる難題も引き受けます」そんな看板を立てた烏近に「人形の肉を手に入れろ」「座敷童子を呼び戻せ」等、次々と難題が持ち込まれる。とても無理だろうと思える依頼も頓知と仲間の手助けで飄々と解決していく。舞台が大阪で登場人物のノリの良い関西弁もあり、まるで上方漫才を聞いているような心地よさを味わった。5編の連作ミステリーで構成されているが、一つ一つの解決方法がユニークで先の読めない展開が独特で面白かった。登場人物がそれぞれ個性的な魅力に溢れているので続編も読みたい。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
初読み作家と思っていたが乙一さんだった。それにしても読むのを躊躇するようなタイトルなので、だいぶ読者数を減らしているかも(笑)七人の小説家が出てくるが、どの作家も一癖二癖どころか正常の範囲を超えている。中でも若くしてホラー作家として華々しくデビューした乙一さん自身を投影したような「キ」が印象に残った。スプラッタ小説を描くことで偽りの虚像から解放され本心の自分自身になれる喜びを得る高校生作家が主人公。両親や友人達はホラーを辞めさせ、良質な作品を書くのを望むが・・そこそこ面白かったがキレは無いように思えた。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
これで3作連続同じ作者の本を読破。どれも読み易くて面白かった。あと5冊連続で読んでも飽きないかも。でも、そんなに出版してないのが残念(笑)神山藩シリーズも藤沢周平の海坂藩にも匹敵するような作品群になって欲しい。今作も善人も悪人も大勢いる。だが立場や視点が異なればそれが全く逆にもなり得る。「われらが裁くのは罪だ。そこに善や悪はない」渦巻く政務の駆け引き、その渦の中に巻き込まれながらも己の生きる道を探す新三郎。藩のためか、一族のために生きるのか。悩み苦しみながらも武士の矜持を捨てない生き方が潔い。
チーママ
2023/08/29 12:42

砂原さんの本、ハマりますよね。私もこの本と最新刊を図書館に予約中です。シャコタンブルーさんのレビューを拝見して、楽しみ度がさらにアップしました😃

シャコタンブルー
2023/08/29 20:38

チーママさん 確かにハマります。何よりスラスラと読み易いのが良いですね。江戸時代の武士の一途な生き様と恐るべき陰謀劇を満喫しました♪

が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
最近は嫌なニュースばかりだ。世界史上稀な性犯罪、権力による殺人事件調査の揉み消し、その大事件を忖度して報道しない大手マスコミには嫌悪しかない。だからこそこういう美しい物語を読みたかった。庄左衛門の潔い生き様に憧れる。不器用で実直で無口で。「選んだ以外の生き方があった、とは思わぬことだ」後悔先に立たず、どんな状況に置かれても淡々と今を懸命に生きる。目の前のことを一生懸命にする。それにより、いつの間にか道ができ前に進むことが出来る。白黒の墨の淡い絵だったが、最後はべろ藍により静寂さが増したように思えた。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
18歳で町奉行に就任した総次郎だがその先行きは不安だらけだ。町奉行の世襲制と18歳の若さにも驚いた。ど素人がいきなり街の裁判長になったようなものだろう(笑)人生の経験値が少なく的確な善悪の判断ができるのだろうかと危惧した。そんな時に救いとなったのが名判官で隠居した祖父の左太夫だが、その存在感が際立っている。失踪した息子や孫の総次郎の行く末を案じながらも、何処か飄々としている。一家の危機でも表立って口出しをしない姿勢は謙虚で控えめだが、いざという時の行動力は流石だ。それにしても父の疾走の原因には・・・
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
8話の短編集だがホラー、ミステリ、海外旅行等様々なテーマで構成され楽しく読めた。一押しは「甘い生活」人の物を何でも欲しがる女が主人公だ。欲しい物を実際に手に入れるまでの手段や方法に興奮するが、それを手元に置いた瞬間から興味がなくなってしまう。人を困惑させたり絶望させたりする事に生き甲斐を感じる恐るべき女だ。そんな女がたどり着く先はやっぱり「絶望」だ。「未事故物件」はホラーかなと思ったが真相はホラーより怖かった。映画「ガス燈」を思い出した。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
2011年に韓国で受験生が母親を刺殺した事件を思い出した。だから「復讐計画」もそれに類似したものかなと漠然と思っていたが溜飲が下がる復讐劇に安堵した。東大合格の為に我が子に常に圧力を掛け虐待をする親に嫌悪感しかない。親の虚栄心を満足させるためのロボットになっているのが悲しい。そのロボットが同じ匂いのする同級生と交流して次第に感情を取り戻し人間となっていく。幼い頃から毒親に仕込まれた呪縛から解放された姿は清々しい。これからは誰かのための人生より自分の人生を楽しんで欲しいと願った。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
「人はパンのみにて生くるものにあらず」だがあの時のパンが一人の少年の生きる糧になり希望にも繋がる。誰にでも明るく優しく接する冴の母親の行動に心が和む。日々楽しそうに生きることで娘の背中をそっと押す愛情が素敵だ。一方でコロナの感染を恐れるあまり心晴の巣立ちを阻害する母親とは対照的だ。異なる環境で育った二人の少女はコロナで失ったものやコロナだからこそ得たもので成長していく。そんな二人が大人になり不思議な縁で交流する場面は心が温かくなった。カナカナと会う感動的な場面も期待したが・・でも魅力溢れる物語だった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
中学生の時に天体望遠鏡で星を観察したあのワクワク感を懐かしく思い出した。コロナでの閉塞感で詰まった日常と広大無限の大宇宙は対照的だ。星を見ることで自分の小さを思い、果てなき夢想に浸る時間は貴重で尊い。五島、茨城、渋谷の中高生達が目を輝かせて星を探す姿が目に浮かぶ。一人じゃなく何処かの場所で誰かと繋がっている。同じ物を探し競い共に喜ぶ。「美しいな」「好きだから」飾らず素直で自然に出てくる言葉がとても魅力的だ。夢や希望を持たなくても大丈夫。たった一人でも友人がいれば何とかなる。そんな素敵な夏の青春物語だった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
同じ街を舞台にした5つの物語で構成されている。異なる時間軸や概念がありながらも少しずつの接点が存在している空間劇だ。第2章「青春小説」の漫才コンビが抜群に良い、次いで第5章「恋愛小説」も面白かった。だが第3章と第4章は読んでいて疲れた。よくある構成パターンからの脱却を図ったのかも知れないが物語がブツ切れになったような気がした。アレこの人誰だっけ!?という健忘症に陥ったような気持ちになった(笑)。チャレンジ精神旺盛な意欲作だが個人的には合わなかった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
2018年度の時点で日本全国の空家は849万戸、何とスイス人全員が住めるらしい。まずそこに驚いた(笑)美沙も実家をリフォームか現状維持か更地にするかで悩む。実兄が実家を最先端の空間リノベーターに依頼したことから対立が生まれる。「時代の荒野を駆け抜ける」と宣うこの男が怪しすぎる(笑)柱の傷、窓からの景色、楽しかった食卓それらの思い出が家には残っている。それが『もがりの家』では流石に悲しすぎる。美沙の31歳になる息子は元戦隊ヒーローであるがゆえの悲哀も盛り込んで、家と家族をしみじみと思う作品でもあった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
75編のエッセイ。最初は順番通りに読み始めた。でも途中から知っている作家だけを抜粋して読了したので、半分以上は未読。沢木耕太郎の食べログの話には同感。町田康の西村賢太への想いには感銘。角田光代の一人旅の思い出は素敵。浅田次郎のアジフライをソース、醤油、タルタルソースどれで食べるのが美味しい?ハッキリ言ってどうでもいい話だ(笑)でも、こういう無駄話から会話が膨らみ楽しめれば最高だ。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
見えない。聞こえない。話せない。そんな障害のある女性が地震によりただ一人で地下5階に取り残される。次第に水位が上がり残された救出時間はわずかだ。被害女性との意思疎通、狭い空間、停電、次々に起きる難題の数々をどう切り抜けるのか。ノンストップで繰り広げられる救出状況から目が離せない。「無理だと思ったらそこが限界なんだ」ハルオにとって一番大切な言葉が絶対絶命の窮地で活きてくる。驚きのラストシーンも鮮やかだった。各章エピグラムに「ヘレンケラー・自伝:私の青春時代」が使用され内容と相応して、とても意味深かった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
獣医師を目指し北海道の大学に入学した聡里。引きこもりだった過去もあり人と関わる事で傷つくのを恐れる。孤独と不安の日々だったがある出来事で同級生と親友となる過程はドラマチックだ。互いに尊重し励まし合いながら成長していく姿は力強い。実習での挫折で獣医師になる決意も揺らぐが祖母の存在が救いになる。ささいな幸せを見つけ喜び感謝する祖母の姿は生きる道標のようでもあった。北海道の大自然がラベンダーやリラの美しさが聡里の狭量だった心を開花させる。明るく険しい道が開ける鮮やかな展開も最高で素晴らしかった。
Kazitu
2023/08/10 22:43

シャコタンさん、私も頂きます。☺

シャコタンブルー
2023/08/11 06:02

kazituさん 読後は花咲く季節の北海道に行きたくなりました♪

が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
3話の中編集だが「皐月闇」が圧倒的に面白かった。亡き兄が残した一冊の句集。その妹がそれぞれの俳句に秘められた謎を解くために恩師を訪ねる。二人で句集が示す情景やその時の行動を解き明かしながら次第に危険な領域に入っていく。恩師はやがて真実に近づくにつれ得体の知れない恐怖に怯えていく。対照的に素直だった妹の口調や態度が徐々に豹変していく様子は不気味でもあった。二人の過去に何があったのだろう。何処までが真実でどれが嘘だろう。二転三転しながら闇に隠れた真実が炙り出される展開は鮮やかだった。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
ネタバレ闇バイトで強盗に入り、その家の老婆に顔を見られてしまう。逃げるか殺すか。二つに一つの選択だけで揺れる犯人の心理は病的でもある。籠の中の二羽の鳥の喧騒。助けを乞う無言の老女。動と静の対比が命の明暗を分けるような狂気が宿っていた。2階から1階へ降りてくる恐怖の足音がすぐ近くで聞こえてくるようだった。5話の中では表題作と「アジサイ」が印象に残った。置き手紙を残して妻が家出するが、その理由が全く分からず困惑する夫。最後まで、その理由が解明されないまま終わるが不思議な浮揚感に包まれた気分だ。
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
犯罪予備軍たちの駆け込み寺。犯罪しようか悩んでいる人間の相談窓口があるNPO法人が存在する。それは助かる(笑)ここを訪れる人は相談員から殺人計画の穴を指摘されて諦めるかと思いきや、逆にヒントを得て計画を修正して実行しようとする。とほほ。それにしてもここに出てくる5人の犯罪動機には唖然としてしまうものばかりだ。そんなことで逆上してたら命がいくつあっても足りないよ。五話の中では「かなり具体的な提案」が印象に残った。最後に発した妻の一言は地獄に招待されたような気分になった(笑)
が「ナイス!」と言っています。
シャコタンブルー
それにしてもクレーマーの屁理屈、偏見、暴言の数々に呆れ返った。こんな人と一瞬でも関わりたくない(笑)モラハラ、不倫、失踪等、揉め事は多岐にわたり家裁調査官の忙しさは尋常ではない。大人同士の揉め事でも大変だが、そこに幼い子供が関係してくるとより慎重さが求められる。児童心理学も活用しなければ本質が見極められない「スケッチブック」と子供の心理描写が絶妙に伝わってくる「再会」が印象に残った。他人の感情に振り回されながらも忍耐強く、人に寄り添うかのん。今夜は栗林と仲良くホッピーでそのうさを晴らして欲しい(笑)
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/05/05(2385日経過)
記録初日
2018/05/05(2385日経過)
読んだ本
1101冊(1日平均0.46冊)
読んだページ
329274ページ(1日平均138ページ)
感想・レビュー
1098件(投稿率99.7%)
本棚
10棚
性別
現住所
山梨県
自己紹介

読書メーターに登録して、5年経過しましたが、皆さまの影響で今まで知らなかった作家や素晴らしい本との出会いがあり幸せです。
ミステリ、冒険、青春、恋愛、歴史物、ノンフィクション、エッセイ等幅広く読みます。つまり何でも読みます(笑)。
読書を通して、知らない世界、知らない人達との出会いの喜びに感謝しています。

好きな言葉マーク・トウェイン「やったことは例え失敗しても20年後には笑い話にできる。やらなかったことは20年後には後悔するだけだ。」

趣味は概ね下記のとおりです。 

映画(アクション大作)

音楽(モーツファルト・中島みゆき・斎藤和義・back number)

旅行(雑誌を見ながら空想の旅も含む(笑))

酒(各地の知らない銘柄の地酒を飲むこと)


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