読み友のみなさん先月3月度も沢山のナイスを下さいまして誠にありがとうございました。最近、季節の変わり目で寒暖の差が激しく体調不良になっていますよ。今日は嘘をついてもいい日ですが、これは本当です。4月はボチボチ健康を回復して頑張りますのでよろしくね!2023年3月の読書メーター 読んだ本の数:10冊 読んだページ数:2655ページ ナイス数:26222ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/868158/summary/monthly/2023/3
だが帰りの道で背が低く横幅の広いガマみたいな男に睨まれる。彼が怪異に遭った噂は世間に広まり、丹治は知人に背の低い男の眼は今も忘れられぬ程に一番怖かったと語ったという。侍にとっては災難な厄日で、まあ命を取られなかっただけでも御の字でしたね。
枕元に置いてある団子を一つ掴むと引っ込んだ。旅人の頭に血が昇り、ふらふらと縁側に行って座ると今度は毛むくじゃらの手に足を掴まれて遂に気を失う。村から帰って来た主人に起こされた旅人が留守の間の出来事を話すと、主人が布団をまくった。そこには4つぐらいの子供が死んだ母親にしがみつき手に団子を持っていた。主人は縁側に行き敷いてある簀子を剥ぐと十匹ぐらいの子猿が音に驚いてガサガサと騒いでおりました。幽霊の正体見たり枯れ尾花で、人間は怖い怖いと思い過ぎると必要以上に警戒して怖くなるという少し悪戯っぽい教訓の話ですね。
終盤は中々にややこしく難解な筋立てで解釈に迷わされますが神様の優しい慈悲深さに救われて心が晴れやかになりますよ。また人間とあやかしの恋という禁忌のテーマを描きながらも暗くならないストーリーは心地よく今後も期待が持てて続巻が楽しみですね。#NetGalleyJP
本書を読んで京都を舞台にした先輩作家さんの有名シリーズを連想させられましてミステリーに対しファンタジーとして笑いあり涙ありで楽しめますね。ひとつ言えるのはヒロインの更紗は恋愛に全く興味のない鈍感で自分に自信のない娘だという点で本書後半でイケメン男子の蒼井との恋のスタートラインに漸く立てて、今後どう進展していくのか若い二人の恋の行方もとても楽しみですね。#NetGalleyJP
サブレは目一杯変てこな自分を前面に出して悪さをさらけ出して相手の態度を試しているような部分もありますが、めえめえくんは暴走気味の彼女を正常で幸福な生き方に繋ぎ止めて男として積極的にリードしてあげて欲しいなと思いますね。明るく甘いだけでなくて生きる事についていろいろ考えさせてくれた青春小説を楽しく読みましたね。#NetGalleyJP
夜になって寝ていると天井裏で喧嘩するような大きな音がした。寺男と住職が見回り、翌朝本堂に行くと天井から血が滴っているので檀家の若者を呼んで一緒に天井に上がると飼猫と近くの寺の猫が血に染まって死んでおり傍らに大鼠が死んでいて法衣を着ていた。「おう」住職は数日前にどこからともなく来て滞在していた旅僧の事を思い出して念の為に部屋へ見に行くと姿がなく住職は心中でうなずいた。今西林院にある義猫の塚は飼猫と近くの寺の猫を合わせ葬ったものであった。二匹の猫たちは住職の命を狙う大鼠と戦って殺す事で命を救ったのでしょうね。
もう嘆いてくれるな。きれいに諦めて父さん母さんも達者に暮らして弟や妹は俺の分まで親孝行してくれと言う。父が今ここへ来るならどうして死んだ時に知らせなかったんだと問うと、お父さんとお母さんに知らせると嘆くからと思って二人の弟には知らせたと言うので次男と三男に聞くと二人は「夢に兄さんが血だらけの顔で出てきて知らせてくれたよ。心配するだろうから黙っていたんだ」と認めた。母は昏睡状態になる次の日に昼に目覚めると何も覚えておらず、後に判明した戦況は皆が聞いた話と一致していたとの事である。現実にありそうな話ですよね。
気味が悪くて二階に上って震えていると二人が帰って来た。彼は二人を二階へ呼び「この家は化け物屋敷だぜ」というと二人は笑い「君が恐ろしいと思ったからだ。神経だよ」と言ったが彼は直ちに出て行った。それから五六日経った夜、二人の所にも女が現れたので堪らず引っ越して行ったので家は暫く空き家になっていた。まあ別に何もしないのでしょうけれど、とても住んではおられないでしょうね。
ある日の夕方、帰って来た夫と二人で楽しく夕飯を食べていると障子を蹴破って入って来た男が持っていた棍棒で夫を殴りつけた。「な、なにをする」と直は無法者に言ったが、それは夫と生き写しの男だった。「あ」直が倒れた夫を見ると、そこには夫ではなく一匹の狸が血まみれで転がっていた。直が四月以来同棲していたのは狸であった。夫は一月から夢遊病者のように彷徨い続け漸く帰ると古狸と女房の仲睦まじい姿を見て怒り棍棒で殴り殺したのだ。直はその夜から病気になって寝込み間もなく死んでしまった。ああ、なんて可哀想な運命なのでしょうね。
今回は海兵隊のヒックス、人造人間ビショップが資本主義側の宇宙ステーションの人々を感染により拡大するエイリアンから守り脱出するグループを率いて活躍し、一方で共産主義者側ではベトナム人女性ルックハイの生き残りを賭けた死闘が描かれます。今回の目玉はエイリアンが感染により人間の胸部を突き破って出て来るシーンが強烈ですね。やはり仲間達が消えて行くシーンは悲しいですが、映画ならではの奇跡の救出シーンもあって楽しめます。そしてエイリアンをクローン化して兵器にしようと考える人類の愚かさが露呈して致命的な事態を招くのです。
まあ本作は、エイリアンが死をも恐れずとことん殺戮しまくる存在として人類に襲い掛かる小難しい事は一切ない娯楽エンタメ作品で理屈抜きで楽しめますよ。まあホラーが苦手な方はショックもあるかとは思いますが、ぜひ読んで楽しんで頂きたいと心から思いますね。#NetGalleyJP
きっとお婆さんが生身ではなく生霊になって空中を飛んでいたのでしょうね。生霊なら斬られても大丈夫な気もしますが、まあ理屈が通じない世界ですから私には何とも解説できませんね。怪奇の専門家のゲゲゲの鬼太郎なら詳しいかも知れませんね。
警固の侍が驚いて一方の男を捕まえようとすると、男の身体は鳶に変身してばたばたと空中に舞い上がったが機を見て下へと降りてきて相棒の鼠を足で掴むと何処かへ飛び去った。警固の侍は呆気にとられてそれを見送った。まあこれは完全なフィクションでしょうけれど、無益な殺生が回避された事はとても良かったですね。
本書の読み所は、雑誌社から新聞社に転職した新人の若い女性記者・国枝裕子が密かに木澤の本性を暴いて追いつめて行く逆転のドラマですね。この木澤という男は日本の政治をよくしようという志の高さはあるのですが、目的の為には手段を選ばずに人として絶対にやってはいけないダークな部分にまで踏み入る情け容赦のない人でなし野郎なのですね。とにかく長くて読むのに苦労しましたが政界について勉強になる事は間違いないでしょう。万人向けの本とは思いませんが興味のお有りの方にはぜひ一読される事をお奨めしますね。#NetGalleyJP
この本は知名度が十分でない為か、読書メーターでは今のところ殆ど読まれていませんが、面白い本ですのでもっと読まれていいと思います。私のレビューも下手で申し訳ありませんが、一人でも多くの方に読んで頂きたいですね。読んで損はしないと保証しますよ。みなさん、どうか一読くださいますようにとお願いしますね!
意外な犯人という仕掛けも用意されていてクライマックス・シーンはホラー映画にふさわしいジェットコースターのようなスリル満点の手に汗握る展開で頁を繰る手が止まりませんでした。昔視たホラー映画の世界がよみがえる恐怖と戦慄の一冊で読後に心地よい勝利の余韻に浸れて大きな満足感が得られましたね。#NetGalleyJP
主人を寝床に入れて外に出ると蛇の皮をかけている処が明るく光り炎があがった。皮は空に浮かぶと篠原家の家の屋根に着いて大火となり一家の者は一人残らず焼死した。怪異はそれだけでなく篠原一門の者が滝に行くと急に辺りに霧がかかって方角が判らなくなり皆その中へ落ちて死んだ。皮剥ぎの手伝いの者も変死したと思われ、今でも篠原家の者は滝へ行かれないと語り伝えられる。誠に恐ろしい話ですよねえ!生き物の無益な殺生をするとこの話のように長く祟られ呪われる恐れがありますから絶対に無暗にしないように厳に注意しましょうね。
そして着物だけがふわふわと崩れるように地面に落下した。裁縫師は不思議に思い、朝になるのを待ちかね相場師の家へ向うと、相場師はおおがらをくらって(株が暴落して)その夜のうちに夜逃げをしていた。「それでは」裁縫師はそこで娘の衣服に対する強い執着を知った。うーん、娘は何が何でも一度は着てみたかったのでしょうね。娘の遣る瀬ない気持ちはよくわかりますし誠に不憫な話ですよね。
「その女は狐が化けた奴ですよ」と軍人に教えたが怒ったので「では正体を現してあげましょう」と言って印を結んで真言を唱え錫杖を振り上げて「早く元の姿に戻らないか」と言うと狐の女は悶絶して倒れ元の狐となって血を吐いて死んだ。体には髑髏や草の葉がついていた。まあ人間を騙す悪い狐ではありますが、こんなにあっさりと死んでしまうと少し可哀そうな気もしますね。
すみません、私の勘違いでした。かまどでしたね。正確に調べずに適当に書いてしまいましてごめんなさいね。正しい事を教えてくださいまして、ありがとうございました。
「うちの旦那が気が違って、化け物だ化け物だと言って奥様も坊っちゃんも斬りました。どうか早く来てください」と慌てていう、隣家の主人は通魔を見て発狂したのであった。江戸時代はアメリカの拳銃の代わりに刀を帯刀していますので同様に危険ですね。まあ気を大きく確かに持ってでんと構えて何が起ころうとも血迷わないのが大事ですね。
「大変な顔をしてやがったのだ」親爺が聞いた。「へ、大変な顔ね、どんな顔でござんした」「恐ろしいの何のって一口じゃ言えない」「こんな顔じゃなかったかね」親爺はぴしゃりと額を打つなり湯気の間から出した顔は目も鼻も何もないのっぺら坊だった。商人は気を失った。その頃紀の国坂一帯には貉が沢山棲んでいて、よく悪戯をしたと言われている。まあダブルショックを食らった商人(あきんど)のびっくり仰天した気持ちはよくわかりますね。
その内に春子さんの病気がすっかり癒ったので女史は箱根へ出かけた。電車が小田原の幸町の停留所に着いた時に何気なく窓の外を見ると大きな電柱に例の茄子の腐った顔色のような少年がいてぼんやり腕組みしていたので女史は再び下腹に力を入れて少年をぐっと睨みつけるとまた姿が消えたのだった。まあ怪異も勇気を出して気丈にふるまえば大丈夫だよとアドバイスしてもらえて元気になる一編でしたね。私が少し気がかりなのは作品の内容とは別に女史が62歳で亡くなられた事を知りまして私が今年の十月に同じ年を迎えますがまあ気にしない事にします。
夜店で朝顔の蜂を買って籠に入れ端を渡ると下からどたんと何かが飛び上がった音がしたが恐ろしくて逃げる途中で膝頭を打った。知人の家に着くと前掛けに付いた血を教えら見ると膝頭が斬られていて籠の中に三寸ほどあるカマキリがいて斧も羽根も血だらけだったという。三番目は白昼に十四の小娘がニシンを持って橋を渡ると途中で突然ひっくり返り気付くとニシンは消えていたという、四番目がかの女工の怪死であったが千住署では不良の所為ではないかと捜査を続けたが結果がどうなったか筆者は聞かずにしまったという。まあ曖昧な話ですが怖いですね。
すると馬の蹄のカツカツという音と鎧であろう金属の触れ合う音が聞こえた。騎馬武者の軍勢と知れて道端へ退いてよく見ると、その武者には全員に首が無くて、しかも足元には影も無かった。医師は驚いて家に帰るなり家の者を起こして話をしたが、その最中に血を吐いて死んでしまった。それは柴田勝家の亡霊で、同地方では見た者は死ぬと言い伝えられていた。うーん、この医師は特に何も悪い事をしていないのに不運としか言いようがないですね。
でも勿論オリジナルがあってこそ改良を加えた後世の良作が生まれるのであって元祖は永遠に医大である事は明白だと思いますね。それから本書の読み所はプロの警察官、法月警視と作家兼探偵の法月綸太郎の父子競演による推理対決の微笑ましい描写ですね。これもE・クイーンのリチャードとエラリーのクイーン父子がモデルになっていますが決して元祖に負けない堂々たる書きっぷりだと思いますね。そして中盤迄はまずまずですが終盤に至り本書のテーマである双子を含む三人兄弟の謎の複雑な推理が結実して驚愕の論理のアクロバットに酔い痴れましたね。
死因は脳溢血のような病気で、市川猿之助の実話をそのまま書いたものであるという。まあ口は禍の元と言いますから滅多な事をいうもんじゃないから厳に慎むべき事だと教訓にしましょうね。
弟子の綱行に冠らせて記念写真を撮ったが、その後普段は温厚な弟子と言い争いになってビール瓶で綱行を殴りつけてしまう。おまけに女房が病気になり中々治らず家作は人手に渡ってしまう。遊びに来た伊藤静雨に不吉なお面の話をして別れると翌日に静雨の夫人が亡くなったと聞く。そこで綱右衛門は、すっかり怖気をふるって決心し、昭和十一年三月に菩提寺である浅草玉姫町の永伝寺に奉納して、永久に封じ込める事にした。まあこういう事は日本だけに留まらず広く世界各地であるようですね。もしお家で心当たりのある型は一刻も早く手放して下さいね。
再び目覚めると学生の姿はなく、後になって学生は癩病(ハンセン病)の系統のあるもので、それには死体が薬になるという迷信からそんなことをしていたというような噂を耳にした。という事で本作は心霊やお化けの類の話ではなく何とも気色悪いですが青年が気の毒で憐憫の情が込み上げてきますね。
夫人が「別になにも」と答えると看護婦が「今、奥さんの室から誰かが出て行った気配がしたので不思議に思っていると、この次の次の病室にいる患者さんが天井を指差して「何か来た何か来た」と言いながら呼吸をひきとりました」といい、それを聞くと気丈な夫人も思わずぞっとした。うーん、老婆は地獄から来た死神婆さんで病院で地獄に連れて行くいいカモを探しに来たのかもしれないですね。
外に出ると山籠の籠かきが二人いて両人とも片目が潰れていたが宿まで頼むと伝えると眼を瞑らせた状態で籠に乗り空を飛ぶ勢いで移動し停止して外に出ると江戸の町まで運ばれた事を知るのです。武士は驚いたが長屋に泊まり夜寝ていると先程の片目の老僧が現れて「人間の命は草の露のようなものじゃ。いつどうなるかわからない」と呟く。武士は刀で斬りかかるが瞬時に消え失せ毎日同じ事が続くと病に倒れ遂には呆気なく死んでしまうのです。まあ山に一度入っただけで執念深く化物に取り憑かれ命を奪われるのですから真に過酷な運命だなと思いましたね。
本書は単なる冗談小説ではなく真面目な部分もあるのですが、とにかく型破りで予定調和のハッピーエンドとは無縁のストーリー展開で常に予想を裏切られる読み心地ですよ。ヒロイン・森の最後に選んだ道は賛否両論の意見があるだろうとは思いますが、まあ全てが未だ人生の道の途中という事で私は彼女を応援してあげたいですね。未だかつてない異色の若い女性の人生の物語には笑いだけでなく今を生きる若い女性にとって参考になる大切な教訓が多々あるかと思いますので、ぜひ一読をお奨めしますね。#NetGalleyJP
ミステリーとしては中盤でおおよその犯人の目星はつきますが、ドキュメンタリータッチの特異な犯人像の面白さがありますね。それから何よりもエリザベス女王の側近や職員達に向けた温かい心配りと愛情深さを感じさせるエピソードに素直に心打たれ感動する思いが強かったですね。私は一冊目は未読ですので近々に読もうと思いますしエリザベス女王は2022年に96歳でお亡くなりになりましたが著者がシリーズを書き継がれるのであればぜひ続編も読みたいと思いますね。#NetGalleyJP
私としては近い内に夫婦が和解して復縁が叶えばいいなと強く願いますね。警察組織ではなく素人集団の物語としての良さは後半のダークな面に出て潔癖な方は素直に喜べない部分があるとは思いますが、まあ悪党の人にあるまじき残酷な所業を考えれば憐れな末路も当然の報いだろうと判断して私は許容しようと思いますね。ミステリーの謎解きよりも深い大人の人間ドラマが味わえる本書をぜひ多くの方にお奨めしますね。#NetGalleyJP
人間とゴリラが一足飛びに対等な関係になるのは困難だろうとは思いますが、少しずつでも互いに友情を深められたらいいなと願いますね。本書では大っぴらに描かれていませんが人間の中には嫌な奴もいますから銃社会のアメリカよりは今はアフリカのジャングルで暮らす方が彼女にとって幸せでしょうね。そして例えば彼女が産んだ娘マリーが母から知性を得てアメリカで活躍する続編が書かれて読めたらいいなと期待しますね。#NetGalleyJP
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人間とゴリラが一足飛びに対等な関係になるのは困難だろうとは思いますが、少しずつでも互いに友情を深められたらいいなと願いますね。本書では大っぴらに描かれていませんが人間の中には嫌な奴もいますから銃社会のアメリカよりは今はアフリカのジャングルで暮らす方が彼女にとって幸せでしょうね。そして例えば彼女が産んだ娘マリーが母から知性を得てアメリカで活躍する続編が書かれて読めたらいいなと期待しますね。#NetGalleyJP