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2022年2月の読書メーターまとめ

ロビン
読んだ本
13
読んだページ
3583ページ
感想・レビュー
13
ナイス
321ナイス

2022年2月に読んだ本
13

2022年2月のお気に入り登録
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2022年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ロビン
第2巻はB.C264の第一次ポエニ戦役から、B.C149、七百年の歴史を築いてきたカルタゴの滅亡までが描かれる。白眉は何といっても3分の2の紙幅を割いてある第二次ポエニ戦役ーカルタゴの名将ハンニバルとローマの間で戦われた所謂「ハンニバル戦争」であろう。カンネでローマを完敗させたハンニバルも、彼の「弟子」でありザマの会戦で師を破ったスキピオも、現代に至るまでのすべての歴史で優れた武将を10人選べと言われても確実に入るといわれる。その二人の栄光と失脚、最期をも看取る読者は、畏敬と共に盛者必衰の定めを痛感する。
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2022年2月にナイスが最も多かったつぶやき

ロビン

1月も温かいナイスとコメントをありがとうございました(*^^*)大好きなテニスンを読めて嬉しかったですし、あとはほぼゴンブリッチ『美術の物語』起源の美術関連本沼にはまった一か月でした。この沼も例によって深そうです・・(笑)2月もよろしくお願いします!2022年1月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:3742ページ ナイス数:480ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/906789/summary/monthly/2022/1

のっち♬
2022/02/01 12:32

先月は楽園のカンヴァスが共読に加わりました。とにもかくにも、ヨルガオを読むのが楽しみです。今月もよろしくお願いしますね😉

ロビン
2022/02/01 14:08

のっち♬さん、『ヨルガオ殺人事件』の感想また楽しみにしています(^^)今年は近々ホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第3作「A Line to Kill」の邦訳も出るみたいですよ。と思ったら早くも第4作「The Twist of a Knife」が8月に出版されるという情報も・・。ホロヴィッツは筆が早いですね! こちらこそ、今月もよろしくお願いいたします✨

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2022年2月の感想・レビュー一覧
13

ロビン
今尚ウクライナの人々にとって、抑圧に抗し、人間の尊厳を護る闘いのシンボルであり続けているという国民的詩人で画家でもあるタラス・シェフチェンコの詩集。帝政ロシアの支配するウクライナで農奴の身であったが、才能を見出されて、友人たちの助力により自由の身となる。しかしその後ロシアや、ロシアに諂って民衆を食い物にするウクライナ支配層、また現状を変えようとしない民衆に対しても批判の眼を向けた作品を書いたために逮捕され流刑に処された。弱い立場の人々の声を我が声として歌った悲惨や憤り、また祈りは、今も人の心を突き動かす。
風に吹かれて
2022/02/27 22:56

ウクライナ侵攻がロシアとして成功すれば次はバルト三国……と囁かれています。ソ連再興を目指しているらしいのですが、武力侵攻が21世紀にも行われるとは! 暗澹とした気持ちになります。独裁国家の恐ろしさを目の当たりにしているようです。私も少しばかりですがUNHCRへ届けたいと思います。そんなことしかできないのですが…。それにしても、美人モデルを大切にするベラルーシのルカシェンコも何を考えているのか!

ロビン
2022/03/01 01:19

風に吹かれてさん、本当にそうですね。ウクライナという主権国家の決定に武力をもって干渉しようなどというのは、まったくの蛮行であり暴挙と思います。お互いに、せめて戦争行為に反対し、ウクライナの人たちのために僅かなりと寄付していきましょう。

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ロビン
第三巻は、拡大するローマに対応できるよう共同体の仕組みを抜本的に改革しようとした護民官グラックス兄弟から、軍制改革を行い徴兵制から志願兵制に変えたマリウス、綻び始めていたローマ共和制を繕うために任期無制限の独裁官となったスッラ、そしてオリエントを平定した連戦連勝の武将ポンペイウスの物語。高貴で裕福な家に生まれながら、そうでない人たちの権利を守ろうとして殺されたグラックス兄弟の悲劇…兄弟の無私で命を惜しまない姿には感動させられた。また、スッラが利己的な独裁者でなかったことは意外であった。学ぶこと多し。
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ロビン
第2巻はB.C264の第一次ポエニ戦役から、B.C149、七百年の歴史を築いてきたカルタゴの滅亡までが描かれる。白眉は何といっても3分の2の紙幅を割いてある第二次ポエニ戦役ーカルタゴの名将ハンニバルとローマの間で戦われた所謂「ハンニバル戦争」であろう。カンネでローマを完敗させたハンニバルも、彼の「弟子」でありザマの会戦で師を破ったスキピオも、現代に至るまでのすべての歴史で優れた武将を10人選べと言われても確実に入るといわれる。その二人の栄光と失脚、最期をも看取る読者は、畏敬と共に盛者必衰の定めを痛感する。
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ロビン
NHK『ザ・プロファイラー』のハンニバル回を観てしまい、ローマの歴史が気になって積本に手を付けてしまった。それにしてもローマの歴史は抜群に面白い。第1巻ではトロイを脱出したアエネイアスの物語、オオカミに育てられたというロムルスの物語などローマの淵源から始まり、王政を経て共和政になり、歴戦の末南イタリアを統一するまでの500年間を臨場感たっぷりに描いていて、まさに「ローマは一日にして成らず」の感を深くした。ローマ繁栄の理由と彼らの残した遺産は、その「開放性」にあったとの著者の結論にはしみじみ考えさせられる。
風に吹かれて
2022/02/18 09:36

文庫本ですが、全43巻、読んだことがあります。読み始めたら止められなくなり、このローマ、次はどうなるの? と次々に読んでしまいました。塩野七生の語り口が飽きさせず読ませます ^^

ロビン
2022/02/18 10:02

風に吹かれてさん、このシリーズ完読されているんですね(あのお洒落な表紙の文庫版で)、素晴らしい(*^^*)✨本っっ当に面白いですよね、私も止められないです・・!2月はルオーやカンディンスキーなど絵画関連の本を読むはずが、ハンニバルのせいで予定が狂いました~(笑)

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ロビン
日本では、手術を拒否し独自の療養プログラムで心臓病を治した『笑いと治癒力』などの著者として知られ、カリフォルニア大学で医学部教授を歴任されたノーマン・カズンズ氏と、池田大作創価学会名誉会長との対談集。原爆を投下されたヒロシマの悲劇を世界に知らしめていくことの意義や、他者との差異ではなく共通点に着目していく教育の重要性、国連の望ましい在り方についての具体的な提案、世界連邦へのアプローチ、日本国憲法の価値についてなど正に「世界市民の対話」の名に恥じぬ内容。原発には国際的基準と査察が必要であるとの言葉に頷く。
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ロビン
コンパクトなジョルジュ・ルオーの画集。表紙にもなっている「老いた王」や有名な「ヴェロニカ」のほか、ルオー作品の代表的な題材である娼婦、道化師、キリスト、聖書の風景32の作品がカラーで、簡単な解説付きで掲載され、巻末の「キリストの画家ルオー」という題のベルナール・ドリヴァルの解説と年表の間に15の作品がモノクロで小さく掲載されている。「金融業者」やブルジョワの「プーロ夫妻」など見たことのない作品も多く、ルオーという人の勤勉さと多産ぶり、そして「神を失った時代」の人びとに向けた眼差しの深さに驚かされる。
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ロビン
ジョルジュ・ルオーは、主として20世紀のフランスで、時代の風に染まらぬ独特の画風によって独自の地位を築いた画家。信仰心の篤い人物で、「神を失った時代」の悲惨を道化師や娼婦などの底辺で生活する人びとや、あるいは人が人を裁く悲劇を体現する裁判官、腐敗する権力の座に座る王などで表現するとともに、キリストの聖顔や聖書の風景や人物も多く描き残した。一見明るく華やかながら、人知れぬ悲しみを抱えた道化師には人間の真実を見ると共に自己自身をもそこに見出していたという。仏教徒の私もルオーの絵を見ていると敬虔な気持ちになる。
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ロビン
19世紀パリで活躍した画家ギュスターヴ・モローについてコンパクトに纏めたウィークリーブック。「私は目に見えないもの、私が感ずるもののみを信ずる」ー写実を突き詰めた印象派が台頭した時代に、モローはオルフェウスやレダのようなギリシャ神話や、モーセやサロメなどの聖書の物語に取材した幻想的な絵を描き続けた。特に「サロメ」は世紀末芸術の代名詞となり多くの芸術家に霊感を与えた。美術学校で教鞭も取ったが決して自分の真似をさせず、生徒の個性を伸ばしたモロー自身、時代とは違う己の道を進んだのだろう。モロー美術館に行きたい。
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ロビン
画家であり東京芸大で教鞭もとられていた伊藤廉さんが小学生向けに書いた、芸術鑑賞の手引き書。「いのちあるもの、いきいきしているものをかくということは、それもひとつの宇宙です」「いきいきしたものとは、かいた人間のいのちのことです」など、易しい言葉で深いことが書かれていて非常に勉強になるし、芸術が不思議と好きになる。著者が自分自身の感動を真剣に伝えようとしているからであろう。「本を読むことは自分から努力しなければならない。ラジオはそれがいらない。ぼくは努力をしない人は大きらいです」との熱い言葉に微笑んだ。
ロビン
2022/02/08 19:52

エジプト美術から雪舟や寒山拾得、ティントレットからセザンヌまで、古今東西の様々な作品を取り上げて、1ページ~2ページの短いエッセイ風に書かれたもの。

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ロビン
「諸経の王」と言われる法華経について、池田創価学会名誉会長と、創価学会の斎藤教学部長、遠藤・須田副教学部長(いずれも当時)が座談会形式で解説されたもの。「序品」から重要な「方便品」を経て「譬喩品」「授記品」などと続き、「見宝塔品」で上巻は終わっている。法華経は万人に「仏性」があると説き、他経では成仏できないとされた二乗(学者や知識人など)も女性も悪人も成仏することができる万人に開かれた法である。一人の人間の生命をかけがえのない宝と見て、人間を手段化するものと永遠に闘っていく法華経の行者の尊さを思う。
ロビン
2022/02/07 17:05

「二乗」とは、正しくは声聞・縁覚の衆生のことで、仏の教えを聞いて、または独学で部分的な悟りを得たものの、自分だけの悟りに安住して他の衆生を救おうとしない境涯の人のことです。

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ロビン
昭和電工社長であった鈴木治雄が、愛好するルオーについて様々な研究書を読み、人々と語り合った文章等をまとめたもの。出光美術館に「受難」が収蔵されることになった経緯や、梅原龍三郎や谷川徹三、小林秀雄、武者小路実篤らのルオー観、またルオーの娘イザベラの語る父、柳宗悦の次男で美術史家・ルオー研究者であった柳宗玄らとの対談や座談会などで構成されており、どの文章もルオー作品への愛情と敬意、探求心に溢れている。多くの人がルオーに惹きつけられるが、彼の絵は謎めいている。私は彼の絵の孤高の精神と深い宗教性に魅力を感じる。
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ロビン
私の属する創価学会は日蓮大聖人を信奉しているので、大聖人のお手紙や文書をまとめたものー『御書』には日頃から親しんでいるが、植木先生の解説は信仰面でなく思想面から大聖人に迫るものとはいえ、日蓮という人の内面について素晴らしく深い理解に到達されていると感じた。日蓮大聖人は苛烈、激越な他宗への破折ぶりから怖い人と思われがちだが、非常な人間愛の温かい人であり、大胆さと細心さを併せ持つ勇者であり賢人であった。相手に合わせ、寄り添うようにして書かれたお手紙は、そうした実相を知るのには最適であろう。非常にお勧めの一冊。
ロビン
2022/02/04 21:40

「100分de名著」2022年2月度課題本。 「日蓮は、一人の人を激励する時、その人を取り巻く周囲の人間関係をすべて押さえて、その人間関係の中でどうすればその人が生きるか、生かされるのか、やりやすくなるのか深く考慮していることを、日蓮の手紙を読んでいて痛感する」「日蓮の説く信仰は、単なる”神頼み”ではない。『法華経』さえ読誦していれば、いいことがあるだろうというような安易さはない。依存心や、甘えとは対極にある。あくまでも自らの言動、立ち居振る舞い、行為に対して自覚し、責任を持つことであった」何と深い理解!

が「ナイス!」と言っています。
ロビン
タイ語の原詩(全く読めないが・涙)と日本語訳が両方載っている対訳版。何年か前に図書館で借りて読んで非常に感動したため購入したが少々改変が加わっているようだ。全体に70年代にタイで活躍した「怒れる若者たち」の代表的な詩人や、彼らに影響を与えた詩人が多く、苦しむ民衆の側に立ち、民衆の眼ざめを歌い、力強く彼らを鼓舞したその詩は美しく、熱く、人間主義の血潮が脈打つ。ポンパイブーンの『カタツムリの道』という詩が特に好きである。「苦しみよ、来い/友と共に苦しめ/おのが幸福を求めず/輝かしい未来のために戦おう・・」
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/08/29(2096日経過)
記録初日
2018/08/02(2123日経過)
読んだ本
964冊(1日平均0.45冊)
読んだページ
298969ページ(1日平均140ページ)
感想・レビュー
945件(投稿率98.0%)
本棚
1棚
性別
血液型
O型
現住所
富山県
外部サイト
自己紹介

ナイスしてくださる方、その他つながりを持とうとしてくださる方、ありがとうございます。読書メーターの先達の皆さんには遠く及ばない浅学の身なのですが、洋の東西を問わず古典文学を中心に読んでいるので、よろしくお願いいたします。現代文学には基本的に疎いです。

好きな詩人・歌人:アルフレッド・テニスン、パブロ・ネルーダ、ヴィクトール・ユゴー、ダンテ・アリギエーリ、杜甫、屈原、藤原定家(全作品読破はできていません&昔読んだものはだいぶ忘れています・・(-_-;))

好きな作家:ロマン・ロラン、チャールズ・ディケンズ、ヴィクトール・ユゴー、中島敦、夏目漱石、藤沢周平(上に同じ)


好きな画家:ワシリー・カンディンスキー、カミーユ・コロー、ジョルジュ・ルオー、伊藤若冲、岡本太郎

好きな音楽家:シューベルト、ベートーヴェン、バッハ、沖縄音楽の方全般、山下達郎、B`z(歌は好きなのですが、楽器はほぼ弾けません)


好きな映画:チャップリン「独裁者」、アキ・カウリスマキ作品、三谷幸喜作品


好きな戦国武将:黒田官兵衛、上杉謙信、大谷吉継


好きな孔子の弟子:子路


ファンタジーは、指輪物語、ナルニア国物語、ハリー・ポッターシリーズ(頑張って原書で読みました)と上橋菜穂子作品、十二国記シリーズ、SF(?)は銀河英雄伝説本伝&外伝、ミステリーはアガサ・クリスティのポワロもの、コナン・ドイルのホームズものくらいです。
漫画も手塚治虫「鉄腕アトム」から中村光「聖☆おにいさん」までいろいろ好きです。

仏教徒(創価学会員)です。宗教間読書対話大歓迎です(あまり難しい話はできませんが・・)。



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