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2024年9月の読書メーターまとめ

紅咲文庫
読んだ本
11
読んだページ
3410ページ
感想・レビュー
11
ナイス
468ナイス

2024年9月に読んだ本
11

2024年9月のお気に入り登録
4

  • ふじ
  • 茶幸才斎
  • サンゴ
  • sakesage

2024年9月のお気に入られ登録
3

  • 大島ちかり
  • meg
  • 道楽モン

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

紅咲文庫
ネタバレケンジのサプライズに、シロさんといっしょにびっくりした。思い切ったなぁ。20年分の夕ごはん、20年積み重ねてきたふたりの時間、出会った人達とのそれぞれの時間。ケンジがいなければシロさんは知らないままだったであろうたくさんの事柄。ケンジとシロさんを媒介にして紡がれる縁。紡がれた糸を眺めるシロさんの横顔。サプライズ後の空腹まで心配りするケンジ。良かった。食べるほうは佳代子さんのチーズケーキにのせられたレモンクリーム、海老の頭をギューっとしたパエリア、オススメ度が熱いレタスの湯引きを食べたい!
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

紅咲文庫

8月は『ボタニストの殺人』、『ゴーイングゼロ』、『すごいローカルチェーン』が面白かった。あと老眼が進んだのか、読書メーターのアプリがもうほんと字を読むのが辛くなった。ので今書いているのはブラウザから。2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:15冊 読んだページ数:4849ページナイス数:425ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/908959/summary/monthly/2024/8

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2024年9月の感想・レビュー一覧
11

紅咲文庫
ネタバレアイスランドの犯罪捜査官エリンボルク。整備工場を営む夫、子供3人と暮らし料理は本を出すくらいの腕前。血の海だった犯行現場から徐々に見えてくる被害者の生活。エリンボルクは、要領を得ない老女のお喋りやかすかな香りから事件の形を明確にしていく。殺された男の育った町で得た手がかりは殺人事件を解決したが、被害にあった女性たちの快復には寄与できるだろうか。本作はエーレンデュル捜査官シリーズの最新作だけど、エーレンデュルは行方不明で出てこない!他の作品も読んでみよう。
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紅咲文庫
ネタバレジェイムズとブライアンは墜落した飛行機から脱出し、ドイツ兵になりすまし病人を輸送する列車に乗りこむ。移送先は精神病院で、他にも精神病を装った患者が複数いるらしく全員が疑心暗鬼の中だ。ブライアン脱出までの描写が執拗に残酷で辛い。30年後、ブライアンがジェイムズを探す過程はちょっとやり過ぎなくらいスリリングで、ブライアンの妻ローリンも加わってもうドタバタ。ドタバタ終結後、ジェイムズが自分を取り戻そうとする苦しみは容赦なく重く、安易な光は与えられない。でもこの長い地獄を考えればとても誠実だと思った。重い読後感。
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紅咲文庫
ネタバレケンジのサプライズに、シロさんといっしょにびっくりした。思い切ったなぁ。20年分の夕ごはん、20年積み重ねてきたふたりの時間、出会った人達とのそれぞれの時間。ケンジがいなければシロさんは知らないままだったであろうたくさんの事柄。ケンジとシロさんを媒介にして紡がれる縁。紡がれた糸を眺めるシロさんの横顔。サプライズ後の空腹まで心配りするケンジ。良かった。食べるほうは佳代子さんのチーズケーキにのせられたレモンクリーム、海老の頭をギューっとしたパエリア、オススメ度が熱いレタスの湯引きを食べたい!
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紅咲文庫
ネタバレおもしろかった!もういちど言いたい、おもしろかった!!グリーンランド地下の基地で起きた火災。被害者のコナーになにが起きたのかを追いかける精神科医のジャック。腕時計はグランドセイコー。妻を亡くした経緯も、軍人だった過去も全部がもう、そう、たまらん。コナーを探す過程で出会う消防署長、アーチ、無愛想フランク、コナーの婚約者クリッシー。コナーの身に起きたと思われる出来事は一転二転してなるほどそうか、目の前にある事実に気がつかないって話として最高だなと思ってからの三転、三転後の舞台がまたすごい。あぁおもしろかった。
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紅咲文庫
ネタバレ21歳の巽は自覚乏しく政治犯として樺戸監獄へ収監され、軽口が達者な大二郎と同房になる。大二郎が隠し持つ白い石の存在、慎重に互いを庇う行為は長い年月の間に根を張り、いつ死んでもおかしくない日々を支えた。ある日突然大二郎は監獄から消え、30歳を超え恩赦を受けた巽は、看守の中田に付き従って大二郎を探すことになる。石はひっそりと大二郎の行く末を示し、川岸の青年へ辿り着いた。辿りついた場所はただもう無惨だが、巽も中田も食いしばった歯の奥にその無惨を飲み込んだ。「はいではどうも、左様なら、ときた」(終頁)。
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紅咲文庫
滋賀県の湖北部と言われる場所が、意外と寒そうで親近感を持つ。湖と山を眺める暮らし、いいなぁ、村井さんは大変だと強調してるし実際大変なんだろうけど。夏休みに子供会管理の桟橋を作って、子ども達に湖水浴を楽しませるという話もすごく新鮮。
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紅咲文庫
自分の中に頑として存在する「子どものためにあらゆる事柄を手を抜かずやり遂げる母像」に縛られてはいけない、自分の健康を大切にするのだという主張が繰り返し語られる。50代になったいま、30代の自分の肩を抱いてそう伝えたいという言葉にはしみじみする。やっぱり育児はプロである他人とチームを組んで取り組むのがいちばん、私もほんとお世話になった、保育園の卒園式では文字通り先生たち同級生親たちと肩を組んで泣いた。それもあって、ママ友が突然亡くなった話は辛かった。
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紅咲文庫
ネタバレ高速道路を走る車からミアが人形を落とした時からしばらく、悪い想像がふくらんで辛かった。家の中を掃除してくれるメイドを完全に無視するクライアントと、そうではなく、ごくごく当たり前に接してくるクライアント。前者のほうが圧倒的に多いが、後者との付き合いがあって救われた。助けを求めた時に応えてくれる友人、元夫達の存在も。ミアを慈しみながら自分も母親に甘えたいという気持ちは叶わないからこそ切実で悲しい。それにしてもこんなにも時間とお金がない中で、大学へ通い学位を取ることを目標にし毎日勉強を続ける姿に圧倒された。
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紅咲文庫
ネタバレ個人の健康管理が義務化された国。その体制はメトーデと呼ばれ、健康を損なう行為は全て反メトーデと見做され量刑を課される。排泄物の監視からカフェインの摂取、腕に埋め込まれたチップから病原菌の恐れがある森や池への立ち入りといった情報が収集され裁判の証拠とされる社会。ミーアは特に疑問も持たず社会の一員として過ごしていたが、弟のモーリッツが強姦殺人の罪で突然逮捕され獄中で自死したところから考え始めるのだ。彼女の思考は自問であったり弟から引き渡された想像上の恋人との会話からも固められていくが、最も強く打ち合うのは→
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紅咲文庫
マティルドの細切れになった思考、とんでもない間違い。そのくせ自分に迫る危険は敏感に察知しきっちりと片をつける。最後の最後まで読み手の予想は気持ちよく裏切られ続け、残酷だけど面白かった。え、この人死んじゃうのと思ったのがちょうど本の中盤。いやひどいわマティルド。ルメートルが1985年に書き発表しないままだったこの作品。著者が書いたミステリー小説はこの作品を持って閉じられた円環になるのだそうだ。
アプネア
2024/09/07 17:36

ルメートル最後の犯罪小説ですか〜。ポチらせていただきます。

紅咲文庫
2024/09/07 18:40

最後だけれど書いたのは最初なのだそうです。そう思って読むせいか、なんとなく若々しい書きかたでした。

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紅咲文庫
殺し屋としての特訓、まだ少女の爪角。10代でも60才を超えても爪角はやはり爪角で、痛みも怪我もひとりで飲み込んでいる。著者インタビューで文章にかける思いが語られているが、翻訳者の選択する語もすごいなと思いつつ読んだ。■目覚めたのに、視界を圧倒しているのは闇だ。目を塞いでいるのは黒い布のようなもので、あまた織り交ぜられた経糸と緯糸の合間から、光の芥が洩れてくる(p2)
ヘジン
2024/09/01 07:58

わかります! 翻訳本の面白さを余すところなく読者に届けてくれる翻訳者の力量、ひしひしと感じますよね。書き出しておきたい表現がいっぱいです。

紅咲文庫
2024/09/01 09:23

ですよね!「光の芥」って、“塵”とかではなく“芥”を選択させる原文はなんなのか。特訓の様子も男との会話もすごく面白かったんですが、もうここはこれしかなかったんですねという翻訳、良かったですよね。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/09/03(2275日経過)
記録初日
2017/07/30(2675日経過)
読んだ本
706冊(1日平均0.26冊)
読んだページ
236538ページ(1日平均88ページ)
感想・レビュー
632件(投稿率89.5%)
本棚
5棚
性別
血液型
AB型
職業
技術系
現住所
宮城県
自己紹介

本屋さんや図書館で、この本は誰に読まれているのだろうといつも思っていました。
こういった場でその答えを得られていること、それぞれの感想に触れられることに感謝しています。

■本棚
2021年から年に20冊ずつ登録しています。
見返すのにとても良い。

■読書メータに感想未登録だがとても好きな本、衝撃を受けた本
『蜘蛛女のキス』『赤い唇』 マヌエル・プイグ
『手仕事の日本』柳宗悦
『ひと呼んでミツコ』姫野カオルコ
『あなたに似た人』ロアルド・ダール
『料理人』ハリー・クレッシング
『破壊者ベンの誕生』ドリス・レッシング
『二十日鼠と人間』スタインベック
『五匹の子豚』『杉の棺』などのクリスティ
『少年は残酷な弓を射る』ライオネル・シュライヴァー
『サラの鍵』 タチアナ・ド・ロネ
メアリー・ポピンズのシリーズ(風に、帰ってきた、とびらを、公園の)
『ある朝、シャーロットは...』などのペネロピ・ファーマー
『麦と王様』などのエリナー・ファージョン
『砂の妖精』などのネズビット

2024年7月3日更新

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