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先生とそのお布団 (ガガガ文庫 い 10-1)

感想・レビュー
153

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siro
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★★★★☆/中々に世知辛い作家業の裏側の話。色々と実体験も混ぜこまれているのだろうなと思いながら読んだ。物語の中心である喋れる猫は、結局最後まで謎なままで結構なファンタジー。小説においての山場は特になく、面白いんだけど少し不思議な読書体験だった。言うなれば、ちゃんとした現実を見せてくれるというか、好きな作家さんへの応援心を沸き立たせてくれるような感じ。ラノベは早期打ち切りが多いからね。今作を読んで出版業界の実情を知って、日々エンタメを提供してくれる人々に対してのリスペクトを忘れないようにしたいと思った。
siro

書いていて苦しい時間もあるだろうに。好きだけじゃままならない問題も沢山あるだろうに。ありがとう、作家さん方。理不尽を前にしても諦めないで足掻き続ける、作家という人間の凄さを知れました。

03/22 15:28
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けたじぃ
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ヒットシリーズのない中年ラノベ作家・石川布団と人語を話す猫・先生のラノベ業界物語。実体験だろうなと思われるところがあるので、自伝的小説といえるのだろう。書き上がった作品がなかなか出版されなかったり、発売日を出版社都合で延期させられたり、作家と絵師の微妙な関係があったりと、散々な目にあいつつも、それでもラノベを書き続けていく姿に感動。そして最後の先生との別れに、こみ上げてくるものが。派手さはないが、しんみりと良い作品。
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CCC
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ネタバレポップに書かれてはいるけれど世知辛い。フィクション的な流れだと好転してくれそうなポイントでなかなかそうならず、一進一退を繰り返している。作者の現実に沿った展開っぽいが、それを思うとこのレベルの作家でここまで余裕がないのかと、業界の厳しさを感じた。
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ほたる
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とりあえず作品を手についたところからと思い読んでみましたがこれは最後のほうに回したほうが良かったかもしれない。猫の先生となかなか売れない作家の物語。モノを書くということ、書き続けるということ。それは大変なことであるが、いつかはその作品が誰かの支えになってくれることもあるでしょう。
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ツバサ
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再読。自伝みたいな作品で作者の体験をユーモア交えて紹介しているが、実際はもっと苦しいだろうなと想像してしまいました。話せる猫という設定は良いな〜と羨ましいました。
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中性色
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日付登録用。感想は後日
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最早
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スーッと読めた。自伝っぽい内容だったけど、石川さんくらい面白い話を書ける人でもなかなか売れないのか……とワナビのはしくれとして気持ちが沈む部分も。良くも悪くもラノベっぽくない話だった。
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冬野
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同じ作者さんの別の作品を読んでいる途中でしたがこちらを先に読了。読み途中の本はエロス&バイオレンスな雰囲気だけれど作風が全然別物で驚いた。低空飛行のラノベ作家・石川布団と喋る猫・先生との生活を描いた日常系(?)ラノベ。出版社につてがあって小説を出してもらえるなんて恵まれてると思うけれど、どんな立ち位置でも上がいるし悲哀は付き物なんでしょうね。五章の後半からべしょべしょに泣きました。猫は…狡いよ…。自分も物書きで同人誌即売会にも参加することがあるので刺さる部分が多かった。タイトルが最高に好き。星:5/5
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oku
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売れないラノベ作家・石川布団と喋る猫「先生」の話。何だか自伝っぽい。どこまでがご自身の体験に基づく話なのかは分かりませんが、ほのぼのとした日常の中にも作家にしか分からない苦悩が綴られていて、作家として生きていくことは大変なんだなと思いました。先生の言葉がズシンと心に響いて最後はボロ泣きでした。私たち読者のために作品を生み出してくれる作家さんに感謝。
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☆彗星☆
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ネタバレまるでヒロインがいそうな雰囲気の表紙であるがそうでもなかった。私はガガガ文庫のこういう作品たちをガガガ文庫尖りシリーズと呼んで、大変好んでいるのですが。さて、物語は所謂作家もので、中年の売れないラノベ作家・オフトンが、喋る猫・先生(お爺ちゃん)との会話が緩く続いていく。今まで読んできた作家ものとはどこか色が違う感じで、ヒロインもなしで派手な展開もない。逆にそれが新鮮というか本来作家なんて地ブログにてhttps://sui-sei.net/先生とそのお布団-ガガガ文庫・石川-博品/
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pochi*
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★★★☆☆ 猫の先生と、一緒に暮らすラノベ作家の物語。ラノベはそう簡単には売れないよなぁ…最後はちょっと予想してなかった(笑)
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鴨
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半自伝っぽい作品。どこまでが本当でどこまでがフィクションかはわからない。わかる部分は一部しかない。プロトタイプ的なカクヨム版と併せて読むと、そっちにはあって、こっちには載ってない作家の息づかいみたいなものが書かれてたりしますので、あわせてぜひ。
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みかづき
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ネタバレ先生がとてもかわいい。どっしりとしたサイズにぴったりのふてぶてしさ。こういう猫が飼いたい。/報われるかもわからないまま、日々執筆に打ち込んでくれる人がいて、それを読める状況に感謝したい。定職につかず、バイトもやめて作品に打ち込むことを、止める人や笑う人はいるんだろう。読んできた本の中にそういう作品もあったはず。/作中で布団の本がとびきり売れることはなかったけれど、それでも書き続けるという選択は爽やかな終わりだった。ただ、この作品に出てくるような出版社や文庫の名前だったら買い間違いが多発する。
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ウラー
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売れないラノベ作家『石川博』としゃべる猫『先生』の生活を描く。純粋に文章の出来だけを見るなら、これまでに読んだ石川作品の中で一番読みやすい。登場作品が石川博品先生の著作に重なるので、自伝的小説のように思えたが、実際どうなのだろう。石川博品先生については、耳刈りネルリを読んだとき「中毒性の高い尖った文章書く作家だなぁ」と感じ、その後もこのラノにもランクインしたりして「コアなファンついてるなぁ」と思っていたのですが、作中の石川博のように、売上不振でシリーズ化できず、悔しい思いをしているのでしょうか。
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erie
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ネタバレなんとなくラノベというものがわかったような気はする。決して「読みやすい」わけではなくて、むしろやたら凝った人名地名や前提知識を必要とする冗談・コンセプトが出てきて、なんというか、訓練された、共同体中の読み手に向けての読み物という感じか。あんまり現実的でえげつない展開になってはいけないらしい。さて、心を休めるためのファンタジーとしての展開、中年の主人公というあたり、佳作といっていい気がする(ポリコレアンテナに引っかかった箇所はあるが)。色々いいことを言っている、かもしれない。
erie

設定をもう少し活かすならば、しゃべる猫が主人公の妄想なのか疑念をもたせるようにするか、犬から見て人間が不老長寿のエルフに見えるというインターネットミームのごとく、猫から人間を見る視点を入れて我々の価値観を揺さぶるか、などとポテンシャルはありそう。

11/15 09:32
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とくとく。
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図書館本 売れない作家と喋れる猫。売れっ子作家さんがちょくちょく出てくるけど、主人公と何かあるわけでもなく…。読みやすいけど、だから何なのさ~って思ったわ
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りこ
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売れないラノベ作家・石川布団が、人語を操る飼い猫・先生と過ごす悩み多き日々。編集者との交渉、執筆の苦しみ、同業者との交流、イラストレーターとの関わりなどが克明に描かれていて楽しかった。近代文学がルーツにあるからだろうか、森見登美彦作品と似た匂いを感じた。ライトノベル界では異色だろう。出版した小説のタイトルなどは変えてあるものの、作者が実際に経験したことをモデルに書いてあることがうかがえ、他作品も読んでみたくなった。布団のこれからの活躍の物語もぜひ読んでみたい。
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triplealpha
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ユニークな作品ばかり書くことで知られる著者自身がモデルと思われる売れない実力派ラノベ作家と、喋る猫の「先生」の数年間を、静かな調子で書いた異色のラノベ。登場するエピソードは著者の実際の経験を題材にしている部分が多いと思われ、売れない個性派ラノベ作家の苦闘の日々の記録として面白く読んだ。
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ゆりいか
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こんな地味な内容の本を出すガガガ文庫は懐が広いと思ってしまった。でも表紙はエナミカツミと力が入ってるし、作品自体も本編と同じように文芸同人誌の拾い上げと評価されたのでしょう。作者の他の作品を見ると、一時期ネットで話題になったものの続巻が出なかった作品があって、そういった経験を元に書かれたのかなと。先生(猫)が可愛いかったです。
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hsg
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文芸に一家言あって喋る猫と,売れないライトノベル作家の話.終始どういうテーマなのかよく分からなかったというのが率直な感想ではあるが,物書きをしている人には沁みる内容なのだろうか?ただ,こういう感覚自体は戦前あたりの日本の小説で感じるものに似てもいる.ラノベとはまた違うジャンルな気がするし,おもしろいわけではなかったが,こういうものもありだなあとは思う.関係ないが地名が中途半端に捻られていたので,現実にあるモチーフをイメージさせたいのか,架空の場所を想定しているのかで混乱した.
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つくし
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面白かった。元から作者のファンである読者としては、ここに書いてあることを「リアル」のように受け取ってしまい身につまされてしまうのだけれどその都度先生が「これはフィクションだぞ」と言ってくれるので助かる。逆に、まさにその先生と和泉という「大きなウソ」の存在が作品全体のリアリティを逆説的に強化すると言うこともでき、やはり単なる自叙伝のように読んでしまうのはもったいない作品だなという結論になる。作家という生き物を付かず離れず見守り続ける存在としての「先生」という生き物。愛しい物語だった。
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いなご
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ネタバレ売れない作家と人語が喋れる猫の二人三脚での作家人生。 どんなに作品が売れなくてもポジティブ志向だったオフトンが先生の死を前に筆を折りそうになるも、「俺が見ていてやるからお前は書き続けろ」という先生との約束を胸に、作家人生を歩むことにしたオフトン。 お別れシーンは泣いちゃいましたが、先生が残した二代目がワンパクすぎて涙も引っ込み笑顔になりました。
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キツネツキ
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ネタバレ作家が自叙伝を書き始めると、終わったな感が拭えなくはありますが、結局猫を描きたかったんでしょう、そうなんでしょう?で納得できてしまう作品。あとがきがそれを物語っているという…書きたかったんでしょう、でこちらもそうであれば買って読みましょう、という作品。
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ニル
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 売れないラノベ作家が、怒涛の勢いで過ぎ去る時間の中、喋る上に本に精通した猫「先生」に叱咤激励しながら、自分の好きなラノベを書く事にあくせくしてゆく。作者本人のラノベ作家として、物書きとしての死生観的なものが良く詰め込まれている。フィクション的な嘘が緩く、話の起伏が無く低空飛行が続くが、それでいい話である。年下の女の子作家には天の地ほどの差をつけられたり、沢山の出版社を相手に立ち回っても全く上手くいかなかったりする。
ニル

まったく報われないが、創作活動なんて9割9分報われない。報われないまま書く事を決意した主人公が凄い。ラノベ作家のラノベは随分と増えたし、「エロ漫画先生」以外のタイトルは箸にも棒にも掛からない不毛極まるジャンルだが(作家や出版社が思っている以上に、ラノベ作家というテーマに読者は興味を持っていない)、この作品は、作者の創作論の基礎が形となった唯一無二のラノベ作家のラノベだ。問題は、ラノベというジャンルとしては完全に失格であり、創作をやっていない純粋な読者には、なかなか響かない内容である、という事だ。

02/01 01:34
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さーさん
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売れないラノベ作家と人語を話す猫の日常譚。主人公はだいぶ楽天的な前向き思考で、本を出す度に今度こそは売れる!と確信するも、結局売れず打ち切りを繰り返しへこたれ、それでも最後には書き続けることを選びました。一喜一憂する主人公を猫はずっと傍で見守り励ましてくれます。もしペットと話せたら、こんな友人のような関係が築けるのかな、と少し羨ましくなります。また作家さんの苦労が良く分かる作品でした。
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ささやか@ケチャップマン
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この人の書くものはライトノベルにとどまらない広がりみたいなものを感じるので結構好きな作者なんだけど、これを読む限りあんまり売れてないみたいで残念な気持ちになった。今度からもっと応援しようかな。
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わわわ
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この人、もうちょっと売れるといいね。(c)フルハシ
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Write Only Memory
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売れないまま歳を重ねたラノベ作家の話。ドラマチックな展開にはならず、本作りにまつわる興味深くも寂しい話が続いていくが、喋る猫"先生"の存在が苦境をまろやかに感じさせてくれて読みやすい。  大したことではないが、架空のラノベレーベルの名がどれも似ていて分かりづらいのはちょっと困った。  作中で示された「なぜ書くのか」という作家論への答えは(個人的には)突き放されたような感じを覚える所があり、だけど優しく、"底辺"には身に染みるものだと思う。落ち着いた雰囲気の面白いラノベだった。
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orihuzakawagon
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売れないラノベ作家の私小説風作品。盛り上がるところは特にないが(読みどころが無いという意味じゃないよ、念のため)、だからこそキリキリと悲しくなってしまう。悲しくなってしまうが、最後まで楽しく読めました。
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アツシカ
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こちら側の現実に寄り添いすぎててどこまでフィクションなのか勘ぐってしまう。作家というある意味で呪われた生き方について書くときに、「私小説的」(あくまで「的」)な話になるのはこちらが深読みしすぎるからなんですかね。呪いと祝福は表裏一体で、だけど祝福の方を大きく書いたのには一種の祈りを感じます。書き始めた人間の手には望む望まないに関わらずバトンが握られているんでしょう。猫が命を繋ぐように、作者も読者も後に何かを残せますように
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FFF
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2(1)
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ぎゃぐれー
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売れない作家の日常。本当にただたんたんと日々が過ぎていくだけで、本人にとっては大きいけど、物語としてはそれほどでもない事件しか起こらない。けどその日常の中で石川布団と先生のキャラクター性が浮かび上がってくる良作。氏の作品の中では一番好きかも。
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bangdoll
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ネタバレどうなんだろう?面白いのこれ? 一気に読んだけど。 猫好きに。
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みなみ
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売れないラノベ作家の私小説。人語を喋る猫の先生と主人公である作家との日常を描いているが、年下の女子作家がどんどん飛躍して直木賞作家になる一方で、他社への持ち込みや企画がボツになったり打ち切りを食らって続編を書けなかったりとなんだか悲しくなる展開。リアリティーはあるので、著者の石川さんのファンなら楽しめたのかもしれない。作家の大変さをしみじみと感じながら読了。
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junkoda
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アルバイトで生活費を補充しながら執筆する、三十代後半の売れないラノベ作家の話。アニメ化作家が書く若き売れっ子作家の話とは趣が異なり若者には受けないかもしれないけど、三十代にはじんわりくる。大事件が起こったり、大成功したりしないのがいい。良い。
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有海2000
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動物を飼ったことがある人間なら誰しも一度は考える「ペットと言葉が交わせたら…」、題材としては目新しさはないけれど、ご自分と愛猫の日々をネタに私小説化したような作品なんでしょうか、オブラートに包まれていない生々しい感情や台詞の端々から、事後報告にタダ働き、曖昧な口約束が横行する理不尽な業界の片隅で悪戦苦闘する作家さんの叫びが聞こえてくるようでした。ユーモアたっぷりに書かれているし明るいエンディングでしたけれど、フリーランス生活の厳しさが勝る感じで読後は少々ダウナー気分でした。
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h
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83
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那智@灯れ松明の火
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石川博品の作品は割と好きなんだけど、ネルリと冴原先輩…おっと、ヴァンパイア・サマータイムしか読んでません。物語自体は、何度原稿が没になっても特別大きな闘志を抱くスポ根系ではなく、かといって計算高くヒットを狙う頭脳系でもなく、割と日常的に淡々と進むけど、何故か一気に読める。何だか知ったような作品が沢山出てくるので石川作品紹介的にも良かった。ここから派生して、他の作品も売れるだろう(笑)イラストレーターphewとの恋など、色々邪推して読んだ。
那智@灯れ松明の火

尾崎クリムゾンとかいそう。和泉美良も、ラノベ出身で一般書に進み、戦争ものを取り入れた『女たちのファミリーツリー』で直木賞…って誰かモデルがいるのかな?有川浩さんとか?『レインツリーの国』と『図書館戦争』を混ぜた感じ???笑笑

08/18 00:23
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