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ボートの三人男 もちろん犬も (光文社古典新訳文庫 Aシ 8-1)

感想・レビュー
78

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Gorikell
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ネタバレ単なるコメディにおさまらないと思う。歴史解説じみたパートや大仰な詩的パートなど、さまざまな側面がある。訳注が素晴らしい。たとえば、1889年の小説で、もう136年前となるが、本書に登場するパブの多くが現存するという事実が訳注で示される。イギリスのパブ文化の懐の深さがよくわかる。このような訳者のニクい心遣いが光っている。歴史物語も、例えばジョン王がマグナカルタを認めさせられる一節や、ヘンリー八世の放蕩等のエピソードなどを一般的なイギリス大衆がどう捉えているかをよく反映しているような感じがあり、面白かった。
0255文字
飯田橋
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笑える箇所はあった。あったんだけれども、挫折してしまった。なんていうか、脱線が多くて苦戦しまくった。訳も全然悪くないんだけれども、本編から逸脱しまくっていたからか途中で読むのに疲れてしまった。
Minamihama

私も名著という触れ込みなので読みましたが、途中で挫折しました。

02/19 19:32
0255文字
Shoko  Ochi
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ネタバレ久しぶりの名著。コメディとは知っていたけど、なんとも面倒臭い3人の男性の休暇。イギリスらしい気高さとポリシーがシュールな笑いが満ちてます。かなり多めの荷物を持ってボートに乗り込むので、どんな船かと思ったら、本当にボートなんですね。ちょっとイライラしながらニヤつきながら読了。
0255文字
Э0!P!
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川を辿る中でイギリスの歴史が顕になるところがよかった。
Э0!P!

パーラールームで巨大な鱒を見ているとくる人くる人が自分の釣り上げたものだという・間違って落とすと粉々になり石膏細工と判明、昔写真を撮られるためにじっとしていたらロックに吸い込まれそうになって慌てた所で写真を撮られる(他のボートを隠すほどばたつかせた両足が大きく写って危うく買いとらされそうになる)、ウォリンフォードは陶器の街で要塞があったがピューリタン革命で議会派に負け壁が撤去された、オックスフォード手前の難所・お互いに気が立っている(水上では皆殺し合いたくなるくらい短期になる)

12/01 14:42
Э0!P!

オックスフォードでモンモランシーが14回喧嘩・オックスフォードで借りる船は不恰好なので川下りをするにしても下流から船を持ってくる必要がある、雨の中帰るが「こんな天気のときに友人が病気になった」とハリスが話し一同不安になる・ジョージがバンジョーを弾くが何故か悲観的な雰囲気になり最後まで弾ききれない・バングボーンで上陸し艇庫番を騙してボートを押し付けアルハンブラ劇場を楽しむ(日焼けしすぎて遅刻した劇団員だと思われる)・レストランの食事中には雨の勢いが増し船を置いてきてよかったと一同満足する

12/01 14:47
16件のコメントを全て見る
0255文字
フリウリ
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テムズ川をボートで旅する三人の男とフォックステリア。途中から、土地の歴史が美文調で語られ、あたかも往時にタイムスリップするかのようです。英国の歴史に通じている人(英国人?)には、とても興味深く読めるのではないでしょうか。訳者解説によると、土地の歴史を美しく描くことは、著者が本書を書くうえでの1つの動機だったそうで、そのシリアスさと、登場人物らのユーモアのバランスが、独特であると思います。なお、美文調の一部の部分については、丸谷訳ではカットされているとのことです。1889年刊。7
0255文字
hilo
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ウィリスの「犬は勘定に入れません」読了後、ずっと読もうと思っていた本。日常生活に疲れた男三人がテムズ川をボートで遡るお話。お約束のドタバタはウッドハウスよりは控えめながら、テムズ川河畔の情景や周辺の街の歴史など、当時も今も素晴らしい旅行ガイド。Googleマップでテムズ川をたどりながら読み進めたが、作中描写とさほど変わらない風景もあり楽しい旅気分を味わえた。新訳を引き受けた小山氏は、登場するパブや宿屋が現在も営業中などの情報を脚注で紹介し、100年以上前に書かれた本書を身近に感じさせてくれた。
0255文字
柏
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やっと読み終わった! ほんとにただただおもしろいだけ!
0255文字
もも
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ヴィクトリア時代の英国。三人のイギリス紳士が、テムズ川を遡る旅に出る。。結構下品なユーモア小説で三人の言動がイギリス紳士っぽくなくてざっくばらんだと思っていたら、(イギリス紳士って酷いことしてようが、自分が紳士であるというプライドだけは高いイメージ)あとがきで作者が没落した中流階級で労働者階級の中で育ったとあって、なるほどと。ディケンズあたりとはまるで違う所が面白かった。
0255文字
このみ
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コニー・ウィルス「犬は勘定に入れません」を読んだので、こちらも。手漕ぎボートでテムズ河を遡上する愉快な三人組。犬のモンモランシーも一緒だ。登場人物と一緒にバカンスを楽しむ気分で読む。面白いが起伏はないので、読み通すのに時間を必要とした。ボートを漕ぐ時はランチをこき下ろし、ランチに牽いてもらう時はボートに悪態をつく。何をしても悪態をつく。「人は河に出るとひどく短気になるようだ」タイトルの意は「これよりご覧に入れますは三人男のボート道中ー犬が道連れなのは言うまでもないでしょう」とのこと。犬は勘定に入っている。
0255文字
刳森伸一
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日々の疲れを癒すためにボートでテムズ川を遡る旅に出かける男とその仲間と犬との脱線系ユーモア小説。様々な出来事とそれに対する不平不満で構成されるわけがだが、これがなかなか面白い。後半は多少飽きてしまったところもあるけれど、それもご愛敬だろう。
0255文字
qwer0987
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全体の印象としては散漫であった。テムズ川を遡上する男たちの話だが、話は脱線に次ぐ脱線で、ぐだぐだと進んでいく。そういう点私には合わなかったが、訳が良く、歴史的なエピソードやユーモラスな小話は多いので、サクサク読み進められたのは美点だ。個人的には大物の魚を釣ったと吹聴する話は面白かった。
0255文字
iwtn_
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この本の副題である「犬は勘定に入れません」がタイトルのコニー・ウィリスの本を読んだので読んだ、という面倒くさい理由。元ネタをこの本の内容のごとく遡ったと言えるのか。しかし日本の、特に山間部の川は漕ぎ上がるなんてことは到底不可能なので、そういうのもあるのか、と些か文中で描写される光景に悩みながら読むことになった。19世紀末に英国で流行った滑稽小説とのこと。解説で、著者は色々苦労してこれを書いたということがわかる。訳注が巻末ではなく近くにあるので、そういうところは読みやすかった。
0255文字
胡蝶花
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ユーモラス。
0255文字
ちえ
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2週間の川下りを予定した3人の若者。彼らと犬のモンモランシーが起こすドタバタ劇に、語り手の頭の中で広がる詩的な語りが途中途中に入っていて余計におかしい。テムズ川沿いの街並みの描写やそこで起きたイギリス史を織り込んだ観光ガイドの様相も。マグナ・カルタ、ヘンリー八世とアン・ブーリンとか昔々覚えたり読んだりした言葉が出てきて妙に新鮮(笑)。読みながらスマホで調べた途中の町の写真に川から眺める風景を想像して楽しかった。それにしても当時のテムズ川は季節になるとボートで大混雑だったのね。【ガーディアン必読1000】
ことり

新訳が出たんですね*.(๓´͈ ˘ `͈๓).* だいぶ前に丸谷才一訳で読みました♡ スマホ検索で風景写真眺めながら…いいですね、素敵な読書旅ができそう!🚣

03/12 07:07
ちえ

ことりさん、おはようございます😊どんどん小さい字が辛くなって、丁度図書館にこちらがありました。字が大きいのは嬉しいです。こちらの訳者の小山太一さんも丸山訳を暗記するほど読んでいたそうとす😄スマホ便利ですよねー。でも使いすぎて益々目に来たら困るなー👁‍🗨📱

03/12 07:25
0255文字
UNO
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ちょっと小難しく感じるところもあったけど、軽快で面白い。道中、想像力が付いてこなくて中だるみしちゃったところもあったけど、それもご愛嬌。エイモス・チュツオーラの『やし酒飲み』や、ビュルガーの『ほら吹き男爵』みたいな感じ? 『トムとジェリー』みたいな漫画っぽさもあって良かった。モンモランシー(犬)が可愛い。あとがきで話題になってる、作家さんの写真をネット検索して読了しました。写真も掲載してくれればいいのに。読んでるときは、もっと最近の作家さんなのかと思った。
0255文字
tamako
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面白かった〜。コントのような、かなりくどいドタバタの合間に、テムズ川沿いの名所案内。読んだことないけど「東海道中膝栗毛」のテムズ川版って感じ。モンモランシーにはもうちょっと活躍して欲しかったが、主人公は普通の若い独身の勤め人っぽいのにイヌにフランスっぽい名前をつけるのもちょっと笑えるよね。
0255文字
えりねっと
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図書館で借りて、読了。
0255文字
ハッカ飴
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コロナ陽性などにならず、元気なときに読んだら、グーグルアースなど使って、そのボートに乗っている気分になってみたかったな。作者はなかなか気難し屋だったようだけれど、作品は楽しくて、一度はテムズ下りでもしてみたい気分にさせてくれます。犬もなかなかの役者でした。
0255文字
small_akuto
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ユーモア小説。軽快な語り口と皮肉っぽい言い回しが面白くて一気に読んでしまった。内容はあってないようなものだけど、ボート遊びがしてみたくなったし、こういう余暇の過ごし方はいいなと思った。気軽に読めて楽しい
0255文字
ひより
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「とりぱん」のとりのなん子さんの愛読書ということで、前から気になっていたので読んでみた。 初めは「これはおもしろい!」と思ったのだけど、最後にはちと飽きてしまった。 でも19世紀と古い作品とは思えない、現在にも通用する作品だった。 (訳のせいかな? ★3.5
0255文字
HANA
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最高。ボートに乗った三人と犬一匹がテムズ川をロンドンからオックスフォードまで遡行する物語なのであるが、間に挟まれる挿話が兎に角面白く読んでいて噴出してしまう。本書刊行当時、ボートの数が1.5倍になったのも納得である。船酔いに関する話などは思わずあるあると頷いてしまうし、お茶を飲んだ直後の平和そうな犬の話とか船を曳くカップルの話とか、もうね。所々に挟まってくる美文と町々の様子の落差はあるけど、この作品が本来ガイドブックとして書かれたと知り納得。イギリスというかテムズ川の地霊が感じられるいい一冊でした。
0255文字
水道
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ネタバレコニー・ウィリスのSF「犬は勘定に入れません」で言及されるので読んだ。19世紀後半、蘊蓄(主人公J)、食いしん坊、皮肉屋の若い男3人(中の上くらいの階級?)が気晴らしに、ロンドンからオックスフォードまで、テムズ川を旅する話。3人のやり取りはボート操縦のドタバタがメイン。大変そうで、手漕ぎボートに乗りたくはならなかったが、川沿いの地理、歴史、名物…当時の人々の雰囲気が興味深い。
水道

最新の翻訳で読めてよかった。「この店は2017年現在も営業中」みたいな注があって、百年以上も昔が舞台だけど、現代につながっている感じがする。日本の何かへの言及もあったような…

01/09 15:43
0255文字
tamazou
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ずっと三人でドタバタといがみ合っているようで、実のところめちゃくちゃ仲良くて楽しい。ハリスには何度も笑わせてもらった。 あとモンモランシーかわいい。猫とケトルに喧嘩を売るくだりが大好き。
0255文字
鼠∞
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本を読みながらこんなに声を出して笑ったのは久々かも知れない。ボートに乗る3バカと1匹が織りなすコントに、トウェインの作品以上に笑った。元々は真面目な観光ガイドとして書かれる予定だったっていうけど……本当かよ。でも時々真面目なガイド風になったり詩的になったりして、その辺もブッ壊れてて面白い。ボートで白鳥と死闘を繰り広げる場面があるけど、実際に白鳥っていうのはボートを転覆させ人を溺死させようとするとかしないとか。病気の症状のリストを見て自分もその病気だと思い込むのは結構あるあるだと思う。
0255文字
Gannet
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紳士三人と犬一匹が、2週間手漕ぎボートでテムズ川を下り、ロンドンからオックスフォードまで旅行するという話。解説に寄るとユーモア小説ではなくて観光ガイドの様なものを書いたつもりだったそうです。あ〜、そんな事あるある、と思い当たる可笑しさが満載で、所々景観や歴史的な叙述があって、読んでいるとその通りにボートで旅行してみたくなります。実際にこの本(1889年)がヒットした後、テムズ川の登録ボートの数が1.5倍になったそうです。→
Gannet

イギリスは史跡に事欠かないな〜、というのと、登場したパブや宿屋の多くは今も健在だという事も、さすがはイギリス、と思いました^^ 【第73回 ガーディアン必読小説1000冊チャレンジ(2021年6月11、12&13日)】

06/11 19:38
Gannet

訂正。川下りじゃなくて、上りでした!

06/11 22:07
0255文字
spica
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コニー・ウィリスの「犬は勘定に入れません」の元ネタということで読んでみたかった。ユーモア小説と知ってはいたが、読んでみて驚いた。めちゃくちゃおもしろい。何度も声を出して笑った。旅ガイドのように、テムズ川流域の町や歴史の描写は文学的で美しく、三人男の道中は対照的ににぎやかで楽しそう。そしてモンモランシーがかわいいいい!!!でもまあ、楽しそうではあっても、実際にボート旅行はしたくないな。陸上で、宿屋に泊まりながら、彼らの行程をたどってみたい。
0255文字
maqiso
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舞台は古めかしいけれど、せせこましかったり楽天的だったりでドタバタするのは今と変わらない感じで面白い。3人がお互いに同じ欠点を挙げ合うのが繰り返されるの好き。解説によると、ユーモアのない街の細かい描写をメインにしたかったらしいが。
0255文字
このこねこ@年間500冊の乱読家
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⭐⭐⭐⭐ これがイギリスのユーモア小説か……おもろい!! ボート旅行で休暇を楽しむ男達の冒険(笑)譚。 「釣り人に必要なのは、(釣った魚の話を盛るための)妄想力」などなど、各章に皮肉の効いた話を差し込んできて笑えます。
0255文字
るい
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3人の男と犬が、災難に遭ったり、喧嘩したり、失敗したりしながら、休暇にテムズ川をボートで旅する話。1889年作。100年以上も、多くの読者を笑わせている普及の名作ユーモア小説。英語のリトールド版を読んだのだが、英国ユーモアが理解できないので邦訳本を買った。誇張と法螺話を区別しながら読むが難しい。「ドクトルマンボウ航海記」を思い出させる。また、最近チャップリンの映画を見たので、それも髣髴とさせた。今、テムズ川ロンドンクルーズはあるみたいだが、オックスフォードまで遡上するものはあるのだろうか?
0255文字
paluko
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「犬は勘定に入れません」が「もちろん犬も」になる時代の変化にしみじみ。解説の小伝から浮かび上がってくる「ペシミスティックな人生観と、ヒューマニスト的な義憤と、強烈な反抗精神が綯い交ぜになっ」た(370頁)ジェローム像は斬新。これまで作中のやや軽佻浮薄な自画像に見事に騙されていました。基本的には薄給オフィスワーカーの気晴らし旅行のようでありながら、犬を飼っていたり運転士に1クラウンの心付けを握らせ、タクシーでフレンチレストランに駆けつける、余裕のあるライフスタイルがヒットの秘密かも…という分析も興味深い。
0255文字
てつこ
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kindle unlimited で読む。語り役のJの口調が(本人は大真面目なんだけど)滑稽さに満ち溢れてる。基本はユーモア満載の文体で、所々でJの想像力が彼を「人生とは…歴史とは…」という妄想に捉えてしまうと文体がガラッと様変わりして、詩のような美文に変化する。この美文が耽美的で幻想的で素晴らしい。この激しい落差というか変化をうまい具合にまとめる文章力(翻訳力も)がすごいな〜と思いながら読む。本人たちは大真面目だけど傍から見るとなんだか間が抜けてる感が表現されてる。面白かった。
0255文字
たくや
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コナン・ドイルの手によってシャーロック・ホームズが生み出された時代、3人の英国紳士が1匹の犬と一緒にボートでテムズ河を遡る本作が生まれた。帽子を被った紳士達の話…ではない…のか…?腐れ紳士…?阿呆紳士…?いつの時代にも彼らは存在したのか…。
0255文字
cbpalace
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読んでいる間中チグハグな印象が拭えなかった。ユーモア部分は確かにクスリとさせてくれるが、切り上げ時を見失ったのではないかと疑うほど冗長。紀行物としての味わいを添える地誌的記述では文体が一変してしまう。そして唐突に始まり唐突に終わる人生についての述懐のぎょっとする重さ。その配分は絶妙というよりも危うい。奇妙な要約を各章に付した作者の意図通りかは知らないが、自然と千切り千切り口に運ぶような読み方をしていた。そんな違和感の数々も解説で氷解。余談だが、作中の宿やパブのほとんどが今も営業中と言うから恐れ入る。
Johnnycake

この物語通りにボートでテムズ川を登っていくドキュメンタリーがあるのですが、おっしゃる通り作中のパブなどがそのままに残っていて凄いです。

10/25 06:18
cbpalace

Jonnycakeさん、コメントありがとうございます。一世紀前の旅路を再現するドキュメンタリーなんてイギリスらしいですね。映像で見ると一層歴史の厚みに圧倒されそうです。

10/26 19:03
3件のコメントを全て見る
0255文字
C
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5月に読み始めて間に他の本を挟んでも楽に読了。地理説明は全く気にせずに進めたけど、実在している店なども出ているらしく、イギリスにいる方には更にたのしめる内容なんだろうかと思う。 とにかく真面目に面白おかしく書いてあって、仕事の休憩中に読むと癒やしになるもんだなあと。ユーモア小説をもっと読んでみたいと思わされた、良い出会いの一作となった。
0255文字
阪口まな
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英国紳士たちが休暇を満喫するためにボートでテムズ河を遡る物語。もちろん犬も一緒に。 英国紳士だよね?腐れ大学生じゃないよね? 入れ子構造になってるなと思ったら作者はユーモア小説にする気はなくて、もっともっと歴史話満載になるはずが編集で大幅カットされたそうな。 執筆時がハネムーン明けだったことも大きく影響しているらしい。薔薇色だったんだろうな。 結果的に英国ユーモア小説の傑作が今日に残っている。 1冊の本が生まれるのって奇跡なんだ。
0255文字
Kepeta
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前半1/3読んだところで挫折。本を途中で読むの止める事は滅多にないのだけど、これは無理だ...ユーモア小説は時代がずれてくるとキツくなるところがあるのとは別に、なんか書いてる作者自身が自分でウケてるだけな印象。ドヤ顔で変顔されてほら面白いでしょ的な感じが何というか白けてしまうと言ったら言い過ぎかな?あと主人公が労働者階級を見下しきってて接する態度が酷すぎるのも、時代の違いと言えばそこまでだけど気に障る。同じ英国ヴィクトリア朝でもホームズものの登場人物達はもっと紳士的だったぞ!
0255文字
sato
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「僕らに必要なのは休養だよ」とテムズ河をボートの旅に出る三人のおじさんと一匹の犬。ボートの上で、それぞれ思い浮かんだことを口に出すけど、残りの2人はたぶん聞いてない。けんかするけど、ご飯とお酒とスイーツでなかったことに。346kmのテムズ河をちっさい手漕ぎボートで10日間旅するのは、楽しいのかな...苦行?修行?と思ったけど、これを皮肉とユーモアでさらりとやるのが、英国紳士のお遍路さんなのかも、と思いました。テムズ河のイラストの地図がついていたので、それを見ながらゆるゆると読了。(G1000)
sato

東京-名古屋の新幹線の距離が366km、というのを考えると「えええー」と思います。手漕ぎボートで。往復。帰りの半分は汽車に乗ってたけど。

04/18 10:35
0255文字
覚醒
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ボートを漕ぎながら男達が面白話を披露するゆるい物語なのでどこから読んでも楽しめる。彼らのユーモアセンスが合うか否かで印象が変わる本だが、私には割とクスッと笑える挿話が多かった。溝にはまったハリスの首だけが突き出すくだりと鱒のホラ話、「はなを見ろ!」など、ベタだけどこのくらいがリラックスして読めて良い。ちなみに丸山才一訳ではカットの美文調部分、他の箇所との落差を楽しむ意味合いでも原作に忠実なバージョンの方で良かった。ウィリスの著作を先に読んだので、意外と犬のモンモランシーが絡んでこないのに物足りなさが。
0255文字
ごへいもち
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ようやく読み終わった。カエサルやエリザベス女王のエピソード?など吹き出すほどおかしい部分もあるほら話なのに。訳者の解説もつまみ食い。「もちろん犬も」を「犬は勘定に入れません」(同名の小説あり)とするのは誤訳とのこと。
0255文字
SAT(M)
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ボートでテムズ川を遡る三人の紳士たちが、オールを漕ぎつつ「仲良くケンカ」を繰り返すユーモア小説。実在の観光地や店が取り上げたガイドブック的な描写が続いた思いきや、落語の小噺のような落ちのある話が挟まれていたりと独特の緩急が付けられている様は、英国版の東海道中膝栗毛といったところでしょうか(読んだことないですが…)。本編もさることながら、解説に書かれているこの作品の背景自体が、喜劇的かつ悲劇的で興味深いです。本当はもっと重厚な作品を書くつもりが、新婚旅行から帰ってきたテンションで書いたらこうなったとは…。
0255文字
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ボートの三人男 もちろん犬も (光文社古典新訳文庫 Aシ 8-1)評価95感想・レビュー78