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氏名の誕生 ――江戸時代の名前はなぜ消えたのか (ちくま新書)

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一本松子
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メルカリ紙本◎ 江戸時代の常陸国茨城郡奥谷村にいた百姓六兵衛の子孫がここにいる。氏名は苗字と名前で個人を識別する符号。今の氏名に対する常識と江戸時代のそれとはかなり異なっていたとこの本は始まる。百姓はその生業の形態から「奥谷の百姓六兵衛」だけで十分生活に支障がなかった。しかし、町人、武士や公家はそうはいかない。彼らの仕事との関連から氏名は決められ変化した。明治維新で社会制度が激変した際に不都合を是正すべく新政府が矢継ぎ早に通達を発する。どの様な理由経過で現在の形になっていくかはこの本で。
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玉虫のずし
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江戸時代は通称が名前として使われていた。通称はその人を表す「らしい名前」であり、社会的な身分や家格などの情報が内包されていた。理にかなってて良いと思う。大岡越前守の「越前守」は肩書きではなく通称の一部であることを初めて知った。著者が所々笑わせに来ててうっかり爆笑することも。時代劇を見るのが楽しみです。
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uj
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良い読書ができた。個人的に長年の疑問であった、佐右衛門さんが儀三郎さんになり。眞之亮さんが、新治郎さんに改名された経緯を知れた。 本来、兵衛、左衛門、右衛門は禁裏を守衛する諸の官名であり、亮も官名に由来する為、明治初年に改名を余儀なくされた人々も存在した。
0255文字
coco
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日本人の氏名(とりわけ男性のもの)の歴史を、とくに江戸から明治にかけて取り上げ解説する。現代人がかけがえのないものとして大事にする名前がかつては生涯何度も変わるものであったこと、名前に関する価値観が時代で根本的に異なっていることがよく分かる。夫婦別姓がホットな話題になっている今読むとなおさらに興味深い。続編の『女の氏名誕生』もあわせておすすめ。
0255文字
於千代
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江戸時代から明治期にかけての男性名を分析した一冊で、「氏名」に関する常識が覆される内容だった。 江戸期の人々にとって人名は固定的なものではなく、ある日を境に親と同じ名前になることもごく普通のことであったという点は、現代とは全く異なる感覚であり非常に興味深い。 現在でも氏名を巡る論争は多いが、筆者が指摘するように「現在・過去・未来の時代を超えた、人名の“正しい形”など存在しない」のだなと思わされた。
0255文字
じーーーな
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江戸時代の名前は「苗字 + 通称 + 姓 + 尸 + 実名」で構成されていた。このうち、「苗字 + 通称」部分を本来の名前として扱う武家の文化と、「姓 (+ 尸) + 実名」を本来の名前として扱う公家文化が併存しており、武家社会の江戸時代では基本的には前者が常識だった。ところが大政奉還は後者への強引な揺り戻しをもたらし……? 知らないことだらけで面白い本。
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すべてうまくいっている
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現在当たり前に使っている「氏名」が明治になって、国家・国民の誕生とともに管理の都合上生まれてきたという背景に驚いた。エピローグにも書いてある通り、親からもらった名前であり、氏名が1人にひとつあるという常識を通して歴史上の人物名を認識してしまっていた。個人的にすでに持っている常識がずっと昔から続いてきた伝統であると誤認するということを思い知らされた。得られた知識自体が何かしらに役立つかというとわからないが自身の認識について気づきを与える良書である。
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恵美
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公家や大名家の娘は皆、◯子か◯姫だと思ってた。庶民と同じ二文字の名前も多かったのね。
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tokotan
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日本の『氏名』の仕組みを説明している本。生まれたときにつけられた名前はよほどのことがない限り変わらないというのは 明治時代になってからの決まりで、それまでは成長や役職の変更によって結構コロコロ変わっていたのだ。『姓名』と『名前』は別物。 日本史上の人物名は普段の生活ではほとんど使われない(例:北条義時→小四郎【通称】、石田三成→治部少輔【役職名】)。 しかし朝廷ではその認識が逆、なので朝廷が権力を取り戻した明治時代に変えようとして大混乱。色々あって現代に至るが 江戸と明治で日本の歴史は分断されたんだなぁ。
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ミッキーの父ちゃん
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日本人の名前に関する成り立ちと変遷が理解できる内容でした。 夫婦同姓になったのは明治時代の民法からで、それまでは、そもそも姓がなかったり、あっても女性の姓は原則として実家の姓が一生続くものだったと言う事に驚きました🫢
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さとまる
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江戸時代の名前のシステムが中世までとも近代以降とも異なる独特のシステムであったことを初めて知った。中世の名前のシステム(幼名→仮名・通称→官途名→受領名)に関してはそれなりに知っていたのだが、武家と庶民、朝廷でそれぞれ別個のシステムを使う近世のシステムはややこしいなぁ。近代以降の名前の設定の右往左往ぶりなど初めて知ることが本当に多い。
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インテリ金ちゃん
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「氏名」「名前」「姓名」の複雑さが分かった。今まで歴史教科書に出てくる偉人の名前が当時の呼び名ではなく、本名が不明というのも腑に落ちていなかった。それらについて納得まではいかないが、なるほどといった気にはなった。
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ホークス
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2021年刊。日本人の氏名について、どのように江戸時代の形に至ったか、明治になってどう変わったかを解説。ベースである律令の官名を含めて詳しく語るので、興味が無いと辛いかも知れない。話の焦点は、長い武家政権下で官名(左衛門尉、越前守、内蔵助など)や、擬似官名(◯兵衛、◯衛門、◯之丞、主水など)が、日常の通称名として定着してしまった事。偉そう&カッコいいと思われたらしい。しかし王政復古から、公家勢力は官名と職務の一致にこだわりだす。徴兵などの都合で今の形に落ち着くまで、成り行きまかせで複雑で面白かった。
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てつ
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要するに名前は昔から今の形ではなかった。明治中期までは夫婦別姓であった。ことが主眼であろう。面白かったが、本気で読むには専門的に過ぎ、軽く読むと訳わからなくなる。家と職業と血縁関係を歴史的に紐解くにはきっかけとなる本。
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あいあい
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現代の日本人の「氏名」がいかにして生まれたかを、江戸から明治期の歴史の流れに即して丁寧に語った一書。高校時代から日本人の名前の仕組みについて興味があったが、これを読んでめちゃくちゃ良く分かった。当初図書館で借りて読んでいたが、あまりにも良書なので購入し読了。ところどころ歴史の中で名前というものに向き合った人間の生の声を、筆者が書いている、その部分がとても面白く、優れた書き手だと思った。学校教科書の中の多くの人名がそんないい加減なものだったとは! とにかく読んでよかった!
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Zhao
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ネタバレ明治維新以降、平民も名字を名乗るようになりました、と大昔学校であっさりと習ったことがいかにドタバタだったかがわかる一冊。 なるほど江戸時代の名前に関するコモンセンスはわかったが鎌倉から安土桃山以前ごろまではどうだったのかな?という疑問はわいたけれども…
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kiltcool
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明治新政府による氏名誕生に至るドタバタのほか、ナンとかの守といった官名や百官名に関することや夫婦同姓となった経緯も明らかにされていて、なかなかの好著。
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うえぽん
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江戸以降の日本の人名のあり方の変遷に関する貴重な小論。「現代の常識、近代・近世の非常識」という言葉が浮かぶほど、江戸の名の実情、明治期の混乱に驚愕。苗字・通称から成る名前と、姓・尸・実名(名乗)から成る姓名とは全く別個の用途の下で併存していたこと、武家等の一般常識と朝廷の常識がずれていたこと、そのずれが明治初期の混乱を生み、最終的に戸籍管理の都合上、苗字強制と改名禁止により唯一の本名(氏名)が生まれたこと、明治31年民法での決着までは夫婦別姓を基本としていたことなど、現代人が知らないことのオンパレード。
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flawless
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ネタバレややこしかったが興味深い内容だった。江戸時代、「名前」と「姓名」は別の用途で併存し、また、人名に関する武家/一般の常識と、朝廷の常識も違っていた。明治はじめの王政復古で朝廷側の人名常識が推し進められるも上手く行かず、紆余曲折を経て、国が国民管理の目的で江戸時代になかった全国民苗字強制、一人一名、改名習慣強制終了を導入、現代に至る。この人名の歴史は、現代のマイナンバー導入と性質が似ている気がする。本書の内容は、政治に関わる大切さを知るきっかけとなるよう、日本史の一環として教えた方が良い内容かもしれない。
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ふみりな
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武家・庶民の常識と朝廷の伝統の違い、また今の氏名の常識も明治以降の法令の下でのもので、それ以前の名前に対する認識の違いに驚かされる。なぜ越前守や陸奥守が同時期に何人もいるのかがわかり個人的にすっきりした。
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ネタバレ2021年の本。再再読。名前・氏名について、ホント驚きの事実です。お勧めします。
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Tadashi_N
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明治維新で名前のルールが大改造されたとは、思っても見なかった。
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うっちゃん
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軽い一般向けの話かと思ったら専門的で、読むのに時間がかかりました。図書館本ですが、誰も借りたことがないらしく、新品の状態で届いたのは残念です。難しいですが、もっと知られてもいい内容ですね。江戸時代の実態から、明治時代に「氏名」が成立するまでが分かります。時代劇などで、幼名の存在や名前が頻繁に変わること、本人の所領に関係なく「○○(地名)守」と呼んでいることなどが不思議でしたが、事情がよくわかりました。主に男性名についての話でしたが、わずかながら最後に女性と婚姻後の姓についての記述が。2023年度48冊目。
うっちゃん

「婚姻により苗字が変わる、変わらない」という観点はそもそもない。(略)夫婦が同姓か別姓かという関心は、氏名成立とそれによる国家による国民管理が行われるまで存在すらしなかった、きわめて「近代的」問題 であるとのこと。とても興味深かった。

07/25 07:23
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紅林 健志
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江戸時代の名前の実態が明確になって大変勉強になった。 公家の認識はなんとなく把握していたけど、武家の名前の認識についてはちゃんとわかっていなかった。名は体を表すべきというのは近世小説の「名詮自性」とも関わっているのかもしれない。
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我門隆星
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ということで、江戸時代の「なまえ」から近代的政府の都合で「氏名」ができた経緯を説明した苦労作。「中村主水の名は同心には立派すぎる」というが、むしろ旗本級の名前をわざわざつけたのが「おかしみ」という気がしないでもない。よく時代劇で将軍が「大岡越前守」を「忠相」と呼んでいることの違和感があったが、本書を読んで納得がいった。
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露傍の石
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面白かった。江戸期~明治初年の人名の変遷を、人名の社会的位置付けや当時の常識をふまえつつ学べる。 大変にややこしいテーマだが、丁寧で分かりやすく、痒い所に手がとどく記述のおかげで様々な疑問が解けてくる。 本書で解説される内容は江戸~明治初頭で、それ以前については殆ど触れていないので、その点は注意。
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富士さん
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中国の命名法の影響のように、論じて欲しかった部分がスルーされており、少々消化不良なところはありますが、身体性や性規範や時間感覚と同様に、現在の日本における「あたりまえ」が明治に入って作られたことがよくわかる名著でした。名前を通じて見れば、きっと江戸時代の自己意識や帰属意識はそれ以降とかなり異なるものだったのではないかと想像できて、幅広い研究の糸口となり得る、貴重な基礎研究です。それにしても、今伝統を守ると主張することは、明治維新の成果を守るということであることは、そろそろ常識になってもいいと思うのですが。
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れいあ
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江戸末から明治初にかけての名前の変遷を分かりやすく解説。時代小説を読んでいてよくわからなかった名前の仕組みがよくわかった。現在の〈氏名〉と江戸時代の〈姓〉〈苗字〉〈氏〉〈通称〉〈実名〉が全く別の概念で、その変更が明治元年~5年までのほぼ5年間なされたというのが驚き、当時の人々の混乱と困惑が目に浮かぶよう。
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やご
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ここでいう「氏名」とは、家の名である氏と個人名である名の二つの要素からなり、戸籍に登録されていて現在の日本国民が必ず持つことになっている名称です。わたしたちは、自分たちの名が今のようなものであることを当たり前と考えがちですが、そうではなく、今の「氏名」は日本の歴史全体から見れば比較的最近の明治初期に成立したもので、江戸時代の人の「名前」は今と大きく異なるものだった、ということを論じた本です。(続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/1326.htm
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llll'
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さとちゃん
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日本の歴史を追いかけていて悩まされてきたのが「名前」でした。何でこんなにコロコロ変わるんだ、という最初のところで躓いていたのですが、本書ではそのあたりの理由が詳しく説明されており、すっきり! だからといって、名前の変遷について行けるわけではないのですが。。。女性名の捉え方についても最後に触れてあり、その点はなるほどね、と。国家機関が国民を管理しやすくするための装置が氏名だと思えば、国会で夫婦別姓がなかなか認められないのも納得です。
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ポルターガイスト
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よく売れている本だが案外硬派。筆者の誘導は非常に丁寧なので,まずプロローグとエピローグから読んでしまうのも手かも。昔は名前が途中で変わったり,複数の名前を持っていたり,名が体を表していた時代もあったんだなあ…と書くことも憚られるくらい複雑な経緯が名前というものには詰まっていることがわかりました。もう迂闊に夫婦別姓がどうのこうのも言えないような…
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Myrmidon
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大変面白かった。これまで「姓と苗字は本来別のもの」とか「江戸時代の農民も多くは苗字を持っていた」とか断片的な話は聞いていても、整理された形では理解していなかった事柄が、かなりクリアに理解できた。若い筆者の思い切りのよい記述も好印象。以下、自分用の整理。江戸時代、武士や庶民にとって「名前・通称(苗字+通称)」と「姓名」は全く異なるものであり、「姓名」は殆ど使用しないどころか、自分の姓名を知らない(あるいはそもそもない)者も多かった。一方、公家たちは古代的な「姓名こそが本当の名前」という感覚を持ち続け、明治維
Myrmidon

新を経て、新政府は古代的な「姓名」観を復活、その後一人に一名前という「氏名」の原則を国民に強制するが、「氏名」を国民管理の道具としか見ない新政府は、「姓」も「苗字」も、あるいは適当なでっち上げの「苗字」も一緒くたにして「氏」としてしまい、江戸時代の「通称」と「実名」の区別も喪失、また江戸時代にあった「○○守」などの官職由来の「名前(通称)」は基本的に禁止された。くらいか。エピローグで「夫婦同姓は古来からの日本の伝統」という主張が誤りであると示されるのも面白い。

07/07 16:01
0255文字
OjohmbonX
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江戸から明治になって氏名制度が変わった結果、身分や職業とのリンクが外れて自由度が上がった側面と、改名の自由度は下がった側面と、両面がある。現在の氏名制度が「明治に国家が国民を直接徴兵するための個人の識別子」として成立した経緯を見ると、マイナンバー制度でその役目を終えたのだから、自由度を上げれば(夫婦別姓や改姓改名、戸籍・家を緩和すれば)いいのでは、という気持ちにますますなる。江戸時代の人名の仕組みや通念が身分階層別に丁寧に説明されていてすごく面白かった。
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おっきぃ
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戦国や江戸時代の話を読んでいて出てくる名前の意味がこの本を読むとよくわかる。それが第一の感想。 その名前がどうして今のようになったのかは本を読んでもらうしかないけど、あまりにややこしすぎて一読では流れは分かっても細部は把握しきれない。 だとしても、今の氏名なんてせいぜいが明治以降の150年程度の歴史しかなくて、それも国家による国民把握の道具でしかなかったわけで、今の夫婦別姓に反対している連中は何をどこまで知っていて反対しているのやら。
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kazumiw
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江戸時代、名前は苗字と通称であり、例えば、水野越前守のように呼んでいた。庶民は源左衛門のように通称のみだった。 名前とは別に、姓、カバネ、実名(名乗)からなる姓名を持っていた。例えば、源朝臣忠邦。 古来の定義を重んじる朝廷は苗字と通称は称号と官名であり、姓名が個人の名前だと考えていた。 近代国家は個人を管理するために「氏名」を必要とする。 王政復古の号令のもとで官職と通称の大混乱の末に明治政府は苗字と実名を氏名と定め、庶民も苗字をつけた。 名前にはその言語、民族の歴史と文化の特徴が表出される。興味深い。
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たにやん
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これまでは昔の人名というと姓(かばね)くらいしか知らなかったので大変勉強になった。 本書の構成としては、江戸時代の名前の常識を解説した上で、明治維新の混乱期に公家文化復古の影響と個々の国民を管理したい近代国家機構とが、江戸時代から引き続いていた庶民の常識を変容させていく、という大きな流れを説くものである。
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穀雨
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おもしろかった。「江戸時代、百姓に名字はあったのか」「武士の諱はどのようなときに使われたのか」など、長らく抱いていた疑問を真っ向から受け止め、ていねいに答えてくれていた。明治初年の名前をめぐるゴタゴタも、知らなかったことばかりで興味深く読んだ。これほどおもしろいテーマが、なぜテレビの歴史番組などで取り上げてこられなかったのか(私が知らないだけかもしれないが)不思議。
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かっこちゃん
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ネタバレ面白かった。現在の氏名は近代以前の人名とは全く違うんだよ。大隈重信は大隈八太郎菅原朝臣重信なんだ。(へーそれって何処が面白いの?)説明しようと思って言葉に詰まる。人名についての常識が今とは全く異なる事に驚いたが、上手く伝えられない。官名、土地名が組み合わされ通称も姓も有る、なんて言っても何のコッチャでしか無い。時代劇中村主水はあり得ない名前、親子3人の長谷川平蔵の内一番有名な人物だけが役名が無い😱、友の視線が冷い😭。明治5年頃に今の如くなり、数年遅れて女性が夫の姓名を名乗る。夫婦別姓論を思った。お薦め
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星菫
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今まで膨大な数の人名に接してきたが、こういうことをきっちり説明してもらえたのは初めてだ。
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