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最後の挨拶 His Last Bow

感想・レビュー
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桐一葉
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はじめて読む作家さんで、シャーロック・ホームズも読んだことなくて予備知識がなかったから不思議な世界に入り込んだような感覚やった。さらさらとした感触の文章で気持ちが一定に保たれて、どんどん読みすすめることができた。他の作品も読んでみたい。
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まっちゃん
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ネタバレシャーロックホームズを通じてつながる家族の物語。翻訳者の方の自伝的な物語なのかなと思いながら読んでいました。作中に出てきたシャーロックホームズのシリーズを小学生時代にワクワクしながら読んだことを思い出しました。 家族のいろいろな場面を通して、霧の街ロンドンの姿や、大好きなシャーロックホームズの台詞が聞こえてきそうになります。 後半の「交霊」という物語はドイルの晩年へのオマージュなんだろうか?ちょっと難しかった。
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とっしー
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ただ、偏に、蓄積された事実としての肩書きだけを持ち合わせているかのように、主観的側面は悉く取り除かれ、ことさらな修辞でもない発露のひと区切りが静謐に表立っては過ぎてゆく。時と地と人をない交ぜに して、話者は精度を優先した事がらを整然と紡ぐ。そして、紡がれた言葉の狭間には、愛と想いと安らぎが一途な真実として、静かに佇んでいる。
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夏みかん
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シャーロック・ホームズにもその翻訳者の方にも詳しくないので、読みながら、ホントの話?創作?ってどっちつかずの気分のままだったのですが、読み終わって調べてみて納得。色々知った上で読むのも良いですが、何も知らないままに読むのも良いものです。素直にストーリーを受け入れることができました。
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四男の母
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家族みんなが読んでる本って会話の中に出てくるね。絵本や児童書を読んでたときはうちもそうだったな。ホームズは私と長男と三男しか読んでないので、こんな感じうらやましい。自分が長編好みで短編買ってなかった。短編も読んでみようかな。
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non
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 23-152:ホームズ入り。半分以上過ぎて章タイトルがホームズ短編タイトルに因むと気づく。参考文献に同じ名前が並ぶと思ったら、父の死を軸?にホームズ翻訳家夫妻、家族を末娘が書く。
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るうみ
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2023/02/24:kobo。『高橋源一郎の飛ぶ教室』穂村弘・金原ひとみ・高橋源一郎「読書会」2022年9月23日放送→ https://www.nhk.jp/p/gentobu/rs/Q8WXZR1XWJ/episode/re/EWY351RPPG/ 穂村弘の感想(読書日記)→ https://hokuohkurashi.com/note/280489
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のせなーだ
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家族を語っているのに、どこか他人目線というか感情を抑えた視線、淡々と少ない言葉で面白く語っていく。説明と感情を削った文章。さらりと読み終えたというのが感想かな。一つ。「食べれる」という、ら抜だけは、気になったな。
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けいこ
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『シャーロック・ホームズ』の訳者を両親に持つ筆者が家族のことを書いたお話。冒頭「ねえ、ワトスン、やはり昔のままだね!変化してやまない現代にあって、いつでも、どっしりとして変わらないのは君だけさ。でも、やはり東風は吹いているのだ。」シャーロック・ホームズ最後の挨拶より。筆者が生まれたところから始まり、お父さんの死、3・1・1、放射能汚染、コロナと盛りだくさんになって、中身が薄まった?ような終わり方になってしまったような?本当に書きたかったことはもっとあるのでは?と思ってしまいました。もう1編「交霊」掲載
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タク
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ネタバレ本にまつわる名前をもつ四女。 父の生涯、父と母との出会い、言葉の中に生きる人、、、。人生に言葉が密接に関わり合う。 女性ならではの柔らかい描写で淡々と描く。
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アキ
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高橋源一郎「飛ぶ教室」で金原ひとみがおすすめ本として紹介していたので、読んでみた。いわゆるシャーロキアンの一家の娘から見た父親の一生の物語。コナン・ドイルの人生と、シャーロック・ホームズの小説からの台詞、医者であった祖父の話し、父親も医者であったが、エスペラント語で出会った再婚の妻との出会いなど時代も人物も交錯し、形見である「シャーロック・ホームズ全集」が文庫化されたところで終える。淡々とした文章だが、娘と父の関係が自立した大人同志のものに感じる。もう一編「交霊」も載っているが、こちらは今ひとつでした。
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くまこ
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両親の出会いがロマンチック
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崎
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初めて読んだ作家さんですがちょっと合わないかもしれないな~と思ってしまったり・・・。
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ころちくわ
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コナンドイルの小説「His Last Bow​​」と同じタイトルですが、読んだことがないので、文章の中にときどき出てくるシャーロックホームズの言葉らしきものが理解できなかった。作者と重なる主人公リブロが父や祖父の歴史をたどる中で医師だった祖父が放射線であるエックス線の素晴らしさを語るところから、福島の原発事故につながっていく。水道水を数日貯め置くと、半減期の短い放射能はなくなっていくが、長いものは何万年何億年もかかる。目に見えないからこそ恐ろしい。科学の進歩って何なのかな?
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夜遊の月
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ネタバレ作者のご両親は有名なシャーロキアン。 虚実ないまぜに、祖父の代からのファミリーヒストリーをまるでポラロイド写真を並べるような鮮やかさで描いています。 命が退色し、生者が死者になり、思い出になり、やがてその思い出達も古い物が失われ記憶が薄れてゆくと共にこの世から退いてゆく。 最後の挨拶であり、長いお別れのような物語でした。
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nozomu
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小林エリカさんのご両親はシャーロック・ホームズシリーズの全巻翻訳者であるとのこと。元精神科医でもあったお父様の小林司氏が脳溢血で倒れる冒頭。心配する4姉妹、冗談を言って乗り越えようとする母など、父を取り巻く家族の有り様の変遷と、コナン・ドイルに人生を捧げた小林氏の生い立ちが交互に描かれた私小説。淡々とした筆致で描かれるだけに、小林氏が危篤状態の時に著者が帰宅する描写には感情の揺れの大きさを感じた。『交霊』は霊の声と接続できる機械が開発されたという設定。著者と親和性の強いキュリー夫人も登場。不思議な読後感。
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しま
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著者のご両親はホームズシリーズ翻訳全集もある有名なシャーロキアン。お父様は精神科医でエスペランティストの小林司さん。お父様の最期の日々を通じて家族の歴史を辿る私小説でもありました。娘がこうして書き残すことで父への想いは永遠に残り、お父様のドイルへの想いも読み継がれていきます。私は小林先生の講座を受けたことがあったので、懐かしさで胸がいっぱいになりました。二篇目の「交霊」はエリカさんとは切り離せない存在のマダム・キュリーが登場。交霊装置で霊が現代に現れ、今の世を憂う設定が斬新で面白かったです。
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ソフィ
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ネタバレ著者のプロフィールから期待してしまった方向性とは違ったけれど、ドイルとリブロの父の共通点、ホームズの時代と戦中、昭和・平成との共時性が新鮮だった。「最後の挨拶」もホームズシリーズのタイトルの一つだとか。
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かもめ通信
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小林司と東山あかねという共にホームズ物の翻訳家で、筋金入りのシャーロキアンでもある2人を両親にもち、4人姉妹の末っ子でもある著者による私小説。シャーロック・ホームズを知らなくても味わえるが、ホームズを知っていた方がより深く味わえる。なにしろこの一家にとって、ホームズその人は、かけがえのない家族の一員であるようだから。
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rosetta
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シャーロック・ホームズ翻訳家の両親と四人姉妹、と言うから少しはエンタメ要素があるのかと期待したらガッツリ純文学だった。まあそんなに退屈はしないで読み通せたけど。短いのか取り柄
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にゃーご松崎
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ホームズに同名作があるんですね。著者ご両親は共訳全集もある有名なシャーロキアン。お父様は精神科医でエスペランティスト。本作は四人姉妹の末娘リブロ=著者、の成長を育んだ家族史であり、同時に父亡き後10年に起きた東北大震災、原発事故、コロナと苦難続きの日本現代史の同心円も広がる。文章が驚くほど平易なのは技か持ち味か。短編「交霊」は興味深い。「降神z」で得た霊たちとの会話をクラウド保存していた母が死に、いま悪阻に苦しむ娘がそれを聴く。キュリー夫人に殆ど憑依していた名もなき女の、そのモノガタリを。
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tenori
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2010年に亡くなった著者の父親(シャーロック・ホームズシリーズ全巻の翻訳者)への追悼作であり、家族の歴史を過去と現在を巧みに交錯させながら描いている。同時に、目に見えない脅威(大戦時の毒ガスによる攻撃、震災に起因する放射性物質の拡散、新型ウイルスなど)を織り交ぜているあたりも小林エリカさんらしさ。脳内出血で奪われる記憶と、震災による津波で奪われる生活を同様の表現を重複して用いることで緊迫感を身近に感じさせる表現力も唸った。が、結果何を主題にして何を伝えたいのか判然としない印象も残る。
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のりのりの離島
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二つの時間軸がらせんのように絡んで展開していく家族の物語。淡々と乾いた文章でとても気持ちよく読めた。
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minono
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エスペランティスト・シャーロキアンの小林司、東山あかね夫妻
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ayah
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シャーロック・ホームズ全六十篇を翻訳した両親と四姉妹の家族の物語。とても気持ちのいい文章で読みやすかった。会話の中にホームズ物語の言葉が自然に出てくる家庭。素敵だなあ~
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bigdad
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☆☆☆☆☆
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いたろう
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表題作他、短編1編。表題作は、著者の父親、医者でシャーロック・ホームズ・シリーズの翻訳家、小林司氏を中心とする、家族の物語。最初、知らずに、てっきりフィクションだと思って読み始めたが、年表記などが妙に具体的なので、もしやと思って調べて、初めて著者の実際の家族のことだと分かった。そう知って読むと、たんたんと簡潔な文章の行間に家族への思いが見えてくる。ホームズは、昔、読んだが、本作で出てくる登場人物ネタは、今ではよく分からない。ホームズ・シリーズをもう一度読んでみたい。その時は、小林司・東山あかね夫妻の訳で。
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ちょき
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父親であり、シャーロキアンである小林司氏についての追悼小説と言ってよいだろう。タイトルに込められた想いとはー。河出書房新社から発売されているシャーロックホームズの小説は小林司氏とその奥様の東山あかねさんの共著となっており、お二人の馴れ初めについても書いてあった。父親の病気で倒れる晩年から死に逝くまでの思い出や弟リブロとの関係など読んでて一人の父親を亡くした娘として、父への思い出を整理しているのだろうかと、含まれる愛情がじりじりと伝わってくる。「交霊」第一次大戦後、ドイル晩年からのオマージュ作品の短編付き。
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Cinejazz
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著者の父母が日本を代表するシャ-ロキアン(小林司+東山あかね)であり、シャーロック・ホームズの全60編を父が翻訳したことが表題作の背景にあります。四姉妹の末っ子「リブロ」の目を通し見つめた家族の歴史は、ホームズ・ファンには親近感のもてる作品となっています。ホームズとモリア-ティ教授の対決100周年記念ツア-に参加した父母の想い出、父の死後での東日本大震災時の都内の状況などが語られた奥行きのある作品です。『交霊』では、キュ-リ-夫妻が登場する、ドイル晩年の心霊研究を匂わせる異色作です。
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one_flat
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ネタバレそうか! 「リブロ」とはエスペラント語で「本」のことか! 近所の大手書店名はここから来てるのだな! 本人(問より父親のか)のクロニクル。中学時代にホームズを全部読んだ、初級シャーロキアンとして興味あったが、淡々と語られいくつか興味深い点もあるがそれ以上でもそれ以下でもない。 交霊はなんだかよくわからない?
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フリージア
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読んでみました。シャーロック・ホームズの翻訳をされた家族の話と分かっていたので入り込み易かった。倒れた父の看病をしながら、足の踏み場も無いほど本が積み上がっていた家、父と再婚の母との素敵な出会い、出征していた軍医の祖父の話、東北大地震の話などを回想しつつ、大切な人が亡くなる思いも。詩のような小説でした。短編の「交霊」は誰が誰か交錯したが、見えないものを見せた、"ラジウムの火"を見つけたキュリー婦人を見ている霊…。科学では明らかにならない物がまだまだ。
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hydrangea
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父親の人生と家族の歴史を、生々しくなく、愛情を持って綴った本。ドロドロした部分は省かれ、透明感のある家庭小説になっている。死って意外とあっさりしてるけど、愛した死者のことを思う時間って、かけがえのない神聖なとき。
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松本ぼんぼん
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「最後の挨拶」と「交霊」の2話。主は前者。シャーロッキアンで、シャーロック・ホームズの翻訳者を両親に持つ作者が 父親の伝記のように著した物語。(全てが事実であるかは不明)シャーロック・ホームズファンは面白く読めると思いました。私は、わからないことばかりで、都度、ググって、ああ成る程と理解しました。全体的には、面白く読めました。
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saku
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アーサー・コナン・ドイルの「シャーロックホームズ」を翻訳した父と家族の物語。というか、実話をもとに執筆されたものだと思われる。その父が倒れ、母と四姉妹が集まる。父の一生を振り返る家族の記憶。戦争から、東北大震災、コロナ禍の現代にいたるまで。父の生い立ちと、現在の家族と病に衰弱していく父を交互に綴られることで、人生の切なさと、生き続ける記憶を想う。10年前はLINEなんてなかったんだもの。考えたらその変化は凄まじい。不思議な感覚がある作品。シャーロックホームズを読んでいれば、もっと感銘を受けられたと思う。
フリージア

sakuさん 読んでみたいです📕

09/04 11:09
saku

フリージアさん♪ 登録数少ないこの本に、こんな反応いただけてビックリです笑

09/04 11:35
14件のコメントを全て見る
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勇魚
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★★★★☆4姉妹の末っ子のリブロと、その父親・家族の物語。父が倒れたところから始まり、本に埋もれた実家の整理をしつつ父の来し方を振り返る。シャーロキアンな両親はホームズ作品の翻訳をしてきた。正直、ここまでホームズに絡める意図が読書中はわからなかったが、参考文献を見て一瞬で理解した。これは、作者本人の物語なんだ。父がいなくなったことを、10年かかって受け止める物語。今まで読んできた小林作品のなかで、ダントツに好きです。同時収録の「交霊」はキュリー夫人の頃から霊として存在している?女の語り。霊の気持ち。佳品。
勇魚

作者のご両親は、シャーロック・ホームズ全集などを翻訳した小林司・東山あかね夫妻。

09/02 11:23
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はくもくれん
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ネタバレモモ、アジサイ、ユズ、リブロの四姉妹の両親はシャーロック・ホームズの翻訳者。リブロの名前はエスペラント語で「本」。愛犬はウィギンズ。本が粘菌のように覆う家(何て素敵!)。父が倒れリブロは家族の歴史をたどる。端正な文章で綴られるファミリーヒストリーは興味深くて一気読み。意識のなくなった父が呼ぶ名前は四姉妹の名前。何とも愛おしい。「そこでは、もうとっくのむかしに死んでまった人たちが、みんな生きていた。リブロの目の前、ここに、生きていた」。著者の他の作品も読みたくなった。シャーロック・ホームズの翻訳本も。
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seven
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シャーロックホームズの翻訳者夫婦の元に生まれたリブロ。その一家の物語。そこに父の幼い日の祖父祖母との思い出が交差する。父が倒れ亡くなり、それから10年が描かれる。父が亡くなるなんて家族にとっては大事件だが、残された者はまたいつもの生活に戻っていき悲しみは思い出に代わっていく。静かなお話です。他1篇。
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ま
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ボーナ リブロ エスタス ボーナ アミーゴ(よい本はよい友である)現実、架空の人物であれ、人間の運命を甘受し、いずれこの世の舞台から退いていかなければならない。かつてあったものたちが去り、忘れられてゆき、新しいものたちが、その隙間を埋めて行く。人生は、人間の頭で考えつく、いかなるものよりも、はるかに不思議なもの。倒れた父、四姉妹と母のお話。
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Kaname Funakoshi
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前提知識なしでタイトルだけで読み始めたけど、ホームズシリーズの僕の好きな翻訳をした人の、娘の視点からの伝記だった。
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