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山椒大夫・高瀬舟・阿部一族 (角川文庫)

感想・レビュー
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潜水艦トロイメライ
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表題3作は面白いが鴎外独特の感情的でも掻き立てるようでもない淡々とした説明調で進む硬い文章にかなり苦戦した。というのも、時代説明などで登場人物を覚える割に、さらっと話が進んでいくので、どこが山場なのかスルーしてしまうことが多く、これは自分が未熟だから読めないのだろう。特に最後の一句や寒山拾得など最初の盛り上がりがすごい割にあっけなく終わって???ってなるものがあり、解説を見てなるほどなとなる。そもそも古典にあまり触れこなかったこともあり、リベンジしたい気持ちにかられるも、後でいいかなとも思う。
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よ
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高校振りに再読。『山椒大夫』『高瀬舟』がやはりよい。
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まつのは
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ネタバレ今年もあとわずかになりました。自分の倫理観は真っ当だったのか?ぶれてきてはいないか? 今年をふりかえり来年へ… 久しぶり(教科書以来?)に読みました。『高瀬舟』と『阿部一族』、法とは何ぞや?『山椒大夫』、皆さんご存じ安寿と厨子王。読後、頭に浮かんだ方は横田早紀江さん。めぐみさんももう還暦を迎えられたのですよね。47年.. ♪安寿恋しや ほうやれほ 厨子王恋しや… 母と息子の再会、決め手となった詞。どこかに“詞”はないものですかねぇ。残された時は長くはない。このまま歴史となってしまうのは、むご過ぎます。
みゆき・K

おはようございます。名作揃いで、色んなことを考えさせてくれますよね。めぐみさんが拉致された11月、新潟市では毎年、帰国を願う拉致県民集会が開かれています。何年かに一度、同級生によるチャリティコンサートも。もう終わりにして(めぐみさんを日本に返して)ほしいです。

12/29 08:18
まつのは

みゆきさん、おはようございます。山椒大夫も新潟、佐渡から日本海側を京都にかけての話ですよね。めぐみさんと同年代なだけに他人事とは思いたくない。たった一人の女性も取り戻せないなんて、こんなに恥ずかしいことはありません。

12/29 08:40
0255文字
さめ
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ネタバレ高瀬舟に続き、山椒大夫、読了。何というか、姉は弟を常に思い、全てを託す。それは一縷の望みであったが、自分はこんな判断を、自分が中学生(15歳)のときできただろうか。自分の身を投げてまで。高瀬舟とは異なり、死の描写が情景描写のみで、一切ない。それもまた、洗練された作品の世界観だと思う。想像のみで十分であり、静かに弔い、敬愛の念を抱く。そして母との再会が切なく、切ない。しかし同時に、この運命に救われた読者も多かろう。それにしても、なぜ、山椒大夫という人の名前を作品のタイトルにしたんだろう。
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小崎アキ【知る人ぞ知る本棚】
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森鴎外の歴史小説『高瀬舟』は、江戸時代の司法制度や人間の情愛に深く迫る名作です。弟を安楽死させた罪人・喜助と、その護送を担当する庄兵衛との対話を通じ、物語は「足るを知る」という価値観や、苦しみからの解放という重いテーマに読者を引き込んでいきます。 さらに詳しいあらすじや読み解き方については、ブログ記事でも詳しく紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。 →https://aki-o1984.hateblo.jp/entry/2024/08/19/104200
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もっぱら有隣堂と啓文堂
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たまには文豪を読まなくてはならないがちょっとご無沙汰過ぎた。鴎外晩年の歴史小説名作集。とはいえ「山椒大夫」とか「高瀬舟」のあたりは生きていれば何回かは遭遇するので毎度おなじみのといったところ。前者は「安寿と厨子王」のほうがしっくりくるが、幼いころにそんなタイトルの絵本なりを読んだからだろう。後者は、罪人喜助と同心庄兵衛を乗せた夜船が朧夜に粛々と川を下るという舞台と安楽死というテーマが絶妙に調和していて、幾度読んでも美しい傑作短編だと思う。その他の作品は淡々と描写が続けられるものもあり好き嫌いが分かれるかも
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やどかり
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ネタバレ『高瀬舟』が読みたくて。この時代に、安楽死と知足について語られた小説は初なのではないか。しかもこんなに短い作品の中に2つの重い内容が詰まっている。その他の作品は、自己犠牲の人、自身の名誉のために命も辞さない武士たちなど、正しいかどうかでなく「その人」を描いているように思えた。
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いのふみ
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理の人、知の人かと思っていたが、意外に「情の人」かもしれない、と思うのは歴史小説だからだろうか。文章は硬質で論理的。禅の公案のような謎めいた「寒山拾得」が強い印象を残す。
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おはぎとぼたもち
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“姉えさんのきょう仰ゃる事は、まるで神様か仏様が仰ゃるようです。わたしは考を極めました。なんでも姉えさんの仰ゃる通にします“命じられたではなく善いでもない、社会器械から人間へ殉教という叛逆。迷いを抜けたもの、自ら天命を知ったものの安らかさ。
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ぺんぎん
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歴史小説9篇収録。あとがきを読んで気付いたけど、どの登場人物もあまり自分語りをしていないし、運命に抗わないタイプが多い。そこに作者の意図があるのだろう。どの作品も誰かを救うため、主君への忠誠のため、これ以上名を汚さないためなど様々な理由でバタバタ死者が出るが、今の時代では考えられない。作品発表当時は乃木希典の殉死が称賛されていたのも関係するのかな。個人的には本人の意思による安楽死や殉死はそれ程悪いこととは思わない。「阿部一族」の記述「人を好いたり嫌うのに大した理由はない(要約)」には共感。
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きのこ
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ネタバレ高瀬舟と山椒大夫をとりあえず読んだ。どちらも構成は昔話のような感じ。あんまり内容についての予備知識もなく、あくまで小説を読むつもりで読み始めたので、山椒大夫の方が面白く読めた。高瀬舟は、とにかく安楽死の是非というテーマが全面に出ていて、いささか窮屈だった。山椒大夫の方は、登場人物が皆個性的で面白い。初めて読んだ時には、親子が引き裂かれるところまではあまりに筋が陳腐で白けるような気がしたけれど、再読すると人それぞれ文章細部に個性が宿っているのが分かった。最後も母が盲になっているのがいい味を出していると感じた
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ひちゃこ
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「山椒大夫」「じいさんばあさん」「最後の一句」「高瀬舟」どれも本当に素晴らしかった。すごく考えさせられた。底を知っている者の話。
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Kiyoko
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ネタバレ感想会の為に高瀬川のみ、中学生のときに読んで以来の再読。助からない病に伏せっている弟に請われてた兄が弟を刺したと記憶していたが、違った。兄が刺し殺した場合よりも複雑な状況だと思った。庄兵衛の話がすべて真実だったとして、彼は罪に問われるべきなのだろうか。
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みあ
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「高瀬舟」のみ読了。弟を殺した罪で遠島を申し渡された喜助の晴れやかな雰囲気に奇異を感じた同心庄兵衛は高瀬舟に乗りながら喜助の話を聞くが…。喜助の話に深い悲しみを感じた。彼が弟を殺したのは弟を助けるためであり、今で言う自殺幇助である。それほど彼らは苦しい立場に置かれていて、私が彼の立場でも同じことをしたかもしれない。また、現代だったらこういうことは起きなかったかもしれない。短いページで罪とは何かを書ききった鴎外はやはり偉大な作家なのだろう。また彼が医者であったこともこの話に深淵をもたらしている。
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ルス
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読了しました。
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ふく
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読書会課題に提案。2014年鹿島茂「ぼくたちHを勉強しています」の一文「山椒大夫 安寿と厨子王 弟の方が被害が大きい」に関心→「山椒大夫」→「さんせい太夫考中世の説教語り」からの再読。「安寿と厨子王」の物語は何となく憶えていたが、改めて読むと映像的な美しい文章。朝ドラ「らんまん」日露戦争、神社合祀と、鷗外が書いた時代が重なる。小学校教科書に載っていたと聞き、オープニング曲「安寿と厨子王やいゆえよ🎶」から始まる教育テレビ子ども向け番組を思い出したが、何故だろう?
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Shiori
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歴史物を中心とした森鷗外の短編集。馴染みのない言葉が多く、注釈を行ったり来たりしながら読み進めた。鷗外自身が軍医だった経験からか、安楽死や殉死など死に纏わるものが多々あり、「高瀬舟」はどうしょうもないやるせ無さを感じる。最後の「阿部一族」は馴染みある地名が次々と出るまで、熊本に縁のある話だと知らなかったため驚いた。殉死というと思い浮かぶのは乃木希典で、やはり鷗外もその影響を受けていたらしい。今となっては理解しがたい殉死も、次々と忠臣が死に行く中残された阿部に対する周りからの圧力は今にも通ずるものがある。
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うつしみ
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力強い文体で昔の日本の息吹を肌で感じる作品群だった。この国には主君から死一等を賜ることが名誉であった時代があった。主君の死後も生き永らえていることが恥であった時代が、当主の死に方が妻子一族の運命を左右する時代があった。御政道に不服があれば、一族郎党で以て叛逆の狼煙を上げることが当然であった時代が、その時の死に様さえも一族の名誉を左右した時代があった。生きにくい時代であったには違いない。しかし人の死の持つ意味の大きさという意味では、格式高い最期という意味では、当時と現代とどちらが文化的と呼べるだろうか。
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kochi
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息子から寒山詩について問われ、寒山捨得の話(これが、そのまま「寒山捨得」に)をしたところ、子どもの連続質問攻撃の深みにはまり、ついに「パパアも文殊なのだが、まだ誰も拝みに来ないのだよ」と告白する(「寒山捨得縁起」)… 鷗外の歴史ものの小品を集めたもの。おおよそ突き放された読後感ばかりの作品であるが、高校の教科書か何かに、「寒山捨得」は載っていた記憶があり、読後「???」だったはずで、十代に読ませて一体何をしようというのか? それが今読むとそれなりの感慨を得るので、不思議ではある。むしろ、波長が合う感じ。
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たつや
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山椒大夫と高瀬舟のみ読了。山椒大夫は冒険活劇でもあるし、親子愛を歌い上げた見事な作品でした。本当に素晴らしい。高瀬舟は安楽死がテーマ?深い作品です。考えるとため息が出る。
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藤井宏
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島根県にちなんだ本として登録。昔読んだはずなのに「山椒大夫」はあらすじを全然覚えてませんでした。「阿部一族」では、武士に名誉が大事ということはわからないでもないが、何かを達成するのでもなく、主君の死に際して20人弱も殉死するというのは、現在の価値観からはかなりかけ離れている。
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そり
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知らない言葉が多くて大変(注釈があるが、調べながらなので時間がかかった)「阿部一族」「最後の一句」など命を捨てることにより世話になった人や父親の為になるなら惜しまない考えなど、私には理解はできないが良い話が多かった。
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シロナガススイカ
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鴎外、晩年の歴史小説集。『阿部一族』を目的に読む。第一の感想として間違ってると思うが、まず登場人物多すぎぃ!殉死者を列挙しているだけとはいえ面食らってしまう。内容としては、細川忠利に殉じた19人目となる弥一右衛門とその一族の末路を描く。共感は全く無いが、武士の意地と誇りをバチバチに感じた。殉死することで陰口を叩かれなくなるのであれば、死ぬことの方が楽なのでは?と思わざるを得ない。切腹なんて絶対無理だけどね。『山椒大夫』はやっぱり良いなぁ。安寿も『最後の一句』のいちも、狂的な女性の強さが神秘的だ。
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すなぴー
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高校の授業で『舞姫』をやったことがあって以来、なんとなく読みにくいイメージがあった森鷗外。この本では鴎外の作品のうち歴史を題材にした短編が掲載されている。表題の作品はどれも「喜び」と「苦しみ」と「死」が絡み合うなかで、それらとどう向き合い、どんな選択を取るのか、淡々と描かれているように思う。
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chuji
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久喜市立中央図書館の本。1967年2月初版。2012年6月改定初版、22年7月21版。前月、海堂さんの「奏鳴曲 北里と鴎外」を読んで面白いなぁと思いましたら、図書館の新刊コーナーに角川文庫が、、、鎮座してました。
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tsu55
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史書や説話から想を得た森鴎外の短編を集めたもの。 新字・新かなづかいに直してある。 簡潔な文章で、心理描写も省かれているので、気を抜いてぼんやり読んでいると、まったく伝わってくるものがないが、しっかり読めば、後から感慨がじわじわ寄せて来る。唐の女性詩人を描いた『魚玄機』や、家康のもとから逐電し、朝鮮の使者に姿を変えた武士を描いた『佐橋甚五郎』など、少し毛色の変わった話も入っていて、面白かった。
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ぶひぶひ
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森鴎外と言うと、学校の教科書で出てくる難しい書体の小説家という印象が大概ですが、内容は面白いです。本作品の題材は"この人を見よ"と紹介していくスタイルですが、恋愛の話、殉死の話等、伝統と個人主義の考え方を織り交ぜて語られています。一番心に響いたのが、高瀬舟。つい笑ったのが、附寒山拾得縁起「パパは実は文殊菩薩のように賢いけれど、誰も拝みに来てくれないんだ」(意訳)
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すずゆい
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★★☆☆☆ 「じいさんばあさん」「高瀬舟」は印象的で良かった。ただ、全体的には好みでないらしく、楽しめず残念だった。
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megu
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鴎外晩年の短編集。鴎外は医師だったこともあってか、死をテーマとした作品が多く、この時代に倫理観に訴えるような作品を多く残していることにまず驚いた。特に好きだなと思ったのは、“山椒大夫”、“最後の一句”、“魚玄機”。“最後の一句”では、父が死刑に処される代わりに、わたくし共子供を殺してくださいと願い出る、まだ十六歳の娘、いちの姿に心打たれる。また“魚玄機”では、独特の雰囲気と、漢詩がとても美しい。心に響き、考えさせられる作品ばかりだった。“舞姫”など、鴎外の他の作品も読んでみたい。
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mnr
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『高瀬舟』と『山椒大夫』目当てで手に取る。『魚玄機』が予想外に興味深く、思わぬ収穫だった。牡丹のような美貌をもった詩妓時代を経て女道士となり、嫉妬に狂って人を殺めた結果死刑になるというドラマチックな人生。『阿部一族』はひたすら不憫で細川忠利の器の小ささを感じてしまったけど、人の好き嫌いというものは理屈ではないものな。『佐橋甚五郎』も面白かった。あまりに器用すぎて近くにいたら怖いけど、彼は彼なりに筋が通っている。「総て功利の念を以て物を視候わば、世の中に尊き物は無くなるべし」という言葉、頭に留めておきたい。
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ジムナスト
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ある目的から「高瀬舟」のみ読了。 今まで読んでいなかったことが恥ずかしい。 示唆に富んだ内容だが、元ネタがあったことにも驚きました。 自殺ほう助、安楽死、尊厳死、貧困問題など色々考えさせられる。
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sava
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「興津弥五右衛門の遺書」以外。 読み応えがある作品だけどそこがいい。特に「阿部一族」。殉死のテーマがよかったです。やっぱ武士はかっこいい~
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植岡藍
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山椒大夫、高瀬舟などの日本的な情緒にほろりとさせられた。どの作品も端正な文章で見事だった。鴎外に限らないが伝承や民話、歴史から題材をとって自身の小説に仕立てるものが多いことを思うと作家の在り方自体が現代と違っていることを感じる。
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ドルフェルン
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短編集。死にまつわる話が多かった。特に武士の時代の『殉死』がテーマの作品達では、当時の武士社会の生きずらさ、理不尽さにふれ、驚いた。武士は多くの農民達の上でえばりくさってふんぞり返っていたものだと、時代劇情報で勝手に決めつけていたので。
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としき
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【高瀬舟】に心打たれて森鷗外の短篇にチャレンジ!【山椒大夫】は「安寿恋しや!厨子王恋しや!」で有名な親子愛・姉弟愛の物語。母を訪ねて三千里ではないが、親子の絆は年月が経っても、距離が離れても断ち切ることが出来ない永遠の絆だと!でも、今はどうなのだろう?自分に振り返っては自信がない。【寒山拾得】は二人の僧侶の名前、風変わりなと言う意味の四文字熟語のもなっている。面白かったと言えば不謹慎だが【阿部一族】主君が亡くなった後、後追い自殺する殉死がテーマ。この時代はどのように自分を始末するかが武士の生き様だった。
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熊尾はなつ
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ネタバレ「高瀬舟」喜助…初めて大きな庇護を受けられてよかったね。お金貰えて「あそこに居て良いよ(「行きなさい」だけど)」って言って貰えて。弟の決死の願いも結果的に叶えられたし。ただお奉行様は喜助の話全部聴いた上で有罪なん…今では喜助より庄兵衛のほうが悩んでる。教えてお奉行様。「安寿と厨子王」安寿〜!!守本尊、強っ!「阿部一族」女子供まで潔すぎ。忠利死んだ時も武士の殉死が多…命より義?「佐橋甚五郎」阿部一族の武士達と逆だ。でも自分より偉い奴に厭がられたらこの先も不遇だし、出奔もいいと思う。実家に人参送りまくってる。
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きょうすけ
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【高瀬舟】安楽死にまつわる描写も生々しくして素晴らしいが、裏テーマをぼんやりさせて検閲を突破する森鴎外が器用すぎる。義務教育では教えてもらえない考察をブログに書きました。 https://ks-novel.com/takasebune/-/5100/.html 【山椒大夫】負け知らずのエリートは、その才覚ゆえに敵を多く作り、その挫折が彼を大きく変えたのでした。そんな森鴎外の生涯と照らし合わせながら考察しました。 https://ks-novel.com/sansyodayu/-/8889/.html
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しまえ
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ネタバレ武士は主君に忠実であることを主命とし、主君が亡くなるとその家臣たちはまるで息を吸うようにぽんぽん切腹していく。主君の生前に切腹のお伺いをたてるとは知らなかった。断られても結局切腹を選択する人もいるようだが。最後まで当家に対して忠実な姿を見せる武士たちよ、あなたの本当の気持ちはどこなの?死にたくないとは思わないの?本心という概念さえもないのだろうか。個人の生き方などなく、名誉と外聞、家の繁栄が何よりも重んじられる時代だ。現代とあまりにかけ離れていて、その忠誠が恐ろしい。
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amo
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鴎外の晩年の歴史短編小説9篇。描写が美しく読んでいて気持ち良い。「山椒大夫」はわかりやすく「魚玄機」と「寒山拾得」は難解に感じた。
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