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黒白 下巻―剣客商売 番外編 新装版 (新潮文庫 い 17-18)

感想・レビュー
134

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ひより
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ネタバレなるほど、このような展開だったか。 悲しい終わり方にならなくて良かった。 個人的には印象的だったのは、御用聞きの助五郎が、長男を「はじめから真の御用聞きにするつもりで仕込んでみたい」と小兵衛に言ったところかな。 その長男というのがあの弥七。 そっか、このお父さんが彼を育て上げたのね…と親戚のおばさんにでもなったような気分(笑) 本筋とは関係ないのだけど。 もちろん本筋も読み応えがあって、過去のことも知ることができて、ファンには嬉しい作品でありました。
0255文字
H
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下巻で一気に面白くなった。最後では小兵衛の描かれていなかったエピソードも登場して大満足。でもやはり終わってしまうのは寂しい。
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すす
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いたずらに長いだけの凡作。 同じ事を繰り返す構成に途中で飽きてしまった。 剣客商売を読んできてたが短編の方がキレがある、そして余韻がある、もっと読みたい気持にさせてくれる。 今回は若かりし頃のエピソード。内容的には半分に削るぐらいでよい。まぁ、こんな時もあるさ。
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浜のU39
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一気読み。剣豪は老後も若い妻を迎え頗る健康。十両だけ持って出ていく若妻。何故か微笑ましい。絶対悪でない所が良い。ホットした。
0255文字
Mariko
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9.0
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nicky_12345679x63
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ネタバレ上下で1000ページを超える長編だが一気に読ませられてしまった。 小兵衛は浪切八郎を逃がす、市蔵に慕われる彼の中に何かを見ていたのだろう。 人の世は黒か白、善か悪かで割り切ることはできない、灰色もあるというか、全くの黒、白ということはないのではないだろうか。 池上正太郎の文学にはその中に哲学がありながら素晴らしいストーリーテリングで読者をひきつけて離さない。 ぜひ老若男女多くの人に読んでもらいたい。
0255文字
つな
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番外編、下巻を読了。面白かった〜。ああ、きっとこの一件で全ての関係者が思いもかけず立ち合い決着がつくのだろうな…とわかりつつ、それでもページを繰る手が止まらない。最後にじんわりさせてくれる最高のエンターテイメント。ありがとうございました。
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あだてつ
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ネタバレ秋山小兵衛と波切八郎・・・対照的な剣士二人の人生。二人の人生が交差する度、波切八郎の道が変わっていきます。 何度も立ち直りかける八郎、しかし時代がそうはさせてくれません。波切八郎は純粋過ぎた故に道を誤り、それを見た小兵衛は息子大治郎に広い世界を経験させた・・・。何度読んでも面白いこの長編。最後の対決はあまりに一瞬で「もっと引っ張って〜」と毎回思いますが、この潔さが池波文学の真骨頂。本当に痺れます。対決シーンでの「何処がで、鴉が鳴いた。」この一文の「間」にいつも痺れます。
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Kira
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購入しての三読め。半年ほど前に読んだばかりだというのに、面白くて夢中になった。秋山大治郎が剣術バカにならずにすんだのは、人斬りに転落した波切八郎の姿が小兵衛の心に焼きついていたからかもしれないと、今回読んで感じた。本書を読むと、また本編を読み返したくなってしまう。何度読んでも飽きないとは、剣客商売シリーズは不思議なものだ。
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さいたまのたぬき
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ネタバレ多分何度目かの読み直し。だいたい筋書き覚えているはずなのにその都度新たに読むように読めるのがいつもながらすごいと思う。 大治郎の旅立ちに送る広い世の中はさまざまな数え切れぬ色合いによって成り立っているとーの下りは今の世の中を見ていると改めて大事に思える。
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kazukitti
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やっぱ今回も、アレだよ。本編も大治郎から始まったのに親父が全部持ってちゃったみたいに、こっちも波切八郎から始まったのに小兵衛で終わっちゃってるんよな。その語られない部分を敢えて語らないというスタイルが池波調なんだろうけど、やっぱ最後まで小兵衛の物語(剣客商売)でなく、波切八郎の物語であって欲しかったかな、っていうのが大きいよね。最後に雑踏に消える彼を見るのが小兵衛なのはいいとして、勝負のあとのことが語るまでもない(その前に語りきったから?)としても、勝負の後の心情は語って欲しかったんよなぁ。
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fuku-fuku-fukui
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タイトルが「黒白」と書いて「こくびゃく」と読ませるのは、「グレイ(灰色)」だからか。白黒(しろくろ)をつけるというけれど、白黒がはっきりするものはほとんどない。人生においては「勝ち」だと思ったものが「負け」だったり、「負け」たと思っていたことが、時間が経つと「勝ち」にかわっていたりすることはよくある。目先の勝負にこだわっても、意識が変わり前提条件がかわると、何が「勝ち」なのかわからなくなる。この物語の結末も「グレイ」であった。こだわりは、一時(いっとき)のものであった。
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Moonlight_Hope
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秋山小兵衛はヨーダに置き換えが頭にこびりつき。この下巻で秋山家のファミリーヒストリーが完成する。■海外に暮らすことになれば、この一冊は持っておきたいなあ。生き物(蛇や燕など)、食べ物、暮らし。至るところに日本を感じさせる■吉宗治世の時代の武家の立ち位置の危うさ、経済を循環させていく商人の羽振りがよくなる、その対比が興味深い。特に暴れん坊将軍として「善」の面しか知らない吉宗の「暗黒」な一面■「こころづけ」いいなあ。お金で張り倒すわけでなく、感謝と労いを対価として自ら手放せるひとになりたい(煩悩だらけの私)
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私的読書メモ3328
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ネタバレかなり純文学的なテーマで、ビターなところに落ち着きました。これだけの長編になると、終盤では作者の丁寧さが怠さになってしまうのは玉に瑕。また、せっかく波切八郎という強者を設定したのですから、いよいよ小兵衛との五分の勝負が見たかったです。
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Kira
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図書館本。再読。剣の道を志す息子大治郎に、秋山小兵衛が語った言葉の中に「黒白」が出てくる。作者のものの見方を映すこの言葉に感じ入った。本書を読んだら、どうしても本編を読み返したくなった。
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ゴンゾウ@新潮部
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ネタバレ下巻も読み応えあり、一気に読み終わりました。 小兵衛と八郎、剣の道に進みながら対照的なふたりの生き様に感慨深い物を感じた。ほんの少しの行き違いがこんなにもふたりを隔ててしまうのか。全編を通して小兵衛の人間の大きさを感じました。
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宇和島太郎
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ネタバレ剣客商売の締め括りにはたいへん相応しい物語でした。黒白は清濁とも受け止められました。波切が生きていること願いながらの結末に充実の読了感でした。
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matsu04
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番外編の下巻。物語は小兵衛32歳の時に遡る。その小兵衛に真剣勝負を挑んだ28歳の波切八郎、そもそも剣術一筋に生きてきた真面目な若き道場主であったが、何やら謎めいた人物たちと関わりを持ち始めて月日は流れ、その後思わぬ形で小兵衛と対決することとなる。そうしてさらに長〜い年月を経て…。ううーむ、面白かったがやけに長い話ではあった、ふう。(再読)
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masaru
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面白い
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よっ!
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波切八郎はお信と再会して燃え上がってしまう。純粋で初めての女だとそうなるのも分かる。吉宗の隠密が絡んできたり、政治的なことも含めて波にもまれている。最後は意外な展開で、念願の真剣勝負となるのだが、小兵衛はやはり無双だ。★★★★☆
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ますみ
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剣客商売番外編。これは小兵衛がまだ若かった頃、真剣勝負をするはずだった波切八郎の物語。若くて真っ直ぐな剣士だっただけに、ほんのちょっとのことで、躓いてしまうんだよね。自分では思いもしないうちに、どんどん剣客として人を斬ってしまうことに苦悩して。この波切さんもいいけれど、私は岡本弥助が魅力的だったな。最後は、ちょっと残念だったけれど。ふたりとも、もう少し早く小兵衛と出会っていれば、また違った人生があったのかも。
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ちゃいろ子
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複雑に絡み合った人と人、思惑、これを見事に回収していただきました。 私が、上巻の波切八郎という剣客にどうにも気持ちを寄せることができなかったのは、小兵衛というもう一人の剣客の生き方を長いこと見てきたからなんでしょうね。 最後の最後に、大治郎が少年だった頃の描写があり、改めて小兵衛という人の大きさを感じた。その父により厳しく育てられ、また敢えて手元から離したことで、彼もまた大きな人間に育ったのだなぁと。 最後読む順番をミスしてしまい落ち込んだりもしたが、ラストで救われた気持ちになりました!!
Makoto Yamamoto

読まれる方への道しるべになられたことと、再読時にも役に立ちますね。

09/13 17:00
ちゃいろ子

ありがとうございます!Yamamoto様が書いていらしたとおり、すっきりと謎が解けた下巻でございました。

09/13 20:37
3件のコメントを全て見る
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RFMJUVE
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波切八郎と岡本弥助、岡本弥助と伊之吉の不思議な関係が政争に絡めて描かれ、そこに小兵衛が関わって波切八郎との真剣勝負。やっぱりどうにも小兵衛は圧倒的。 最後に京都で波切八郎とお信が幸せそうに生きているのが、何とも言えない嬉しい気持ちになった。
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Makoto Yamamoto
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番外編と言いながら、剣客波切八郎の生き方を描き、対比?させながらに秋山小兵衛が描かれていた。 この作品のみでも巣橋いと思った。 このころの小兵衛もお節介好き、また女性にはもてた様子が伝わってくる。 後半、大治郎が成長し旅立つときの言葉に「・・・黒白・・・。」が出てくる。 背景が分かれば、納得の門出の言葉。 おはるも登場し、剣客シリーズの主要メンバーが良く分かった。
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あかつや
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面白かった。秋山小兵衛はもちろんのこと、波切八郎という剣客のことも読みながらどんどん好きになっていったよ。しかし彼は真面目すぎたな。辻斬りに身を落としてしまった弟子の姿を見ていたためか、自分も人斬りの魔に魅入られてしまうのではないかと危惧するけど、思えば小兵衛だって本編では遊びに行くみたいに荒事に首を突っ込んで、バッサバサと人を斬っていたわけで、本質的にはそう違わないのだ。要は気に病むかどうか、それだけだと思う。より自由に物事を考えることができた小兵衛との、そこが大きな差というか、運命の分かれ目なんだな。
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エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
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平成17年 6月25日 7刷。。。この本が初版で無かったので読んでいなかったんだなぁと反省する。池波先生の本にしては長く少し時間を要してしまった。が、面白かった。波切先生は小兵衛に殺されなかったのですねぇ。でも最後の格闘シーンは迫力がありました。そのあとの章で小兵衛のダイジェスト版みたいなのがありますが、波切先生がちょろっと出てきてほろっとしてしまいました。「その男を何処ぞへ連れていけ。早く立ち去れ!!」
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Kira
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ネタバレ図書館本。下巻。秋山小兵衛との真剣勝負を約束していた波切八郎は人斬りに身を堕とし、立ち合いの日に現われなかった。八郎を気遣う小兵衛は、ある朝、八郎らしき人物を見かける。その近隣の屋敷で侍が斬殺される事件があり、八郎に対する小兵衛の疑いがふくらんでいく。小兵衛と八郎が真剣勝負をするクライマックスには、興奮しまくった。勝敗を分けたのは、二人の生き方だとする作者の語りに大満足。文庫で上下巻合わせて1000ページあまりの長編だが、本作を読んだ後に「剣客商売」本編が、いっそう愛おしくなった。
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迷人
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ネタバレ真剣勝負に姿を現わさなかった波切八郎を、秋山小兵衛はなぜか憎めなかった。一流の剣客が約束を違えるとはよほどの事がその身を襲ったからであり、実際、道場出奔後、八郎の運命は激烈に転変し、見えない勢力に操られ人斬りを重ねる日々であった。対照的な生き方をとる二人は、互いへの想いを断てぬまま思いがけぬ所で…。/①上・下巻1000P超を一気読み。②二人は同程度の力量も、邪に塗れての差か。③深川の謎の武家、あっけなく。④岡本らの討つ相手が駕籠の中の少年と判明し、対決の構図がありありと。⑤八郎とお信、生きててよかった。→
迷人

→⑥若かりし秋山ファミリーを読めた。『剣客商売』シリーズ、この『黒白』から読み始める手もあるかな。 2021-096

04/05 14:41
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hitokoto
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池波正太郎さんの剣客商売番外編「黒白(こくびゃく)(上)」に続き「黒白(下)」(2003.5)、合わせて1071頁の長編を読了しました。読み応えがありました。秋山小兵衛が30代から40代の時の話。最初の妻お貞との暮らし。小兵衛との真剣勝負に燃える波切八郎は政治がらみに足をつっこみ邪道の剣に。剣を洗い直そうとするもなかなか抜けきれず。剣客同士、相まみえるも小兵衛強し。右腕を失った八郎を支えるお信、その二人を静かに見つめる小兵衛、長編のラストです。
hitokoto

読んだ本の登録がうまくいかず、やり直しを。失礼しました<(_ _)>

02/05 08:00
hitokoto

ナイス、有難うございます!

02/06 03:30
0255文字
くりきんとん99
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ネタバレ長かったけど下巻は一気に読めた。波切さんも可哀想だったけど岡本さんが哀れ。人の巡り合わせが不思議に感じられた。その後の波切さんは、どういった人生を送れたのか。
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ぶんぶん
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【図書館】番外・長編の完結編。いろいろ山あり谷ありの物語だったが、充分楽しめました。1000頁を超す大長編、良くぞ書き切ったという印象が強い。波切八郎と秋山小兵衛を中心とした大河ドラマだ。とりまく登場人物が多彩、しかも、それぞれの暮らしが見える作品。仕掛人あり、お家騒動あり、男同士の友情あり、いろんな視点から楽しめる作品。小兵衛さんと言う人は若い時から好奇心いっぱいだったんだなと判る一遍。黒白だけじゃなくいろいろなカラーある人生、剣客商売の世界でも味あわせてくれる。池波先生、大きな物語をありがとう。
0255文字
eigi
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剣術一筋に打ち込んでいたのに、変転を繰り返す波切八郎の運命。対して小兵衛は飄々としているようで自分の生き方をしっかり保っている。ストイックすぎるのも考えものだと思えてしまう。
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HaruNuevo
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波切八郎と若き日の秋山小兵衛という二人の剣客の対照的な生き様と交差する運命を通じて、池波正太郎さんが思い描く剣の道を縦横無尽に描き尽くす。人間とは何か、黒白で塗り分けられない、さまざまな色合いを持ったものであり、割り切れないものであるという池波正太郎さんの人間観が色濃く描かれた作品。
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てんつく
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波切さんより、岡本さんが哀しい。このタイトルに込められた意味が小兵衛さんから大治郎に語られたのは印象的。
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apricot
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面白かった。波切八郎の波乱万丈の人生とどことなく波切のことが気にかかる小兵衛。後半でおなじみのメンバーが出てきて、小兵衛との出会いとかが分かって楽しめた。
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りったー
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弥生朔日、一気読み。昼前から上巻を読み始めて、下巻まで一気読み。 小兵衛さんの好奇心?人好き?の背景がわかるような一巻。といっても、主人公は小兵衛さんが試合をした波切八郎だが…
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ko-sight
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波切八郎の二転三転する人生に驚き、よく生き延びたと思う。これに対し小兵衛の不動の心構えも凄い。若い頃の小兵衛を知れた。
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tai65
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星4つ
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マサ
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一剣客の波切八郎の生き様をメインにした物語で、そこに小兵衛の生き方との対比が描かれる。八郎の変節が丁寧に描かれることで、これは誰にでもありうることなのだと思えて哀しさがつのる。小兵衛が八郎の生き方と大治郎の将来を重ねるところも興味深い。人としての器の大きさについて考えさせられる。
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タツフジ
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剣客商売の本編を再読したくなる。小兵衛の若き時代が書かれている。善人、悪人、人はどちらにもなってしまうのだろうか。小兵衛のように、したたかな人生を送って行きたいものだ。
0255文字
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黒白 下巻―剣客商売 番外編 新装版 (新潮文庫 い 17-18)評価68感想・レビュー134