あっという間に2014年も終わりに近くなってきました。貴方が2014年に読んで印象に残った本、感動した本、笑った本、とにかく人に薦めたい、そして他の人とその本の話がしたい、という作品をご紹介ください。
一応、お一人様3作まで推薦可という事にいたします。今年発表された本でも、去年、あるいは100年前に書かれた本でも構いません。
12月の海外作品読書会では、ここに挙げられた作品の中から読む本を選んで参加していただければと思っています。みんなで感動、驚き、笑いを分かち合っていただけると嬉しいです。
尚、12月中の読書会が終わった以降も、作品推薦は受け付けます。
三冊目。
トーベ・ヤンソン生誕100周年を記念して『たのしいムーミン一家』。
児童書・絵本・コミックスなど、ムーミン関連本は数多く出版されています。
大人が読んでも(大人が読んだ方が?)面白いものも多いので、ぜひどうぞ。
2014年洋物三冊。若干古くなっているタイトルばかりです:
1)SF部門 Fall of Hyperion (邦題「ハイペリオンの没落」) by D. Simmons 「ハイペリオン」シリーズ第二巻。詩情たっぷりの第一巻の流れを引きつつ、壮大なスケールの話をまとめ上げるその筆力に脱帽。連邦CEOマイナ・グラッドストーンに栄光あれ。
2)とりあえず読んどけ古典部門:To kill a mockingbird(邦題「アラバマ物語」) by H Lee. 今も根深いアメリカ社会における人種差別を扱った小説。この小説は残念ながら過去のものになっていない、ということはアメリカ社会を考えるうえで大事な視点のはず。
3)ノンフィクション部門:Your inner fish (邦題「ヒトの中の魚、魚の中のヒト」) by N Shubin.「比較解剖学」というものの学際ぶり(古生物学、発生学、遺伝学、分子生物学、etc...)と、生命進化の美しさを明快に解説した好著。
(ちなみに和書は吉村昭「漂流」の一人勝ちでした)
「夏への扉」ロバート・A・ハインライン 昔のSFだけど、何度読んでも面白い。
「火星の人」アンディ・ウィアー 新しいSFも面白い。
「コフィン・ダンサー」ジェフリー・ディーヴァー
①グスタフ・マイリンク「ゴーレム」
②ジェフリー・フォード「ガラスのなかの少女」
③ イーディス ウォ
ートン「幽霊」
の三冊を選んでみましたが、「ガーンジー島の読書会」も「ユニコーンソナタ」も、あれもこれも良かったです ε-(ーдー)ハァ
1.エレーヌ・フォックス『脳科学は人格を変えられるか?』
http://bookmeter.com/b/4163901000
2.テンプル・グランディン,リチャード・パネク『自閉症の脳を読み解く』
http://bookmeter.com/b/4140816317
二冊とも個性とは何なのかを深く考えさせる本です。
Andrew SolomonのFar From the Treeが心から読んで良かったと思える本でした。夢の中で著者にお礼を言ったくらい(笑)。でも900ページ超の英語の本なので気軽にオススメというわけにはいかないのですが、全ての親御さんたちに読んでほしい本です。これ読んだら育児書、要らないかも。
次は手に入りやすい本で、sinさんと同じくTom's Midnight Gardenをあげておきます。子どもがもう少し大きくなったら絶対、本棚に置こうと思う作品。なぜかツリーハウスで読むのがぴったりと思ったのですが、誰にもジャマされずに物語の世界を楽しみたくなる本です。
今年亡くなったSue TownsendのThe Secret diary of Adrian Mole aged13 3/4。エイドリアンくんのトホホな青春記、うちの夫の十代が想像できて可笑しかったです。
私の今年ベスト3です。
1)『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(ジョナサン・サフラン・フォア)
読みやすくないし、分厚いし、でも登場人物の一人である9歳のオスカーに感情移入してしまいました。発端は9.11ですが、それぞれの喪失と再生の物語。
2)『ヒューマン・ファクター』(グレアム・グリーン)
スパイ・ミステリの古典ですが、全然古くない。高村薫が敬愛する作家というので気になっていましたが、なるほど納得です。文章が緻密で美しいです。英国ミステリもぜひ。
3)『コリーニ事件』(フェルディナンド・フォン・シーラッハ)
短編集の『犯罪』も素晴らしいのですが、著者初の長編。ミステリではあるんですが、ドイツの戦争責任の問題も背景にあって、粗はありつつ読む人を力技でなぎ倒す感じ。
番外編)日本のドキュメンタリーですが、『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』もぜひ。毎日本に触れていてもその紙がどこから来ているのか、東北の震災で出版用紙に何が起こったのかも知りませんでした。紙の本が好きな人に、読んでもらいたいです。
Riekoさん、アウトランダー沼はハマると中々出られませんよー笑。原作は絶賛、在庫切れ中なんで図書館で探した方が早いかもです。翻訳タイトル「時の旅人クレア」1〜3巻 が第一部です。
まだ2014年末まできっかり1ヶ月ありますが、おそらく今年これを超える作品は出ないだろう、ということで私の2014年ベストを書きたいと思います。
G-ガルシア・マルケスの "Chronicle of a death foretold" /『予告された殺人の記録』です。まずは英語で読み、日本語で読み直しました。感想は、読了直後に書いたこちらをお読みいただけるのがベストかと思います。http://bookmeter.com/cmt/43039552
「百年の孤独」であまりに有名なマルケスですが、その彼をして「最高傑作だ」と言わしめた作品であることに、読んで納得しました。
①グラム・シムシオン「ワイフ・プロジェクト」
39歳・アスペルガーの学者、ドンの花嫁探しです。プロジェクトに拘りながら、魅かれる女性も現れて・・・ドンの 一途さに引き込まれ、やったぁ!で 映画化されます。
②パトリシア・ハーマン「ホープ川の助産婦」
20世紀初頭のアメリカ、生と死を通じて、人種・差別・宗教等に立ち向かう女性がいます。
指名手配され、辿りついたこの地の自然に浄化され、根付いて行く、映画のような美しさです。
③ベリンダ・バウアー「ラバー・ネッカー」
18歳のアスペルガーのパトリックが、父の”死”を解明する為に、解剖学を学びます。
”見つけたもの”に巻き込まれて・・・滅茶苦茶パトリックが可愛いです。
3冊目。
悩みましたが、ケイト モートン「秘密」翻訳は上、下巻です。
50年前に母が殺した男は誰だったのか? 騙されて気持ち良い*\(^o^)/* ミステリーであり、ラストの10ページのロマンスにきゅんとする、作者のうまさに脱帽の作品です。
ああ〜、もう、どれを選んだらいいのやら。今年もいい作品にたくさん出会えました。
The Valley of Amazement by Amy Tan
100年前の中国を舞台にした母と娘の壮大なドラマです。
The Night Guest by Fiona Mcfarlane
オーストラリアで一人暮らしをする老女の家にある日突然やって来た女性。政府から派遣されたケアギバーだと言うが。
The Humans by Matt Haig
久しぶりに読んだSF。宇宙から、重要なミッションを受けて地球にやって来て人間に取り付いてしまったエイリアンのモノローグ。下等生物であるはずの人間に、いつしか心を惹かれて行く。
3冊との制限ですが、後どうしても外したくないので、すみません、もう一つ行かせてください!
We are completely beside ourselves by Karen Joy Fouler
主人公のRosemary とその兄と姉は、Rosemaryが五歳の時に起こったあることをきっかけに人生が大きく変わってしまう。いや、この家族の運命は、もっとその前、Rosemaryが生まれた直後に両親が下したある決断によってすでに決まっていたのではないだろうか?深く考えさせられる話。
「ヴァイオリン職人の探求と推理」ポール・アダム
「ジェファーソンの密約」ジェームス・ロリンズ
「骨董屋探偵の事件簿」サックス・ローマー
いずれもミステリです。
上記2つは今年発表された作品で、最後の一つは100年前の作品です。
色んな年代のものを楽しめる本 って素晴らしい。
皆さんの2014ベスト3冊、気になります。
私は‥‥‥
「魔女の目覚め」デボラ・ハークネス
ファンタジー、ヒストリカル、ミステリー、ロマンス、SFなどなど要素てんこ盛りで大興奮!続編の「魔女の契り」まで既刊ですが続編が待ち遠しくてたまらず禿げてしまいそう。
「サラの鍵」タチアナ・ド・ロネ
ユダヤ人の悲劇を別方向からの視点で描いた作品。知らずにいてはいけないとあらためて思わされました。
「エリザベス王女の家庭教師」スーザン・イーリア・マクニール
シリーズ第二作のこの作品は一作よりさらに面白くて話が進むにつれて思いがけない展開が‥‥‥。これも次作を待って禿げそう。表紙から敬遠してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが一作目から是非読んでみてもらいたいシリーズです。
長編小説ではジョーヒル『ノスフェラトウ』!短編はラタウットラープチャルー『観光』!児童書『トムは真夜中の庭で』!番外でショーンタン『アライバル』といったところですがいかが?え、三冊ですか、じゃあ長編では後ジュンパラヒリ『その名にちなんで』とジョンスカルジーの『レッドスーツ』を、短編ではケリーリンク『スペシャリストの帽子』とレイヴクサヴィッチ『月の部屋で会いましょう』かな
私の2冊目はロアルド・ダールの『Revolting Rhymes and Dirty Beasts』.
邦訳だと『へそまがり昔ばなし』と『まぜこぜシチュー』の2冊になります。どちらも短編集で、昔ばなし等のパロディのような形になっており、ダールのブラック・ユーモアがたっぷり入っています。
3冊まで紹介してよい、との事で2冊目。
「ガーンジー島の読書会」
メアリ アン しぇいふぁー/アニー バロウズ
第二次世界大戦直後のイギリスで女流作家のヒロインが巡りあったのは、ドイツに占領されながらも読書会をしていたガーンジー島の人々。全編、手紙で語られる物語です。戦争という重いテーマの中でも、懸命に、真摯に生きる姿に胸を打たれました。くすっと笑えるコミカルな場面もあり、最後は歳の締めくくりに相応しい爽やかな風がふきますよ。上・下巻。作者は途中で亡くなり、姪御さんが完成させています。
もちろん”Outlander” ダイアナ ガバルドン です(≧∇≦)。5年くらい前に、一度、第一部は読んでましたが、今年のドラマ化に触発され、一気にその世界へ。読者の予想をあっさり裏切る過酷な展開と登場人物たちちの熱い想い、作者の伏線回収のうまさに脱帽してます。のめり込み過ぎて家庭崩壊しそうなんで、第三部で休憩中。ドラマ化されてる第一部「時の旅人クレア」は出版社が増刷しないから図書館にしかないという´д` ;…
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