読書の記録管理と、新たな本との出会いを求めて利用中。
本を読むのは好きな方ですが、速度が遅いのであまり数はこなせません。それに飽きっぽい性格なので、読みたい本に次々目移りしてしまい、中途半端な積読が書棚の奥で埃を被ることもしばしば・・・多読家の方々には本当に敬服します。
令和6年は、昨年も目標に掲げながら惜しくも届かなかった年間60冊の読破を改めて目指します。
読むジャンルは、主に日本近現代史関係と、政治学や政治思想に関する本です。小説(娯楽傾向の強いものよりも、歴史や政治が絡む本中心。最近は歴史改変メインのSFも読むようになりました)も読みます。
平成元年の生まれですが、昭和戦前期世代の作家ばかり読んでいました。その影響で現代の作家はほとんど読んだことがありませんでしたが、最近になってぼちぼち読むようになり、その面白さを知りました。少しずつですが数を増やしていきたいと思います。
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⇒ドイツ発祥の大陸系地政学は二度の世界大戦で野心を挫かれ、さらに実質的な継承者であるソ連が崩壊したことでその勢力に歯止めがかかったはずだった。しかし21世紀のロシアはこの世界観にそった言動を繰り返し、現行国際秩序への挑戦心を隠さない。実際に「勢力圏」維持のため主権国家への武力侵攻にまで及んだ。英米系地政学の枠組みの中にあってロシアのかかる言動を肯定することは、自分たちの安定と繁栄の基礎を自ら掘り崩すことと同義のはずだが、その撞着に気づかない言論人と取り巻きが多いことには閉口する。⇒(2/3)
⇒終盤では、現代中国を地政学的にどう捉えるべきか、という議論が展開されており興味深い。中国は「一帯一路」構想にみられるように基本的にランド・パワー国家だが、近年はアメリカとの対決姿勢から南西太平洋地域への影響力行使に積極的で、シー・パワー国家としての側面も持ちつつある。こうした中国の拡張主義に対抗するのが、日米豪印の「自由で開かれたインド太平洋」戦略であると筆者は指摘する。現代日本が志向すべきは、こうした地域的な安全保障枠組みを強化し、英米系地政学に基づく国際秩序を維持することだと再認識した。(3/3)