20年、10年も前に読了した本、数分前に読み終えた本に関係なく、蔵書から引っ張り出してきて整理できた本からUPしていますので、読了の日付はでたらめです。レビューについては昔読んだものは再読をして、UPしています。
なかなかにレビューというか、趣味の一つとしての自己本位のNoteが追いつきませんが、楽しんでいます。先日読友の方から「Majorさん、自分ばかり楽しんでないで(笑)、Majorさんの蔵書から、たまにはわたしにお薦めの著作のレビューをあげてください(笑)」とお叱りを受けました、あはは(汗)
「鋭意努力しま〜す🙇」と答えましたので、少しずつそちらの方もトライしたいと思います。
シェイクスピア全作品のNoteを綴ること。
漱石『草枕』の論考をまとめること。
カント『基礎づけ』の論考をまとめること。
が当面の目標です。きっとかなり寄り道しながらになりますが(苦笑)
仕事から離れて、皆様と読書と思索を共に
愉しみたいと思います。レビューやつぶやき、コメントに絡んでくださったり、こちらからの絡みにお付き合いくださる皆様に心より感謝しております。
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近代からの倫理学課題の一つである疎外について僕はこう考えている。人間が外化する存在である限り、疎外から免れることはできないと。バンビを読んで感銘を受けたのは、そのことを明確に示してくれたからだ。自然界の生物達の生存原則は疎外にあるのではないかと。互いに分かり合えない存在であることが自然なのだと。カササギの話に耳を貸さないバンビの母、アカシカとノロジカのすれ違い、そしてカワセミの我関せず。皆疎外の中で生を輝かせている。ところが人間だけが擬似的な友愛だの慈愛などとの賜り、自然を破壊し戦争を引き起こす。
そんな矛盾を抱えて、自己疎外の中でも生きざるを得ない悲しい存在であることを、僕達人間が深く自覚した時に光は微かに見えるかもしれない。森に住む野生の動物達、昆虫達そして植物の声と囁きが聞こえるかもしれないと思った。
この物語に出てくる73種類の動植物を挙げる。動物】カササギ、ノロジカ、ニシコウライウグイス、ハト、クロウタドリ、アトリ、シジュウカラ、カケス、キジ、カラス、ハヤブサ、/イタチ、野ネズミ、キツツキ、野ウサギ、ハリネズミ、オオタカ、ワシ、カモ、ケナガイタチ、キツネ、モリバト、フクロウ、カッコウ、モリフクロウ、リス、アカシカ、テン、モグラ、カワセミ、オオバン、イヌ、32種類→
昆虫】ミツバチ、スズメバチ、マルハナバチ、チョウ、キリギリス、モンシロチョウ、コガネムシ、ブヨ 8種類 【植物】ハシバミ、ミズキ、スピノサスモモ、ニワトコ、カエデ、ブナ、ナラ、シダ、クサフジ、サルビア、スミレ、イチゴ、/ノゲシ、トネリコ、マーガレット、クローバー、タンポポ、ハリエニシダ、ナガハグサ、ノビル、クルマバソウ、ハンノキ、コマドリ、ゴシキヒワ、ヤナギ、ミソサザイ、スノードロップ、セイヨウイボタノキ、アキノキリンソウ、ウラジロハコヤナギ、サンザシ、イボタノキ、アシ 33種類
なんと動植物の数を挙げていただけたとは、ありがとうございました。73種、圧巻ですね。読書会で仰っていたように、森の図鑑になりますね。
コニコさん、おはようございます。コメントありがとうございます。ネ‼️図鑑が出来そう😊こうしたアプローチを見ても、ディズニーの世界とは別乾坤ですね。この森の住人の種に比べて、僕達人間の人種は大きな区分ではわずか4.5種(人類学では最近は人種の区別そのものに批判的な議論もみられるようになりましたが)。その中でさえ、コミュニケーション不全、反目、疎外そして争いが絶えず生まれています。この物語はそんな思いを僕に抱かせてくれました。