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クンデラ86歳にして枯れたのか、疲れたのか、それとも読者を煙に巻く総決算なのか。「無意味」を巡る先が「上機嫌」だとは、ちょっと信じられない。冗談か皮肉なんだろう。母親、女への視線は相変わらず。戯曲を除く彼の邦訳本をずっと読んできて、何だかんだ行っても結局、わりと好きな作家だと知る。クンデラの女性嫌悪に初めは反発していたが、自分にもそういう所があると発見できた。歴史的な態度だから仕方がないし、男だ女だと拘り過ぎるのは好くないとは思う。この作品が最後になるのは納得いかないので、次作に期待したい。2015年作。
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残すは戯曲『ジャックとその主人(1981)』と評論『カーテン(2005)』『出会い(2009)』『小説の技法(2011)』。改訂版が多くて少しややこしい。小説は11作読了。好きな作品『冗談(1967)』『生は彼方に(1979)』『緩やかさ(1995)』『ほんとうの私(1998)』

05/05 07:28
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誤字:何だかんだ「言」っても、拘り過ぎるのは「良」くない/本書の奥付には2013年の著作権とあるので、正確に言えばクンデラ84歳の作品。今年90歳だからまだまだ~。

05/05 07:53
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これらの時代

こんにちは。読まれたのですか!!‥笑。確か‥ご注意申し上げたのに‥笑。私は学生の頃にクンデラを夢中で読みました。もうあの頃のような読書はできませんよね?。。無意味の祝祭以外はどれも好きですが、たぶん冗談が一番好きです。微笑もワルツもいい。初読みの震撼度ではやっぱり存耐えかな。wassermusikさんのように、クラッシクの造詣が深かったら、きっともっと面白いんだろうなあ。評論では確かカフカの城のフェリーチェの身振りの解説がとても良かった。私には身振りとポーズのマエストロ、ミラン・クンデラです

05/05 18:39
  • 燃えつきた棒
  • kaho
  • wassermusik
wassermusik

これらの時代さん、この本は偶然にも図書館予約していたので読んでしまいました~。明日返却しなければならないし。クンデラ節が薄味で物足りなかったです。クンデラとは『存在の耐えられない軽さ』で不幸な出会いをした後、全然読んでいませんでした。近年評論『裏切られた遺言』を読んで見直しました。そこで『冗談』から読み始めました。『生は彼方に』が一番好きかな。苦手なのは『別れのワルツ』。理由は→https://bookmeter.com/books/494445 読んで下さい。フェリ-ツェの記述はどの本にあったのですか?

05/05 19:04
  • 燃えつきた棒
  • kaho
  • これらの時代
これらの時代

理由読みました。クンデラのステレオタイプな造形やミソジニーを批判されていますね。的確かもしれない。クンデラは典型的な近代人で悪しきセクシズムの傾向はあると思います。参考になりました。私も20代ではなくいま読めばどのような視点を持てたのか‥‥。お叱りを受けたので笑、生は彼方にを再読したくなりました。あと訂正します。フリーダと書いたつもりがフェリーチェになってました。小説の精神か裏切られた遺言にあったと思います。青土社の特集やまさか小説の技法ではないと思うが‥。不確かですみません!クンデラで間違いないです。

05/05 20:59
  • kero385
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wassermusik

色々丁寧に教えて頂いてありがとうございます。叱るなんて~とんでもない!人はそれぞれ育ってきた時代や環境の影響で感じ方や考え方が違います。再読すると過去の未熟さや現在の情けなさも知ることができますね。私はもっと男女が精神的な面で分かり合えたらいいなと願っています。クンデラ世代の男性の中には女性への残念な見方があるのは不満です。勿論、物語上そう描くのが当然な場合は納得します。もっと過去の文学者に対しては思いませんが、現代を生きる作家には共感できる人間性を期待します。クンデラの評論、これから読みたいです☆

05/06 06:21
  • kero385
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  • これらの時代
  • kaho
0255文字
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読書データ

プロフィール

登録日
2012/03/09(4687日経過)
記録初日
2003/01/01(8042日経過)
読んだ本
4106冊(1日平均0.51冊)
読んだページ
1304833ページ(1日平均162ページ)
感想・レビュー
1850件(投稿率45.1%)
本棚
43棚
自己紹介


※2012年3月9日開始※
 それ以前の読書は過去の記録から。

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