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2024年3月の読書メーターまとめ

えっくん
読んだ本
9
読んだページ
2069ページ
感想・レビュー
9
ナイス
584ナイス

2024年3月に読んだ本
9

2024年3月のお気に入り登録
1

  • 壱萬弐仟縁

2024年3月のお気に入られ登録
2

  • 壱萬弐仟縁
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2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

えっくん
ネタバレ★★★☆☆第170回芥川賞受賞作品。犯罪者を収監する施設の設計を担った主人公が「シンパシータワートーキョー」と名付けられたことに違和感を抱く…。実際には没案になったはずのザハ・ハディドの新国立競技場が物語の中で建築されており、近未来のアナザーワールドな世界観が味わえました。東京タワーの名称は公募で1位の「昭和塔」が選外となった背景も紹介されていますが、イメージを偏重するあまりカタカナ語を多用する傾向に陥ってしまう日本人への皮肉も感じられた作品でした。芥川賞作品は技巧的な文体も多く、やや難解な印象も…。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

えっくん

2月は直木賞候補作品など図書館で予約した本が次々に回ってきたことと、図書館に行った際についつい面白そうな本を見かけてはつまみ食いした結果、読了本すべてが図書館本という結果でした。3月こそは積読本の解消を…としたかったですが手元には早くも図書館本が…。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:1959ページ ナイス数:609ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly/2024/2

2月は直木賞候補作品など図書館で予約した本が次々に回ってきたことと、図書館に行った際についつい面白そうな本を見かけてはつまみ食いした結果、読了本すべてが図書館本という結果でした。3月こそは積読本の解消を…としたかったですが手元には早くも図書館本が…。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:7冊 読んだページ数:1959ページ ナイス数:609ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/102942/summary/monthly/2024/2
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2024年3月の感想・レビュー一覧
9

えっくん
★★★☆☆いきものや偉人たちのざんねんな姿を紹介した本はたくさん出版されていますが、まさかお城版があるとは思いませんでした。太閤はんの城とされながら徳川期の天守台で復興された大阪城、度重なる増改築の結果チグハグな見た目の松本城、難攻不落と言われながらあっけなく落城した小田原城や五稜郭を初め、落城の多くは裏切りや無策ぶりが原因だったということも驚かされます。その他、現代において高速道路の開通で城跡が分断されてしまったり、城の復元にあたり勝手な解釈により当時と異なった城が多数あることも非常に残念でなりません。
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えっくん
★★★☆☆当時のTV放送から経年していますが、番組でとりあげられた裏ワザの書籍化です。料理、掃除、健康などのジャンルごとにまとめられています。ビニール紐で段ボールや新聞紙をくくる…、カラオケで高音を出す…、メレンゲを高速でつくる…、正座した時の足のしびれを解消する…などなど日常生活で困ったときのあるある事象を見事解消してくれる裏ワザが見開きで解説されています。新聞紙面を4つ折りにたたんだ角をハサミで切り落とすとバラバラにならずに読める裏ワザはしてなど実際やってみてバッチリでした。
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えっくん
ネタバレ★★★★☆シリーズ第6弾は吉原での連続火付事件の解明要請を受け、源吾らが乗り込むことに…。吉原という独特の因習のある閉鎖的な遊郭での下手人を追うというストーリですが、このシリーズも回を重ねる度にミステリー要素も高まり、江戸版推理小説化していますね。そして本作品でのヒーローは文句なしに彦弥。火事場で身を挺しながら花魁を救ったり、彼女の願いを叶えてみせたりと男気溢れるお見事な捌きようです。当時、遊郭はどのような運営が行われていたのか蘊蓄も物語に織り込みながら、遊女たちの悲哀があったことも伝わってくる作品です。
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えっくん
ネタバレ★★★☆☆第170回芥川賞受賞作品。犯罪者を収監する施設の設計を担った主人公が「シンパシータワートーキョー」と名付けられたことに違和感を抱く…。実際には没案になったはずのザハ・ハディドの新国立競技場が物語の中で建築されており、近未来のアナザーワールドな世界観が味わえました。東京タワーの名称は公募で1位の「昭和塔」が選外となった背景も紹介されていますが、イメージを偏重するあまりカタカナ語を多用する傾向に陥ってしまう日本人への皮肉も感じられた作品でした。芥川賞作品は技巧的な文体も多く、やや難解な印象も…。
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えっくん
★★★★☆自然界を生き抜くため弱者には弱者なりの生存戦略があるということです。著者の本は何冊か読了していますが、本書も興味深い内容が満載でした。弱者の基本戦略は「群れる」「逃げる」「隠れる」「ずらす」の4つ。他の生物に擬態化し捕食されるのを回避しているのは昆虫だけでなく植物の事例も挙げられていましたが、視覚が無い植物が他の植物の姿を模倣することを成し得たのか驚くばかりです。ナンバー1になれるオンリー1の場所を見つけることが自然界の強者となるということで多様化する現代のビジネスモデルにも通用しそうです。
えっくん
2024/03/17 20:55

【メモ】「強い者が勝つのではない。勝った者が強いのである。」▲水族館のイワシは天敵がいないため、群れなくなっているらしい▲アゲハ蝶の蛹は枝の色に合わせて緑色や茶色になる▲田んぼの中に生えるタイヌビエは稲に擬態化し草取りから逃れている▲トケイソウの葉はチョウの卵に擬態化し既に卵を産み付けられていると見せかけ卵を産ませないようにしている

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えっくん
★★★★☆2011年東日本大震災発生時から1か月間の写真全記録です。まさに街に襲いかかろうとするどす黒い大津波、おもちゃのように押し流されるコンテナや車、ビルの上に横たわる巨大船舶、家屋のすべてを跡形もなく破壊し尽くし瓦礫の中で泣き崩れる女性、ビニールシートに包まった遺体、泥にまみれた写真や思い出の数々…あまりの惨さに言葉を失います。瓦礫の中で遊ぶ子供たちの笑顔だけが救いでした。過去の度重なる震災や焦土と化した戦後も日本人は乗り越えてきました。未来に記録として残すとともに一日も早い復興を願ってやみません。
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えっくん
ネタバレ★★★★☆第170回直木賞候補作品。8代将軍吉宗の嫡男で生まれつき歩行障碍・言語障害があった家重の物語です。失禁により家重の通った跡には滴が残るため、「まいまいつぶろ」と揶揄された将軍がいたことに驚愕です。家重の廃嫡を進言する家臣も多い中、吉宗が悩んでいた後継者選びを決断づけた 老中乗邑と対峙する場面が圧巻です。正室・比宮に棘を折った薔薇を渡した家重の気遣いや優しさも印象的です。そして家重の通詞を務めた忠光死去の後を追うようにその1年後に家重は亡くなっていますが、家重と忠光の強い絆も感じさせる作品でした。
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えっくん
★★★★★家業の倒産により50歳にしてタクシードライバーになった方の15年間の軌跡です。朝7時から18時間乗車して平均5万円ほどの収入だそうです。労働も過酷ですが、上から目線の横柄な態度で理不尽な要求を突きつけられたり、詐欺師、ゲイに誘われたりと乗客への対応も大変そうです。穏やかな感じの著者であり、そんな乗客たちにも我慢して心の中で叫ぶことしか抗えない姿に何度も応援したくなります。乗務員の入れ替わりの激しいタクシー業界ですが、乗務員仲間だけなく、タクシーの中での乗客との一期一会のドラマがありました。⇒
えっくん
2024/03/06 21:52

交通違反で警察に捕まった際に咄嗟に乗客に急病人のフリをさせて回避した話や、乗客から1万円のチップをもらって「こんなにもらっていいのか」と確認したら5千円に差し替えられ「足りない言葉は追加できるが、言った言葉は取り消せない」という格言が身に染みたという話も面白いです。『大きな荷物の忘れ物があります』という無線通報があったら、都内で事件が発生し犯人がタクシーを利用する可能性があることを通知するための隠語だそうです。

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えっくん
★★★★★大手企業を57歳で早期退職し、「夢の国」でキャストになった方の奮闘記です。TDLのキャストの7割以上が準社員であるにも関わらず、サービス面やホスピタリティの高さを維持しているのは徹底した管理社会なのだという印象です。準社員がTDLの「質」を支えているにも関わらず、待遇面の低さもあり「ディズニーは好きだけどオリエンタルランドは嫌い」というキャストも多いようです。「夢の国」で働くキャストや来園するゲストの実態が赤裸々に語られますが、キャストという仕事の高貴さも伝わってきた内容でした。⇒
えっくん
2024/03/04 23:42

園内でゴミをスイーピングするキャストへ「何をしているんですか」と聞いてくるゲストが多いという話も興味深かったです。「夢のカケラを集めています!」と答えるよう記載したマニュアルはないけれど、そんな模範回答を期待しているゲストも多いとか…。マナーの悪いゲストの話もあり、「夢の国」にいるすべての人が楽しめるようゲスト自身にも相応の品格が必要なのではと感じます。キャストの大変さも伝わり、TDLに行った時は感謝の気持ちを感じながら過ごしたいものです。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2011/04/10(4766日経過)
記録初日
2011/01/03(4863日経過)
読んだ本
1711冊(1日平均0.35冊)
読んだページ
552615ページ(1日平均113ページ)
感想・レビュー
1711件(投稿率100.0%)
本棚
17棚
血液型
A型
職業
役員・管理職
自己紹介

会社の先輩から薦められミステリー系を中心に継続的に読書を始めるようになりました。
通勤時間や休日中心に読書をしていますが、年間100冊を読破することが目標です。
書評をつけるようになったのは読書メーターに出会ってからですが、過去に読んだ本の内容を思い出せないこともあって、備忘録としてできるだけ活用しようと思っています。
(読書メーターを始める前の読了分は★評価のみです)

読了した本を書棚にずらっ~と並べて眺めるのが好きです。

好きな作家さんは、東野圭吾、池井戸潤、伊坂幸太郎、道尾秀介、荻原 浩、奥田 英朗、垣根 涼介、貴志 祐介、高野 和明、辻村深月です。
そして今、注目の推し作家は、今村翔吾、柚月裕子、原田マハです。

中でも、奥田 英朗さんは、高校の先輩と知り、誇らしい限りですが、奥田先輩(と呼ばせていただきます)の作品は是非、読破したいです。

オススメの本などありましたらご紹介お願いします。

よろしくお願いいたします。

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