読書メーター KADOKAWA Group

2024年10月の読書メーターまとめ

tonpie
読んだ本
3
読んだページ
1077ページ
感想・レビュー
3
ナイス
357ナイス

2024年10月に読んだ本
3

2024年10月のお気に入り登録
5

  • 名古屋ケムンパス
  • ばたやん@かみがた
  • Major
  • Hiroh
  • 散文の詞

2024年10月のお気に入られ登録
4

  • ばたやん@かみがた
  • Major
  • Hiroh
  • 散文の詞

2024年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

tonpie
ネタバレ「古典部シリーズ」最終巻の短篇集。「あとがき」で作者が述べているように、「どれも、いつかは書かれねばならなかったもの」というか、実は古典部シリーズのキャラクターのポイント=ストーリーの骨格を、最期にこの短篇集で解きあかしている。みんなが薄々気付いていた、登場人物たちの「運命」の告知だ。例えは「鏡には映らない」は、ホータロー中学卒業時の事件。凝った「イジメ」のトリックを見抜いて「脱力的な抵抗スタイル」で瞬時に反撃するホータロー。さすがです。↓
が「ナイス!」と言っています。

2024年10月の感想・レビュー一覧
3

tonpie
1950年ころのミステリー作品。女子大の学生寮から失踪した十代の学生を巡る捜査。「警察小説」の里程標との世評だが、どちらかというと、ドキュメンタリー風リアリズムで読ませる「捜査小説」だと思う。というのは、捜査官(ここではフォード署長)の得た「情報」と「推理」と「言動」だけがクッキリと描かれて、それ以外は驚くほど大胆にカットされているのだ。司法組織、警察組織についても、不自然がない程度に描いているが、そこに注意は向けられない。ヒーローたる警察署長でさえ、傲慢で意固地で学歴コンプレックスという程度の描写だ。↓
tonpie
2024/10/16 03:05

→凝った捻りは皆無で、すっきりシンプルだ。純粋にハンティング趣味が満足されると同時に、この作品には多くの読者にとって「過酷なビジネス」「ハードな仕事」を連想させるテイストがあると思う。そこが魅力の隠し味なのだ。まあ、警官にとって捜査は仕事そのものだから当然なのだが。もう亡くなっているようだが、このスタイルを堅持してくれていたら、愛読しようかな。

が「ナイス!」と言っています。
tonpie
ネタバレ「古典部シリーズ」最終巻の短篇集。「あとがき」で作者が述べているように、「どれも、いつかは書かれねばならなかったもの」というか、実は古典部シリーズのキャラクターのポイント=ストーリーの骨格を、最期にこの短篇集で解きあかしている。みんなが薄々気付いていた、登場人物たちの「運命」の告知だ。例えは「鏡には映らない」は、ホータロー中学卒業時の事件。凝った「イジメ」のトリックを見抜いて「脱力的な抵抗スタイル」で瞬時に反撃するホータロー。さすがです。↓
が「ナイス!」と言っています。
tonpie
作家の「私」の浮気を知った女房は、大食し巨大化してゆく。ちょっと肥満したというものではなく、身長4メートルオーバーの巨大化。成長時には激痛が襲い、プロポーションも変わる。 「私」はそれを世間から隠し、女房の大量の食事と糞便の世話をし、一種の介護生活を行う。 だいたい、浮気すると女房が巨大化することに、何ら根拠はない。ないが、「そんなこともあるかもしれない」という気がする。「悲しみは肉になる」というから。以下レビューではなく、単なるメモですのでご容赦ください。↓
tonpie
2024/10/05 22:50

→日本近代の伝統「私小説」をも思う。自分を危機的な状況に追いつめることで、意識が爆発的にパワーをあげてゆく。一種の「苦行」によって「悟り」を開こうとしたブッダの初期の行と同じことか。明治の文学青年が「苦行」好きだったと言えば、笑われるだろうか。そして、苦行する時だけ、彼らはのびのびとくつろいで、人並みのユーモアも性欲もある。↓

tonpie
2024/10/05 22:57

木村新之助氏:高校の同僚教師。→ 最後に、警察に確保された私は警官に「石井文行。木村新之助の同僚」とケータイ電話で報告確認される。つまり木村新之助は何か事件を起こし、その関連で「私」も警察に探されていたのか。「妄想の物語」と並行して、現実には木村氏と私は、どのような事件を起こしたのであろうか?また、 読んだときの音に細心の注意を。「おみおんな」も「巨女」の書き間違えのように示されるが、「なおみ」の音が含まれている。奈緒美がしゃべる幼児化した言葉も美しい。なおみの名は、谷崎「痴人の愛」からの反響だろう。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/04/09(1689日経過)
記録初日
2020/01/24(1765日経過)
読んだ本
381冊(1日平均0.22冊)
読んだページ
129323ページ(1日平均73ページ)
感想・レビュー
273件(投稿率71.7%)
本棚
1棚
自己紹介

長いトンネルをひとりで歩いている夢。出口のことなど気にならない。

読書メーターの
読書管理アプリ
日々の読書量を簡単に記録・管理できるアプリ版読書メーターです。
新たな本との出会いや読書仲間とのつながりが、読書をもっと楽しくします。
App StoreからダウンロードGogle Playで手に入れよう