
〈実際、リンネの天才は、人間を霊長目に登録したその決断力にあるというよりはむしろ、彼が(…)ホモ属という名称のもとに、「汝自身を知れ(ノスケ・テ・イプスム)」という古来の哲学的な格言以外のいかなる種類の標徴(しるし)も記載しなかったというそのアイロニーにあるのだ。(…)「サピエンス」という新しい付加形容詞は、明らかに、ひとつの記述を表しているのではなく、むしろ、ホモという語のかたわらに配されながらも依然としてその座を維持する上述の格言が卑俗化されているにすぎないのである。〉アガンベン『開かれ』
「deny Me and be dooMed」(僕を否定すれば、破滅する)
とりあえず、いい加減な人間です。
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『開かれ』、読み返すにしてもいつも後半ばかりだし、ちゃんと頭から読み直すか……