読書メーター KADOKAWA Group

2023年12月の読書メーターまとめ

がらくたどん
読んだ本
37
読んだページ
9812ページ
感想・レビュー
37
ナイス
4407ナイス

2023年12月に読んだ本
37

2023年12月のお気に入られ登録
6

  • ふたご星
  • かたつむり
  • 山下哲実
  • 青猫ノラ
  • ムッネニーク
  • ラムネ

2023年12月にナイスが最も多かった感想・レビュー

がらくたどん
ご感想に惹かれて再読。「あとがき」の「遠い遠い先にある幸福を信じていたい」との想いが詰まった九つの列車に因んだ短編集。夫の背中に気づけた見知らぬ駅。屈折した心を包む老夫婦の日常を見せてくれる車窓。諦めかけた未来や我慢してきた悲しみを取り戻す遠い線路の先。焦燥と後悔の日々を見護ってくれているような定時運行の通勤列車。さよならばかりの人生にお手軽な癒しや幸せがそうそう転がっているはずもないって知っている。でも希望が見えない明日を今日のダイジョーブが支える暮らしの尊さが列車の音から揺れから沁みてくる。優しい一冊
がらくたどん
2023/12/17 19:17

ちょろこさん、良い機会をありがとうございました(*^^*)「各駅停車のんびりでも良い…鉄道と人生って、似ている、相性が良い気がします」うんうん。そんなにいつも途中駅を飛ばして「超特急」ってわけには行きませんよね。停車したりポイントを切り替えたりしながらの人生軌道もまた一興♪日本の列車って比較的定時運行じゃないですか。列車を見ながら、不思議といつもの場所でいつもの時間に訪ねてくる列車に見守られているような気にもなります。

がらくたどん
2023/12/17 21:43

もんらっしぇさん、ありがとうございます。Ⅱの夜明駅がホントに存在するのがオドロキ。北の幸福・南の夜明ってね♪続編は海外も行きましたよね。でも表題作と「夜明の鐘」の対の2編は老々介護の道行と老親の看取りで身につまされて私も初読時はちょっと。今日義父の納骨が済んだので、再読時かもとコメントを拝見して思いました。叱咤なんてとんでもございませんが「激励」はめっちゃ致します!!楽しみだな~(プレッシャーではなく激励です)( *´艸`)

が「ナイス!」と言っています。

2023年12月にナイスが最も多かったつぶやき

がらくたどん

10月の「まとめ」で終末期医療にシフトしたと呟いた義父とのお別れから始まった11月。さすがに読書どころではないと思いきや。夜の就寝前とかに「ほう~」と息をつくと心が読書を渇望しているのを感じました。ページを開いてしばし出かける「ここではない世界」は楽しさも苦しさも「ここ」が固定された世界ではない事を知らせてくれているような。皆様のご感想からも豊かな未踏の世界を覗かせて頂き感謝です♪ https://bookmeter.com/users/1145524/summary/monthly/2023/11

よつば🍀
2023/12/03 20:20

共読が8冊もありました♪気忙しい師走ですが体調に気を付けて日々お過ごしくださいね(*´▽︎`*)

がらくたどん
2023/12/03 20:46

よつばさん、ありがとうございます。おお、嬉しい♪いつもご感想・ご紹介を楽しみにしています。一日のひと時は読書で心身を整えたいと思います!今月もよろしくお願いします(*^^*)

が「ナイス!」と言っています。

2023年12月の感想・レビュー一覧
37

がらくたどん
額賀澪さんの『タスキ彼方』を読みながら。戦時中のソフトなレジスタンスとしてのサブカルに興味があって集めていた資料本。大正期から大学生の長距離リレーとして日本人の「絆メンタリティー」とも合致して有力新聞社の後援も取り付け安定した人気を保てていた箱根駅伝が昭和15年以降軍部の意向で中止となる。王道文化がいきなり邪道文化の烙印を押されたわけだ。本書は徴兵が迫る学生たちが切り拓いた16年(青梅)と18年(箱根)の2度の「学徒鍛錬縦走大会」開催の記録。追跡できた主要選手の大会時と出征時の写真の対比が胸を打つ。
こり
2023/12/31 09:54

守備範囲の広さに改めて驚いています。箱根駅伝にはあまり興味がないのですが、レジスタンスとしての位置付けに興味がわきました。いずれ読んでみたいです。

がらくたどん
2023/12/31 15:14

こりさん、ありがとうございます。今年はこりさんの読まれたご本からたくさんの素敵なキッカケを頂きました。「分水嶺」のお勉強までしちゃいましたからね♪来年もよろしくお願いいたします(*´▽`*)

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がらくたどん
「ゴールは靖国、そして戦地へ」という副題がついた面白いノンフィクションがあるのだが、駅伝・長距離競技を取り上げながら一貫して「自分の努力に裏切られた側」の手にした光を描いてきた額賀さんがこの題材で書くらしいと耳にして。大学長距離界で最強と言われる天才ランナー神原八雲は駅伝に興味がない。限られた「現役」ランナーの年月をマラソンランナーとして生きたい。陸上部監督が偶然預かった外地で戦死した日本兵の日記に綴られた「幻の駅伝」への想いに揺れる彼の眼を通して「箱根」の青年期の通過儀礼とも言える毒にも似た魅力に迫る。
hiace9000
2024/01/03 21:03

箱根に関わる全ての人に、また応援する人に箱根駅伝の本質と原点を知る意味でも読むべき一書だと感じました。狙ったとおりのタイミングで読了でき、今年もいい読メスタートできました。😊

がらくたどん
2024/01/04 15:03

haiaceさん、ありがとうございます。おお~、まさに伴走読書でしたね♪お正月を挟んで興味を持って読まれた方が多くおられたら嬉しいですよね( *´艸`)昭和10年代後半はスポーツ・演劇・音楽・絵画・文学作品から子ども用の雑誌や絵本まで国内カルチャーのテーマが戦争チアのワンテーマにすごい勢いで傾斜していった頃なので、物語の中に当事者たちのささやかなでも価値ある抵抗の痕跡を描いてくださるのはちょっと勇気づけられる気もします。

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
先日ご感想に誘われて池波正太郎の『江戸切絵図散歩』を引っ張り出したので。こちらは藤沢作品の「北国小藩もの=海坂藩もの」の舞台を写真と小説・エッセイからの抜粋で紹介するファンブック。『花のあと』で以登が眺めた掘割の桜、『蝉しぐれ』で文四郎が見渡した小川の向こうに青々と広がる田圃。『三屋清左衛門』や『用心棒日月抄』で話題に上った郷土の料理の再現も楽しい。雑誌「文藝春秋」の特集号に掲載された井上ひさし自筆の「海坂藩・城下図」が見られるのも嬉しい。池波一辺倒から藤沢周平に目覚めた顛末を綴る山本一力の短文も一興♪
が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
力のある者がその不都合から無かった事にしたい伝説がある。力のない者が夢に疲れて無かった事にする伝説がある。魔法の森レーエンデに憧れた豪放な勇者とその娘。故郷の森レーエンデが大好きな乙女の勇者とその仲間。改竄され葬られた伝説はそれでも大地に宿り人の心の片隅に記憶の種を落とす。テッサの革命から既に百年以上。迫害が日常となったレーエンデの卑しい芝居小屋に生まれた「語る者」と「演じる者」の双子。伝説の中に普遍の真実があるのなら、それを最高の物語にできたなら、喝采は立場の垣根を崩すかもしれない。さあ、緞帳が上がる!
がらくたどん
2023/12/27 14:55

(ネタバレ)旅立つアーロンに娼婦が渡す月光石、旅の途中で双子が突然歌い出す「まんまるツチイモ、のっぽのヒゴネ♪」、アーロンが語る「イザーク」が書いたウル族伝承の本、リーアンが見た古代森にあった集落の幻、そして極めつけはアーロンが聴いたユリアとトリスタンの初めて打ち解けた時の会話。読んだ物語が自分の中の「過去」になって蘇るようでとてもドキドキした♪

yukaring
2023/12/27 21:10

「こんな形の革命もあるのか!」って今回は驚きました😲レーエンデもすっかり様変わりしてるけど、ユリア、テッサから続く革命の精神は人々に宿り続ける💨最高の舞台のその先にはどんな物語が待つのか楽しみですね~😆🎶

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がらくたどん
『梟の一族』続編その2。薬物使用に身体攻撃とどうみても危険で怪しい新競技「ハイパー・マウラ」に参加することとなった梟チーム。立ちはだかるのは「狗」男達。競技運営側も執拗な妨害から梟への害意は明らかだが真意が掴めない。なんだか蛇っぽい奴も出て来たぞ。そんな中、競技が始まり物語は一気に少年誌の超人的スポーツバトル漫画の雰囲気に。4キロものゴムボールをホイホイ蹴り上げ、6メートルのゴールめがけて宙を舞う。敵対から好敵手への定石もぬかりなくビックラポンだが筆巧者な作者なので気が付くと手に汗握って読んでしまう快作。
がらくたどん
2023/12/26 15:25

全然終わっていません。たぶん続きます( *´艸`)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
『梟の一族』の続編。「眠らない」特性を持つ忍びの末裔「梟」一族の崩壊から再出発が描かれた前作から4年。女子高生だった少女は大学生に。父母にも会えたし若い同族の友人もできた。習い性の鍛錬として東京タワーにだって登っちゃう(文字通り)が、相変わらず生真面目に「生きる道」を思い悩む。そんな抑制されたトーンがとある新規スポーツイベントの立ち上げに巻き込まれた事でいきなり不穏な展開に。薬物使用を容認するイベント主催者、梟族の周辺を「嗅ぎまわる」粗暴な集団。そして一族を苦しめて来た奇病への不安。一気呵成に駆け抜けろ♪
が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
「あだ討ちseason0」という感じの永井さんデビュー作。同タイトルで小学館文庫小説賞を受賞した後「恋の手本となりにけり」「部屋住み遠山金四郎~」と2度の改稿・改題を経ての原点回帰。あの篠田金治が本を手掛ける木挽町森田屋で笛方見習い中の金さんは旗本次男の半端者。ある朝、廓の門外で遊女雛菊の袈裟懸け遺体に遭遇する。死にたがり屋の雛菊は客とみれば「恋の手本となりにけり」の文と共に心中に誘っていたらしい。見えますか?泣きぼくろの脇に涙跡一筋。絡繰りに繰られて死ぬか、死ぬ気で繰るか。この苦い作品があればこそかも。
mirai.R 
2024/04/29 20:55

「あだ討ちseason0」 実在する人物を登場させて😄最後まで目が離せませんでした! 「曽根崎心中」未読だったので、タイミングを見て読んで見ます。 がらくたどんさんのおかげで、またまた面白い作品に出会えました✨ いつも紹介ありがとうございます♪

がらくたどん
2024/04/30 12:13

わ~い、miraiさんともご一緒できて嬉しいです♪「実在する人物を登場させて」うんうん。しかもただの有名人ってだけじゃなく世慣れた「おとな」の南畝も磊落な「アニキ」の国貞も良い感じで。「曽根崎心中」たくさん出てますが変わり種で紙芝居。以前母に自宅で紙芝居屋さんして好評でした♪ https://bookmeter.com/books/11193724

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
随分とキナ臭いクリスマス。なにかクリスマスらしい本をと思って結局手にしたのがこちら。白い魔女が来て以来「いつもいつも冬なのに、けっしてクリスマスがこない!」ナルニア国。雪に大地も心も閉ざされたナルニアは戦時疎開中の兄弟姉妹が洋服箪笥を通ってやって来た事で少しづつ変化し始める。泣いていた気弱なフォーンは立ち上がり隠れていたビーバー夫妻は決戦の石舞台を目指す。子ども達と共に勇者アスランの力になるため。「わたしは、とうとうやってきたよ」と再訪を寿ぐサンタクロースとの出会いは雪解けの兆し。心安らぐクリスマスを☆彡
REI
2023/12/26 23:18

今頃コメント、ごめんなさい。私が小学校低学年の頃だからもう60年近く前になるけど、『魔女とライオンと子どもたち』というタイトルの本が大好きで、図書館で何度も借りた覚えがあります。初めて、学校の図書室以外の区立図書館に行き、そこで出会った大好きな作品でした。宗教色の強い物語とはわからず、洋服たんすの奥に広がる冒険物語に夢中になったことを思い出しました😊ご紹介ありがとうございました。

がらくたどん
2023/12/29 15:27

REIさん、ありがとうございます。おお、ここにもお仲間が♪私も子供の頃は「宗教」との関りなんて全く考えもせず、とにかく不思議な世界の大冒険を夢中で楽しみました(*´з`)たぶん、子どもだからこそ心置きなく楽しめる万国共通のワクワク要素が詰まっているのではと思っています(*^^*)こんな古くからの作品に反応してくださる方がいたのも嬉しい驚き。残って欲しい名作ですよね♪

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がらくたどん
『襷がけの二人』を読みながら。直接の購入動機はすっかり忘れたが戦前・戦後の「女中」という就業形態の実相を出来るだけ当時のビジュアル記録を交えて整理した良質な史料本。昭和期の婦人向け雑誌からの家事指南記事・再現グラビアや女中訓的テキストの引用掲載が充実。どちらも賢い家事分担と効率的な作業を目指す女主人・女中双方に向けた記事だったのが面白い。明治以降「家」が家父長制を残したまま分散縮小して「家庭」となってしまい協働要員は激減したのに家事項目数だけは維持された中で使用人だが職掌とも言えない存在の実態を写し取る。
がらくたどん
2023/12/24 17:03

まる子さん、ありがとうございます。そうなんすよ!らんぷの本「面白そうだけど、今は良いかな~」と保留していると「そうだ!らんぷにあった」と気づいたころにはあっさり品切れ重版未定のバッテンマークが・・。河出さん、良いお仕事をなさるのですが('_')本書はマイブックですが、図書館の劣化本も再購入は望めないケースが結構ありました。私も『少女たちの昭和』を買い逃したのが未だに残念!

がらくたどん
2023/12/24 18:08

こりさん、ありがとうございます。大正・昭和の標準的な中流家庭での家事の歳時記や女中仕事のガイドブック的「女中訓」・家庭看護や育児へのかかわり方まで、記述が具体的で、当時の家事労働の風景が思い描きやすく面白いです。と同時に戦後ますます経済的にも人員的にも小さくなった家庭という共同体で「一国一城」みたいな意識だけ持ち続け(させられ?)て膨大な家事と育児を家内に抱え込むこと自体が無理じゃろと私には思えます( *´艸`)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
「襷掛け」は働く姿だ。印象の薄さが特徴の千代が盲目の三味線師匠初衣宅に女中として赴く終戦後の再会から始まる物語。時は大正末に巻き戻り千代と嫁入り先の女中頭初衣の出会いからの来し方が語られる。若くおっとり緩めの千代にとって、関係が築きにくい夫との掛け引きよりも世事・家事に長けた初衣を仰ぎ見て年若女中のお芳と共に初衣が割り振ってくれた良い塩梅の家事を頑張り上達を感じる方が断然楽しい。色めいた愛ではなく協働から生まれる情の湿り気ない暖かさが降りかかる火の粉に対してどれほど揺るがぬ支えとなるか。新たな絆の姿を描く
がらくたどん
2023/12/23 21:37

アーちゃん、ありがとうございます。ひとつひとつの出来事を客観的に並べたら「生きにくさ」なんてもんじゃない浮世の辛苦のリストができそうですが、読後感よかったですね(^^)物語が見事に戦前のメンタリティーで書かれているので、その時代ならではの大雑把な朗らかさを感じたのかな。タイトルも「立場がバッテンに入れ替わって一層ほどけぬ結びつきの襷がけ」の駄洒落かも?とちょっと笑ってしまいました。楽しみな作家さんですね(^^)

がらくたどん
2023/12/23 21:48

かんらんしゃさん、ありがとうございます。それではお縄を頂戴した咎人です(^^;そういう私も、和服の襷がけなんてしたことないです。ちゃちゃっとできたらしい素敵ですねo(^-^)o

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
ネタバレ弥勒新刊12。真面目には登録していないけれど結構真面目に読んで揃えているシリーズ。今回、なんで登録するかと言うとですね(←誰も聞いていない)「あ~もう油断ならない!」と思ったので。讃岐から紅花を運ぶ船が行方不明に。大店八代屋の縁者で今は遠野屋で下働きとして充実した日々を送るおちやちゃんが強引に連れ戻されかけたあたりから、八代屋と讃岐藩江戸家老沖山の名が。ちょっと待て、この人達を知っている!棚の本を辿ってようやく突き止めた。『鬼を待つ』だ。信次郎の記憶力に勝てない(競うな!)。多分最高の脳トレシリーズです♪
が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
ネタバレ「冬至の夜に魔物が来るよ」と教えて頂いて。酸の海に同心円状に公転する18諸島。島主の家系に生まれる魔物の子。冬至の晩に姿を変えて人を食う。その衝動を抑える手段はただひとつ。火を囲み仮面の語り部が夜通し聴かせる物語。寂れた島の今宵の煌夜祭はたった二人の語り合い。「役立たず」の名を持つ孤独な少女が老いた魔物に育てられ、姫のような可憐な魔物と友情を結び、誠実な魔物と恋をして、賢過ぎた魔物の知恵で我が名に誇りを見出す長い長い物語。誰が欠けても物語は「この物語」としては繋がらない。今日は冬至。夜更けに物語が爆ぜる。
が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
やわらかな木版画に暖色の彩色が優しい小型絵本。公園で友達と遊んでいた女の子の、夕暮れの気配を感じてから「ただいま」までの時間を細やかに描く。「そろそろ おうちへ かえりましょう」と暮れるお日様から背中を押されているような気分になる。電車を見送り、街を抜け、家並みを過ぎて、どんどん高台へ。あたりは夜の帳が。ちょっぴり心配になって来たところでの「ただいま」が良い。家の中も暖かな橙色に染まっている。女の子の帰り路、出会うあれこれも小さな画面ながらしっかり描かれているので見つける楽しみも。ゆっくりお家で読む絵本♪
が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
定年から5年経ち我が夫は三度の「食器洗い」の術を完璧に手中に収めた☆彡チャララ~ン☆彡とは言え、洗い物は少ない方が楽。そろそろ皿数削減にシフトしようと思う。そう、目指せワンプレート!まずは「餌」に見えないワンプレートを目指そう(志は底辺から♪)と思い立ち本書を手に取る。前作は私には「暮らし偏差値」が高すぎてすごすごと引き下がったが、本書は丁度良い感じ。無理に主食まで盛らない・汁気の出るものだけ豆鉢によそう・皿を横切る斜めラインでよそい分ける・余白を2割残す。安皿でも出来そうな気がしてくるではないか♪良書。
こり
2023/12/25 20:12

前作はわたしも読みました。うつわが決まるとお料理が映えますよね! ご主人をそこまでに育てた努力にパチパチです。

がらくたどん
2023/12/26 09:55

こりさん、ありがとうございます。前作は器の基礎知識も解説されていて、家事知識に疎いまま還暦を超えてしまった私にはかなりお勉強にもなりました(^^)いつものお料理でも器合わせで素敵にできるセンスに憧れます。(夫には手荒れ用ハンドクリームを進呈いたしました♪)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
一昨年前に購入して気に入っている「源氏」読みのアンチョコ♪主要登場人物の男性がワンコで女性がニャンコ。源氏54帖を各帖見開き2頁でイラスト解説する気軽な構成ながら「紫式部は何が書きたかったの?」と考えた時に「この背景だからこれを書いた」というその時代の倫理や習慣の常識とそれに対する登場人物の波乱性や意外性が整理されていて、いかに「まさか、まさか」が連打される物語だったのかが浮かび上がり「そりゃあウケるわ」と当時の読者のワクワクを共有できる楽しい一冊。古典が遠ければ「その時代の人」の気分になるのも一興かと♪
こり
2023/12/29 14:37

解剖図鑑シリーズは内容が濃くて勉強になりますよね。実はこちらを買いに出かけたのですが仰る通り文字がつらくて「光る君へ」に転向(^^;)図書館の予約待ちです。

がらくたどん
2023/12/29 15:19

こりさん、ありがとうございます。そう、若者向けとは言え、あのオレンジ色(?)の小っちゃい文字・・。内容は良いのに( ;∀;)紫式部関連本、いろいろ並び始めていて目移りしそうです( *´艸`)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
物語好きで内気な割に頑固者の少女が「紫式部になる」とはどういう事であったかが語られる下巻。葛藤の多い短い結婚生活・勢力図の変化による実家の浮き沈みや政治の理不尽を見聞きする体験の蓄積が、批判的に見ていた「枕草子」に託した清少納言の中宮定子への想いと文章が持つ無形の力に触れて「書いてみたい!わたしも」という衝動に繋がる場面が好きだ。娘彰子の後宮に知識人を迎えたいという道長の意図で子持ちの未亡人となっての宮仕えが、かえって昏い「宇治十帖」を書かせ絢爛な恋愛譚の裏に政治小説の要素が加味されたとの分析も面白い。
こり
2023/12/20 10:37

思いがつのるラストシーンですね…実は下巻後半はすっ飛ばしてしまったので(..;)こちらも返却期限となった澤田瞳子さん『月ぞ流るる』は時代が『散華』の続き(←怒られるかも)なので、どちらも再読したいです。こちらこそいつも深いご感想をありがとうございます!

がらくたどん
2023/12/20 20:19

こりさん、ご紹介&コメントありがとうございます。とても楽しい時間でした。『月ぞ流るる』もお正月に読もうとスタンバっていますが、年末の忙しい時期に読みたい本が集中して手元に届くと慌てますよね('_')赤染衛門。紫式部・和泉式部に加え清少納言とも行き来があった後宮の頼れる先輩というイメージを抱いていますが、瞳子さんがどんなふうに書かれたのか楽しみです。読み切れるかな(笑)頑張りますね~( *´艸`)またご一緒できたら何よりです♪

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
カバー画がカワユクなって改版したことを教えて頂いて。単行本で読んで文庫になった時に再読しての「お久しぶりね、小市ちゃん♪」貫録の面白さ。なにが凄いって600頁近い上下分冊なのに「まだ紫式部にならない」ってこと。藤原一門の末端ながら地味な漢学者の次女として生まれ早逝した母の代わりに愛情深い若い伯母さんに育てられた内気な小市ちゃんが何を見て何を感じて来たのか。父の越前赴任に付き添うまでを描く。高官の寵姫となった姉や才気を隠さない10代の清少納言への少女らしい頑なな評価が人生経験でどう変わるかは下巻のお楽しみ♪
がらくたどん
2023/12/19 20:55

学問一筋の漢学者の家ではあるが、小市ちゃんにも「世間の普通」は子ども素直さで沁み込んでいて、勢いのある貴族の寵姫となった美人の姉は「憧れ・幸せの象徴」だし、年下の自分相手でも手を抜かず男性相手でもバシッとやり込める清少納言は「はしたなく」思えてしまう。そんな小市ちゃんが伯母の秘めた恋を知り同じ子どもなのに自由奔放な和泉式部と交流し強引に言い寄る中年貴族への気持ちに悩みつつ、少しずつ世の中が見えてくることでものの見方がゆっくりと変化していく。「紫式部になる」前の少女の成長が愛おしい。

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
中一少女ネネの心の中にいる生まれなかった双子の妹ノノの気配と母のお腹の中にいるまだ生まれていない妹の気配を交叉させながら、生まれて時を刻んで来た自分の心の中の世界を護るためのネネの処世を描く。「飛ぶ教室」というより「お、教科書の光村!」と思ってしまっう行儀のよい物語なのだが、白眼で表情控え目なカシワイさんの挿絵との相乗効果で作者らしい達観と浮世離れ感が滲み出ていてとても面白いYA作品。空想を現実より優先させ過ぎると「本物の人達」が傷つくことを自覚して距離を測り大切な心の世界を護るという発想が大変にリアル。
がらくたどん
2023/12/18 00:24

まる子さん、ありがとうございます。いや~、一瞬ネネちゃんが明來ちゃん・比企さんが小夜ちゃんの成長した姿に見えてしまい、スゥが黒ニャンコだったらどうしようと身構えてしまいました( *´艸`)さすがYAなので戸森さん、キッチリ現実世界の物語で通しましたね♪

まる子
2023/12/18 07:18

スゥが黒にゃんこ(笑)あってもおかしくはないですね😁

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
ご感想に惹かれて再読。「あとがき」の「遠い遠い先にある幸福を信じていたい」との想いが詰まった九つの列車に因んだ短編集。夫の背中に気づけた見知らぬ駅。屈折した心を包む老夫婦の日常を見せてくれる車窓。諦めかけた未来や我慢してきた悲しみを取り戻す遠い線路の先。焦燥と後悔の日々を見護ってくれているような定時運行の通勤列車。さよならばかりの人生にお手軽な癒しや幸せがそうそう転がっているはずもないって知っている。でも希望が見えない明日を今日のダイジョーブが支える暮らしの尊さが列車の音から揺れから沁みてくる。優しい一冊
がらくたどん
2023/12/17 19:17

ちょろこさん、良い機会をありがとうございました(*^^*)「各駅停車のんびりでも良い…鉄道と人生って、似ている、相性が良い気がします」うんうん。そんなにいつも途中駅を飛ばして「超特急」ってわけには行きませんよね。停車したりポイントを切り替えたりしながらの人生軌道もまた一興♪日本の列車って比較的定時運行じゃないですか。列車を見ながら、不思議といつもの場所でいつもの時間に訪ねてくる列車に見守られているような気にもなります。

がらくたどん
2023/12/17 21:43

もんらっしぇさん、ありがとうございます。Ⅱの夜明駅がホントに存在するのがオドロキ。北の幸福・南の夜明ってね♪続編は海外も行きましたよね。でも表題作と「夜明の鐘」の対の2編は老々介護の道行と老親の看取りで身につまされて私も初読時はちょっと。今日義父の納骨が済んだので、再読時かもとコメントを拝見して思いました。叱咤なんてとんでもございませんが「激励」はめっちゃ致します!!楽しみだな~(プレッシャーではなく激励です)( *´艸`)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
今まで以上にグヌヌな表題にウワ~な表紙。相変わらずのダークで気色悪い設定。行先はまずまずのディストピア。なのに細かく散らされた笑いの種と漂う愛とロマンで、読後はちょっと「ヘヘッ♪」となる。そんな奇妙な物語が「身体縛り」で7編。「耳もぐり」のセツナイ共有意識願望「喪色記」の輪環する愛「農場」の最底辺に醸される労い「髪禍」ラストの怒涛の爽快感。どれも気色悪くて滑稽で愛しい世界だったが、一番のお気に入りは「裸婦と裸夫」あのトンデモ設定からこの綺麗なラストに連れて来られた驚きに満足。実用書の「食書」が見たかった。
yukaring
2023/12/15 20:46

確かに行き先はまずまずのディストピア😁気色悪いのにハマってしまう小田マジックが今回もさく裂でしたね💦そんな中で最後のユニークな『裸婦と裸夫』が少し癒しかも🤗

がらくたどん
2023/12/16 12:12

yukaringさん、ありがとうございます。「気色悪いのにハマってしまう小田マジック」確かに。確かに♪「柔らかなところへ帰る」なんてかなり大目に見てのギリセーフ?(胎内回帰譚としてむしろ女性主人公で書いてほしかったかも)好みの分かれる作家さんかもですが、私も「癖になっている」くちです( *´艸`)寡作で来ている作家さんなので、次はいつになるのやら。気長に待ちたいと思います。

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
旧暦ですが師走14日の未明。赤穂浪人による仇討ちの事。国元で止む無く許嫁の父を討ち脱藩した浪人青江又八郎の江戸日記の初刊。時に土木工事・時に用心棒の貧乏長屋暮らし。気楽なような所在ないような。雇われ先で見え隠れする浅野家浪人の影。隙を狙う国元からの刺客。理不尽の納まり処を求めて命が飛ぶ因果な武家稼業。内蔵助のボヤキがやるせない。どこかに所属しているという心の安堵と箍が外れそうで外れない。斜めから描かれた「忠臣蔵」の面々はここではただの「浅野の一党」。「あの連中は、どうなったかの」組織の則は実にやるせない。
がらくたどん
2023/12/15 11:10

朱さん、ありがとうございます。ははは、作中の内蔵助のボヤキそのものですね(*^。^*)主人公の又八郎も主家の上士連のごたごたに巻き込まれて浪人になった身。主家が潰れた「浅野家浪人」たちへの失業侍としての薄っすらとした共感と勤め人の滑稽みたいなものが全編に漂っていて、熱血な忠臣蔵物に比べると(女性の描写はさすがに「ザ、昭和」ですが)私には馴染みやすく思える作品です。

朱
2023/12/15 13:37

なるほどですφ(..)内匠頭の性格の描写で、よしながふみ「大奥」が思い浮かびました。

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
元同僚のお勧め。第11回MOE創作絵本グランプリ受賞作。キノコのベニーは自分の水玉模様の帽子(傘)が自慢で大事で大好き。「ぼうしまつり」で新しい帽子を見せっこするキノコ仲間を見ても、絶対に変えないこだわりの帽子。ところが思わぬアクシデントが。大人目線だとあのイタズラはあんまりだし、こだわりも良いじゃんとなるけれど、やらず嫌い・食わず嫌い期の幼児さんには時には「大丈夫、試してごらん。楽しいよ」と背中を押すのも大事な事。幼児さんほど楽しめるのではと思う。何よりも帽子を脱いだツルン頭のキノコが実にカワイイ♪秀作
東谷くまみ
2023/12/14 15:54

きのこ🍄好きとしては気になりますね〜😆✨帽子をとったらどうなっちゃうのかしら🤭ポチリます🌟

がらくたどん
2023/12/14 15:58

くまみさん、ありがとうございます。ぼうしを取ったら・・・それが、メッチャかわいいのですわ。どこかで出会ったらぜひ開いてみてね(*´▽`*)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
「これはルラルさんです」(知ってる~!)ちびっ子にとっては、ぜひご町内にいて欲しいルラルさん。おばちゃんにとっては、ぜひいつかこんなふうに暮らしたいルラルさん。10冊目ともなると大事な庭もみんなウエルカムで和やかですが、最初のお話(ルラルさんのにわ)の冒頭では侵入者をパチンコで追い払ってたんですよね。そう、人って変わるんです。庭の焚火で料理をしようかなと思っていたルラルさん。おやおや、相変わらず予想外の楽しい事になっちゃいましたね。焚火にしかできない事。今しか味わえない時間。大事にしたいですね♪→
がらくたどん
2023/12/14 14:44

→いとうひろしさん、作家30周年だそうです。 https://www.poplar.co.jp/topics/43599.html わたしは講談社の「おさる」のシリーズも大好きです(#^.^#)

kameyomi
2023/12/15 13:43

こんにちは。私も「おさる」のシリーズ、大好きです(๑>◡<๑)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
再読。「笑いをとるため」ってなんなんだ?!昨日福島地裁で「強制わいせつ罪」として評決された事案。まだ地裁。控訴の可能性があるし社会全体の空気感がそこまで成熟しているとも楽観できないけれど、声を挙げてくれた彼女には精一杯の労いと平穏な日常の訪れを祈りたい。志を持って入職した組織で人格に関わる「暴力」を受ける理不尽の重さを噛み締める読書だった。組織(共同体)内倫理でのハラスメント認定の軽重が組織外の刑法に照らした時にどれだけの乖離があるのかを知る事はその共同体の倫理観の歪みを浮き彫りにする。読んでください。
がらくたどん
2023/12/13 14:42

「ハラスメント」「いじめ」「虐待」といった比較的小さな共同体内の人権侵害行為の軽重認識が「軽く見積もる」方向に傾斜していくほどに、加害者はもちろん、場合によっては被害者の方も、その外側にある「強要」「名誉棄損」「暴行」「傷害」といった刑法上の人権侵害の認識とズレて行き、「この共同体ではそこまでの酷い事ではない」「この共同体では当たり前のことだ」と誤認することでその共同体の「歪んだ」倫理観を維持しようとするのではと感じている。その歪みをきちんと歪みとして見つめた五ノ井さんの真直ぐな視線には感謝しかない。

よつば🍀
2023/12/13 16:49

再読お疲れ様でした。本作はとても読み応えのあるノンフィクションなのにレビュー数が21件と少ない事が残念です。まだ地裁ではあるものの、正しい判決が下り一先ずホッとしました。性暴力のみならず、五ノ井さんへの誹謗中傷の二次被害が一切無くなる事も願います。

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
「革命の話をしよう」とあなたが言うなら、逃げずに聞こう。英雄を父に持つ「聖母」ユリアが愛した魔法と自由の地レーエンデが帝国の支配に置かれた後、どうなったのかを。英雄とともに竜の首を開拓したダールの村の愛すべき怪力少女がどうなったのか。少女に恋をし続けた繊細で賢い少年がどうなったのか。人の謀略・悪意・打算が幻海と銀呪以上に人々を苦しめるようになってしまった世界で、レーエンデの魔法はどうなったのか。竜の渓谷。その日槍斧は大岩に振り下ろされた。今、銀のウロフクロウが佇み鏡の中から呼びかける。革命の話をしようか。
がらくたどん
2023/12/13 12:49

yukaringさん、ありがとうございます。5部作と聞いていたので、さすがに冒頭2作で「革命」が成功するわきゃないよね・・とは思っておりましたが、それにしても「殺生な」(文字通り)お話でした(*_*)いつか斧が抜かれる日が来ると信じて♪各巻の冒頭で「革命のはなしをしよう」と語りかけている存在が何者なのかが一番の気になり処です。実に楽しみ(*^。^*)

ちょろこ
2024/01/19 21:33

なまっちょろいファンタジーではないことを痛感しました💦がらどんさんの↑のメモ、改めて素晴らしいです♡3巻に少しでも安らぎがありますように…(((( ;°Д°))))

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
花巻のかがくいさんの(追悼)展に行ってらしたご感想に惹かれて今号は購入。かがくいさんの絵本はあの憎めないポヨンとした表情と楽しい展開で児童棚のちびっ子にもお話し会の担当者さん達にもホントに人気だった。さすがに全部知っている。というか知らない作品がもう出ないかもしれないのが切ない。大事に読み伝えたい本達です。記事で興味深かったのは「冬の絵本」特集と不定期連載「見返し美人」。冬絵本はもうちょい新刊が欲しかったけど「雪の絵本」は未読が結構あってすごく得した気分。「見返し」はカバー下の本体扉絵紹介。ナイスな企画!
REI
2023/12/10 17:28

がらくたどんさん、私も「見返し美人-カバーをとったら別の顔」のページに興味津々でした。この中では『おばあちゃんのにわ』『ジュリアンはマーメイド』しか読んでいないのだけれど、どちらも図書館本なので本体表紙を見ることができず…💧 こんな風になっているんだ❗️と驚き、惹かれました。書店でこっそりカバーを外して見てこようかな…🤭

がらくたどん
2023/12/10 22:11

REIさん、ありがとうございます。今、ほとんどの図書館の新刊本はカバー装備すみで納品されるので、本体そのものの装丁を知らずに過ぎてしまうことも残念ながらあって、自宅用に購入した同僚との情報交換で初めて気づくみたいなことが結構ありました(^^;ありがたい企画ですよねo(^-^)o

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
大きな声で言いたい!日本のYA、ここまで来たんだよ!『かすみ川の人魚』でキモかわ人魚と少年の交流を描いたまりるさんの新作は幼馴染で友達「だった」今も頭から追い出せないあの子(杉森くん)を「殺す」と決めた高1少女ヒロの物語。殺人は罪だからもれなく罰が付いてくる。だからやり残した事をやって、殺す理由をきちんと書き残して。読者の心にはヒロの思う杉森くんの悪行だけが積もり、実際の杉森くんは姿を見せない。杉森くんって誰?どこにいるの?依存されるしんどさ。突き放した先の不幸を見る辛さ。その先の自分の護り方まで。力作。
東谷くまみ
2023/12/11 21:46

おぉ、「かすみ川の人魚」の😳!あちらでも揺れ動く子供の心情を上手に描いていましたよね✨ポチリまーす🌟

がらくたどん
2024/01/25 23:14

くまみさん、今ごろだけどありがとうございます。まりるさん、思春期の揺れる心を丁寧に描きますよね。ご感想、ゆっくり楽しみにお待ちしていますね(^_^)/

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
実読・所持は1962年の単行本。小手毬さんの「星空としょかん」シリーズの第3巻を読みながら。会心作の象を呑み込んだウワバミの絵を大人に見せるたびに「帽子?」と言われ「世の中、わかっちゃいねえや」と齢6歳で画家の道を諦めて飛行機乗りになった主人公。不時着した砂漠で生涯の友「王子さま」に出会う。自分の星に咲いたツンデレ花と喧嘩して6つの星を旅して来た王子様の身の上話を聞くうちに「わかっちゃいねえ」大人になりかけていた事に薄々気づき始めた主人公なのだが・・。親に渡されたのは就学直前。未だに読み終えた気がしない♪
がらくたどん
2023/12/09 16:23

punyonさん、ありがとうございます。え~、屋根裏部屋が?良いな♪ハイジの気分になれますかしら(*^^*)そして、本、ご一緒ですね♪私は字が読めるようになってから「王子さまの行く星がどこも全然楽しくない!」と親に文句を言った記憶がありますよ(笑)まったく主人公まで羊の口輪に留め具を付け忘れるなんて。おとなのくせに間抜けすぎます!歳を重ねた今読むと、妙に人生の機微を感じてしまいます。良かったらパラパラしてみてください( *´艸`)

がらくたどん
2023/12/09 21:32

(余談)そもそも、中身が象かどうかは別として、象を呑み込んだウワバミの絵にはちゃんと先端に「目」があるのです。どう見たって蛇系のなにかです。この絵を帽子と主張する大人に出合った主人公がヤレヤレと感じた気持ちには痛いほど共感した記憶があります。

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
ネタバレ大好きな悲しい物語を幸せな物語に書き直してみたい。小手毬さんの「星空としょかん」3冊目は『星の王子さま』。今回の主役は里親ハウスに暮らす前原きょうだいの末っ子君。「元気キャラ」だけど自分だけは知っている。ぼくは「さびしがりや・こどく・なきむし」なんだ。「画家になりたかったけど飛行機乗りになった」という作者の話を小耳に挟み、お姉ちゃん用に借りて来た『星の王子さま』と出会ってしまったぼく。王子様が操縦士を砂漠に残し身体を捨てて星に還るラストシーンが子どもなりの空想で満天の星が友達になる場面として描かれ暖かい。
が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
今秋にまさか(?!)の続巻が出たので再読。「眠らない」上に身体能力も半端ない「梟」と呼ばれる一族の崩壊と再生の物語。山奥で村外との交流を必要最小限にとどめ自分たちの能力を隠して暮らす「梟」の村が、ある晩謎の集団に襲われた。村長の孫で唯一の若者だった史奈ちゃん(高校生)を残して村は炎上・村民は行方不明に!折よく現れた「幼馴染」の正体は?村から出て睡眠科学の研究者となった父母の真意は?梟の体質を「治療したい」と迫る研究施設は敵か味方か?息もつかせぬたった七日間の攻防に再読なのに惹きこまれて一気読み。眠い!
東谷くまみ
2023/12/08 21:59

えー、面白そうですね😳!!ポチリ🌟

がらくたどん
2023/12/08 22:18

くまみさん、ありがとうございます。女子高生忍者ですよ~(*^^*)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
伊吹有喜さんの『彼方の友へ』を読みながら。明治末から戦中を挟んで戦後の昭和30年まで続いた雑誌「少女の友」の総覧的な記念号。書影は箱ですが、本体カバーの袖や裏表紙に往年の掲載広告(チョコレートとかハモニカとか)も。明治時代から戦後までの表紙絵。読者遠足、読者モデルによる写真小説等の参加型の記事や投稿欄。小説・詩・漫画・着こなし術・生活の知恵・世界の様子を伝える教養記事と、雑誌としての充実度に感心する。保存されていた付録や販促品は概ねカラー図版で掲載してあり、資料としても嬉しかった本。憧れが伝わります♪
森の三時
2023/12/06 21:04

私も『彼方の友へ』がとても好きなので興味を持ちました。いま横浜そごうの美術館で中原淳一展をやっているようです。

がらくたどん
2023/12/08 11:03

森の三時さん、ありがとうございます。中原淳一さんの展覧会、HPを拝見して参りました。「少女の友」を卒業された後のお仕事も素敵ですね。「大人かわいい」ってこういう事か~と思いました。教えて下さってありがとうございました(*^。^*)本書でも「少女」達に向けた髪型や着こなしの細やかな指南ページの紹介があり、彼のファッション・リーダー振りが偲ばれます(*^^*)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
神保町とか秋葉原とか同業種のお店が並んでいるとその業種のテーマ性がちょっぴり深く理解できた気がする。古内さんで戦中の学年誌の物語を読み木内さんで戦中の体育専門学校出身の小学校の先生の物語を読み、多分これから額賀さんの戦中の大学駅伝の物語を読む。そんなタイミングでの再読は戦中の少女雑誌の物語。三つ編みハツ公16歳。家庭の事情で憧れの少女雑誌編集部の小間使いになる。大義が時局を造る。その時局が文化の「主流」を造る。主流から「サブカル」へと弾かれた文化の灯を護るという柔らかな抵抗の物語達はやはりどうにも愛おしい
がらくたどん
2023/12/06 20:32

こりさん、ありがとうございます。久しぶりの再読になりましたが、かわいらしい少女の成長物語の中になかなか鋭い時代の激流が落とし込んでありました♪主人公のハツちゃん、お家の事情で高等小学校しか卒業していないため、男性だけでなく同僚の高学歴お嬢様(出版社ならではですかね)にも憧れ半分引け目半分で戸惑いながらも一歩一歩っていう感じが伊吹さんぽくて良かったです。良かったら是非(*^^*)

がらくたどん
2023/12/06 20:40

朱さん、ありがとうございます。うんうん。雑踏の中、勇気を出して、肩車してもらってね♪音符の暗号とか胸キュン要素もしっかりあって、悲惨な時局でも消せない乙女心の描写が百の戦闘シーンで埋められた戦争の物語より戦時の残酷さをそっと伝えているようにも思えました(#^.^#)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
地図を描き歴史を描き人を描く。不思議と魔法が「則」である世界を奔放にしかし齟齬なきように細心の注意を払い大きな喜びをもって。作者が創り出したファンタジーの世界で透明な精霊のような気分で登場人物の傍らに立ち目をこらし耳をそばだて驚き笑い嘆き祈る読書はとても楽しい。「自分で何かを決めた事がない」未来を縛られて生きて来た貴族の娘ユリアが英雄の父と共に赴いた不思議の地レーエンデ。満月の夜に現れる幻の海。回遊する幻魚。そしてその地に暮らす人々に刻印される銀の鱗の呪い。彼女がその地で掴んだのは意志のある愛。大河の開幕
punyon
2023/12/05 21:54

こういうファンタジーの世界は大好き💕 でも、図書館には入ってこないし、2作目、3作目と矢継ぎ早に出てくるので、全然追いつけない(>_<)

がらくたどん
2023/12/05 23:16

punyonさん、ありがとうございます。世界観がキッチリ組まれたファンタジーはホントに楽しいですよね。レーエンデの自然が神の御子エールデを選ばれし者に宿す流れって『精霊の守り人』みたいで、大好きな設定。「気分はすっかりレーエンデの虜」って分かるな~。そして、確かに続編の出版ピッチが速い!!大河の予感もあるので私は気長に追いかけようと思っております( *´艸`)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
ご感想に惹かれて。色味が自然。「赤ちゃん絵本」シリーズだが、赤ちゃん組から年長さん年齢くらいまでがそれぞれの感性で楽しめる。見開きの右と左を「ぴったんこすると~?」とその先の想像を促すパターンの繰り返し。積み木は年少さんから「赤い帽子の人になる」という声も上がって面白かったし、二つの白い玉には「にんじん持ってきたらアレだ~」の声がかかって感心した。男の子とニャンコの意外性にはみんな大笑い。保護者さん同伴参加のお話し会なので裏表紙の小さな手と大きな手のぴったんこが読み終わりのスキンシップに繋がって良かった♪
が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
確か去年の秋は『ホロヴィッツ・ホラー』、そして今年は国産ホラーアソート。どちらも良くできたYA世代向けホラーの世界への案内状。本書はホラーで括られる物語を5W1Hの6類型に分けて当代ホラー作家の「書き下ろし」(←ここが凄い!)短編に「怖さのツボ」の解説をつけた超豪華版。対象年齢中学生の人気シリーズなので、ちゃんと怖くてドキドキできてそこはかとなく「人生」ってもんを垣間見せてくれる。作家さん達の「歓迎!中学生のみんな」的な熱い想いが伝わる気持ちの良い本。編者の「株式会社闇」さんのHPが素敵に怖くて驚いた♪
がらくたどん
2023/12/03 21:09

くまみさん、HPご覧になりましたのね♪想像以上の怖さで、私もパソコンの前で「ひ~」「うわっ」「怖っ」とか小さく叫びながら観ちゃいました。「ホラテク」愛に満ち満ちてましたよね(*^。^*)お嬢さん、怖い系がお好きなら本の方はもっと楽しめるかも♪多分図書館は「児童」か「YA」で入れていると思います。

がらくたどん
2023/12/03 21:15

アーちゃん、ご紹介&コメントありがとうございます。HP凝ってますよね♪最後まで見ると業務案件や会社概要が「きっちり恐ろし気な演出で」ちゃんと出てきて、なんというか職人気質みたいなものを感じました(*^^*)確かに「冬ホラー」も味わい深いです♪

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
三年ぶりの鮎川賞。舞台は女王陛下の英国海軍の戦列艦。帆船だ軍艦だ七つの海だ。お、海の男ホーンブロワーか?と思うじゃないか。ところが海軍は人手不足。戦況悪化で船乗り経験者からはそっぽを向かれ内陸パブで靴屋だの雑貨屋だのを「強制徴募(=人さらい!)」し混乱のまま出航する。下級水夫の暮らしは地獄と連呼されるが「痛てえ、酷でえ」と騒ぎながらも妙に和気藹々な日常描写がすごく良い。もちろん鮎川賞なので殺人は起きる。3人も!でも一旦戦闘が始まるとそれ以上にバタバタと仲間が倒れる。頑張れ、絶妙トリックで殺された3人!快作
東谷くまみ
2023/12/29 18:53

がらくたどんさんの萌えポイント…🤭✨やっぱり船と亡霊、もしくは夜の幽霊船っていうのは鉄板ですよね😆❣️小さい頃、バミューダトライアングルとかすごくひかれたなぁ。消灯後の夜の甲板…息子さん、やっぱり怖かったかな🥶今年はがらくたどんさんと読み友さんになれてとても嬉しかったです✨あれ?読み友さんになったの今年だよなぁと思ってしまうほどたくさんお話ができてすごく楽しかったです🥰レビューの深い考察、いつもとても参考になりました✨来年もまた本やお福ちゃんのお話ができることを楽しみにしています🥰

がらくたどん
2023/12/29 22:00

くまみさん、ありがとうございます。そうそう、古い帆船には幽霊は必須アイテムですよね\(^_^)/夜な夜な使っていない船室から~(>_<)私もくまみさんのご感想からいろいろな本にたどり着く事ができました!皆さん本当に紹介上手だし♪来年もよろしくお願いいたします(^^)

が「ナイス!」と言っています。
がらくたどん
昭和レトロな商店街で妖怪たちがかくれんぼ。書影だとモノクロに見えますが、結構面白い感じに彩色されています。大人の眼には妖怪達より鉛筆画でうっすら描かれた人間さん達の方が怖かったりも(私は小料理屋さんの御店主さんが人外に見えた)。子どもさんには馴染みの薄いしつらえの個人店舗が並ぶ街並みなので、かくれんぼ妖怪を探すだけでなく大人の人と「何屋さんかな?」と考えて遊んでも。中頁に模型店が2軒、裏表紙と合わせると書店が3軒も!妖怪さん込みでこの街に住みたくなる。(表紙の三つ編みちゃん、最後にビックリ&納得でした)
がらくたどん
2023/12/01 14:14

(余談)自分の住む場所の街並みを眺めるときのドキドキ度がアップするかも。「あ、見つけちゃった~」みたいな(*´з`)

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/06/20(1457日経過)
記録初日
2020/06/20(1457日経過)
読んだ本
1959冊(1日平均1.34冊)
読んだページ
459169ページ(1日平均315ページ)
感想・レビュー
1959件(投稿率100.0%)
本棚
25棚
自己紹介

世界は物語に満ちている♪
還暦過ぎてから、読書タイムが確保しやすくなったのが、何よりの喜びです。自分が読んだ本について他の方の感想を拝見するのもとても楽しみですが、自から手に取ることが少ない作家さんの本が紹介されていると大変にワクワクします。
今後、もう少し自由時間が取れる日々が来たら、サイトの使い方をちゃんと覚えて、今までノートに書いていた読書の記録を整理してみたい。

https://5tekuteku.blog.fc2.com/

(お気に入りに登録申し上げた読書家様の御感想は余さず拝読したいと思って参りましたが、最近諸般の事情で思うに任せぬ事が多くなって参りましたので、断腸の思いで随時加減いたしております。どうかご容赦ください。私への登録・登録解除はもちろんどうぞお気遣いなく)

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