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2024年9月の読書メーターまとめ

ハチコ
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感想・レビュー
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463ナイス

2024年9月に読んだ本
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2024年9月のお気に入り登録
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  • coffee
  • shimashima
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2024年9月のお気に入られ登録
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  • coffee
  • 三乙(samtom)#積読消化隊@100人ありがとう!
  • shimashima
  • ぼぶ
  • Natsu
  • Myoshiki@Infy
  • たかし

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ハチコ
ネタバレミス研7人が訪れた孤島の十角館で次々起こる殺人と、本土の元部員が探る「中村青司」の過去の事件。アガサ、エラリィなどミス研部員はニックネームで表記されますが、それが作中において重要なポイントに…。確かに一文で衝撃があります。ミステリ初心者にも読みやすいと謳われていますが、ある程度リスペクト元やミステリ作家の知識があった方が味わえる先入観(モーリス、犯人の結末予想)もあると思いました。特に瓶の意味はプロローグと元ネタを合わせるとすっきりします。500頁近いですが、夢中ですぐ読み終えました。面白かったー!
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

ハチコ

>なにはともあれ<

>なにはともあれ<
が「ナイス!」と言っています。

2024年9月の感想・レビュー一覧
26

ハチコ
ネタバレ自分の居場所をどこにも感じないSF(すこし・不在)な理帆子を取り巻く人間模様の話。章題含めドラえもんの道具が多数出てきてファンにはたまらない…!理帆子と松永郁也との関係と、母が最後に形にした愛情がとても良かった。若尾については縁を切る道具を色々考えた。笑 そして読んでいて感じた別所あきらの理帆子への静かな慈愛、時々諭すような言動、海と写真…。結末を知って振り返るとなるほどなぁと。最後の郁也は少し何だろう?私の予想はflash。
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ハチコ
ネタバレ港町・鼻崎町で車椅子の女児をきっかけに、その母親を含む女性3人がボランティア基金「クララの翼」をたちあげる話。小学生の子を持つ年齢の女性達の仲が静かに拗れていくさまがリアル。視点の切り変わりによって三者の心理が浮き彫りになり、それぞれに共感したり非を感じたりした。この話には良かれと思った行為が事態を悪くすることが多数あり、子供達も例外ではなかったことが最後に判明。善性のくい違いって怖い。自分の不運を土地のせいにしてユートピアを求める人々の一節は自分も田舎育ちなので気をつけねば…
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ハチコ
ネタバレ純文学×ミステリな花葬シリーズの椿・萩・菊編。 今作もとにかく美しい心理描写や情景を描く文章に夢中になった。中でも「夕萩心中」での人妻と書生が命を削って重ねた逢瀬が、真相を知りたくないほど良かった。 明治の心中ものらしく男女の不義を扱っているが、躰を許しても愛を受けた記憶を残さなかった三津、愛は受けても躰は許さなかった夕、愛はなく子種だけを望んだセツと様々な女達の芯の硬さがある。 花緋文学で女遊びの癖がある水沢が「匂宮」と表現されたが、それならば夕萩心中の夕があの夜取った行動は「空蝉」のようだと思った。
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ハチコ
お疲れぎみの登場人物と処方箋のように出される喫茶ドードーのメニュー。店主のそろりさんの仕込みの場面は児童書のような優しい語り口に変わります。 どれも令和初期のコロナ禍の話で、それぞれの悩みも身近なことで同じ目線に立ちやすかったです。ていねいな暮らしに憧れた可絵に似た体験をしたことがあるのでやかんコーヒーの話が一番好き。そろりさんの言葉も沁みますが、各話の主人公のしごとが別の話で褒められたり憧れたりしていて気持ちがまるくなりました。
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ハチコ
ネタバレこの間取り…何か変… でおなじみ(?)の作品。インタビュー形式で書かれた話です。違和感を覚える奇妙な間取りという題材に惹かれました。ただ、2階の間取りが変すぎて1階のメインの違和感がふっとんでしまったり、推理内容やその仮説に思い至るまでの思考の流れが突拍子もないように感じてしまいました。ひとつ擁護すると雨穴さんのネット記事で読む話は面白く、特に題材で惹き付けるセンスがあると思います。書籍よりオンライン向きの作家さんなのかなと個人的には思っています。
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ハチコ
ネタバレ元搾取子のキナコと被虐待児の少年との出会い。彼を救うために奔走する中でキナコが第一、第二の人生と呼んだ自身の過去の中に幼少期のキナコやアンという声の届かないクジラ達がいたことを回想する。性自認の不一致を抱えていたアンさんの遺書の内容と、深夜の堤防の上でのキナコと52の声が通じ合った共鳴のシーンは涙が出そうになった。胸糞悪い人物も多い一方で、美晴や村中達、サチゑさんなどほっとする存在に救われる。最後の一節は本の向こう側にいる52ヘルツのクジラに優しく呼びかけているように感じた。
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ハチコ
ネタバレミス研7人が訪れた孤島の十角館で次々起こる殺人と、本土の元部員が探る「中村青司」の過去の事件。アガサ、エラリィなどミス研部員はニックネームで表記されますが、それが作中において重要なポイントに…。確かに一文で衝撃があります。ミステリ初心者にも読みやすいと謳われていますが、ある程度リスペクト元やミステリ作家の知識があった方が味わえる先入観(モーリス、犯人の結末予想)もあると思いました。特に瓶の意味はプロローグと元ネタを合わせるとすっきりします。500頁近いですが、夢中ですぐ読み終えました。面白かったー!
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ハチコ
表題作は漱石が飼うことになった文鳥の手記。文鳥の体に絹糸や真珠といった美しく品格のある言葉を使い、時折昔の女に重ねたりしながらも文鳥の可愛らしい仕草を愛おしむように描写されている。その時代の亭主らしいというのか残念な結末ではあるが……下女に荒れる気性を持っていても文鳥が暴れた時などは自分の手の大きさを憎んだり済まないと思っていたことを思い返すとなんともいえない悲しさが残った。千代千代の鳴き声の由来の三重吉の小説も気になる。
ハチコ
ネタバレ心霊スポット突撃系YouTuberを中心に「変態小屋」「天国病院」「輪廻ラブホ」と関連する怪異を探る話。ライター達3人にも薄暗い罪があり前作とは違った物語的な印象。 お得意のリアルな怪異記事の羅列の中に、今作では現実で聞いた事のある怪談が混在していて楽しめた。共通テーマは死に至らしめた人間が身近な存在に憑依する怪異。巨大な頭の怪異までも包括するのは意外だった。 科学と心理学で決着した結末を返すような〆の電話の発言(その意味は4章の終わりに)。輪廻のように巡る恨みの輪の中に落ちたその先は一体……
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ハチコ
ネタバレ大学生5名が語るK霊園の呪われた木に関する出来事。各章が音声ファイルの題になっています。2人目の健の話で杏は蝉女に呪われたのかと思いましたが、颯斗の話で時系列と蝉女の正体が判明、そして最後の話で真相が判明、その次のページで赤ばむフォントの意図と全員の運命が判明、さらに巻末のアンケートで…… ありがちな怪談×斬新な手法が面白かったです。序盤の嘘つき問題のような食い違いとラストのしかけ連発にゾワゾワしました。奥付のQRにまで疑心暗鬼になりましたが見たら普通のアンケートでした。笑
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ハチコ
ネタバレ殺し屋シリーズ第二弾。今作の人物は天道虫こと七尾、檸檬・蜜柑、木村とその息子の仇・王子。それぞれの計画が上手くいかない(元含む)殺し屋達と、トランクを巡る三角点。 前作は離れた点と点が近づいて対峙したのに対して、今作は全員同じ新幹線の中という極めて近距離の中の接触でした。不運の七尾、檸檬と蜜柑のかけあい、王子の斜に構えた厨二感、そして真に最強の爺ちゃんなど、コミカルな雰囲気を強く感じました。前作の人物が出るのもシリーズものとしてアツいですね。檸檬のトーマスネタは大体わかるので面白くて好きでした。
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ハチコ
ネタバレ幼い娘が生徒に殺害された 教師・森口悠子の復讐劇。視点が変わるたびに印象が変わり引き込まれた。 この話は復讐話ながらも単純な勧善懲悪ものではなく、多角的な視点で事件が掘り下げられていくところが良い。復讐を明かされたABの反応が真逆だったことや母親が絡んだ人格形成も興味深かった。どうしても私刑に第三者を巻き込むのだけは賛成できないが、「告白」前に生徒に退出する機会を与えたのは森口先生の最後の良心だったのか…。最後、夫はきっと生徒ではなく妻を救いたくての阻止だったと思うとやるせない想いが残る。
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ハチコ
ネタバレまま子いじめ、日本古典版シンデレラとして有名な作品。おちくぼの姫がいじらしくて心根が美しくてとてもかわいらしい。小将もこの時代に後ろ盾の弱い妻1人を本当に愛しきったのが凄い。貴族の男女の、少し拗ねたり試したりしながらも相手にさらりと愛情を伝える素敵なやりとりに浸りました。四の君と資親もまた形の違う純愛で良かったです。阿漕が北の方に憤ったり旦那の企みを叱りつけたり色々機転をきかせたり、現代にも通用する強い女性ぶりで最高でした。
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ハチコ
ネタバレフィンランドで食堂を立ち上げたサチエとそこに集まる人達の物語。期間もあてもなく単身で異国の地に来るミドリとマサコが加わり、性格や特技のバランスが取れた3人が食堂を切り盛りします。40手前から50歳でも行動できるこの物語の3人を見てると前向きになれますね。とても穏やかで、宝くじ当選や泥棒退治などの茶目っ気もある話でした。ガッチャマン好きのトミン君もハゲに浮気されたリーサおばさんもいい味出しすぎです。シナモンロール、コスケンコルヴァ、悪い血を出すサウナ、嫁背負い競走。フィンランドに行ったら思い出したい。
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ハチコ
ネタバレ島に集められた10人の老若男女が、インディアンの唄になぞらえて殺されていく有名作。見立て殺人、孤島と館のクローズドサークル、犯人の偽名が言葉遊び、黒幕からのレコードの音声、犠牲者が出る度減る人形……王道要素のてんこ盛り!!いかにこの作品が愛されて多数の作品に影響を及ぼし「王道」になったかが窺えます。ついでにU.N.オーエンの元ネタも知れました。細かい章と節の立て方もカメラワークの切り替わりのようで緊迫感があり、心理描写が明け透けなのに誰も犯人らしさがなく、それぞれの人物の過去も気になり夢中で読みました。
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ハチコ
ディズニーランドの裏舞台のキャスト達とそこで起こったある騒動。この物語はフィクションです!笑 イメージしやすい舞台に読みやすい文、社会に出る前なら主人公の後藤に感情移入もしやすそうで、中学の図書館にあったのも納得でした。前半は後藤が自信過剰で空気も読めず、一方で職場の体制にもモヤつくところがありましたが、後半のトラブルにも前向きに仕事を楽しむ彼の姿勢は輝いていて、短所も長所も若さを感じました。正社員の憂鬱ももっと公平な視点で見せてほしかったけど、胸スカ系は好まれやすいので仕方ないですね。
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ハチコ
3編の短編集。表題作は「おめでた」とも表現される妊娠をこうも彩りなく無機質に描けるのか、と謎に感心した。妹の行動は悪意というより人体に対する冷静な観察・実験に見えてぞくっとした。 続くドミトリィもこの流れで読んだからか、話の真意が読み切れないところに胸がざわざわする。それぞれの話でグレープフルーツジャム、蜂蜜、給食室のクリームシチューというどろりとした食べ物が全く食欲のそそらない描写をされていて、清流のような文章とのちぐはぐさが一層不思議な感覚を生んだ。
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ハチコ
5篇の悩める女性達とおばあちゃんが出てくる短編集。北九州も関連しています。そのとりあわせの意図は不明ですが、最初の話では男性が強いと言われる九州でもしっかり家族の舵は握っていたおばあちゃんだったり、そういった芯の強さを持つ女性の大先輩の姿が主人公の女性達や読み手の心にもなにか沁みるところがあるんだと思いました。昔行った門司港観光にまた行きたいな…
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ハチコ
ネタバレ社会に上手くなじめない智美は老犬ホーム「ブランケット(毛布)」で働きはじめた。老犬ホームやそこで暮らす犬に焦点を置いた話かと思ってましたが、メインはそこを舞台にしたそれぞれの人間模様の話でした。 碧と麻耶子の秘密は引いてしまったし、智美も人間とのコミュニケーションに難があっても犬とは心を通わせてるのかと思えば、雷に驚いて逃げたララをバカ犬呼ばわり…… あまり物語の人間が好きになれない分、登場するわんちゃんがみんなかわいくて健気なところをかみしめて読みました。
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ハチコ
ネタバレ蒲生美智留という他者を心酔させることに長けている女によって引き起こされる数々の事件。リアリティには限界を感じるがDNA問題を解決する計画的すぎる手口、殺人教唆を逃れつつ人を操る話術と、人が窮地に立たされるまでの描写は読みごたえがあった。いじめ、性虐待、家庭内暴力などの加害者達が読者からのヘイトを溜めきったところで逆襲に合うのでそこはかとなくエンタメ性も感じた。
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ハチコ
ネタバレ同じ幻覚に襲われるある家族の話。脳裏に浮かぶような怪異の描写がとても怖いし、昭和40年と平成30年の出来事が収束する構成はミステリーの味わいもある。清孝が戦後に自分の殺戮行為の重みに気づく描写に戦争の虚しさやるせなさがある。 トラウマの記憶の遺伝子と、同じ世代の少女というトリガーはあやねにも受け継がれているのだろうか…
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ハチコ
三浦しをんさんのエッセイは初めてでした。個人的に意外な語り口でした。オタクっぽさがあると言われてますがなるほど古き良きオタクの自虐と自分語りっぽい。こっけ、あっけ、ほっけのシャレや「のっけ」の語源を調べるなど、本当に言葉が好きな人なんですね。 運動部青春漫画にはテスト勉強を入れるべきという話に特に共感しました。
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ハチコ
ネタバレ盲目の少女・とわの生きる世界を描いた物語。優しくて綺麗な話かと思いきや、前半がとにかく辛くて悲しくてやるせない。自分が何歳かも分からぬ闇の世界、荒れた家とオムツへの排泄、飢えの中ギリギリで繋ぎとめた命、幸せだった頃の母との想い出をもう一度と願う心…… 外に出た彼女が形成していくものを見守りながらも、しばらく引きずってしまいました。盲目の彼女に映る世界の描写と、写真館で撮れた写真のことを知るシーンが好きです。
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ハチコ
深夜の屋根のぼりを企てる4人の中学生の物語。 中学生のこの絶妙なバランスで生きてる感覚が懐かしい。グラウンドに出ていくのが怖かった、夜中の風が美味しい、ポケットの中の手紙がカイロみたい… すっかり忘れたあの頃の感性が蘇る。 ひとりで頑張らないといけないことと、誰かと手を取り合う大切さという一見真逆なものを同時に教えてくれる1冊。
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ハチコ
売れない先輩後輩芸人の物語。 愛すべきあほんだら達。所々の行動がはちゃめちゃだけど我々が見ることのない芸人の深淵を見てきているだろう本物の芸人さんが書いているので有無を言わさぬ説得力がある。 神谷さんのキャラ造形が深く、徳永とのかけあいや持論語りを見ていると実在しているような気さえしてくる。徳永の中での彼が少しずつ変化しているのも無常を感じて良かった。 終盤の漫才は徳永の色々な想いが溢れていた。
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ハチコ
ネタバレ殺された妹の潔白を確かめるため奔走する姉。顔面の劣等感を覆うマスク、マスコミとネットの歪みなど、身近に感じていた作品の世界が途中からすごい勢いで走り去ってしまい唖然としました。4人の男性(男子)の狂気と美桜自身の闇が入り乱れて酔いそうになりましたが、搾取する側とされる側の立ち位置という主題は自分の中に落とし込むことができました。(加害者家族は必ずしもそうでないとだけは否定したいですが…) 蓮は実名、姉妹の妹は年下、父を思い出すから鶏肉が苦手?などの自分の思い込みに気づく瞬間が楽しかったです。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/08/06(62日経過)
記録初日
2024/08/01(67日経過)
読んだ本
79冊(1日平均1.18冊)
読んだページ
24984ページ(1日平均372ページ)
感想・レビュー
77件(投稿率97.5%)
本棚
0棚
性別
職業
事務系
自己紹介

合間を縫ってコツコツと。
誤字脱字誤用書き直し常習犯。

感性が繊細で美しい作品と、陰鬱とした作品で温冷交代浴のような読書をするのが趣味です。
話題作や近現代文学も取り入れていきたいです。

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