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2025年11月の読書メーターまとめ

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2025年11月に読んだ本
14

2025年11月にナイスが最も多かった感想・レビュー

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女にだらしないダメ男が落ちていく話かなと思いきや、成長・成功物語だった。お互い無感情な二人。女のほうが惚れてしまってダメになるであろうことは容易に想像がつく。越冬生活は二人にとって意味のあるものであった。個人的には顕子はあまり好きなタイプではないので、昇が石と鉄が好きな自分を再確認し、仕事に邁進して成功していく姿を読むのは気分が良かった。最後はその成果を公開するかのような描写が続く。その一方で、滝のあった位置に立ち、顕子の存在は昇の心に何かの形で残っていることがわかる。作品を通してあらゆる描写が美しい。
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2025年11月にナイスが最も多かったつぶやき

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今日は仕事が休みだったので、平日前売り券を購入していたゴッホ展へ。しかし、東京都美術館についてみたら、ものすごい人、人、人。ロッカーは空いてないし、券を持っていても入場までに20分以上待ち。当日券売り場に並んでいる人がそれ以上に多い。これって、入れたとしても中もすごいことになってるだろうなと思って諦めた。別の日に、開館前に着くようにいこうと思う。チケットは買ってあるから無駄にしたくないので、必ず行かなくては...ゴッホ展だし、仕方のないことだよな、と怒りも悔しさもない。

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2025年11月の感想・レビュー一覧
14

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姉弟の性が入れ替わる物語、とりかへばやの研究書。心理学的に解説というよりは、意外にも文学的研究要素が強いように思う。ユングの心理学的思考を用いての説明も多いが、世界各国の男女の性が入れ替わる、または性別が変わるなどの物語を多数取り上げて比較検討していてとても興味深い。主人公を誰に設定するかで物語の様子も変化する。西洋と日本の文化や文学の違いも指摘されている。日本文学は結婚でハッピーエンドではなく、その後も話が続き、試練に立ち向かうことが多い。文学的研究の参考になることが多く、学びの多い面白い一冊である。
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productivityやstudy vlogの動画を長年アップしているYouTuberの作品。女学校の新入生の間に起こる陰湿ないじめ。主人公は誰にも相談できない。著者自身、いじめられた経験があると公表しているので、実体験も含まれているのかと思うと胸が痛い。主人公の女の子は著者との共通点が多いので、なおさらそう思ってしまう。最後は笑顔になるのであろうことが想像できる小説であるが、胸が締め付けられるようなエピソードが詰まっている。個人的には、学校や図書館の雰囲気が好きなので、好みの空間の描写を楽しめる。
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職場のbook clubの11月の本。fantasy novelsは普段読まないので、とても苦労した。ヤングアダルト向けの本なので、英語はシンプルだし、難しい文章もないが、何しろ面白くない。ファンタジーが好きな人は楽しめる本だと思われる。各章は主な登場人物の誰かの名前がついていて、その人物から見た状況や、感情や、思考が語られる。その人物の過去や家族についても触れているので、時間的背景が章ごとに前後する部分も多々ある。人気の小説で、シリーズ化もしているので、とてもいい本だと思うのだが、個人的には★☆☆☆☆。
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タイトルが面白そうで読んでみたが、その勝敗については語られていない。どちらかというと、ヨーロッパの国々についての説明が多く、日本と比較されている項目は掲げられているタイトルのわりに少ないと感じる。ヨーロッパの国を、歴史、文化、宗教、EU、難民など多岐にわたる角度から解説している。個人的には、各国の比較はよいが、それを小ばかにしたような発言は不快である。そして、著者の気の強さが文体に表れているように感じた。序盤では両者の比較が多少みられるが、最終章でも勝敗については触れられておらず、結末のない論文のよう。
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北欧四か国の44館の図書館が紹介されている。図書館だけではなく、各章の初めにその国についての説明もあるのが良い。各図書館についてもその地域の背景や建設物としての説明がある。厳かなものから奇抜なものまで多種多様のデザインを楽しめる。どの建物も採光に重点を置いていて、年間を通して読書に適した光を取り込めるデザインになっているのが興味深い。本の貸し出しだけでなく、3Dプリンターやミシンの貸し出し、その他DIYのコーナー、ゲーム、カフェ、公共施設、展示、音楽など、諸々の活動を楽しめる施設が多いことに感心した。
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2025/11/23 12:48

追加。図書館を、人々のリビングと位置付けて、人々がのんびりくつろげるような空間を提供している図書館が多いことに興味を持った。くつろぐ空間、作品制作の場、作品発表の場、演奏の場、遊びの場、などなど、読書だけではなく、人々が集ってともに楽しむ場でもあり、一人で読書や勉強に集中する場でもあり、色々なものが共存していてとても興味深い。

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素敵な図書館が21館紹介されている。「東京の」とあるが、東京以外の図書館もいくつか入っている。それぞれの図書館について詳しい解説もあり、各写真にも説明がついているので、歴史や背景、その場やその形、雰囲気作りの目的や方法を知るととても面白い。厳かな感じの、これぞ「図書館」というものから、街や自然と調和した建物、都会的なもの、宇宙的なもの、素材にこだわった建物など個性があって興味深い。特に、どの図書館も光の取り入れ方にはとても工夫を凝らしていることを知り勉強になったし、今後注意して観察してみようと思った。
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短編集。戦中、戦後が設定の話が多い。それぞれタイプの異なる作品ばかりが集められているが、生と死について考えさせられるような内容の作品が多い。生と死そのものではなく、生と死に対する人々の価値観が様々なかたちで描かれていると感じた。結末は明確には書かれておらず、読者が推測、想像するものも多い。その結末を理解するためのヒントは作中に散りばめられている。個人的にはものすごく気に入った作品はないが、「真夏の死」は、子を失った母親の心情やその波、それに伴う行動や夫婦の関係性の推移などがとても上手く描かれていると思う。
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人間の消化器官を口から肛門まで順に解説。途中専門的な言葉が多く出てきて難しい部分もあるが、概して解り易く、そして面白く説明されている。いつもながら、先生の興味と知識の幅広さに感心する。そして、わからないことはわからない、と明言する潔さ。医学的に判明されていないこと、これからもわからないであろうこと、自分の興味がないこと、時間がなくてそこまでリサーチできていないこと、調べても意味のないこと、など「わからない」理由はさまざまである。先生らしい説明や経験談などがあちこちに見られるので、読んでいてとても面白い。
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波乱万丈な人生を歩むとてもアグレッシブなかづ。あの手この手でいろんな波を乗り越えて商売を成功させてきた強かな女性。そんな彼女と野口は合うわけないよなぁ、と思いつつ読み進めたが、やっぱり…。結婚の決め手は無縁仏になりたくないという願望だったが、結局は無縁仏になるであろう結果に。政治に無知なかづだが、野口の選挙活動支援は頼もしい。最後は、言いなりにならず、頼らず、自分の本当にやりたいことを押し通して、その準備も粛々と自力で進めて、自らしっかり先を見据えて、戦略を練って行動しているのだから誰も文句は言えない。
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三島由紀夫の短編集。他の作品とはどことなく雰囲気T違う、そして様々なタイプの短編が集められている。なんとなく、アガサ・クリスティのThe Listerdale MysteryやThe Hound of Death、The Regatta Mysteryなど、結末が明記されていなく、読者にお任せ、または意味が分かるとゾクッとするような短編と似ているように感じた。「果実」と「江口初女覚書」が面白かった。特に後者は初子の呆れるほどの強かさに感心してしまう。前者は二人の波長と関係、二人の感情の波がとても切ない。
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公立図書館や学校、大学図書館の意義や職員たちが培ってきたこと、築いてきたことがよくわかる一冊。本書を読んで、学生時代にもっと図書館を利用すればよかったと思ったとともに、在学中は図書館というものはあまり入りやすい空間ではなかったな、ということを思い出した。在籍している司書によって環境は違ってくるのであろうことを理解した。公立図書館にはよく行っていたし、現在も通っているので、図書館というものに対して抵抗はない。子供と図書館に関することが多く述べられているが、頑張って税金を納めている年代にも優しくあってほしい。
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美術館の意義や学芸員の仕事について解り易く、読みやすくまとめられている。展示方法や湿度・温度調整はもちろん、美術品によって光を当てていい時間まで決まっている。雑術員、とも呼ばれているそうで、本当に様々な仕事をこなしている。コロナ禍前はよく美術館巡りをしていたが、しばらく足が遠のいていた。が、ゴッホ展の前売り券は買ってあるし、ちょうどこのような本とも出会えたので、美術館巡りを再開できたらな、と思う。人生には無駄が必要、本当にそう思う。美術も人文化研究もやはり意味のあることなのだ。文学好きとしては嬉しい事実。
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2025/11/07 10:02

忘れていたので付け足し。図録について、作成や図録の意義などもとても詳しく書いてあったので、とても興味深い。今まで美術館の椅子などに置いてあるのは知っていたが、あまり注意を払ってこなかったので、これからは手に取ってじっくり見てみたいと思う。今まで気づかなかったことや、実際に働いている人に聞かないとわからないことなどをたくさん知ることができて、とてもためになる本である。

が「ナイス!」と言っています。
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女にだらしないダメ男が落ちていく話かなと思いきや、成長・成功物語だった。お互い無感情な二人。女のほうが惚れてしまってダメになるであろうことは容易に想像がつく。越冬生活は二人にとって意味のあるものであった。個人的には顕子はあまり好きなタイプではないので、昇が石と鉄が好きな自分を再確認し、仕事に邁進して成功していく姿を読むのは気分が良かった。最後はその成果を公開するかのような描写が続く。その一方で、滝のあった位置に立ち、顕子の存在は昇の心に何かの形で残っていることがわかる。作品を通してあらゆる描写が美しい。
が「ナイス!」と言っています。
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戦後、図書館はより多くの人に開かれ、読むこと、知ること、学ぶことの機会が人々に与えられた。かなりの頻度で図書館を利用しているが、今まで知らなかったことのないサービスがたくさんあることに驚いた。無料貸本屋にならないように、という議論がなされているという。確かに、あれだけの本を、あれだけ充実した施設で無料で閲覧したり借りられるというのはありがたい。ただ、レファランスや読書案内、地域資料などは必要な人が限られているので、貸出中心になってしまうのはある程度仕方がないのではないか、と素人、一般利用者は考えてしまう。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/11/02(407日経過)
記録初日
2004/12/31(7653日経過)
読んだ本
657冊(1日平均0.09冊)
読んだページ
182172ページ(1日平均23ページ)
感想・レビュー
174件(投稿率26.5%)
本棚
14棚
自己紹介

英文学の研究を続けたい研究者の卵。ヴィクトリア朝小説とアガサ・クリスティの研究をコツコツしているため、それ関連の書物と洋書が多いが、読書は大好きなので、自分の興味以外のものも広く読むようにしている。

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