山登りに会社の同好会で登ることになった波多。あまり人と馴染まないで黙々と仕事をする妻鹿さんが気になり、休みの日に必ず行くバリ山行に連れて行ってもらうことに。山登りの楽しさと自然の豊かさをみずみずしく描きつつ、危険な山道の恐怖を孕ませていく。気持ちが揺らぐ主人公になんだか仕事が上手くいっていない自分に重なってしまう。

山登りに会社の同好会で登ることになった波多。あまり人と馴染まないで黙々と仕事をする妻鹿さんが気になり、休みの日に必ず行くバリ山行に連れて行ってもらうことに。山登りの楽しさと自然の豊かさをみずみずしく描きつつ、危険な山道の恐怖を孕ませていく。気持ちが揺らぐ主人公になんだか仕事が上手くいっていない自分に重なってしまう。

完全犯罪請負人の黒羽は、ビルから転落して瀕死状態になって、何故か幽霊になった。両親を殺された音葉と幽霊の黒羽と出会い、音葉から両親の復讐を依頼される。事件の真相が二転三転していくから、途中から一気に読んでしまった。

色々な視点で描かれるショートショート。

なんで毎回違った趣向のミステリーを書けるんだと叫びたくなるような面白さ。シリーズ第5作目でも衰えない展開。シリーズをますごとにホーソーンの人の謎が明らかになっていくのも良い。

岸本さんのエッセイが好きすぎる。今回は色々な雑誌に掲載されたエッセイを集めた作品。言葉の節々の面白さ、突拍子もない思考、想像できない斜め上のエッセイたちを読みながら、おかげで仕事の疲れが取れていく。