
全三冊を通して、中巻の荀子と下巻の荻生徂徠が特に気になった。二人とも儒教的合理主義に立ち、考え方に不可知論を含む。もちろん違いもあり、人の闘争本能を重く見た荀子が統制のための「礼」を説いたのに対して、個性の違う人間同士の和を尊重した徂徠は政策としての「礼」を説いた。二人に共通する不可知論は、当然ながら限界もあるけれど、全てを究めようとする朱子学に比べて寛容さや現実性において優れた面を持つ。徂徠の思想の底には人と人とが助け合う庶民的価値観があるということを覚えておこう。
殷から周にかけて、(従来考えられていたのとは逆に)帝→天(人格的)→天(大空)という宗教感情の変化が見られるというのは意外だ。そもそも殷や周にあって、自然は生活の中で感受されつつそこに秩序の安寧を求める呪術的な受け止め方がされていたらしい。天象観測から占風・占星の誕生は、ともかくも自然という統合体=機構(メカニズム)の発見であった。やがて古い「風」は春秋時代に「気」の考え方へと発展し、さらに戦国時代には「陰陽」が現れる…こういう歴史的な記述が本書の特徴である。
夜間飛行さん(!)この本、昔ちょっと冒頭は読んだのですが、他の本に目移りして積読になっているんです。夜間飛行さんのレビューを読んで、ちょっと思い出しました。いろいろな人が淮南王さんの御前に集合して、一つのサロンを作り出したのだと記憶しています('ω')ノ
兵士Oさん、こんばんは。コメントありがとうございます。金谷治先生の本はとても読みやすく、勉強にもなるので、図書館から何冊か借りています。Oさんもこの本をお読みになる時があれば、よかったら、感想をお聞かせください。
私の読書の旅は気球に乗った気ままな旅。
目的地はこの世界のどこかにあって、今はまだわかりません。
良い本に出会えれば、とりあえず今日はOK。
読書も一期一会だと思っています。
読書家のみなさまの耳寄りなお話、
楽しいお話、変なお話を、ぜひ聞かせて下さい。
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