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「召集令状」は、赤紙を受け取った若者がみな行方不明になる話。社会は大混乱に陥り、若者の《理由なき反抗》が《理由ある反抗》に変わる。そして諦め、送別の宴、万歳、やがて主人公の許にも赤紙が来る。「正午にいっせいに」…数寄屋橋交差点の広告塔、木製のボコボコいう歩道、笛をくわえた交通巡査、ワッペンだらけのランドセル、電話ボックスの娘のキチキチのスカートと、もくもく動く臀…この街に革命は来るのか? SFには悪ふざけのような、悲喜劇を高みの見物するような、無責任な笑いがあるけれど、それは自嘲と遠く繋がっているのかも。
実用編では、日常的な文章だけでなく、小説、劇、評論から短い文章を引用して、鋭い批評を加えている。エドガー・アラン・ポー「アモンティリャアドの酒樽」、三島由紀夫「潮騒」、シェイクスピア「ロミオとジュリエット」、筒井康隆「走る取的」、吉本隆明「共同幻想論」、田中康夫「なんとなく、クリスタル」、蓮実重彦「批評あるいは仮死の祭典」、大江健三郎「死者の奢り」、倉橋由美子「パルタイ」、志賀直哉「城の崎にて」など。著者の文体論は文章を文体素に還元して、巨視的微視的に論ずるものと記憶しているが、本書にもその片鱗が窺える。
きゃれらさん、ありがとうございます。本書にはAI定石も出ていますが、少しだけなので、それを目的にすると物足りない感じです。「受ける手」が小さいというお話は、わかる気がします。私は、AIと打っていて、相手の石を取りに行くと、外側に厚みを作られて失敗することがよくあります。石を取るというのがどれほど大変かをAIから教わりました。なので、陣地の傷も、全局的に碁盤を見る眼さえしっかりしていれば、守らなくてよい場合が多いのかも…逆にいうと、私は全局的に見ることをせず、守らなくてよい所まで守っているのかも知れません。
私の読書の旅は気球に乗った気ままな旅。
目的地はこの世界のどこかにあって、今はまだわかりません。
良い本に出会えれば、とりあえず今日はOK。
読書も一期一会だと思っています。
読書家のみなさまの耳寄りなお話、
楽しいお話、変なお話を、ぜひ聞かせて下さい。
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