2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:4712ページ ナイス数:668ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/33420/summary/monthly/2024/4
→政府は東北本線電化に向けて動いていたが、下山はそれに反対していた。亜細亜産業はその電化に伴う利権を得る立場にあった。それから交通公社を介して販売していた雑誌からもリベートを得ていた。下山はそのことを知り、交通公社の裏帳簿を手に入れ、政府高官に渡そうとしていた。それを知った亜細亜産業としては、下山が邪魔になったのだ…。よくできた推理だ。それまで調べ上げてきた「下山事件」に関するありとあらゆる情報から導き出したものだ。だが、もうひとつピンと来ない。まず、千葉県勝浦の缶詰工場が殺害現場であることだ。→
→そんな離れたところまで行かなくても、亜細亜産業にはほかにいくらでも使える傘下工場が東京内・近郊にあった。次に死体をシートで包んで数人がかりで現場まで運んだことだ。下山総裁は75キロあった。そんな大荷物を、血と雨にまみれて滑る手で掴んで人力で運んだというのは無理があると感じてしまう。このフィクションが事実に近いとしたら、犯人たちはさぞかし疲弊しただろう。
→下山総裁は亜細亜産業が鉄道権益から多額の金をもらっていたことを知り、そのことを公表しようとした。それで亜細亜産業は下山総裁を殺し、鉄道線路上に置いて貨車に轢かせた。著者の推理によるとそうなる。一方、松本清張は『日本の黒い霧』の中で進駐軍の仕業だと推理している。見事な推理で異論を挟む余地がなく、この本を読むまで私は進駐軍の仕業だと思っていた。しかし、この本では進駐軍は関係ないという。どちらが正しいのか、この本を再読してみればわかるように思ったが、そうはならず、謎が深まっただけだった。
本書とは無関係ですが、何件か「ナイス」を頂き有難うございます。「どんな方かな?」と個人データを見て、司馬遼太郎を千件読んでらっしゃると知り驚きました。私は小説はそこそこ読んだつもりでおりました。街道をゆく、についてはかなり残している事も認識しておりましたが、千件には驚嘆至極でした。本当に驚きました。
明治時代には官の汚職が皆無に近かったという。初期は井上馨らが疑獄事件を起こしたりしたが、その後は官吏の汚職はなかったらしい。明治人というのは「公」を大事にしていた。汚職が少なかったのはそのためではないか。今、自民党議員のキックバックが問題視されている。旧統一教会からの寄付もあった。明治から大正、昭和、平成を経て、日本人の「公」意識は地に堕ちたのかもしれない。
大腸ガンで喘息でカンジダ症で花粉症で双極性障害でパニック障害でPTSDで対人恐怖症気味でムズムズ脚症候群で睡眠障害でレム睡眠行動障害で下痢型過敏性腸症候群で頚椎症で胸部と腰の神経痛持ちで手足の痺れと強ばりが常にあってリウマチ気味で偏頭痛持ちで耳炎で誇大妄想気味で被害妄想気味で自律神経失調気味で常に目が霞んでいて白内障になりかけていてメマイがあって自分の歯が数本しかなくて、ナルコレプシー(眠り発作)や睡眠時無呼吸症候群や脳梗塞になりそうっぽくて(以下省略)、超貧乏で悩み多き日々を過ごしている情けないオジサンです。
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