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2024年5月の読書メーターまとめ

AICHAN
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2024年5月に読んだ本
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2024年5月のお気に入られ登録
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2024年5月にナイスが最も多かった感想・レビュー

AICHAN
図書館本。舞台は瀬戸内海の島。シングルマザーでスナックを開いて島の男たちを捉えようとしている母親の息子。父が四国の今治に住む女のもとに走った家庭の娘。ふたりは高校の同級生。やがて自然に付き合うようになる。高校卒業後、男は東京に行って漫画原作者として名を上げる。女は今治の会社に勤めて母親の面倒を見るという困窮した暮らしに。ふたりの遠距離恋愛は続くが、女のほうに違和感が芽生えていく…。ありきたりな遠距離恋愛本ではない。実に複雑。ふたりはどうなるのか…。
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2024年5月にナイスが最も多かったつぶやき

AICHAN

2024年4月の読書メーター 読んだ本の数:12冊 読んだページ数:4712ページ ナイス数:668ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/33420/summary/monthly/2024/4

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2024年5月の感想・レビュー一覧
13

AICHAN
図書館本。棟方志功の生涯に迫る。青森に生まれた棟方は貧しい鍛冶屋の六男として育ち、少年時代に雑誌「白樺」で目にしたゴッホの「ひまわり」に感動して画家を目指す。青森に妻を残して上京し、帝展に何度も出品して五度目で入選する。妊娠していた妻は出産し、幼子を連れて上京する。棟方は生来の弱視のため油絵は難しいと悟り、版画家を志す。貧しさは想像を絶した。その版画が「白樺」の編集長だった柳宗悦らの目にとまり、彼らの後援を受けて棟方は版画界で名声を得るようになる…。ほとんど知らなかった棟方志功のことを知れてよかった。
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Kindle本。『下山事件 最後の証言 完全版』を読んで謎が深まるばかりだったので、「下山事件」の真相を知りたくて、著者がフィクションとして描いたこの『下山事件 暗殺者たちの夏』を再読した。首謀は八板玄士(矢板玄)の亜細亜産業。著者の祖父の柴田豊(宏)も亜細亜産業の重役として加担していた。まず彼らは三越に下山総裁をおびき出し、外で待っていた運転手を脅して下山が持っていた交通公社(現JTB)の裏帳簿を奪った。その後、下山を拉致して勝浦の缶詰工場まで運び、血を抜いて殺し、五反野の線路上に死体を置いた。当時、→
AICHAN
2024/05/24 08:05

→政府は東北本線電化に向けて動いていたが、下山はそれに反対していた。亜細亜産業はその電化に伴う利権を得る立場にあった。それから交通公社を介して販売していた雑誌からもリベートを得ていた。下山はそのことを知り、交通公社の裏帳簿を手に入れ、政府高官に渡そうとしていた。それを知った亜細亜産業としては、下山が邪魔になったのだ…。よくできた推理だ。それまで調べ上げてきた「下山事件」に関するありとあらゆる情報から導き出したものだ。だが、もうひとつピンと来ない。まず、千葉県勝浦の缶詰工場が殺害現場であることだ。→

AICHAN
2024/05/24 08:05

→そんな離れたところまで行かなくても、亜細亜産業にはほかにいくらでも使える傘下工場が東京内・近郊にあった。次に死体をシートで包んで数人がかりで現場まで運んだことだ。下山総裁は75キロあった。そんな大荷物を、血と雨にまみれて滑る手で掴んで人力で運んだというのは無理があると感じてしまう。このフィクションが事実に近いとしたら、犯人たちはさぞかし疲弊しただろう。

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Kindle本。再読。『NHKスペシャル 未解決事件 下山事件』を観て、また読みたくなって読んだ。昭和24年に起きた「下山事件」は、警察は暗に自殺として解決したかのような印象を与えた。しかし、どう見ても日本国有鉄道の下山総裁は死後轢断であり、他殺である。著者の祖父の柴田宏(ゆたか)はこの下山事件に関与したという。柴田宏は東京三越の近くにあった亜細亜産業に勤めていた。社長は矢板玄(くろし)といい、彼は中国大陸で矢板機関を運営していた。戦後は進駐軍との接触も多く、また鉄道利権からも多大な利益を上げていた。→
AICHAN
2024/05/21 19:08

→下山総裁は亜細亜産業が鉄道権益から多額の金をもらっていたことを知り、そのことを公表しようとした。それで亜細亜産業は下山総裁を殺し、鉄道線路上に置いて貨車に轢かせた。著者の推理によるとそうなる。一方、松本清張は『日本の黒い霧』の中で進駐軍の仕業だと推理している。見事な推理で異論を挟む余地がなく、この本を読むまで私は進駐軍の仕業だと思っていた。しかし、この本では進駐軍は関係ないという。どちらが正しいのか、この本を再読してみればわかるように思ったが、そうはならず、謎が深まっただけだった。

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再読。日本の海軍の歴史、言語の歴史について考えている。「大正・昭和に入って、日本海軍は存立を危うくするほどの致命的欠陥をかかえるようになっていた」というのは、燃料が石炭から石油に変わったことだ。なのに日本は対米戦を起こした。素人でもわかるその無謀さが日本を滅ぼした。日本語の共有文章語は明治の正岡子規と夏目漱石などがその先鞭をつけ、昭和30年ごろになってようやく定着してきたという。それまでの文章語は主に新聞で発信されていたが、昭和30年ごろから週刊誌が登場し、それが共有日本語を作ったという。
KF
2024/05/21 17:52

本書とは無関係ですが、何件か「ナイス」を頂き有難うございます。「どんな方かな?」と個人データを見て、司馬遼太郎を千件読んでらっしゃると知り驚きました。私は小説はそこそこ読んだつもりでおりました。街道をゆく、についてはかなり残している事も認識しておりましたが、千件には驚嘆至極でした。本当に驚きました。

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再読。神道や朱子学が日本人に与えた影響を考えている。修士学の尊王攘夷論が幕末の討幕運動に結びついて明治維新を迎えた。また、大名は土地の所有者ではなく人民の統治権を持っていただけだったことを指摘する。廃藩置県がすんなりいった理由のひとつはそれだという。さらには、製鉄の歴史についても触れている。
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再読。正岡子規の遺した言葉として司馬さんは「人間は最も少ない報酬で最も多く働く人ほどエライぞな。一の報酬で十の働きをする人は百の報酬で百の働きをする人よりエライのぞな」を挙げている。司馬さんは明治人が好きだが、こんなところでも好きだったのだろう。
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再読。江戸時代、商人の街だった大坂に学問所があった。学問をする人たちは官途に就くためではなく学問のために学問をした。その中に出色のふたりがいた。商人だった富永仲基(なかもと)と山片蟠桃である。仲基は「出定後語」を残した。その中で仲基は、「大乗経典は釈迦の言ではなく、後人が創作したものである」と断じた。仲基は内藤湖南によって発掘されたが、山片蟠桃と仲基を比べ、仲基は江戸期を通じての最も優れた独創家であるとした。大坂の面白さは、仲基のような人文主義者を生みつつも、18世紀の一世紀足らずで衰弱したことである。
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再読。日本文化を根源をなすものについて考えている。「考え方の多様性が認められ、かつ守られることが、昭和22年に施行された日本国憲法によって保証それている。明治憲法が上からの欽定憲法であり、また戦後憲法が敗戦によってえた憲法であるなどといういきさつ論は、憲法というものの重さを考える上で、さほどの意味をもたない」。極右組織「日本会議」とそのメンバーである自民民党議員たちは、「日本国憲法はアメリカから押し付けられたものだから改正する必要がある」と言い募っている。素晴らしい平和憲法を改正する必要はどこにもない。
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図書館本。舞台は瀬戸内海の島。シングルマザーでスナックを開いて島の男たちを捉えようとしている母親の息子。父が四国の今治に住む女のもとに走った家庭の娘。ふたりは高校の同級生。やがて自然に付き合うようになる。高校卒業後、男は東京に行って漫画原作者として名を上げる。女は今治の会社に勤めて母親の面倒を見るという困窮した暮らしに。ふたりの遠距離恋愛は続くが、女のほうに違和感が芽生えていく…。ありきたりな遠距離恋愛本ではない。実に複雑。ふたりはどうなるのか…。
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図書館本。舞台は、自由死が認められている2040年の近未来。朔也の母は自由死を望み、しかし事故で死んだ。朔也は母が自由死を選んだことがどうしても腑に落ちず、母の本心を知るべく母のバーチャル・フィギュア(VF)を作ってもらい、ヘッドセットをしては仮想の母(VF)と対話を始めた。同時に母と親しかった人と会い、生前の母について調べはじめる。すると自分の知らない母の姿が見えてくる。自由死を選んだ母の本心に迫るのかと思って読んだが迫ることなく消化不良。本論に関係のない無駄な文章が多かった。それと漢字を使いすぎ。
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AICHAN
図書館本。クジラたちは、鳴き声で家族や仲間たちと意思の疎通を行う。52ヘルツのクジラとは、他のクジラが聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラ。何も届かない。何も届けられない。そのため、この世で一番孤独だと言われている。母親からも義父からも虐待を受けて育った女性。その女性のもとに助けを求めてやってきた、母親から虐待されている少年…。主税が出てきたところで物語の展開がわかってしまった。児童虐待で阻害されている人々を救う手立てはないものかと考えた。
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図書館本。実に面白かった。叔父さん、いい味出してたなあ。読みやすい文章で好感が持てた。
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AICHAN
再読。「“参謀”という、得体の知れぬ権能を持った者たちが、愛国的に自己肥大し、謀略をたくらんでは国家に追認させてきたのが、昭和前期国家の大きな特徴だったといっていい」。昭和前期から昭和20年までは陸軍参謀のエリートたちが日本を支配していたと言ってもよい。そのことを司馬さんは言っている。それまでの日本史にはなかった異常な時代だったとも。「鬼胎」だったとも司馬さんは言う。その通りだと思う。その昭和十年代が日本にとって最も良い時代だったと主張するのが、極右組織「日本会議」だ。馬鹿じゃなかろうか。
AICHAN
2024/05/01 15:17

明治時代には官の汚職が皆無に近かったという。初期は井上馨らが疑獄事件を起こしたりしたが、その後は官吏の汚職はなかったらしい。明治人というのは「公」を大事にしていた。汚職が少なかったのはそのためではないか。今、自民党議員のキックバックが問題視されている。旧統一教会からの寄付もあった。明治から大正、昭和、平成を経て、日本人の「公」意識は地に堕ちたのかもしれない。

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読書データ

プロフィール

登録日
2009/09/26(5383日経過)
記録初日
2000/01/01(8939日経過)
読んだ本
6510冊(1日平均0.73冊)
読んだページ
2009634ページ(1日平均224ページ)
感想・レビュー
2059件(投稿率31.6%)
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年齢
66歳
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A型
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https://ameblo.jp/aichanzw
自己紹介

大腸ガンで喘息でカンジダ症で花粉症で双極性障害でパニック障害でPTSDで対人恐怖症気味でムズムズ脚症候群で睡眠障害でレム睡眠行動障害で下痢型過敏性腸症候群で頚椎症で胸部と腰の神経痛持ちで手足の痺れと強ばりが常にあってリウマチ気味で偏頭痛持ちで耳炎で誇大妄想気味で被害妄想気味で自律神経失調気味で常に目が霞んでいて白内障になりかけていてメマイがあって自分の歯が数本しかなくて、ナルコレプシー(眠り発作)や睡眠時無呼吸症候群や脳梗塞になりそうっぽくて(以下省略)、超貧乏で悩み多き日々を過ごしている情けないオジサンです。

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