子どもの頃に愛犬を殺したと語る少年院の子のドキュメンタリーやってた。三十越えたら犬殺しにまで理解が及ぶようになって自分でも衝撃。お父さんお母さん僕を見て、犬じゃなくて僕を見て、お父さんお母さんが大事にしてるモノを壊せば僕が一番になれる、こんなに居場所がないのは犬のせいじゃないか。「愛犬」て呼ぶからには彼も犬が好きだったとおもう。
黒沢さんの論は『俺たちに明日はない』/布由ちゃんは芸名・燃えるウサギで活動してるみたいだけど、ラジオの中で堂々と、筑豊の精神病院に入院していた、と言って特定を怖れない姿勢を見せる。来歴を隠したら、他人を励ませないからだ。青い鳥は傷ついて、都会に去られた地元の身内も傷ついているから、傷の上に新しい関係は築けない。青い鳥は傷ついて青くなったんだ、奈津子の亡父みたいに必要とされたすぎて。原典のエセーニン詩集ではボスホラスの詩はもっと長くて、女性に対して「身を屈めて膝で眠らせてくれ」と接触の要求をして拒否される。
接触以外で人を救う方法の模索も一つのテーマだと思います。黒沢論や、河本の存在。白人だから優しくしてくださいよ禁止(舞台はペルシャ-イラン)、セックスは福祉ではありませーん👿「僕はロシヤでは有名な詩人なのに接触だめなの?」じゃないわよっ👿🌙
老人が奈津子と出会った頃、彼はチャップリンの物真似をして聞き役の派遣者を笑わせようとした。二人の成り行きは映画『ライムライト』に似ている。時代遅れのお笑いで、必死に愛されようとした。物悲しい。/金で知性を買いなさい、がこのシリーズの一つのテーマと思う。奨学金問題にも通ずる。五木氏は、金さえあれば誰でも高尚な会話を身に着けられるんだって言ってる。
〈バランスを失った世界〉は、差別がある世界をどう生きるか。ノアの箱舟に乗れたのはノアに好かれた者だけだったのでは。好き嫌いで援助から漏れた者は、何を希望にして生きるのか。/上記のシーンは家庭人に還る伏線と思う。/著者は波留子以降の装画をイコンのように提示して、読者のそれに抗う力を試している。
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追跡中:
村田沙耶香『世界99』
小川糸『椿ノ恋文』
吉田修一『永遠と横道世之介』
文芸誌読了済
今村夏子『とんこつQ&A』
千早茜『マリエ』
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