衝撃がすごい。村田沙耶香と市川春子のハイブリッドでありつつ新しい。変わらずに待たれるという約束を怖れたのだ。他方、女子同士なら結婚して家族を持たれようが失望しない。これ終身雇用の話なんだよ。永遠の愛とかの不確定性。友情は終身雇用だから安心して眠れる。ディズニーや少女漫画じゃなくてその対極が好きな子だもん。日々人が退室して女子二人きりになる。ビッチと清楚の憧れ合いが尊い。なりたいじゃなくて眺めたい。繁殖に繋がらない純度100%の需要。商売みたいに生きる為の利害もない。女が女を見つめる時の、何も奪い取らなさ。

岩下志麻と自分、ブルージルコンとパライバトルマリン、母の物と自分の物という対立構造・比較・自嘲の面白さ。あまり美しくない妻と内心で下げることによって、悪品を掴まされた切なさを相殺している。天然ボケは天然ボケだけど、狙いボケはメタ認知入ってるから知性。視覚過敏と衝動買いの特性。小さい頃、たとえ偽物でも、宝石を模した強い色の石が付いたステッキやティアラを欲しがった。強い色を所有しているだけで生きていけると思った。大人になると、生活費という妖怪が現れて色は敵になった。生活を保障された者だけに見える夢、それが色。

衝撃がすごい。村田沙耶香と市川春子のハイブリッドでありつつ新しい。変わらずに待たれるという約束を怖れたのだ。他方、女子同士なら結婚して家族を持たれようが失望しない。これ終身雇用の話なんだよ。永遠の愛とかの不確定性。友情は終身雇用だから安心して眠れる。ディズニーや少女漫画じゃなくてその対極が好きな子だもん。日々人が退室して女子二人きりになる。ビッチと清楚の憧れ合いが尊い。なりたいじゃなくて眺めたい。繁殖に繋がらない純度100%の需要。商売みたいに生きる為の利害もない。女が女を見つめる時の、何も奪い取らなさ。

間違える、嘘を吐く、これは認知の歪み。蝶はルッキズムの象徴かつ、この世ならざることへの憧憬を誘発してる。生身の人間であることに誇りを持ちにくい、それが現代。こっちとあっちが似ていたら、あっちでも正解なような気がしてしまう。隣の芝生は青い、うちはうちよそはよそ。でも、うちとよそはそっくり。美と醜は、実はベースがそっくり。だからこそ比較せずにいられない。持たざることを憂えずにいられない。自分に自信を持たないと、想像の世界に重心を置くことになる。現実じゃないことは、死に近い。美とは上手く付き合わないと、危険。

白玉がパフェ底に沈殿すると、掬いにくい。言語化や告白には、筋力に似た力が必要なのかもしれない。白玉はさながら鉄球だ。魂みたいでもある。／みのむし、見ない虫。五感を手離すこと。マフラーを巻いて海鳴り、これは嗚咽。Do yourbest、佐藤文香先生以外で俳句にアルファベット使ってる人を初めて見た。アルファベットとスペース、使って良いんだ。ファで止まるのは、ソラが見えないから。不安なんだね。蒲公英の単位、一群れと数えたくなるのわかる、一面でも良い、一家でも。あとがきを読み、十代とか少女性とかを封じたものかと。

生きて排泄すること。何の才能も無いこと。人が死んだら傷ついて、それでも生活すること。病む人は病み、隠して笑える人は隠して笑って、直視する人はし、しない人はしない。偶像は画一的だが、生身の人間は多様だ。傷つき方まで多様だ。キキララを現実に引きずりおろしたみたい。生活を拒否して輝きを保つなんて生命に失礼。直視できる現実として、存在してくれて有難う。理想と違ってくれて有難う。笑ってくれて、有難う。地獄を抱えないでくれて、有難う。救いたいと思わせないでくれて、有難う。お父さんを愛しててくれて有難う。単純で有難う。

鷹が鳩に、人間が樹に、という一句。越智友亮さんが池田澄子先生と一緒に推敲されたという、〈ゆず湯の柚子突いて恋を今している〉と手法が同じだ。優しくすること。生命の威圧性。存在していることそのものが誰かにとっての脅威であること。俳句にエクスクラメーションマークを取り入れる。この自由さ。文語と口語の境い目は、何となく戦前と戦後の境い目に似てる。言葉を違えることで、戦争と無関係になろうとした。初鏡、違う自分になっていやしないかというウキウキ。変身願望と、過去への責任の葛藤。凍りたし、水はHSP。会える友が朋。