現在国立大学医学部の学生です。
高校を卒業する時に尊敬する倫理の先生から「良い医者になりたければ本をたくさん読んで人間通になりなさい。」と言われ、以来忙しい毎日の中で時間を捻出して読書をするようにしている。
読書メーターは、読書のペースメイキングと読後の振り返りに一定のcontributionを果たしてくれているように感ずる。
好きなジャンルは哲学、宗教。そんなに詳しくはないのだが、主体的真理というか自分の「生きる意味」みたいのを確かなものにしたくて、気が向いたときには哲学書を読む。今まででは、西田幾多郎の「善の研究」に衝撃を受け、フランクルから生きる意味と希望を学び、倉田百三に真摯に生きることを教わった。
こうした本を読み重ねてゆき、また一方で「学んで思わざれば則ちくらし」というから、それを再び自分に投げ返して内省してみることで、考えを深めていければいいなと思う。
その他、ドストエフスキーやトルストイ、ヘッセ、ゲーテといった文豪の有名な作品は読破していきたいし、新書は一定数読んで常識を身につけていかないとなと感じている。
とまあ真面目ぶって綿々と書いてきたが、自分は結構ふしだらで奔放な性格であって、読書でもって良い刺激をいただいて真剣に考える習慣をかろうじて保っているようなところがある。フランクリンを読めば倹約や勤労の徳に憧れ、「南洲翁遺訓」に触れれば真の克己心を鍛えねばと思うのだが、なかなかそうもいかない。抗いがたい「気質の性」を感ずる。
でも読書することで、背伸びして世界を見直すというか、もうちょっと徳を積んで生きていこうって素直に思うことができて、そういう自分がちょっと嬉しかったりもする。
自分を偽らずに、でも良い本はしっかり読んで人間の幅を広げて、結果社会の一隅を照らせる人間になっていければなと思う。
また、「学生のうちに千冊読んでそのすべてに感想を付ける」という目標を打ち立てた。これは一種の「行」と言っても良いと思う(もはや難行!)。千冊読み切ったとき、今とは違う成長した自分がいると信じ読書メーターの力も借りながら万行したいと思う。
よろしくお願いします。
ちなみに写真はマイ本棚です。
(付記1)好きな言葉リスト
「念ずれば花開く」
「わが上なる星空とわが内なる道徳法則」
「幸福を求めるのではなく幸福に値する人物たれ」カント
「至誠にして動かざる者は未だ之れあらざるなり。誠ならずして未だ能く動かす者はあらざるなり」孟子
「わが道は至誠と実行のみ」二宮尊徳
「完成とは永遠の未完成のことである」
「人生の本舞台は常に将来に在り」尾崎行雄
「世の人は善し悪しごとも言わば言へ。賤が心は神ぞ知るらん。」吉田松陰
「人間各自その心の底には一個の天真を宿している」森信三
「よい本を読め よい本によって己れを作れ 心に美しい火を燃やし 人生は尊かったと叫ばしめよ」坂村真民
「人間は努力する限り迷うものである」ゲーテ
「逆境は神の恩寵的試練である」森信三
「善くかつ高貴に行動する人間はただその事実だけに拠っても不幸に耐え得るものだということを私は証拠立てたいと思う」ベートーヴェン
「善行をなせし時に来る内心の喜悦は、その結果として起こる他人の幸福に対してでもなく、自己の上に返るべき報酬に対してでもなく、全く自己の完成、向上に対する純なる魂の喜びである」倉田百三
「不機嫌は怠惰である」ニーチェ
「熟慮断行」秋山真之
「明日死するがごとく今日を生き、永遠に生くるがごとく今日を学べ。」マハトマ・ガンジー
「宿命を統制し天命に安住する」中村天風
「心だに誠の道にかないなば祈らずとても神や守らん」菅原道真
「涙とともにパンを食べた者でなければ人生の味は分からない」ゲーテ
「憂きことの なおこの上に 積もれかし 限りある身の力試さん」熊沢蕃山
「拝むというのは自分を無くするのです 自分を無くすると全体が自分である」西田天香
「流汗悟道」
「愛語能く廻天の力あり」「ただ我が身をも心をも放ち忘れて、仏の家に投げ入れて、仏の方より行われて、これに随いもてゆく時、力をもいれず、心をも費やさずして、生死を離れ仏となる」道元
「人生はどれだけ呼吸し続けるかで決まるのではない。どれだけ心が震える瞬間があるかだ。」
「成功の時にのみ恵みを感じるような卑怯者ではなく、失意のときにこそ、あなたの御手に握られていることに気づけますように。」タゴール
「一人居て喜ばは二人と思うべし。二人居て喜ばは三人と思うべし。その一人は親鸞なり。」親鸞
(付記2)私の人生を変えた本
『成功の実現』『盛大な人生』中村天風
『罪と罰』ドストエフスキー
『善の研究』西田幾多郎
『愛と認識との出発』倉田百三
『歎異抄』唯円
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