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2023年1月の読書メーターまとめ

やいっち
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感想・レビュー
14
ナイス
6135ナイス

2023年1月に読んだ本
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2023年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

やいっち
昔初めて読んだ時の本書の印象は、これこそ芥川賞に相応しいというもの。読むのに苦労したような。楽しめなかった気がする。今回、久々に読んで案外と(?)面白かった。
やいっち
2023/02/02 19:52

砂の穴の底で住み暮らす女に囚われるが、なんとか脱出して自由な空気のある世界へ脱出を試みる。が、藻掻いた果てに見出したものはあまりに意外な<幸福>だった。難解な表現や言葉など使わず、エンタメ系の小説かと思えるほど、時に通俗的なのだが、気が付けばある種の形而上的世界で呆然としている自分を見出す。

やいっち
2023/02/02 19:52

とにかく、先入観なしに読めば楽しめる傑出した作品だ。

が「ナイス!」と言っています。

2023年1月にナイスが最も多かったつぶやき

やいっち

明けましておめでとうございます。今年もよろしく。画像は我輩のアバターです。

明けましておめでとうございます。今年もよろしく。画像は我輩のアバターです。
麻呂まゆっ! @たまに麻呂兵衛3号
2023/01/01 13:22

明けましておめでとうございます。2022年はなかなか出歩けない厳しい一年でしたね。今年はもう少し気軽に出かけられる日常が戻ることを願っています。それでは今年もよろしくお願いいたします。

やいっち
2023/01/01 13:26

麻呂まゆっ!さん 明けましておめでとうございます。我輩も麿眉なので親近感あります。昨年は講演会に5回ほど。今年は月1くらいは楽しみたいです。

が「ナイス!」と言っています。

2023年1月の感想・レビュー一覧
14

やいっち
昔初めて読んだ時の本書の印象は、これこそ芥川賞に相応しいというもの。読むのに苦労したような。楽しめなかった気がする。今回、久々に読んで案外と(?)面白かった。
やいっち
2023/02/02 19:52

砂の穴の底で住み暮らす女に囚われるが、なんとか脱出して自由な空気のある世界へ脱出を試みる。が、藻掻いた果てに見出したものはあまりに意外な<幸福>だった。難解な表現や言葉など使わず、エンタメ系の小説かと思えるほど、時に通俗的なのだが、気が付けばある種の形而上的世界で呆然としている自分を見出す。

やいっち
2023/02/02 19:52

とにかく、先入観なしに読めば楽しめる傑出した作品だ。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
作者も断っているように、本作はアメリカのケネディ元大統領暗殺事件を重ね合わせている。暗殺犯(とされた人物)はヒットマンによって射殺され、犯人として真相は闇に葬られた。副大統領が糸を引いていたという噂があった。
ケイ
2023/01/29 20:13

伊坂さんは、大学で仙台に行かれたのだと思います

やいっち
2023/01/29 20:35

ケイさん ありがとうございます。「千葉県松戸市出身。東北大学法学部卒業。この時期の東北大学には、薬学研究科に瀬名秀明、文学研究科に佐藤賢一、理学部に松崎有理と円城塔など、現在小説家として活躍している人物が在学していた。(中略)宮城県仙台市在住。」東北大と仙台市在住に反応してしまいました。迂闊粗忽です。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
刊行ホヤホヤの本を書店で見出し、即、入手。同氏の本は三冊目。この本の前にも同氏の著三冊目として『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』が出ていたようだが、吾輩は気付かなかった。……もしかしたら斎藤幸平ファンになりつつある……?
やいっち
2023/01/26 13:05

本書の圧巻は、最終章の「コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?」だろう。著者によると、マルクスは革命とユートピアの思想家だとか。その革命はソ連や中国のような専制的で上意下達の試みを範に取るのではなく、オランダ(アムステルダム)やドイツ(ベルリン)でのコモンとコミューンの取り組み、下からの革命の試みだ。民主主義の先進国の果敢な挑戦はNHK辺りで特集を組んでもらいたい。

やいっち
2023/01/26 13:05

第2章の「なぜ過労死はなくならないか」も必読だろうが、第3章の「イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を生む」は、目のうろこが落ちるおもいがした。  新書だし、読みやすい(分かりやすい)ので、是非一読を。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
車中にて仕事の合間の楽しみで読んだ。著者はジャーナリストで、大学では考古学・人類学専攻とか。夢に限らず専門家ではない。アンデスのモチェ遺跡の発掘の際、暇を持て余して読んだ本が夢を話題にしていた。中でも明晰夢に惹かれたのが本書に至る端緒だったとか。
やいっち
2023/01/25 18:52

彼らが今更と云うなら、遠い昔に読んだ、河合 隼雄 著の『明恵 夢を生きる』はどうだろう。法然のほぼ同時代の明恵は実に興味深い…と思いつつ、引きずったままだ。内容はすっかり忘れたが、河合の達筆と洞察もあり、読んだ印象が強い。

やいっち
2023/01/26 15:10

唯一、夢日記を綴るのはいいかも。目先の効果云々は抜きにして。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
縄文人と弥生人をめぐる「日本人の起源」論争がこれほど錯綜してきたとは驚きだ。そもそもこの縄文/弥生人モデルすら近年のもの。「縄文/弥生人モデルが二〇世紀後半に定着するまで、(中略)様々な説が唱えられてきた。(中略)近年はゲノム解析により、縄文/弥生人の図式もゆら」いでいるというから門外漢なれども目が離せない。
やいっち
2023/01/22 05:46

縄文への関心は長くて、ブログにても「群盲 縄文という巨象を撫でる」「蛍光で浮ぶケルトと縄文か」「阿久(あきゅう)なる縄文遺跡をいつか見ん!」「山野井徹著『日本の土 地質学が明かす黒土と縄文文化』に学ぶ」「縄文サンバにカエルコールに(後篇)」などなど数々の記事がある。

やいっち
2023/01/22 05:46

著者の坂野徹は、「東京都生まれ 。1986年九州大学理学部生物学科卒、1994年東京大学大学院理学系研究科科学史・科学基礎論専攻博士課程単位取得退学、2005年「日本人類学の軌跡 1884-1952年」で学術博士。日本大学経済学部教授」という経歴の方(Wikipedia参照)。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
「一貫して「革命」を目指しつつも大きく変化した百年の歴史を追い、国際比較と現状分析を交え同党の全貌を描く」という内容で、読了に十日以上を費やした。昨年、結党百年だったとか。  日本共産党は怖いとか一緒に政権を組むことはありえないとか、排除の論理…感情は連合からも示される。
やいっち
2023/01/22 05:44

著者の経歴は、「中北 浩爾(なかきた こうじ)は、日本の政治学者。専門は日本政治史。一橋大学大学院社会学研究科教授。英ラウトレッジ"Labor History"誌最優秀論文賞受賞」(Wikipedia参照)。

やいっち
2023/01/23 01:07

女性(性的偏見打破)、環境、子育て、医療介護保健、教育、地域再生、コミューン、働く人を第一に、他国との共生共存共栄、再生可能エネルギー……

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
内容案内によると:「盲ろう者として幾多のバリアを突破してきた東大教授・福島智の生き方に魅せられたジャーナリストが密着」というもの。
やいっち
2023/01/21 18:53

著者からのメッセージに、「3歳で目に異常がみつかり,4歳で右眼を摘出.9歳で左の視力も失う.14歳で右耳,そして18歳ですべての音も奪われ「盲ろう者」となる.無音漆黒の世界にたった一人.地球からひきはがされ,果てしない宇宙に放り出されたような孤独と不安」とあり、「それを救ったのが母の考案した「指点字」と「指点字通訳」の実践だった」のである。

やいっち
2023/01/21 18:54

刊行された2015年、各誌で書評紹介されたようだが、もっと読まれていい本である。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
「186X年、フロリダ州に造られた巨大な大砲から、アメリカ人とフランス人の乗員3人を乗せた砲弾が打ち上げられた。ここに人類初の月旅行が開始されたのである。」奇想天外というか、奇想ではないが(大砲で宇宙船を打ち上げる宇宙旅行の物語もシラノ・ド・ベルジュラックが先んじていた)、当時としてのサイエンス知見を駆使してヴェルヌならではの空想科学冒険モノを作り上げた。
やいっち
2023/01/17 03:14

訳者の江口清は、フランス文学翻訳者、小説家。レイモン・ラディゲ研究の第一人者であったとか。ヴェルヌモノに限らず、何かしら同氏の翻訳作品を読んだことがあるかもしれない。

やいっち
2023/01/17 03:20

「ワープ」は、「スイングバイ」が正確かな。白人賛美ついでに言うと、動物(犬)愛が皆無。あくまで白人オンリー。時代のせいにする?

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
「現代は自閉症が増えている!? 天才や起業家には自閉症的傾向が多い!?20世紀初頭に研究が始まった自閉症。さまざまな誤解と偏見を経て脳科学的に理解されるまでをたどりながら、「自閉症スペクトラム」と呼ばれる人たちの真の姿に迫る。「脳多様性」という新たな視点から捉え直す科学ノンフィクション」というもの。
やいっち
2023/01/16 19:40

「20世紀半ばに研究が始まった自閉症。さまざまな誤解と偏見を経て脳科学的に理解されるまでを緻密な取材でたどりながら、自閉症の真の姿に迫る。現在、「自閉症スペクトラム」としてアスペルガー症候群やサヴァン症候群などの発達障害も含む幅広い概念として捉えられるようになったのはなぜか。知的障害ではなく、精神疾患でもなく、感じ方や考え方が異なる人たちである自閉症者を、人類に備わった「脳多様性(ニューロダイバーシティ)」という新たな視点から捉え直す科学ノンフィクション」という出版社の謳い文句に異論はない。

やいっち
2023/01/16 19:40

内容の判断や是非は読んでからでもいいのでは? 少なくとも、「知的障害ではなく、精神疾患でもなく、感じ方や考え方が異なる人たちである自閉症者」という認識は知っておいていいと思う。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
女性作家の小説は好き。特に若手の初期作品が鮮烈。地方に育つ女性の鬱屈した思いがよく書けてる。輝いて見える男性や、きらびやかに映る都会への憧れ。そこには燻る自分を変えてくれる何かがある。男たちも中央にこそ出世のチャンスがあると背伸びする。早晩高望みする自分に幻滅する。足元にしか地歩はないのだから。でも、背伸びしない若者なんてありえない。……それにしても地方は……
とよぽん
2023/01/16 08:05

やいっちさんの思っていらっしゃる「富山らしさ」は、どんなものなのでしょう。私は、ほとんど富山を離れて生活したことがないのですが、旅行などから帰ってきて立山連峰の雄姿を見ると富山だなぁと感じます。自然の風景というものでしょうか・・・。

やいっち
2023/01/16 10:57

「富山らしさ」が何か、そもそも自分が何を求めているか分からずにいます。立山連峰の雄姿だけは変わらずにあることがうれしい。遠い昔の町? 町並みへの違和感? 地域に馴染みがいないこと? そのいずれでもないような。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
本書は「現代思想」などに書いてきた小論10篇を編集したもの。2017年刊。どの章も面白いが、個人的には第9章が印象的。「微生物はなぜ小さいのか?」だが、卵子の大きさも含め、その大きさ(小ささ)には必然性があることを説いてくれて面白い。専門家には常識なんだろうが、仕事の合間に楽しんだ。
やいっち
2023/01/11 02:32

長沼毅は、「1961年、人間初の宇宙飛行の日に生まれる。南極、北極、砂漠、深海へと、冒険と探求をやめない生物学者。」「1989年 筑波大学大学院生物科学研究科修了。理学博士号を取得。海洋科学技術センター(現・海洋研究開発機構)研究員、米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員を経て、1994年広島大学大学院生物圏科学研究科助教授、2015年10月に同教授に昇格。第52次南極観測隊員。」(Wikipedia参照)

やいっち
2023/01/11 02:32

余談:本書によると、宇宙飛行士になれなかったので、南極観測隊員になったとか。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
内容案内によると、「日本研究の集大成といわれる世界的名著の一つであり、外国人の書いた日本国民精神史として、われわれに多くの示唆を与えてくれる、八雲の終生の大著」とある。 …終生の大著じゃなく、畢生の遺著だ。
やいっち
2023/01/11 02:30

が、その神道が過激に走って廃仏毀釈の暴挙に至り、天皇崇拝で国家の暴走に異論を挟む余地がなくなって敗戦に至ったのも事実。その予感めいたことは書いているが、さすがに八雲の生前には悲惨な末路は知る由もなかった。そもそも日露戦争での悲惨な人海戦術の人命軽視…自己主張できない風土の悲惨も見逃せないはずだ。

やいっち
2023/01/11 02:30

後付けで批判は可能であっても、日本人には当たり前で敢えて語らないことを、外国人の眼ならではの観察眼で縷々語ってくれている。日本(人)への愛情が満ちている書。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
著者のヴァイタリティは感服に尽きる。「辺境の言語は、ネイティヴを探して学び、文法の法則は自分で見つける」「コンゴの怪獣やアマゾンの幻覚剤探し、アヘンケシ栽培体験などの仰天エピソードにおける語学についても語られ」と、破天荒なのは確か。
yomineko
2023/01/07 08:48

おはようございます😊この本、ずーっと前から読みたいと思っているんですよ!

やいっち
2023/01/07 14:03

読む人それぞれに何かしら必ず感じるものがある本。

が「ナイス!」と言っています。
やいっち
魔術師とは技術革新こそが本道という科学者たち。予言者とは何よりも環境重視の科学者たちを総称。名著だと思うが、あまりに大部。本文だけでも730頁。参考文献や注、索引を含めると850頁!  大物好きな吾輩の読書経験の中でも上位に入るだろう。
やいっち
2023/01/05 04:53

著者のチャールズ・C.マンの略歴を見ても、「ジャーナリスト、サイエンスライター。「1491」で米国科学アカデミー・コミュニケーション賞受賞。ほかの著書に「1493」「アスピリン企業戦争」など」とあって、ジャーナリストという点で、サイエンス本だと敬遠したくなる。『素粒子物理学をつくった人々』といった好みのテーマの本も、うっかり手を出しそうだが、専門家じゃないと知った時点で手は引っ込めるかも。

やいっち
2023/01/05 04:54

訳者の布施由紀子については、マンの2作品の他枢要な本をいろいろ訳されている。タース著の『動くものはすべて殺せ――』も読ませてもらった。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/03/04(3582日経過)
記録初日
2005/04/30(7177日経過)
読んだ本
1829冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
639587ページ(1日平均89ページ)
感想・レビュー
1706件(投稿率93.3%)
本棚
12棚
性別
血液型
A型
現住所
富山県
外部サイト
URL/ブログ
http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
自己紹介

読むこと、書くこと、居眠りすることが好き。生活のために仕事も。家事や庭仕事もなんとか。
読書は雑食系かな。でも、読めるのは月に十数冊なので、実際には幾つかのジャンルに限られてるみたい。
苦手なのは、専門書や法律、マニュアル本など。
小説やエッセイを書いたりしてます。
バイクでのミニツーリングを折々。
グルメ、スポーツ、コンサートも楽しみたいけど、仕事や家事でなかなか実現しない。昨年(23年)末、薪ストーブ設置。庭木の枝葉を焚き火代わりに燃やしてます。薪はなくて柴だけなので、心底寒い時だけ。焔と共に柴の燃えてはぜる音が心地いい。


外部ブログも20年以上になりました:
日々の日記:「壺中山紫庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/bushou/
創作の館:「壺中方丈庵」 http://atky.cocolog-nifty.com/houjo/

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