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2024年2月の読書メーターまとめ

アナクマ
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感想・レビュー
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816ナイス

2024年2月に読んだ本
27

2024年2月のお気に入り登録
5

  • 魚京童!
  • マリリン
  • syota
  • はこちゃん
  • Märklin(メルクリン)

2024年2月のお気に入られ登録
2

  • TR40
  • syota

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アナクマ
里山写真家がバリ島の棚田を行く。「息をのむほど美しい」しなやかな曲線のあぜに縁取られた田んぼの水面群に、農作業と生き物と祈りが響きあう。◉どこか違和感を感じた序盤の空撮写真の理由は → 稲株が残る薄茶の刈田や、起こしたばかりの黒々とした田面、早苗の田、青葉がモリモリと繁る水田などが一枚の写真に仲よく収まっている不思議。なぜなら「一年を通じて気温が高いので、きまった時期に田植えをする必要がない。だから、それぞれの田んぼで稲刈りの時期もちがっているのだ」。なんたるカルチャーギャップ。10年刊。→
アナクマ
2024/02/18 17:38

◉「ふだんは山にすんでいるが、稲がみのると、田んぼに舞いおりてくる」神様(デウィ・スリ)の座の素朴な美しさ。また、そういった虚構を信奉できるというヒトという生き物の不思議さ、美しさ。◉このような〈素朴な神祀り〉を追う旅は今後のテーマになるかもしれない。「土地に対する感謝の心が、美しい風景をまもりつづけている」。

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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

アナクマ

2024年1月の読書メーター 読んだ本の数:17冊 読んだページ数:3874ページ ナイス数:396ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/686455/summary/monthly/2024/1

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2024年2月の感想・レビュー一覧
27

アナクマ
リゾート開発に揺れる町。1000日間の出来事を1000ページ、1000の主語/視点で描くアイデアと執念の創作。「私は知恵の輪だ」「私は廃屋だ」没頭だ…浮世だ…よもやま話だ…羨望だ…氷柱だ…。わずかずつ進展するイベント、それぞれにうごめく町びとたちを、著者のフィルターを通して眺めるステンドグラスな構図。◉小説の作りに驚き興味ひかれ語彙の豊かさも味わえますが、肝心の〈著者フィルター〉はどうか。ときに生命の真実を抉ぐるようであり、ときに中二的な皮相も感じられ。結局、主語は千あるのか、ひとつなのか。92年刊。→
アナクマ
2024/03/01 14:02

◉主人公の少年の〈観察され日記〉でもあります。どのように観られようとも彼の心は誰も知らず彼のみぞ知る、優しさと猛々しさ、尊さを知れ…そのあたりに掘り起こすべきポイントがあるような。まだ読書途中です。

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アナクマ
リゾート開発に揺れる町。1000日間の出来事を1000ページ、1000の主語/視点で描くアイデアと執念の創作。「私は知恵の輪だ」「私は廃屋だ」没頭だ…浮世だ…よもやま話だ…羨望だ…氷柱だ…。わずかずつ進展するイベント、それぞれにうごめく町びとたちを、著者のフィルターを通して眺めるステンドグラスな構図。◉小説の作りに驚き興味ひかれ語彙の豊かさも味わえますが、肝心の〈著者フィルター〉はどうか。ときに生命の真実を抉ぐるようであり、ときに中二的な皮相も感じられ。結局、主語は千あるのか、ひとつなのか。92年刊。→
かふ
2024/03/02 01:43

これは『千日の瑠璃』とは別の話ですか?続編ですか?『千日の瑠璃』は読んで感動したのですけど、定形みたいな短編が続くんで、同じような話なら読まなくてもいいのかなと。

アナクマ
2024/03/02 08:10

かふさん、じつを言うと『究極版』は読んでいないのです。調べると〈22年ぶりに大改造が加えられ〉とあるので、旧版とはいくらか異なるものになるのでしょうね。単行本と文庫版に等しく感想を投稿するようにしているので、ついこちらの『究極版』にも投稿してしまい、混乱を生じさせてしまったかもしれません。〈別物〉と考えた方がよさそうですね。ありがとうございました。

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アナクマ
リゾート開発に揺れる町。1000日間の出来事を1000ページ、1000の主語/視点で描くアイデアと執念の創作。「私は知恵の輪だ」「私は廃屋だ」没頭だ…浮世だ…よもやま話だ…羨望だ…氷柱だ…。わずかずつ進展するイベント、それぞれにうごめく町びとたちを、著者のフィルターを通して眺めるステンドグラスな構図。◉小説の作りに驚き興味ひかれ語彙の豊かさも味わえますが、肝心の〈著者フィルター〉はどうか。ときに生命の真実を抉ぐるようであり、ときに中二的な皮相も感じられ。結局、主語は千あるのか、ひとつなのか。92年刊。→
アナクマ
2024/03/01 13:39

◉主人公の少年の〈観察され日記〉でもあります。どのように観られようとも彼の心は誰も知らず彼のみぞ知る、優しさと猛々しさ、尊さを知れ…そのあたりに掘り起こすべきポイントがあるような。まだ読書途中です。

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アナクマ
表題作_少し前の農山村。田畑を相続されない次男三男は家も嫁も持つことは許されず長男家の労働力に。女児は売られる。「これ以上、家がふえるということは一つの飼い葉桶に二匹の馬が首を突っ込んで餌を食べると同じこと」◉農村文学、虐げられし者の文学、あるいは童貞文学。村の次男三男たちを「一晩ずつでも花聟にならせてやるのだ」という家長の遺言を実行する未亡人。今夜こそ俺の番だ、と主人公。ところが「今夜はどういう晩だッ!」の繰り返し。◉彼らの異称、神武は〈ズンム〉と読む。
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アナクマ
巨人の肩に乗るとはこのこと。無辺に散らばる智慧を拾い集めて順序よく編纂した、おひとりさま向けの勉強法テキスト。うーん、心強い。まずは各章冒頭の対話篇だけでも、と勧められるが、技法紹介に留まることのない著者の学習哲学が織り込まれた本編も当然面白い。◉2部_何を学べばよいか。知らないことを探す技術、調べものスキルについて。書き出せ。横断しろ。検索フレーズを集めろ。起点文献からたぐりよせよ。百科事典は、冒険で最初に立ち寄るべき街。論文は知の産地直送便。→
アナクマ
2024/03/01 21:32

「同分野の専門研究者による相互批判と検証をくぐり抜け、広く参照されるようになった知識は、その分野の共有財産として、次代の学術研究の基礎となり前提となる。企業秘密のように秘匿されることも、宗教的権威の宣旨のように無批判に受容されることもない」

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アナクマ
巨人の肩に乗るとはこのこと。無辺に散らばる智慧を拾い集めて順序よく編纂した、おひとりさま向けの勉強法テキスト。うーん、心強い。まずは各章冒頭の対話篇だけでも、と勧められるが、技法紹介に留まることのない著者の学習哲学が織り込まれた本編も当然面白い。◉2部_何を学べばよいか。知らないことを探す技術、調べものスキルについて。書き出せ。横断しろ。検索フレーズを集めろ。起点文献からたぐりよせよ。百科事典は、冒険で最初に立ち寄るべき街。論文は知の産地直送便。→
山川欣伸(やまかわよしのぶ)
2024/03/28 14:07

「巨人の肩に乗る」とは、確かに素晴らしいことですね。智慧を集めて学ぶ姿勢は、成長に欠かせないものです。対話篇から始めるのも良いアプローチですが、本編も面白そうですね。知識の冒険、楽しんでください!📚🌟

アナクマ
2024/03/29 18:28

ありがとうございます。どんなことでも先人の知恵があったりしますから、そこに至る道筋をいくつも提示してもらえる良いガイドですよね。

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アナクマ
9章_「非成長の歴史は変化を拒否する文化の物語」 1例目はオスマン・トルコ帝国。当地の砂漠化の原因を私有財産権のなさに帰す妥当性の大小はわからないが、かつては灌漑設備が機能していた(山羊の過放牧、共有地の悲劇)◉近代の成績表。私有財産権(と自由権)ーバツ。今も足を引っ張っている。科学的合理主義ー1500年以降バツ。資本市場ーバツ。輸送と通信ー西欧とトントン。◉「日本は黒船を見て」考えを変えた。「いずれはイスラム世界の大部分に経済成長を許容する文化変容がもたらされるだろう」。
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アナクマ
9章_「非成長の歴史は変化を拒否する文化の物語」 1例目はオスマン・トルコ帝国。当地の砂漠化の原因を私有財産権のなさに帰す妥当性の大小はわからないが、かつては灌漑設備が機能していた(山羊の過放牧、共有地の悲劇)◉近代の成績表。私有財産権(と自由権)ーバツ。今も足を引っ張っている。科学的合理主義ー1500年以降バツ。資本市場ーバツ。輸送と通信ー西欧とトントン。◉「日本は黒船を見て」考えを変えた。「いずれはイスラム世界の大部分に経済成長を許容する文化変容がもたらされるだろう」。
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アナクマ
「放射能にふるさとの村を追われた」人たち、仮設住宅に6年。著者の立場はあとがきに明らかな、報道写真絵本(?)◉花見、盆踊り、餅つきなどが生活に張りをもたせる。味噌と米さえあれば生きられるって、それが村の暮らしのよさだったのに。米や野菜を買うようになるとは思わなかったねぇ。いい土は全部、フレコンバッグにつめ込まれてしまったんだよ。畑のものは食べたくない。キノコは放射能を集めるんだって…。戻してもらえるなら、村の暮らしを。◉〈変化したくない人たちに変化を強いる(ことになるという)問題〉を、何と名付けよう?
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アナクマ
ネタバレ披露宴_昔の部下の結婚式にて。取り留めない記憶の数々。「普通という人生のカテゴリーにはまったく魅力がないということをほとんどの人が知ってしまった」と諭された主人公。だから、高級ワインと同じくらい魅力的な何かを示さねば…と続くところが嫌味ったらしいというか可笑しいというかですが、個人固有の希望を書きたいという作者の企みは大いに買い。◉そのあと主人公は、轢かれた猫を埋葬する男と出会い、さして特別ではない/なさそうに見える何かを拾い上げるのでした。
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アナクマ
冬、ストーブのそばで手紙を書く少女。あてさきは「ともだち」のリス、トカゲ、ことり。「おげんきですか。しっぽ まだ はえて きませんか。しんぱいしています」。スミレが咲いたらまた遊ぼう…友達との思い出を糧に季節を過ごし、冬枯れの濃緑モミの木に、手紙と、春への希望を託す心優しき人。◉早春、玄関に並べて置いてある木の実や花。「そうだ、すみれが さいたんだ!」柔らかい色の森をかけ出す少女。やわらかく優しい絵本。なるほど題字は平野甲賀。90年刊。
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アナクマ
(p.20)液体の海が存在できる場所は、主星の明るさに応じた限られた距離の範囲になり、このような場所をハビタブルゾーン(居住可能な領域)とよびます。
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アナクマ
不思議と魅かれる夜景、たくさん。「観光資源としての夜景をアピールする」という企画意図。定義して、審査して、認定して、なんなら「イルミネーション・プロデュース」もする(継続審査も)。夜景ナビゲーターは800人! ◉ちょっと遠くにある灯り。自分にとってはこれがなんとも言えない。無数の光源を見てると、誰しも欲しいんだよな、明かりが。だいたいが電気だ。どうだ明るくなったろう。ところで「世界の中でも希有な夜景鑑賞文化を有する日本」というのは丸呑みしてよいものでしょうか。
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アナクマ
年明け、またも起きた大きな災害。どのように伝承していけるのか、今はまだ早いけれども。◉「自然と共に生きる暮らしは、自然災害が起こることを覚悟して生活すること」だから「自然(災害)と共存するための知恵を伝え、広めることが重要です」。さまざまな伝承形態。なかでも〈民話・祭礼〉が興味深い。念仏講まんじゅう(長崎市山川河内)、蛇まつり(新潟県関川村)。河童もそのひとつ。もっと知りたい。「災害はいつでも起こるものだという意識を持てるようになる」災害カレンダー(長野県砂防課)、VRの擬似体験などもこの範疇。
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アナクマ
「はたけの まわりは ぜんぶ おちゃの き」という恵まれた環境。5月、大好きなじいちゃん家のお茶を家族で摘みに行く僕。庭先で後をついてくる茶色いニワトリ(チャボ?)とクロネコは助演賞。◉摘んで、煎って、揉んで…を繰り返して「えんがわは おちゃの かおりで いっぱいです」。今やこういうQOLが高まりそうな貴重な体験は、有料で提供される時代かも。ほほー。02年刊。
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アナクマ
里山写真家がバリ島の棚田を行く。「息をのむほど美しい」しなやかな曲線のあぜに縁取られた田んぼの水面群に、農作業と生き物と祈りが響きあう。◉どこか違和感を感じた序盤の空撮写真の理由は → 稲株が残る薄茶の刈田や、起こしたばかりの黒々とした田面、早苗の田、青葉がモリモリと繁る水田などが一枚の写真に仲よく収まっている不思議。なぜなら「一年を通じて気温が高いので、きまった時期に田植えをする必要がない。だから、それぞれの田んぼで稲刈りの時期もちがっているのだ」。なんたるカルチャーギャップ。10年刊。→
アナクマ
2024/02/18 17:38

◉「ふだんは山にすんでいるが、稲がみのると、田んぼに舞いおりてくる」神様(デウィ・スリ)の座の素朴な美しさ。また、そういった虚構を信奉できるというヒトという生き物の不思議さ、美しさ。◉このような〈素朴な神祀り〉を追う旅は今後のテーマになるかもしれない。「土地に対する感謝の心が、美しい風景をまもりつづけている」。

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アナクマ
雑草を好きな人はいても、草取りが好きな人は少数派では。「雑草が一本も生えない庭にするのは無理です」と言う草取りマイスターが、草取りを楽しくしてくれる本。楽しくするには名前(と生態)を知ってみよう、とか。除草のコツ、雑草知識に図鑑。写真やマンガ解説も多くてとっつき易い。◉見栄えの良い花園には休日を使っても行ってみるのに、つま先の雑草は敵視してしまいがちな不思議。稀少な植物には大変なリソースを割いて保護する一方で…とか。半径20メートルの雑草図鑑を作ろう! わが家の春告げはオッタチカタバミ(か?)。
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アナクマ
〈変化をチャンスとする、それが雑草〉植物の進化、コケ→シダ→裸子→被子、被子植物はさらに木本から草本へと。◉酸性の火山灰土壌の覇者はススキ。伸びているのは葉っぱで、茎は葉鞘の筒の中。穂を出す時季にだけ茎と生長点を伸ばす。普段は生長点が低いから、葉を刈られてもダメージが少ない草食動物耐性。◉同じくイネ科のヨシ。平野部の低地/湿地=水田や都市の適地、つまり〈瑞穂の国〉の極相種。葉と根が近く、かつ、中空の茎は根に空気を送りやすい。また、しなやかに外圧を受け流す構造。◉「雑は、整理されない力である」
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アナクマ
小網代の流域管理を牽引したひとりで『利己的な遺伝子』などの訳者。「足もと重視のナチュラリスト暮らしとインターネット…未来はそんなスタイルが不可避」 94-96年のエッセイを、野外活動界隈の一里塚として紐解く。◉「いま行いがちな環境教育は、さまざまな人間関係を経験するという土台のない学生に、とつぜん科学的な人間関係論の講義を聞かせてその達人にするような錯誤」「自然と人間の日常的な交流に関する言葉の不在…いまから自然度をあげとかなくちゃ」「まずは身のまわりの山野河海を相手とする社交性」を手に入れようと誘う。
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アナクマ
どのような状態を平和と言うかは人によって異なるという前提。「多くの日本人が思うよりも、国際政治での国家のふるまいは冷酷で残酷です」敵の首根っこを握れ。◉沖縄基地は射程1万㎞の範囲にロンドン、ローマ、モスクワ、中東が入る米国にとって完璧な拠点。この地図は初めて見た。横須賀のドックも世界一。日本の石油ルート確保は米軍の力。◉中国。経済力を持って海洋進出。覇権は近海制覇から。メコン川やブラマプトラ川はダムで堰き止めるぞ。中東。オスマン帝国を無茶に分割した悪い影響が今も。東南アジア。米中両陣営とのバランス外交。→
アナクマ
2024/02/10 21:00

◉(p.26)あるエリアをコントロールするには、その付近に拠点をつくり…影響力を保持。必要があればその影響の及ぶ範囲内に新たな拠点を築き、進行していく。

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アナクマ
「まめをまくと…ひろがったねにささえられて くきがのびていって…」という文と絵で腑に落ちたこと。土の中に根っこを張り巡らせて踏ん張る足場を築いておくから、土を割って、地上に頭(茎と葉っぱ)をもたげることができるのかと。うーん、あたりまえか? でもちょっと挿絵を紹介したいぐらいに妙に納得した。絵の力。◉21種類ほどの豆総覧はカラフルで楽しい(ちなみに大豆はさらに8種、さやインゲンは12種に描きわけてる)。三尺豆の鞘は80センチもあるのに中の豆は少ないな。◉21世紀は豆の時代。ビバ・ビーンズ。
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アナクマ
ネタバレ16-17章_終戦して60代半ばに至り、退職と病を得て…終章を迎える。よくあるような出来事を拾い上げて終始した物語。退職祝いの晩餐会、微笑みに囲まれてはいてもどこか落ち着かない、晴れやかにして空疎な、そんな風景。◉ここで思い出したのは山田洋次監督『息子』のラストシーン。息子宅から土産を抱えて独居に帰郷した老父(三國連太郎)に隣家の爺が声をかける「お前は幸せもんだなぁ」返す三國「ああ、幸せだ」。しかし脳裏に浮かぶのは、かつて家族全員で囲んだ囲炉裏と笑顔、なのであった。◉…それはともかく、文庫化希望。
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アナクマ
(主に)缶ジュース総覧。デザインや開発背景から世相と人が垣間見えるところが好き。およそ年代別に整理していますが、対象商品が広大でそれだけでは収まりがつかずレイアウトにも苦労されたと思います。こうしてズラリ並べると「同じアホなら踊らにゃそん、損!」となぜだか思わされました。踊らされて一度は買って飲んでみる…そんな行動もまた人間らしくていいよな、と。◉いつもながら世代をあぶり出す本シリーズ。ラインナップを見ると、すごいぞ辰巳出版。
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アナクマ
地域別の妖怪図鑑。見たことあるやつ、ない妖怪。荒俣宏談義〈見えないけれど、名を聞いて怖くなるのだったら存在する〉〈同行した旅先で得た熱中症のうなされを憑き物と断じたセンセイ〉エピソードがいい。見えないモノに姿を与えたい、サピエンスの認知革命。◉遠野、ダイダラボッチMAP、上京区一条通(西から東へ)百鬼夜行、三次、伊予など、各地のポイント解説も散歩の楽しみを育む。◉2011年7月刊行で「少し闇が戻ってきた今…」と編集後記にあるのは複雑な思いだ。
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アナクマ
坂本龍一の本棚から、自らが語るブックガイド/人物遍歴。さまざまなジャンルにアンテナを張り巡らしたインテリジェントだった。欲を言えば本人の書き込みや折り目などの痕跡も見てみたい。◉「僕は昔から、地球の恵みから生まれる水や土地を誰かが所有するという考え方に承服できなかった」ハートらの著作に接して。◉それぞれの書影も付いて洒落た装丁。ただ、外装に著者名が見当たらず誰がどんな経緯で書いた文章なのか分からなくて冒頭ちょっと困惑しました。
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アナクマ
ネタバレ評「共通の経験はなくとも、描き出される感情のひとつひとつが痛いほどによくわかるのだ」人生という大河に起こる小波・漣に対する主人公の心の動きが、言葉の選び・文体/妙訳を通して此方の感情を繰り返し晒す。◉13-14章_破綻。病い。「はた目には見えない深奥の部分で自分が変わったことを感じた」。転換点はひょいと訪れる。そして〈仕事小説〉的にはここで「ささやかな凱歌」が。◉しかし15章_娘との別離「まなざしは…見晴るかせぬ蒼穹に、心踊ることのない虚空に据えられていた」。空しさもまたつねに傍らに控えているのであった。
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アナクマ
作業時間3〜4分、使う色は2〜3色。形はよく見て、しかしデフォルメして単純な線でとらえて、ぐりぐり塗る。「伸び伸びと…自由に楽しんで…歪んでしまったり、はみ出してしまったりしても、あまり気にしないように」野菜、動物、生活雑貨など、あくまで身近なモチーフを優しく指南。◉「イラストレーターとして壁にぶつかっていた頃」にクレヨンと出会い「見る人が笑顔になる作品を描き続けていきたい」というシンプルな作品からは、リラックスが伝わる。描く自分も癒されて気持ちが整う、創作のそんな要素も忘れずにおきたい。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/06/20(2907日経過)
記録初日
2011/03/11(4835日経過)
読んだ本
2791冊(1日平均0.58冊)
読んだページ
648848ページ(1日平均134ページ)
感想・レビュー
2142件(投稿率76.7%)
本棚
53棚
自己紹介

①「こんなふうに読んだけど、皆さんはどうですか?」っていうつもりでアウトプットしてみます。②もうひとつは、備忘録としての抜き書き。③読んだ本は線でつなぎ、自分なりの星座を描きます。

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