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2024年3月の読書メーターまとめ

アナクマ
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1120ナイス

2024年3月に読んだ本
22

2024年3月のお気に入り登録
3

  • かるー
  • etclair
  • 本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)

2024年3月のお気に入られ登録
5

  • 山川欣伸(やまかわよしのぶ)
  • 轟直人
  • 100
  • ダイトウ産
  • まし

2024年3月にナイスが最も多かった感想・レビュー

アナクマ
1-3話_琵琶湖畔の地元デパート閉店に立ち会う中学二年生。造形がとてもいい。毎夕方のテレビ中継に映り込むという自らに課したミッションを飄々と実行する。巻き込まれた友人とのやりとり。2話目はM-1グランプリにエントリー。真剣だ。「わたしの人生にも出場歴が刻まれたことに気付いた…次はどんな漫才ができるのだろう。こんな感じでおばあちゃんになってもやっていられたら最高だと思った」◉hopeful という状況について考えてしまった。希望とは、その内容や成就の評価ではなく〈それを希求している状況そのもの〉なのだ。な。
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2024年3月にナイスが最も多かったつぶやき

アナクマ

春まだ遠し、さりとて春めかぬ冬はなし。2024年2月の読書メーター 読んだ本の数:26冊 読んだページ数:7624ページ ナイス数:816ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/686455/summary/monthly/2024/2

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2024年3月の感想・レビュー一覧
22

アナクマ
6章_資本主義は「コモンズを解体して希少性を作り出し…私財を増やす」(エンクロージャーの例)。そうだとして、それを望んだのは〈悪辣な領主〉だけか、という点がひとつ。次に、資本主義によって欠乏が生まれた(「生活の質は明らかに落ちた」)という史観をどう捉えるか。このとき、平均的な日本人だけを思い浮かべてはいけない。しかしそれでも、人類は人口を増やした(生存環境の改良/改善があった)のではないか(ああ、しかし、奴隷や植民地を踏みつけて、であるのか)◉著者は「清貧の思想にすぎないという批判」も受けて説く。→
アナクマ
2024/03/30 21:32

「自己抑制を自発的に選択すれば、それは資本主義に抗う革命的な行為になる」と。◉私自身は、もうよかろう、と思っているのでかまわないが(革命家だ!?)、まだ充分ではない、と言う同胞にはどう答えるのか。続く。◉本書には、カギカッコつきの慣れない用語が多くて難渋。それら抽象的な概念の意味を正確に捉えないと著者の議論に参加できないのだから。私がちゃんと読めているかどうか、じつは怪しい。

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アナクマ
序章_中国の「イギリスに追いつけ追い越せキャンペーン」4年間の顛末。「第二次世界大戦をはるかにしのぐ人類史上最大の資産破壊を招いた」「大躍進という名の実験」。食糧不足だけでなく、様々な制度崩壊があった。「生き延びるためのあらゆる手段は人民の個々の才覚(嘘をつく、取り入る、隠す、盗む、騙す、横領する、略奪する、密輸する、ごまかす、巧みに操る、国を出し抜く能力)に委ねるしかないという、収集のつかない社会の姿」。結果、4500万人が亡くなった。◉「世界は今も自由と規制のバランスを見出す努力を続けて」いる。
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アナクマ
序章_中国の「イギリスに追いつけ追い越せキャンペーン」4年間の顛末。「第二次世界大戦をはるかにしのぐ人類史上最大の資産破壊を招いた」「大躍進という名の実験」。食糧不足だけでなく、様々な制度崩壊があった。「生き延びるためのあらゆる手段は人民の個々の才覚(嘘をつく、取り入る、隠す、盗む、騙す、横領する、略奪する、密輸する、ごまかす、巧みに操る、国を出し抜く能力)に委ねるしかないという、収集のつかない社会の姿」。結果、4500万人が亡くなった。◉「世界は今も自由と規制のバランスを見出す努力を続けて」いる。
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アナクマ
7章後半_4200年前、北方の火山噴火による寒冷化と278年間の干ばつでアッカド帝国は崩壊し、チグ・ユーフ両河川南部へ難民とヤギの群れが押し寄せウルも崩壊した。やがて再興するのだが「中央集権化と土地の組織化という戦略は、情け容赦ない世界にたいする最良の防衛手段だったのである」◉序-1章_それは「小規模の災害にたいする万全の対策として興隆した都市は、より大きな災害にはますます脆弱に」なるというパラドキシカルな取引き。恩恵の範囲が広がるにつれて万が一のときの被害規模も増大する——農耕、堤防、原発、みなそう。
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アナクマ
7章後半_4200年前、北方の火山噴火による寒冷化と278年間の干ばつでアッカド帝国は崩壊し、チグ・ユーフ両河川南部へ難民とヤギの群れが押し寄せウルも崩壊した。やがて再興するのだが「中央集権化と土地の組織化という戦略は、情け容赦ない世界にたいする最良の防衛手段だったのである」◉序-1章_「小規模の災害にたいする万全の対策として興隆した都市は、より大きな災害にはますます脆弱に」なるというパラドキシカルな取引き。恩恵の範囲が広がるにつれて万が一のときにこうむる被害規模も増大する——農耕、堤防、原発、みなそう。
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アナクマ
7章後半_4200年前、北方の火山噴火による寒冷化と278年間の干ばつでアッカド帝国は崩壊し、チグ・ユーフ両河川南部へ難民とヤギの群れが押し寄せウルも崩壊した。やがて再興するのだが「中央集権化と土地の組織化という戦略は、情け容赦ない世界にたいする最良の防衛手段だったのである」◉序-1章_それは「小規模の災害にたいする万全の対策として興隆した都市は、より大きな災害にはますます脆弱に」なるというパラドキシカルな取引き。恩恵の範囲が広がるにつれて万が一のときの被害規模も増大する——農耕、堤防、原発、みなそう。
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アナクマ
手づくりドボク模型がいざなう〈豊かな理解〉の世界。副教材の重要性にもっと光を。◉「理屈がふに落ちると、新鮮な驚きが味わえる」「仕組みや理由が分かると、確実に感動してくれ」る。これらの模型は発注者向けの技術提案にと作っているうちに、住民説明や建設研修会、大学講義や防災教育にまで活躍の場が広がった。算数が土木に役立つんだと。◉「どう説明したら分かりやすいかと考え抜くのは楽しい」という技術者の矜持。技術説明コンテスト「ドボコン」のアイデア。いいね。15年刊、23年改版?あり。
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アナクマ
生涯夏休み。それが最善。やがて終わりの来ることがわかっていてもそれは良いものだ。日毎に近くなる夕暮れに気づかないふりをして、始まりの日々を懐かしむことも醍醐味であることを自覚しながら、やり残しの宿題に手をつけること。融ける〈みぞれ〉を木の〈サジ〉ですくうこと。二重露光のぼやけた写真に慄くこと。粒麦を煮出す薫り。そうめんに浮く氷の白さ。増えたペナントそして提灯。◉水鉄砲のグリップ彫刻、ご当地金属キーホルダーの芸術性を再発見。「使う時は噛んで…」のガン玉(鉛の錘)。「殺虫剤と防腐剤と注射器」の昆虫採集セット。
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アナクマ
「そもそも、あらゆる植物は根から化学物質を滲出している。まわりの植物を攻撃するためだったり、病原菌や害虫から身を守るためだったり」
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アナクマ
私たちは悲しいほど環境依存的である。「気候変動とかかわるなかで、たびたびもろくて弱い世界の入口に達し、それを乗り越えてしまった」物語。◉7章前半_メソポタミア。8200年前からミニ氷期の大惨事。それが終わる7800年前頃から定住地が確認できる。5800年前からは地軸変化による厳しい乾燥化。まさに『三体』世界!◉ユーフラテス川から取水する灌漑システムが枝葉のように延伸し、水利管理の要衝では都市化が進む。ウルク(やウル)では分業が発達(「最初の官僚」「大きな作業班」「家族農場」「もたない貧困者」など)。
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アナクマ
私たちは悲しいほど環境依存的である。「気候変動とかかわるなかで、たびたびもろくて弱い世界の入口に達し、それを乗り越えてしまった」物語。◉7章前半_メソポタミア。8200年前からミニ氷期の大惨事。それが終わる7800年前頃から定住地が確認できる。5800年前からは地軸変化による厳しい乾燥化。まさに『三体』世界!◉ユーフラテス川から取水する灌漑システムが枝葉のように延伸し、水利管理の要衝では都市化が進む。ウルク(やウル)では分業が発達(「最初の官僚」「大きな作業班」「家族農場」「もたない貧困者」など)。
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アナクマ
私たちは悲しいほど環境依存的である。「気候変動とかかわるなかで、たびたびもろくて弱い世界の入口に達し、それを乗り越えてしまった」物語。◉7章前半_メソポタミア。8200年前からミニ氷期の大惨事。それが終わる7800年前頃から定住地が確認できる。5800年前からは地軸変化による厳しい乾燥化。まさに『三体』世界!◉ユーフラテス川から取水する灌漑システムが枝葉のように延伸し、水利管理の要衝では都市化が進む。ウルク(やウル)では分業が発達(「最初の官僚」「大きな作業班」「家族農場」「もたない貧困者」など)。
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アナクマ
ネタバレ駅の庭先に作られた細長いニンジン鼻の雪だるまウィリーは、村びとに受け入れられた人気者。カラスを友とし、うわさ話に興じ、行く列車を見おくる日々。◉ある日「森のいりぐちに」ある「森ばんの」一家の誕生会に招かれた。手みやげにと青い「こおりの花たば」を携えた姿が愛らしい。そして翌朝、「じょうはつしちゃったのさ」という乾いたユーモア。おいおい。
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アナクマ
本書の舞台は闇、厳しく楽観の余地の無いダークな終末世界。私たちの現実世界には太陽の光があふれ、暖かい火もふんだんにありますが、一歩陰に目を転じればやはりドス黒い事象にも事欠きません。つまり、客観的に希望のない状況において〈火〉は如何に在り得るのか。どのようにして保ち、手渡して行けるのか。そう思いながら父子の旅を追っています。◉(100頁辺り)「悪いことはなにも起こらないよね。ぼくたちは火を運んでいるから」。犬、男の子。忘れられていく物の名前。並べられた人間の首、武装集団と奴隷。雪に倒木。旅は続く。
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アナクマ
「探検家になることを心に決めてから…暖房を使わず、お湯を飲まない生活を、40年ちかくまもりつづけていた」という白瀬矗の率いた南極探検(1910-12年)の顛末。とりわけ同行したアイヌ・スタッフと犬の話。「二人の横には犬たちがいました。氷点下20度での野宿はつらかったにちがいありません」つらいだろうなあ! しかし同じころ、10倍の資金を持ったアムンセン隊とスコット隊は南極点に到達していた…。◉布地版画による横長のページ、黒く力強い輪郭線の人物や犬たちが白い氷雪と闘う。手拭い化希望。
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アナクマ
ネタバレ除染作業員にして転生者でもある第30代桃太郎は国家(か何か)の執行代理人。指令は脱原発派元首相の殺害。激貧老人や郵政民営化の悪影響を被った同僚(犬猿キジ)をお供にいざ出発。福沢諭吉の桃太郎批判も織り込みつつ、さて誰のための自爆テロ? 彼のユーウツは自身の大義不在か、社会正義の正解の無さからくるものか。◉「普通なら堆肥として喜ばれる落ち葉や腐葉土…雨樋拭きに使った濡れタオルもろとも、一緒くたにフレコンバッグに入れて仮置き場に運んでしまう…仮置き場から運び出せる見通しも立たないらしい」16年4月掲載の表題作。
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アナクマ
14章_近代科学の成立。世界を知る手段が不十分だったころは、神や賢者がそれを知っているとされた。しかし〈クモがどうやって巣を張るか〉は聖書には書いてない=関心がなかった。科学が進むにつれ、サピエンスは無知だったことに気づかされた。稲妻は怒れる神の鉄槌ではなく、電流だったのだ。◉科学の優先順位を決めるのはサピエンスの経済的、政治的、宗教的な関心度であり、偉業の達成は適切な資金援助が後押しする。◉科学革命以前、物語は「死を受け容れ、死後に望みを託すよう教えた」。しかし科学により消毒法や麻酔を考案したり、→
アナクマ
2024/03/09 15:23

小児死亡率を下げたサピエンスは、死は克服できるかも知れないと思い始めた。

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アナクマ
14章_近代科学の成立。世界を知る手段が不十分だったころは、神や賢者がそれを知っているとされた。しかし〈クモがどうやって巣を張るか〉は聖書には書いてない=関心がなかった。科学が進むにつれ、サピエンスは無知だったことに気づかされた。稲妻は怒れる神の鉄槌ではなく、電流だったのだ。◉科学の優先順位を決めるのはサピエンスの経済的、政治的、宗教的な関心度であり、偉業の達成は適切な資金援助が後押しする。◉科学革命以前、物語は「死を受け容れ、死後に望みを託すよう教えた」。しかし科学により消毒法や麻酔を考案したり、→
アナクマ
2024/03/09 15:21

小児死亡率を下げたサピエンスは、死は克服できるかも知れないと思い始めた。

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アナクマ
〈天地人〉地の章_西岡常一の弟子、小川三夫は何をどう継承したのか。◉「自分から学べっていっていたんだな」「その個性を伸ばしてやることだ」「どうしても時間がかかる」「時間がかかるということがいいと俺は思うんだ」◉断片的な引用は意味もキリもないのであとひとつだけ。「よく切れる刃物で工作するというのは実に気持ちのいいもんだ。その面白さが忘れられなくて、棟梁や親方になって人を使って仕事をするより、一生道具を握っていたいっていう人もいるくらいだ。そんな不思議な魅力があるんだ」
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アナクマ
鳥の愛と鳥への愛にあふれた本。◉コアジサシ「ふ化後2〜3日のひなは砂地のくぼみで簡単に転んでしまいます」の天に脚を向けてひっくり返った姿がもう。ツバメの巣外育雛期。「親鳥の給餌は、枝や電線にとまった状態からしだいに空中へ」の写真は、ホントに親子が空中で飛びながら正面から口を合わせてる! それから巣材の泥をくわえようとしているときの両翼はフライング・レディ(ロールス・ロイスの The spirit of Ecstasy)みたいなスタイルでこれも素晴らしい。◉餌の分配と子殺し。→
アナクマ
2024/03/04 22:58

古い巣の奥にカメラを仕掛けて「7年待ちでようやく撮影され」て分かった「カワセミのひなたちの食事ローテーション」。兄弟で上手く分け合ってるらしい。しかし(他の鳥)「きょうだいとくらべて小さく弱っていたり、繁殖地にえさが少ない」場合は子殺しもある。逆にえさが豊かな場所では平均的に給餌されたりするそうな。シビアなのだ自然は。

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アナクマ
1-3話_琵琶湖畔の地元デパート閉店に立ち会う中学二年生。造形がとてもいい。毎夕方のテレビ中継に映り込むという自らに課したミッションを飄々と実行する。巻き込まれた友人とのやりとり。2話目はM-1グランプリにエントリー。真剣だ。「わたしの人生にも出場歴が刻まれたことに気付いた…次はどんな漫才ができるのだろう。こんな感じでおばあちゃんになってもやっていられたら最高だと思った」◉hopeful という状況について考えてしまった。希望とは、その内容や成就の評価ではなく〈それを希求している状況そのもの〉なのだ。な。
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アナクマ
本書と『サピエンス全史』『豊かさの誕生』を三角対置して考える。◉25章_デカルトの二元論〈我思う故に我あり〉が生み出した分離・支配のパラダイムは『豊かさ』を導いた。一方で、関係性に重きをおく仏教などの哲学は世界に〈因縁生起〉を見出し「存在することは相互(に依存し)存在することである」と本著者は読解した。二元論の果てにたどり着いた『サピエンス』の世界観はしかし仏教的な見方を支持し〈何がしたいのか〉をあらためて問う。サティシュの望みは平和と共通利益。それには自然と人間を分離しない敬虔なエコロジーが必要であり→
アナクマ
2024/03/02 00:59

「精神性なしに持続可能性は成り立たない」と言う。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/06/20(2894日経過)
記録初日
2011/03/11(4822日経過)
読んだ本
2783冊(1日平均0.58冊)
読んだページ
646471ページ(1日平均134ページ)
感想・レビュー
2134件(投稿率76.7%)
本棚
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自己紹介

①「こんなふうに読んだけど、皆さんはどうですか?」っていうつもりでアウトプットしてみます。②もうひとつは、備忘録としての抜き書き。③読んだ本は線でつなぎ、自分なりの星座を描きます。

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