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2024年4月の読書メーターまとめ

リュウジ
読んだ本
12
読んだページ
3936ページ
感想・レビュー
12
ナイス
207ナイス

2024年4月に読んだ本
12

2024年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

リュウジ
★3 この小説が輝くのはラスト40ページ。それまでは小説としてあまりに●●な出来に××を感じた。例えば小1生の子どものくせに難しい語彙も用いて大人な思考する、読者に委ねるべきところを文章でクドクド感情説明する…。途中で何度投げ捨てようかと思ったか。作家が描こうとしていたのは家族のカタチ、有り様、しがらみ、因果、そして人の成長。だけど最も心に残ったのは「許しを乞う」行為はどこまでいっても自己満足に過ぎず相手への暴力だということ。そして自分が与えられた恩を誰かに返す行動をする大切さ。ああ捨てなくてよかったわ。
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2024年4月にナイスが最も多かったつぶやき

リュウジ

2024年3月の読書メーター 読んだ本の数:8冊 読んだページ数:2721ページ ナイス数:202ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/703986/summary/monthly/2024/3

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2024年4月の感想・レビュー一覧
12

リュウジ
★4読んでいて辛かった。“心が痛くなる”とはこういう気持ちなのかと思った。相手にひとかけらの愛も与えないくせに(自分では与えているつもり)、100%自分を愛することを要求するアルコール依存症の父。葛藤しつつもその父に最期まで答えようとした娘。代償を求めないのが愛とするならば、その感情は余りにも理不尽だ。似たような旦那は改心したのにね・・・。彼女をここまでさせたのは愛なのか。なぜ、親を切り捨てられなかったのか。解説で桜木紫乃氏が「家庭」は極めて個人的な問題の集合体と書いたけど、やっぱり割り切れない。辛いわ。
リュウジ
2024/04/30 21:12

追記>この小説は取材でも想像でも書けない物語だと思っていたら、やはり「作者の経験に基づくもの」らしい。桜木紫乃氏は解説で「愛は、愛を信じていない人間しか表現しえない」と書く。その発想はなかったわ。愛なんて意識したことはない。そういう意味では、この父もそうだったのか。愛は無色透明なのか。

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リュウジ
★4信長、謙信、光秀、大谷、小早川、秀頼。彼らは自分が得た人生をどのように考え、自身が望む生き方を突き詰めていったのか。それを自分自身を分析するかのごとく客観視し、心の奥深くをさらけ出すように彼らの生きざまが描かれていく。その料理の仕方(作者の想像力の賜物!)がすごく新鮮。そこに領土経営や交通網、人心掌握といった考え方もプラスされ、より物語が深く。脇役もしっかり描かる(信長→義元、謙信→信玄に向ける目の温かみよ)。それぞれは夢破れたり病に倒れたりしているけど、どの短編も満ち足りた幸せそうな死に顔が浮かぶ。
リュウジ
2024/04/27 08:12

追記>P162。光秀が信長と家康を「なんと負けに強き軍勢か」と評したところは、目からウロコ・・・というか、こんな表現(人物評?)に出会ったのは初めてかも。以下、続く文。「織田といい同盟相手の徳川といい、負けることに強い。敗勢にあって粘り強く生き延び、苦汁をなめるたびより強大になろうとする。朝倉家のように安寧を守るだけでは決して手に入らない強さだった。」。上洛話があった朝倉は滅び、織田や徳川の道の先には天下があった。

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リュウジ
今巻の厳さんの教えは「焚き火」について。師曰く「キャンプで必ずしも焚き火はしなきゃならないものではない」→「夏は焚き火で暖を取る必要はない、料理もバーナーでOK」→しかし!→「焚き火は楽しい。焚き火台は持っていてもいい」。そやねん。自分も使い込んだバーナーがあるし、冬キャンするかわからんし…ただ‘火’遊びは面白い。ファミキャンしてた昔は一人BBQコンロ番が楽しかった。で、見つけたパーゴワークスの焚き火台がシズルがあってかっこよくて!!こうして人は2巻に書いてあった「キャンプギア沼」にはまるんだろうな…。
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リュウジ
無料購読期間のうちに読んでしまえと、U-NEXTにて続けてポチッした2巻目。今回、刺さった厳さんの教えは「テントからどんな景色が見たいのか」。カタチ、サイズ、デザインだけでテントを選び、チェアやテーブルなどの道具を選ぼうと思ってたが、この視点は持ってなかったわ。昔、大峰・弥山で小屋泊したとき、自炊場で知り合ったソロテン泊の女の子が「夜中に寝ころんだままテント入口を開ければそこは星空なん」と話してくれたのを思い出した。確かに自然の風景との接点は小屋泊にはない楽しみ。ただ、その日は夜通し雨だったけどね。
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リュウジ
北アルプスのソロ山行もそろそろ足が辛くなってきた。平べったい道の尾瀬や八幡平コースや日本のロングトレイルへ転進か…と思ったところでアタマに浮かんだのが一人キャンプ。テントでゴロゴロ小説三昧もいいなと思いつつ、そのほかの目的とスタイルがどうも決まらん(ソロ焚火もどうもナルシストっぽくて…)。で、たまたまU-NEXTで見つけたこの期間限定の無料マンガ。ソロを愛するオジサン34歳が偶然出会った女子20歳にソロキャンの極意を教えるというストーリー。まず1巻。自分も教えてもらいますわ。
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リュウジ
★3この数十年で我々の社会/生きる世界は大きく様変わりした。同時に犯罪の手口も進化していく。その中で警察組織に生まれた必要悪。ただ必要悪は使う人が絶対的正義であることが前提となるのだがこの小説ではどうだろうか?登場するのは骨の髄まで警察官たち(この人たちの人間味のある描き方はさすが)。所属部署の成り立ちは違っても各人が追求するのは犯罪を許さない社会。犯人を精神的に追い込んだ上司も、ある意味、彼なりの正義の行使(捏造してでも自分の主張/正義を通すマスコミたちの価値基準に近いかも)。難しい。正解なんてないわ。
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リュウジ
★3 この小説が輝くのはラスト40ページ。それまでは小説としてあまりに●●な出来に××を感じた。例えば小1生の子どものくせに難しい語彙も用いて大人な思考する、読者に委ねるべきところを文章でクドクド感情説明する…。途中で何度投げ捨てようかと思ったか。作家が描こうとしていたのは家族のカタチ、有り様、しがらみ、因果、そして人の成長。だけど最も心に残ったのは「許しを乞う」行為はどこまでいっても自己満足に過ぎず相手への暴力だということ。そして自分が与えられた恩を誰かに返す行動をする大切さ。ああ捨てなくてよかったわ。
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リュウジ
今、読んでる小説が大外れ・・・の予感がし始めたので、口直しにU-NEXTのポイントで購入。静かにコトが動き出し、殺し屋たちが全員集合ですやん。「おおっ!」と前のめりになったら、この巻の本編はすぐ終わり。なぜか4コママンガと望んでもいない別作家の出版社おすすめマンガが長々と巻末に。いや、大外れ予感の小説の口直しで読んだのに、好みではないマンガを読ますとは。怒るで、しかし。
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リュウジ
★3 血どっぱ~のB級ホラー小説か!!!と最初予想し読み始めたが、違うかったw 哲学的あるいは観念的、さらにいえばサイコパス的ミステリ。既存の6本のホラー映画を横串を通し、女性たちの苦悩とセラピー文化に加え、殺人鬼崇拝や遺留品コレクション趣味な人たちが当たり前に存在するアメリカの病巣をうまく小説に取り入れ物語化した企画の勝利。ただ、少し話の展開に唐突感がなきにしもあらず。主人公も頼りないし。またアドレナリンを大量分泌しても、あの状態で走れるのかw ドラマ化がすすんでいるようでもう少し話が整理されるのかな。
リュウジ
2024/04/13 07:53

追記>最近見たのは男性1名、そして男女+父だったけど、最後まで生き残るのは女子がホラー映画の定番。それもヒロインがその役割だから一目瞭然。このワンパターンを手を変え品を変え量産した映画界はすごいわ。あと定番といえばジョージAロメオが生み出したゾンビ。●いつも空腹で人体大好き●ヘッドショットでないと死なない●噛まれる引っ掻かれると感染する、のは映画内で説明しなくてもみんな知っている。そのお約束でホラー、コメディ、スペースオペラ、家族映画などストーリーは無限に広がった。日本のゴジラでもここまではいかない。

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リュウジ
★3「なにも考えずに故郷に帰れる人って、あんまりいないのかもしれないよ」(P224)。自分は最後の短編の主人公と同じだ。家族はあるが故郷はない。他の短編のお話のように、頼りになる親族も煩わしく思う繋がりもない。それが自分の人生の得か損か、わからない。ただ故郷には長い年月を積み重ね創り上げた共通の価値観があるのは羨ましい。4編目の花巻は仕事で何度も訪れ、花巻で暮らす人たちと深く話をした。同じ故郷に生きた賢治を誇りに思い(今は翔平かw)、マルカンのソフトクリームはみんなの子どもの頃の笑顔の思い出だ。羨ましい。
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リュウジ
★4喰うか喰われるか対等な関係ではない。ホストクラブ&広告代理店が都政・財界と仕込む国家プロジェクトの2つをモチーフに描き出すのは、強い者が弱い者をとことん利用し尽くす社会システムの存在。誰もがヤバいと知っていても、一度手にしたモノを失う恐怖と欲望からシステムに従う恐ろしさ(従わなかったのはウォッカ一気の社員だけ。懲りないのは海斗だけ)。社会悪であることは確かだが、世の中を円滑に動かす必要悪なのも確か。ただ携わる人が入れ変わるだけの不変の社会システム。それも恐ろしい。ま、どうにもならんわな。近寄らんとこ。
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リュウジ
★3 「もっと別のやり方をすればよかったと思うことがいくつもあった」と主人公の妻は言うけれど、定年退職65歳の主人公ハロルドも同じ。彼の人生もやり直しのできないたくさんの後悔の海に漂う日々。ただ小説の柱である旅は違った。ありがとうもさよならも言えず行方知らずだった同僚女性に衝動的に会いに行く。それも歩いて。やりたいと思ったことをする。それが社会的な役割を終えた後の人生を生きる目的の一つだと最近、ある人に教えられた。自分の気持ちに従い行動する余生の大切さ。この小説のテーマではないけれど、最も感じたのはそれ。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2016/08/31(3037日経過)
記録初日
2007/03/12(6497日経過)
読んだ本
1056冊(1日平均0.16冊)
読んだページ
360227ページ(1日平均55ページ)
感想・レビュー
1049件(投稿率99.3%)
本棚
2棚
性別
血液型
O型
職業
クリエイター系
現住所
奈良県
URL/ブログ
http://blog.livedoor.jp/ryucere/
自己紹介

2020.06.20.更新 2020.12.08.追記 2021.01.04.改訂
2022.11.05.更新 2023.08.23.更新 2024.01.15.更新

子育て&会社の経営責任から離れて5年目に入った。
嘱託社員で気楽な身分だったが、そろそろその先のことも考えねば・・・
という時期になってしまった(年金制度ってホント、ややこしいぞ)。

趣味はあいも変わらず、「読書」「山」「セレッソ大阪」。


【読書】
幼いころから本好きで。童話「泣いた赤鬼」はその頃の愛読書。
中学2年の時に友人より大量に譲り受けた星新一で読む楽しさを覚え、
大学に入って生協で本が10%割引で買えることから、さらにどっぷり。
以来、本とともに生きてきた。

読後は次の本に移る前に読書メーターに必ず感想を。
制限文字数255字できっちりと収めることをおのれに科す。
「東京會舘とわたし」部門で
第4回 レビュアー大賞 優秀レビュアー賞をいただきました。
次の機会には最優秀をと思うが、いまだ夢は叶わず。
・・・というか、この催しは終わったのかな。
今年も年間最低100冊をめざす。

【山】
脊柱管狭窄症と椎間板ヘルニアの術後後遺症(左足裏と臀部にシビレ)に
悩まされながらも、山歩きは続行。

2023年の夏に「息子の嫁と一緒に家族4人で北アを登る」夢を
息子がかなえてくれて、燕岳・大天井岳縦走。
また、秋には手術や台風などで4度予定をキャンセルした
折立から黒部五郎岳→双六岳→新穂高温泉を実現。

ただ足が辛かった。いつまで登れるか・・・と思いつつ、
今年も北アルプス、苗場山、八幡平を構想中。


【セレッソ大阪】
始まりは、2002年のW杯。
ダフ屋から10万円で買ったチケットを手にスタジアムで見た
チュニジア戦でのモリシのゴール。
そこからが自分のセレッソサポーター史スタート。
居場所はメインスタンド中央より北。
2023年は優勝できる戦力だったのに、失速。
3つ目の星は生きている間に拝めるか。

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