1960年代の若者たちはぶっ飛んだそうだ。かっこえー!と思った訳ですね。伊丹十三は戦時中の小学校時代に軍部が養成するエリート教育を受けていて英語も習ってたそうな。だから1960年代に英語の映画に出演できた訳だと。初めて知った。最後に。井上ひさしは「エッセイは自慢話である」と喝破したそうな。お見事!『ヨーロッパ退屈日記』など自慢話のオンパレードだしね。枕草子も自慢話だらけ(笑)自慢話を自慢成分を出来るだけ抜いて読者の嫉妬を買わない様に書くのが現代の上手いエッセイと言事になりそうだ😅
お暑うございます。ドミニク・スミス『贋作』が予想外に良かった。町田康『入門山頭火』で岩波文庫『種田山頭火』を買いかけた。買ってまた積んでしまうかも。ポール・オースター『オラクル・ナイト』『冬の日誌』どちらも良かった。相性か。今月も宜しくお願いします。2024年7月の読書メーター 読んだ本の数:11冊 読んだページ数:3482ページ ナイス数:1653ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/815148/summary/monthly/2024/7
「ウイステリアと三人の女たち」は表題作だけあって一番入り込めた。何だか妙な話ではあるのだけれど。空家に入って夜過ごすおばさんと言う存在が無ければこの物語は無い。そうすれば思いつくんだろう。変なやつ。
まともな経営者のやる事ではない。アクオスブランドがブラビアやレグザに勝つのを見たいと言う子供みたいな動機だ。液晶テレビブームはあっという間に過ぎ去り過剰な生産設備が残った。パナソニックも同じ時期にプラズマテレビの大工場を作り結果として大赤字に陥った。リーマンショックのせいも有るだろうがこの時期にソニー、パナソニック、シャープがボロボロになったのは他にも要因が無いだろうか。日経新聞は所詮業界新聞なので肝心な事は書かない。例えば政府の介入とかを書く新聞ではない。→
本書では町田勝彦4代目社長、片山幹雄5代目社長、浜田副社長がそれぞれの思惑で勝手に行動、発言する「キングギドラ体制」を糾弾する。それは確かにそうだ。指揮命令系統が乱れると組織は乱れる。それにしてもシャープ、パナソニックの過剰な設備投資を他山の石としたのかはたまた羹に懲りて膾を吹くのか日本の企業の国内投資は以来低水準のままでありこれがGDPが伸びない大きな原因だ。人件費も消費も伸びない21世紀の日本の原因にもなった大事件の内幕が人事抗争であったと言うおそまつな一件だが、何だかもっと裏が有りそう。
余談ですが、未開の絶対方向感覚をもつ人を車に乗せて数十キロ離れた知らない場所に連れて行っても、ちゃんと自分の住む村に帰り着いたというのが、実験で証明されてます。人間が生まれながらに持ってる能力って凄いですよね。でも、相対的に物事を考えることが習慣化することで、絶対的な感覚は失われてしまうようです。文明的であることの良し悪しが見えて面白いですよね。文明社会で大人になるということは、人間が本来もつ能力を失わせるというわけですね。けど、大人になっても原初的能力を維持してる人もいて、典型的なのが詩人だそうです。
イプシロンさん、こんばんは。赤ん坊が全て絶対音感を持っていてそれが後天的に失われて行くというのは初めて聞きました。赤ん坊が簡単に言語を覚える仕組みと関係あると言うのも興味深いです。私の方向音痴も後天的なものなのかも🤣
エレノア・キングはベティ・メンフィールドと言う別名で行動する謎の女性。それを追う男が2人。何故彼女は追われているのか。マーロウは依頼者の依頼が随分不確かな事に気づき依頼者とも対決する。何処に連れて行かれるのかワクワクしながら読んだ。マーロウは妙な所で頑固だ。村上春樹作品の中の「僕」も柔和な感じだが何らかの場面で妙に頑固になる。自己の尊厳が問題になる場面。影響は随分受けているだろうなと思いながら読んだ。
恒夫は予知能力があるのだ。さらに念動力のあるヘンリー、時間旅行者藤子が出演して超能力者オンパレードになる。別に目出度くは無い。超能力者はそれぞれの力を隠して生きて来た。わかると嫌われ、疑われ、のけ者にされる。日本的メンタリティであろうか。あのハチャメチャな筒井康隆センセでさえこの様な物語になる。米国ではFBIやCIAが超能力の研究をしていた事は有名。むしろポジティブに捉えても良かったのではないかと思った。1975年出版と言うのが影響したか。1973年のオイルショックの為日本中が悲観していた時代だ。
現在実現性が一番高いとされているトカマク型の反応式は次の通り。高温下で重水素と三重水素(トリチウム)をぶつけてヘリウム4と中性子と17.6Mevのエネルギーを得ると言うもの。まず燃料がトリチウムである。福島原発で最後に取り切れない放射性物質として希釈して海に流されている物質だ。さらにヤバいのが中性子が出てくる事。中性子は貫通力が高くてかつDNAを傷つける力が大きい。これを液体リチウムのブランケットで補足する。核融合炉の発生する熱の80%は中性子によるものでブランケットの液体リチウムが熱交換器で→
熱を伝えて水を蒸気にしてタービンを回すと言う仕組み。液体リチウムは液体ナトリウムと同じで不透明かつ漏れて空気にさらされると爆発的燃焼をする。高速増殖炉もんじゅでは液体ナトリウムが使われていた。もんじゅはプルトニウムを使う核分裂の装置だがそれさえ実現出来なかった事は記憶に新しい。中性子によって放射化された液体リチウムが熱交換器を通ると考えてだけで恐ろしい。学者は予算獲得の為に研究するが電力会社の人は原発だけでこれだけややこしいのに原理的に不安定な核融合炉を運転せよと言われても困るのではないかと思った。
セロリさん、こんばんは。ギャっと叫びたくなる大昔の失敗はおそらく誰もが持っているものでしょう😁反対に大昔の誰かの言動の意味が突然わかって、なるほどそう言う事であったか、と気がつく事もあります。大体イジワルされていたけど気が付かなかったと言うアホな場合が多いです。人間の脳の意識下の部分は侮れないです✨
アウイナイトさん、こんばんは。羊男って前から出て来てますね。いったい何者なのか。ユキに実は子供の頃から羊男が見えている、と言ってましたが村上春樹自身の話かもと思ってしまいました。羊男も鼠もいきなり作り出すにはあまりに変な造形だと言う気が常々していました🤔
1人オレンジジュースを飲んでいる美少女。おお、美人ばかり出てくる。縁により何日か後にその少女を東京まで送って行く事になる。13歳の美人の少女は何かにつけ「馬鹿みたい」と言う。確かに13歳の美人の少女の目からみると僕も世の中も馬鹿みたいな事だらけだ。おっちゃんもそう思う。中学校時代の同級生が俳優になっていたのでその映画を見た時映画の中にキキを発見する。その同級生は五反田と言う。さてこれでメインキャストが揃った。皆少しずつ変でそれが魅力でもある。読み物として物凄く面白く読みやすい。→
この頃の村上春樹はこんなに読みやすかったのかと感心した。『ノルウェーの森』が抜群のリーダビリティで馬鹿売れした翌年1988年の発行なのでその感じが残っていたのだろう。羊男が出てくる。まだ出てくるのかと思ったが羊男も随分くたびれていた。サブキャストとも言える高級娼婦のメイが殺された。そのあたりから死の世界、向こうの世界がが現れる。村上春樹的です。
「アイコイ」系の人が多かった。1980年代の事です。そこに出てきたのが林真理子の『ルンルンを買っておうちに帰ろう』で28の女性の現実をぶちまけたのが新鮮だったと。まあそこで今まで避けてきた林真理子を読んでみようかなと思った次第。ここで分類がマーケティングでよく使う4象限分類になったが向田邦子は「あるある系」で「エッセイ」の人と言う事になるらしい。作者によると随筆がエッセイになったのは伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』だったと。ジャガーではなくてジャギュアーだとかパスタは「アルデンテ」で食すべしとか→
1960年代の若者たちはぶっ飛んだそうだ。かっこえー!と思った訳ですね。伊丹十三は戦時中の小学校時代に軍部が養成するエリート教育を受けていて英語も習ってたそうな。だから1960年代に英語の映画に出演できた訳だと。初めて知った。最後に。井上ひさしは「エッセイは自慢話である」と喝破したそうな。お見事!『ヨーロッパ退屈日記』など自慢話のオンパレードだしね。枕草子も自慢話だらけ(笑)自慢話を自慢成分を出来るだけ抜いて読者の嫉妬を買わない様に書くのが現代の上手いエッセイと言事になりそうだ😅
来たんではなかったか。年周光路差が18世紀に発見され地動説を裏付けた。年周光路差とは何ぞやと読んだがいまいち理解出来ず。19世紀に年周視差が発見され年周視差1度が1パーセクで約3.2光年ですと。こっちは理解しやすい。ダークマターは1937年ツビッキーが銀河の回転から予想。1960年代にオールトが太陽近傍の星の研究から発見。最初はミッシングマスと呼ばれていた。結構古くからダークマター問題は存在した訳だ。1970年代女性天文学者ルービンがドップラー効果を用いて渦巻き銀河の中心からの距離と回転速度を測った。→
なんと中心から離れて行っても速度が落ちない。太陽系で言うと外側の星程回転速度が遅い。速度が落ちない為には目に見えない質量がそこにあると言う事。かくしてダークマターはある筈だがこれですと言った人はまだいない。ビッグバンは「熱い火の玉」がなければならないが無からは出来ない。宇宙誕生の10∧-44から-33秒の間に素粒子大から1cm大の「熱い火の玉」に指数関数的に大きくなる過程がインフレーション理論で示される。ガモフの「熱い火の玉」は1cmであったのか、と何だか虚脱した(笑)
オスカルは架空の人物らしい。マリー・ルイサも16歳下の美丈夫ゴドイを恋人に持ち贅沢の極みをしてスペイン王室崩壊の原因となるがギロチンには掛けられず天寿全う。ゴドイは宰相なるがゴヤに2枚の『マハ』を描かせたのはゴドイだと。彼は王妃の他に愛人を沢山持ちさらに自宅にカトリックでは禁止の裸体像を秘匿すると言う誠にスケベな男であった。モデルハプスブルク家ゴドイの愛人の1人らしい。一方ゴヤは宮廷画家だったので「カルロス4世の家族像」を描く。ここに描かれたマリア・ルイサは美人ではない。がルイサが怒ったと言う記録は無い。
誤、モデルハプスブルク家。正、モデルは。それにしても美術の専門家だと思っていた中野京子さんは西洋史一般と芸術一般にも詳しいらしい。美術を追っかければ歴史にぶち当たり当時の文学や音楽、さらには政治経済にまで興味は行くだろう。その一端を読ませて貰った。こういう仕事は良いな。
硬派に見える神戸女学院の内田某とか。つまり羨ましいんである。村上春樹のどこが気取ってるって?と言う方には特に中古レコードの点を挙げておこう。ジャズとクラシックは中学生の頃から嵌まっていて無茶苦茶詳しい。今も何処に行っても外国でも中古レコードを漁って観光はしない。(はっきり言って気障です!)CDではなくレコード。然るべき音楽再生装置にかけると天と地程の差が出ます。つまり彼はマニアックかつ高価なるレコード再生装置を所有しておると言うているわけです。しかもドビュッシーの『版画』と言う作品が好きで→
中学生の頃レコードが擦りきれる程聴いたとのたまう。それは何ぞとユーチューブで聞いたらなるほど良い曲ではあった。でもそれ程有名ではない(ワタクシが知らないだけか)。とついつい「anan」で興奮してしまった。掲載誌が「女性自身」くらいあるいは「主婦の友」だったらもっと心静かに読めたことだろう。ってオヤジの嫉妬丸だしの感想でした。村上春樹に張り合おうてのが無理筋だって🤣
ガラスの文鎮というニックネームですが文房具フェチな所があってそういう意味の文鎮です。文鎮と呼んでください。嫌いな作家は百田尚樹なのでそのレビューだけはナイスをパスします。悪しからずご了承ください。
(好きな作家、敬称略、順不同)
岸本佐知子、絲山秋子、津村記久子、宮本輝、平安寿子、奥田英朗、原田マハ、山田宗樹、山田太一、椎名誠、群ようこ、宮部みゆき、篠田節子、角田光代、白石一文、小川洋子、橋本治、真保裕一、姫野カオルコ、向田邦子、本多孝好、笹本稜平、幸田文、高野悦子、高野文子、高村薫、森絵都、湊かなえ、貫井徳郎、宮脇俊三、関川夏央、佐藤多佳子、ドウス昌代、真山仁、楡周平、池澤夏樹、村上春樹、恩田陸、東野圭吾、永島慎二、庄司薫、佐々木譲、柴田翔、寺田寅彦、中山七里、川上弘美、江國香織、西加奈子、桜木紫乃、竹内薫、瀬尾まいこ、川上未映子、安部公房、北杜夫、遠藤周作、開高健、塩野七生、多和田葉子、朝永振一郎、、稲垣みえ子、太宰治、楊逸、川端康成、夏目漱石、堤未果、斎藤美奈子、矢作俊作、大江健三郎、伊藤比呂美、佐野洋子、小山田浩子、町田康、小池真理子、橋本治、瀬戸内寂聴、ジョングリシャム、パトリシアコーンウエル、フィリパピアス、マイケルクライトン、ロビンクック、トムクランシー、エミリーブロンテ、イアンマキューアン、リチャードファインマン、フィリップマーロウ、アンソニー・ドーア、ベルンハルト・シュリンク、フランスワーズ・サガン、ジェフリー・ディーヴァー、リサ・ランドール、ケイト・モートン、ヴァージニア・ウルフ、ギュスターヴ・フローベル、エミール・ゾラ、ユン・チュアン、ル・クレジオ、パウロ・コエーリョ、トーマス・マン、ガルシア・マルケス、エリザベス・ストラウト、劉慈欣、サイモン・シン、スタンダール、マリオ・ガルパス=リョサ
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「アイコイ」系の人が多かった。1980年代の事です。そこに出てきたのが林真理子の『ルンルンを買っておうちに帰ろう』で28の女性の現実をぶちまけたのが新鮮だったと。まあそこで今まで避けてきた林真理子を読んでみようかなと思った次第。ここで分類がマーケティングでよく使う4象限分類になったが向田邦子は「あるある系」で「エッセイ」の人と言う事になるらしい。作者によると随筆がエッセイになったのは伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』だったと。ジャガーではなくてジャギュアーだとかパスタは「アルデンテ」で食すべしとか→