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2024年9月の読書メーターまとめ

ガラスの文鎮(文鎮城)
読んだ本
12
読んだページ
3321ページ
感想・レビュー
12
ナイス
1788ナイス

2024年9月に読んだ本
12

2024年9月にナイスが最も多かった感想・レビュー

ガラスの文鎮(文鎮城)
作者自身のガン闘病記。ガン闘病記は結構多いが本書はよく読まれている様だ。何故か。たまたま家族でカナダに移住していてカナダの医療体制と日本の医療体制の違いを明確に感じたからか。何せ両胸の乳がん手術が日帰りで行われると言うのにびっくり。悪質のトリプルネガティブでステージは2B、リンパ節転移有りで遺伝子検査でBRCA2の変異遺伝子により卵巣、子宮のガン発生率も高い。某有名女優が両胸予防切除したやつに近い。これは大変だ。4ヶ月に及ぶ化学治療の後の手術、その後の放射線治療。7ヶ月の長丁場の末作者は生きている。→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/17 20:11

作者は治療と同時並行的に本書を書いたと言う。そこは作家根性と言うか。カナダの医療関係者たちのあっけらかんとした雰囲気が良くも悪くも興味深い。作者は現状サバイバルしている。がいつ再発するか分からないたちの悪いやつに捕まった状態は続く。感心したのは治療中Meal Trainと言う食事を友人知人が順繰りに届けてくれると言う共同体の働き。移民が多いバンクーバーならではのシステムか日本にも似た様な事をしている人が居るのか。田舎ではありそうだ。若い女性が嫌う田舎では。

が「ナイス!」と言っています。

2024年9月にナイスが最も多かったつぶやき

ガラスの文鎮(文鎮城)

さても暑き葉月でござった。村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』はここに至る迄の本を読み直したくなった。マリオ・バルガス=リョサ『ケルト人の夢』は壮大な物語だった。。山崎耕造『核融合の基本としくみ』で実現可能性は低いと思った。今月も宜しくお願いします。2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:3871ページ ナイス数:2143ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/815148/summary/monthly/2024/8

さても暑き葉月でござった。村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』はここに至る迄の本を読み直したくなった。マリオ・バルガス=リョサ『ケルト人の夢』は壮大な物語だった。。山崎耕造『核融合の基本としくみ』で実現可能性は低いと思った。今月も宜しくお願いします。2024年8月の読書メーター 読んだ本の数:13冊 読んだページ数:3871ページ ナイス数:2143ナイス  ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/815148/summary/monthly/2024/8
ポロン
2024/09/04 05:06

マルキン醤油資料館行ったんですけどね😅💦✨ 全然気づきませんでした💦

ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/04 20:41

そりゃ残念でした😭

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2024年9月の感想・レビュー一覧
12

ガラスの文鎮(文鎮城)
古事記をざっくりと知りたい人にはうってつけ。ま『ギケイキ』のノリですな。初めて知った事は多い。日本国は伊邪那岐と伊邪那美の男女の神が地上を矛でかき回してその滴が日本を織りなす島々になったと高校で習った覚えがある。しかるに島々は男女神がまぐわって伊邪那美が1つ1つ生んだと言うのが正しい。やりたい盛りの高校生の前でそんな事言ったらエライ事になるので先生はボケ噛ましてたのか。しかし世界の神話の中でもこの点はユニークなんではなかろうか。天照大御神が岩戸に何故入ったのかと言うと弟須佐之男命のせいだった。→
にゃーご松崎
2024/10/01 13:14

伊吹山←新幹線の窓からこれが見えると間も無く京都という気持ちが込み上げます←の悪神の毒気で力を奪われたヤマトタケルは例の太刀を帯同してなかったため、とも。熱田神宮辺りで月の障の夜須姫と交わったためとも。平安京に落ち着くまで、武張った豪族頭目らが親子兄弟親戚こぞっての血塗られた権力抗争の歴史です。後の国史編纂時に諡号を得て何々天皇が脚色出現した、というものの。本居宣長の古事記受容に惹かれる所もあり笑

ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/10/01 18:39

にゃーごさん、こんばんは。ヤマトタケルの活躍は古事記の大きなスペクタクルの1つですね。ここまで砕けてない別訳でも読んでみたいものです。

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ガラスの文鎮(文鎮城)
営業利益率50%の会社ってほんまかいな。製造業では20%あれば超優良企業、10%で優良企業(トヨタもこれくらい)と言う日本の基準に照らすとバケモノ企業。著者は経営学者。学者が研究対象とするくらいだから何か大きな秘密でもあるのか。組織として社員が高利益を出す為の方向づけを上手く行っている。営業が顧客企業に行った時ソリューションを提示出来るソリューション営業を行う。これはなかなか出来ない。営業に出る前に外出報告書をまとめこの営業行為が妥当かどうか上長と打ち合わせをすると。後じゃなくて前にやるのがポイント。→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/26 20:53

目指すのは「顧客価値の最大化」だと。顧客価値は機能的価値+意味的価値。前者はものの価値で後者がソリューション価値だと。今良く言われる「コト売り」ですね。営業がソリューションを示す為には多くの企業の現場を知らなければならない。現場情報を集めまくる。キーエンスの営業がしつこいのはこう言う背景があったか。著者は学者らしくSEDAモデルと言うものがあると書く。サイエンス、エンジニアリング、、デザイン、アートの4象限モデル。サイエンス、アートが上位に置かれる。優れた企業はこれら全てを持っている。例えばアップル。→

ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/26 21:07

でもアップルにアートはあるかも知れないがサイエンスは無い。既存技術の寄せ集めをスマートにやったと言う事だ。キーエンスにはおそらくアートも無い。エンジニアリングとデザインで製品を作っている。むしろ一番のポイントは商品企画力だろう。高い値段で沢山売れる商品を企画すると言うのは至難の技だ。ここに営業が集めた顧客情報が多いに貢献する。大方の営業は自社に無い他社の製品を安く作れと言うがこれに従うと碌な製品にはならない。それを避けるコンセンサスがあると言うだけで凄い事だと思う。後は長時間労働をしているかどうかだ。

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ガラスの文鎮(文鎮城)
異次元について考え続けている物理学者のパパに高校生の娘が異次元とは何ぞやという所から超ひも理論のとっかかりについて1回10分、全部で7回という超短時間で習う。1回ごとにさらに詳しい説明も有るので少し分かった気分になる。超ひも理論の啓蒙書としては出色に分かり易い。超ひも理論の何が良いかというと光(電磁波)と重力の出どころが説明出来る事だと。光は開いたひも、重力は閉じたひも。開いたひもはある方向に振動するので偏光と振動数(周波数)が変わる。重力が閉じたひもで説明出来るという説明は難しかった。→
hono_bonoko
2024/09/26 12:57

はぁ〜〜ゆっくり噛みしめて読んでも、文系の私にはさっぱりわかりません(笑)さすが文鎮さん😆

ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/26 19:30

honoさん、こんばんは。理系とは言え私もひも理論など全然わかりません😭ただこのての啓蒙書を沢山読んだので雰囲気はわかるようになりました。雰囲気だけです😁

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ガラスの文鎮(文鎮城)
フィットネスクラブに集う人達の人間模様を書いた6篇の短編。作者44歳の時の出版なので熟練した女の視線で書いている。若くても老いても人には色んな事情がある。「手紙とカルピス」母親と文通していた女性と母親の死後10年も文通を続けるヒモ男。ある日女性は17歳の姪を受験の為上京させ男に面倒見てと言う。姪も男に興味しんしんだ。碌でもない男なのに。フィットネスクラブの水泳コーチの進藤の妻冴美がフラメンコ教室で教えていたが失踪したらしい。水泳を習う中高年女性たちが噂している。オバタリアンと言う言葉を久しぶりに読んだ。→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/21 21:29

読み終わって結局進藤コーチと妻冴美のちょっといびつな関係とそれを巡る会員の人達と言う枠で書いている様だ。一番おとなしげな受付け嬢の千麻子周辺が一番おどろおどろしい。作品としては十分面白い。直木賞まで十数年かかったとは思えない。

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ガラスの文鎮(文鎮城)
『ルンルンを買っておうちに帰ろう』と同じエッセイ賞を受けたという作品。生い立ちから本書出版の1993年までの60年の出来事を語る。何はおいても1957年の日本脱出が圧巻だ。映画『雪国』を撮り終わった直後にイブ・シャンピ監督と結婚する為にパリに飛んだ。思い切った事をする人だ。24歳。ちやほやされたと書いている。義母はユダヤ人の血が流れ有名なヴァイオリニストだった。そのせいかユダヤ人に関わる話題が多い。41歳で離婚した後NHKやテレビ朝日のレポーターとしてイスラエルに2度行っている。2回目はユダヤ原理主義者→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/19 23:05

達に囲まれてボコボコにされる。女性は肌を出す服を着てはならないと言う理由で。アラブだけでなくユダヤでもなのか。本書の題名はソ連崩壊直後のバルト三国を取材に行った時のもの。バルト三国は豊かだったがソ連に組み込まれた後国民はシベリアに連れて行かれてロシア人が入植して良い場所を占拠したと。そのあたりのインタビューがリアルだ。ベラルーシはバルト三国では無い。何故本書の題名にベラルーシがあるのかは読んでのお楽しみ。ベラルーシって白ロシアと言う意味なんですね。白ロシアは文芸作品の中に出てくるが何処か知らなかった。→

ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/19 23:15

ベラが白でルーシはロシアの事。wikiによるとロシアはそもそも9世紀に川を遡って来てノブゴドロに「ルーシの国」を建てたバイキング(ルーシ人、オールを漕ぐ人の意味)が大元になっていると。

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ガラスの文鎮(文鎮城)
作者自身のガン闘病記。ガン闘病記は結構多いが本書はよく読まれている様だ。何故か。たまたま家族でカナダに移住していてカナダの医療体制と日本の医療体制の違いを明確に感じたからか。何せ両胸の乳がん手術が日帰りで行われると言うのにびっくり。悪質のトリプルネガティブでステージは2B、リンパ節転移有りで遺伝子検査でBRCA2の変異遺伝子により卵巣、子宮のガン発生率も高い。某有名女優が両胸予防切除したやつに近い。これは大変だ。4ヶ月に及ぶ化学治療の後の手術、その後の放射線治療。7ヶ月の長丁場の末作者は生きている。→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/17 20:11

作者は治療と同時並行的に本書を書いたと言う。そこは作家根性と言うか。カナダの医療関係者たちのあっけらかんとした雰囲気が良くも悪くも興味深い。作者は現状サバイバルしている。がいつ再発するか分からないたちの悪いやつに捕まった状態は続く。感心したのは治療中Meal Trainと言う食事を友人知人が順繰りに届けてくれると言う共同体の働き。移民が多いバンクーバーならではのシステムか日本にも似た様な事をしている人が居るのか。田舎ではありそうだ。若い女性が嫌う田舎では。

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ガラスの文鎮(文鎮城)
「ランジェ公爵夫人」は若い女性だと言うのが意外だった。さらにいきなりスペインの孤島にある修道院を訪れる将軍とすったもんだの上面会が叶う修道女の名前がアントワネットであるのに驚いた。まさか、あのアントワネットなのか。といきなり引き込んだ後、王政復古時代の社交界の華ランジェ公爵夫人の若さ、美貌、コケットが延々と物語られる。王政復古時代の貴族と言う微妙な政治的立場もわかってくる。その社交界に紛れ込んだナポレオン時代からの軍人モンリヴォー侯爵との出会い、侯爵が熱を上げて行く過程が恋愛小説っぽくなって行く。→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/15 23:25

7ヶ月に渡ってただかき口説くフランス男って居るのか。口説かれて楽しみながら妙に貞操に拘る「社交界の華」も何だか変だ。結婚は政略で後は自由恋愛と言うのが貴族達の習性だと思っていたが。解説によればバルザック自身のカストリ!伯爵夫人との関係が幾分反映されているかも、との事。本書は『十三人組物語』の第二話だと。いきなり謎の男が出てきたりする。とはいえ後半ぐっと面白くなり結末に至っては「え」と驚く事になる。面白い。

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ガラスの文鎮(文鎮城)
六ケ所村の核燃料再処理施設の26回に及ぶ延長と高速増殖炉もんじゅの失敗を経てもいっこうに止まらない核燃料サイクルって変だと予てより疑問に思っていたが本書はズバリその疑問に答える。一番驚いたのがCO2を出さないと宣伝されている原発がCO2の大きな発生源だと言う事。1つはウランの発掘、搬送、濃縮に多大なエネルギー消費即ちCO2排出。1つは福島原発事故を受けての改修工事例えば15mの防潮堤の建設ってCO2だらけ。嘘にまみれた原発政策の発端は第二次世界大戦に負けた日本の計画経済推進派の官僚達が次の軍需産業として→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/13 23:16

狙いをつけて飛びついたもの。岸信介、中曽根某達は1953年のアイゼンハワーの国連での演説「原子力の平和利用」に軍需産業の復活を見た。原子力の民需と軍需の境目は曖昧だ。核兵器に使うプルトニウムを作るのに必要なのは原子炉だから。その考えは三菱重工をはじめとする旧軍需産業、そして電力会社へと伝わった。かくして原子炉の実験から実用まで順調に進んだ。1960年代に既に高速増殖炉と再処理工場のプランは国策として固まった。何事も計画時が一番楽しい。原子炉の核燃料の燃えカスが溜まるまで数十年あった。この構造は→

ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/13 23:34

年金行政と似ている。再処理工場も高速増殖炉も当初科学者達は甘く見ていた様だ。ところが何十年経っても完成しない。レーガン、中曽根の間で核不拡散条約の埒外として再処理が認められそれこそが日本が一等国の印であるとの古臭い価値観の元我々の税金が10数兆円注ぎ込まれて来た。実は再処理工場は再処理される核燃料の何倍もの量及び毒性の強い核廃棄物を出す。その処理をどうするかは未定。地層に埋めるとて日本に十万年安定な地層など無い。原子力政策も核燃料サイクルも行き詰まっている現状がよくわかる本である。

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ガラスの文鎮(文鎮城)
林真理子は読まないと決めていたが酒井順子のエッセイを取り上げた本でそれまでの女性エッセイの殻を破った本として紹介されていたので読んだ。成る程、やけっぱちになってるのでは無いかと思わせる書きっぷりだ。何が何でもベストセラーにしたかった作者の執念が読み取れる。デブでブスの自分を前面に出しながら広告業界で一定の成功を収めたコピーライターと言う立場とそこで知った市井の人々が知らない世界をチラチラと見せる。劣等感と優越感のごたまぜエッセイだ。これで開放感を得た女性は多かろう。しかもモテないと言う作者に→
にゃーご松崎
2024/09/14 08:57

とある編集者さんに聞いた話、好悪を別にしても未だ若い人にも受け入れら続けている力量は確かにある、とまあこんな具合で。

ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/14 19:00

まあ、図書館に沢山林真理子の本がありますからね。読む人はいるわけです😁

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ガラスの文鎮(文鎮城)
作者は地学の先生。地学とは随分広い範囲を扱う学問だなと思った。日本列島は東から太平洋プレート、南からフィリピン海プレートが押し寄せて潜り込むと言う世界でも多くない過酷な地域。度重なる地震と火山噴火はこの為。一方で温泉の元でもある。黒潮とその分流である対馬海流により温暖(てか最近は暑い)。北陸や新潟山形辺りは積雪がすごいがこれは温暖な対馬海流の湿気がシベリア寒気団により冷やされ雪になるもので世界的に有数な積雪量なんだそうだ。雨量も多い。結果として豊かな植生がある。韓国や中国の山が一昔前木々が燃料として→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/08 20:23

使われた後禿山のままなのに対して日本の山は森を取り戻した。豊かな水のおかげだ。海洋プレートは日本に金銀をもたらした。聖武天皇の時代に奥羽で砂金が発見され奈良の大仏の金メッキに使われた他遣唐使達はその金で滞在費や御経を購入するのに使った。この話が遠く欧州まで伝わり「黄金の国ジパング」伝説になる。奥州藤原氏の繁栄の元になったのは北上山地の金山だ。佐渡金山は徳川家康が天下を取った途端発見され江戸幕府の初動におおいに貢献した。多寡はあったが戦後1958年まで掘られたと。驚いた事に1970年代になって鹿児島で→

ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/08 20:36

菱刈金山が発見され佐渡金山より豊富な埋蔵量があるらしい。ただし地層は100万年前と佐渡の2400万年前に比べて新しい。つまり深い所を掘っていると言う事。金も温泉も海洋プレートが潜り込み高温高圧下でマグマ溜まりが出来地上から染み込んだ水と相互作用する事により出来るんだと。海洋プレートの潜り込みにはこう言う良い面もあるが地震と火山噴火は避けられない。我々は慣らせないじゃじゃ馬である日本列島に住んでいる事を銘記し災害が起きても全滅しない備えが必要だと。東京1極集中はもっての他で選択と集中は一番の悪手だと言う。

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ガラスの文鎮(文鎮城)
村上春樹は難しい。彼は本書で何が言いたかったのか。まさかギルバート&サリバン社のピンボールマシン、スペースシップの素晴らしさを書きたかった訳では無いだろう。ジェイズバーと鼠が出てくる。鼠はお金持ちのボンだが大学を中退して何やら1人悩んでいる。本書が1969〜1973年の物語だとすればその前の1968年に何かあったか。つまり学生運動での蹉跌を抱えていたのか。作中の「僕」は『風の歌を聴け』から『ダンス・ダンス・ダンス』迄同じ人物だと言っている。事実僕は友人と共に翻訳会社の共同経営をしている。→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/05 21:18

驚いた事に双子の女の子が突然住み着いて一緒に暮らす。双子は見分けが付かない。アンドロイドの様に。いやアンドロイドであれば個性をもたせるだろう。双子は工業製品であるピンボールマシンの化身だから見分けが付かないのかも。会話の一つ一つは洒落ている。受け答えが都会派小説のそれである。レイモンド・チャンドラーを少年時代から読んでいた作者がさらに村上春樹風に仕立てたもの。本書は長い物語の一つのエピソードらしい。

ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/06 22:07

PS.印象に残ったセリフ。 配電盤の修理人が双子と暮らす僕に対して 「あたしも21年間いろんな家を回ったけどこんなの初めてだな」 「何が?」 「つまりね、ん、、、双子の女の子と寝ている人なんてのはさ。ねえ、旦那も大変でしょう?」 「そうでもないよ」 「本当に?」 「本当さ。」 「彼って凄いんだから。」208 「獣よ。」209 「まいったね。」 だから村上春樹は面白い🤣

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ガラスの文鎮(文鎮城)
日本の戦争シリーズ3巻目。昭和天皇に戦争責任はあるのか無いのか。ずっとうやむやにされて来た問題に「有る」という方向で論じている。学者なので第一次資料を用いる。防衛大に保存されている資料、戦後すぐに出された『昭和天皇独自録』2014年出版『昭和天皇実録』等。まず第二次世界大戦の死者が日本国民310万人と言うのは知っていたが日本が戦争した地域での死者が2000万人に及ぶと言うのは初めて知った。米兵はたしか25万人くらいだったので他はアジア太平洋地域での現地人の死者だ。日本国民として残機の念に耐えない。→
ガラスの文鎮(文鎮城)
2024/09/04 20:38

国際法で普通に裁かれたら全体を統帥していた天皇は責任ありと言う事になる筈です。事実マッカーサーが憲法の成立を急いだのは連合国軍としてソ連、英国等がやって来る日が決まっていてそれまでに日本国憲法を成立させ天皇は憲法上象徴であるのでこの日本国の象徴たる天皇を戦争裁判にかける訳にいかない、と言う論理を作りました。もちろんマッカーサーの日本占領を上手くやって将来の大統領戦を考えての事です。私は天皇がきちんと責任を取らなかった為その後に続く日本の各界のトップが責任を取らないと言う悪しき前列になったと思っています。

ふみ
2024/09/04 21:25

その通りですね。この本、ポチりました。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2017/12/12(2539日経過)
記録初日
2017/12/12(2539日経過)
読んだ本
1279冊(1日平均0.50冊)
読んだページ
388161ページ(1日平均152ページ)
感想・レビュー
1271件(投稿率99.4%)
本棚
9棚
性別
職業
技術系
自己紹介

ガラスの文鎮というニックネームですが文房具フェチな所があってそういう意味の文鎮です。文鎮と呼んでください。嫌いな作家は百田尚樹なのでそのレビューだけはナイスをパスします。悪しからずご了承ください。
(好きな作家、敬称略、順不同)
岸本佐知子、絲山秋子、津村記久子、宮本輝、平安寿子、奥田英朗、原田マハ、山田宗樹、山田太一、椎名誠、群ようこ、宮部みゆき、篠田節子、角田光代、白石一文、小川洋子、橋本治、真保裕一、姫野カオルコ、向田邦子、本多孝好、笹本稜平、幸田文、高野悦子、高野文子、高村薫、森絵都、湊かなえ、貫井徳郎、宮脇俊三、関川夏央、佐藤多佳子、ドウス昌代、真山仁、楡周平、池澤夏樹、村上春樹、恩田陸、東野圭吾、永島慎二、庄司薫、佐々木譲、柴田翔、寺田寅彦、中山七里、川上弘美、江國香織、西加奈子、桜木紫乃、竹内薫、瀬尾まいこ、川上未映子、安部公房、北杜夫、遠藤周作、開高健、塩野七生、多和田葉子、朝永振一郎、、稲垣みえ子、太宰治、楊逸、川端康成、夏目漱石、堤未果、斎藤美奈子、矢作俊作、大江健三郎、伊藤比呂美、佐野洋子、小山田浩子、町田康、小池真理子、橋本治、瀬戸内寂聴、ジョングリシャム、パトリシアコーンウエル、フィリパピアス、マイケルクライトン、ロビンクック、トムクランシー、エミリーブロンテ、イアンマキューアン、リチャードファインマン、フィリップマーロウ、アンソニー・ドーア、ベルンハルト・シュリンク、フランスワーズ・サガン、ジェフリー・ディーヴァー、リサ・ランドール、ケイト・モートン、ヴァージニア・ウルフ、ギュスターヴ・フローベル、エミール・ゾラ、ユン・チュアン、ル・クレジオ、パウロ・コエーリョ、トーマス・マン、ガルシア・マルケス、エリザベス・ストラウト、劉慈欣、サイモン・シン、スタンダール、マリオ・ガルパス=リョサ

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