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2023年4月の読書メーターまとめ

paxomnibus
読んだ本
7
読んだページ
2580ページ
感想・レビュー
7
ナイス
32ナイス

2023年4月に読んだ本
7

2023年4月にナイスが最も多かった感想・レビュー

paxomnibus
本書を読めば大英帝国が東インド会社を隠れ蓑にインドと中国で何をやったかよく分かります。登場人物にキットゥールという女性がいて、その名前が土地名として『RRR』のエンディングに出てくるので調べたら、”キットゥール・チェンナンマは、インドのカルナータカ州にあったかつての王国キットゥールの女王。1824年、同国の独立を維持するために、イギリス東インド会社に対する武装抵抗運動を主導した”そう。現実にはその後捕虜となって死亡した彼女だけど、小説の中では実は逃げおおせていたという設定だったのかな?いろいろ面白かった。
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2023年4月の感想・レビュー一覧
7

paxomnibus
映画をシリーズと知らずにこれの前作あたりから見たので、ラスト辺りでカールがアサドに向ける感情の奔流がよくわからなかったため、最初から映画を見直したのだがピンと来ず、それで小説でも読み進めてようやく戻ってきた。で、わかったのが、本の方では映画よりもさらっとしかその事には触れていないのだった。でも、ここに至るまでの細かい積み重ねがあるので、映画での強い感情の表出にも納得ができた。とにかくカールが気むずかしい上に天の邪鬼すぎるのだ。きっとその罰として作者は彼の私生活をハチャメチャにしてるのだろう。面白かった~♪
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paxomnibus
久しぶりに貪るような勢いで活字を読みふけってしまった。やっぱりよくできた小説は面白いな~。映画で見て内容知っていても、このシリーズに流れるユーモアらしきものが理解できなくても、テンポのよい文章と上手な構成の作品は最高だわ。映画の方はどちらかというと女子収容所の描写が多かったような気がするが、小説では相変わらずしっちゃかめっちゃかなカールの私生活に多くページが割かれている。ようやくわかってきたけど、作者にとってはカールの不遇をこれでもかとばかりしつこく書くのがこの上ない楽しみのようだ。
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
本書を読めば大英帝国が東インド会社を隠れ蓑にインドと中国で何をやったかよく分かります。登場人物にキットゥールという女性がいて、その名前が土地名として『RRR』のエンディングに出てくるので調べたら、”キットゥール・チェンナンマは、インドのカルナータカ州にあったかつての王国キットゥールの女王。1824年、同国の独立を維持するために、イギリス東インド会社に対する武装抵抗運動を主導した”そう。現実にはその後捕虜となって死亡した彼女だけど、小説の中では実は逃げおおせていたという設定だったのかな?いろいろ面白かった。
が「ナイス!」と言っています。
paxomnibus
映画『RRR』の舞台である植民地時代のインド在住の英国人女性(メムサーヒブ)達の事にも触れられていて面白かった。彼女達は料理人を使うのが基本。そのために料理書をよく読んだ、と。バターは高温多湿のインドでは作れず発酵バターが主とか、カレー粉はいちいちスパイスを挽くのを面倒がった英国人が開発したとか、今インドのどこそこ料理というのはナショナリズムが台頭してきてからの最近のものだとか。ヒンズー教徒にはベジタリアンが多いがムスリムは比較的肉を食べる等、食と宗教やカーストが密接に結びついているというのも興味深い。
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paxomnibus
神話学というのは、この前に読んだ『ゴシック全書』の様なものなのだなと思った。例えば国も監督も制作年も違う映画をゾンビを扱っているという点だけで「ゾンビ映画」と一括りにしておいてから、その中での共通点にだけ目をやって研究するような。神話って「成立」という言葉を使うように、誰か個人が確たる意志とある哲学の元に物語りなり叙事詩なり書いたわけじゃないのに、なんでそこに共通の思想を探りだそうとするんだろう?それは人類がどこの地域でも似たような歴史を繰り返してるって事に過ぎないのでは? 今もまた同じ事が起きつつある
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paxomnibus
図版は素晴らしいのだが文章が頂けない。気取った文章で一体何を書きたいのか。「ゴシック」と銘打ちつつ、実の所「ホラー」全般に渡る作者の知識のひけらかしである。ホラー映画の名シーンが黎明期から2020年作品まであるのは嬉しいが、各章ごとにバラバラに扱われているのが映画ファンとしては気になる。各映画に関する全体的なテーマではなく、自分の目的に沿った部分のみ抜き出して寄せ集めているからだ。本書を読んで雰囲気には浸れても、ゴシックにもホラーにも詳しくなる事はできそうにない。まあ紹介記事にはなるかもしれないけれどね。
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paxomnibus
もしも私が10代だったら夢中になったであろう魅力的なキャラクターが勢揃い、なんだけど、このトシになるとさすがに無理なのであった。ミステリーというには謎が謎してない感じで弱いのよ。いえ、一応謎解きはあるんだけど、推理小説と呼ぶにはさらっとしすぎてるというか。ヴィクトリア朝の貴族と使用人の世界を詳しく書いてあるのは面白いんだけど、私はファーザーコンプレックスではないのでヒロインの気持ちがまず理解できないのであった。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2018/01/21(2490日経過)
記録初日
2018/01/05(2506日経過)
読んだ本
619冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
191438ページ(1日平均76ページ)
感想・レビュー
611件(投稿率98.7%)
本棚
77棚
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