2025年1月の読書メーター 読んだ本の数:2冊 読んだページ数:408ページ ナイス数:67ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/975426/summary/monthly/2025/1
監修は世間のヘビ認知を問いただしたかったようだが、この出来ではそれは叶わないだろう。これでゴーサインを出した平凡社の作品はは暫くは読む気がない。翻訳の藤野邦夫も同様だ。私の読書メーターの記念すべき200冊目がこれで少し残念だった。
p308一歩下がった地点に立って、思索すること。田園を歩き、音楽を聴くこと。新しいものは単に古いものを改変するだけで決して生まれない。情報を情報に加えてもそれは砂山を築くに等しく、その性質上、実験の場を規定する概念的枠組によって結果は最初から見えている。
p364何年も、何十年もつきあっているうちに、個人的な問題や、本当に重要な事柄には触れないことが徐々に習慣化していく。しかしいつか、いい機会が訪れたなら、そうした問題、事柄を話し合うことができるだろうという希望もまた捨てずにいる。より人間的で、より完全な関係をいつかは築けるのではないかという思いが、際限なく繰り延べられながらも決してすっかり消え失せはしないのは、ただ単にそれが不可能だからであり、いかなる人間関係も狭く固定された枠に完全に収まりはしないからなのだ。
初版から20年も経っているからトレンドに関しては別途調査する必要があるが、それ以外は文句ない1冊。「バッタを倒すぜアフリカで」をよりコンパクトにしたイメージです。研究成果を持って日本に帰りたいがゆえに留学先を変更したりと、あほらしい側面のあるが、歴史人口学の始祖であるルイアンリの書籍に対して辞書を引きながら読破したりと研究者らしい姿が伺えるのが良い。カメラ、プリンター、自動車と高度経済成長期の恩恵を最大限生かしたのが第一人者たる所以でしょう。歴史人口学のスキルセットに統計学やPCが入っていたのが新鮮でした
本は大好きです。しかし、そこまで多くの本は読めません。少しでも興味を引いて貰えるような文章を書きたい。川上稔と京極夏彦を読破した経験から、内容の難しい本に挑戦したがる傾向アリ。
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p308一歩下がった地点に立って、思索すること。田園を歩き、音楽を聴くこと。新しいものは単に古いものを改変するだけで決して生まれない。情報を情報に加えてもそれは砂山を築くに等しく、その性質上、実験の場を規定する概念的枠組によって結果は最初から見えている。
p364何年も、何十年もつきあっているうちに、個人的な問題や、本当に重要な事柄には触れないことが徐々に習慣化していく。しかしいつか、いい機会が訪れたなら、そうした問題、事柄を話し合うことができるだろうという希望もまた捨てずにいる。より人間的で、より完全な関係をいつかは築けるのではないかという思いが、際限なく繰り延べられながらも決してすっかり消え失せはしないのは、ただ単にそれが不可能だからであり、いかなる人間関係も狭く固定された枠に完全に収まりはしないからなのだ。