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2024年2月の読書メーターまとめ

HaruNuevo
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感想・レビュー
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678ナイス

2024年2月に読んだ本
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2024年2月のお気に入り登録
2

  • 白玉堂餡子
  • usako♪

2024年2月にナイスが最も多かった感想・レビュー

HaruNuevo
ネタバレ組織の理想像を押し付け、組織内部を単色で塗り潰そうとする奴等。 その色に塗りつぶされることを拒絶し、少数派になっても思うがままに生きていけるかどうか。 自分はもはや枯れていくだけの世代だけど、自分の子どもたちを含めた若い世代が、生きやすさを感じられる世界になってほしい。
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2024年2月にナイスが最も多かったつぶやき

HaruNuevo

ミギとダリ

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2024年2月の感想・レビュー一覧
32

HaruNuevo
ネタバレシリーズの中でもかなりの異色作。600ページを越えても、一体自分は何を読まされているのだろう、とひたすらに煙に巻かれる。 ほぼ地方の遊郭に関する風俗史の専門書に近いのではないかと思うほど。 戦前、戦中、戦後の遊郭の姿を描きつつ、三つの時代それぞれに起こった、とある見世での身投げ事件の謎。 読み手を選びそうな作品だけど、間違いなく傑作。 問題は700ページ越えの鈍器のため、読んでいると手首を破壊されるところかな。
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HaruNuevo
書名にある「手取川合戦」はおまけのようなもので、謙信、信長それぞれの歩みを、新説も織り交ぜながら論じた本だと言えよう。 時に協力しあい、そして最後には決裂していった謙信、信長の姿を対比させつつ、関係性を明確にしつつ読むことが出来る内容だった。 証拠と論理を緻密に組み上げながら論ずる一方で、信長が魔王化した理由をかなりざっくり乱暴に述べていたりするように、突然論じ方が様変わりするようなところもあるのはご愛嬌か。
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HaruNuevo
ネタバレシリーズ第三弾は、お山、里山の生き物からどちらかというと人間寄りの話が多かったかな。 副題が実に良い。「あわいの歳時記」、まさに、人里と山河の、此岸と彼岸のあわいの物語だ。 この後はシリーズ出版されていないのかな。
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HaruNuevo
ひらがなだらけで字面がまあるく見える詩の言葉が鋭利だったり、一見子どもに当てて詠まれた詩がとんでもなく深かったり、でも「うんこ」の詩はやはり「うんこ」だったり、特定の詩集ではないがゆえに楽しめる部分もある。 「二十億光年の孤独」はやはり良いな。 谷川俊太郎さんは、個別の詩集にも手を出してみようと思う。
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HaruNuevo
諸葛亮亡き後の三国志は、乾燥した奥行きの無い出来事の羅列で、最終巻であるのに味気が無い。 軍事一辺倒の戦争馬鹿である姜維は、宦官佞臣の跋扈を妨げることが出来ず、成果のない度重なる北伐は蜀の国力を磨滅させるだけで、結果として蜀の滅亡を招くことになったのだろう。 全8巻、久しぶりに読み返した。
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ネタバレ何故に本作が科学誌Newtonで勧められていたか、読んでみてよくわかった。 もしかしたらあるかもしれない未来、もしかしたらあったかもしれない過去、それを一歩進めてみた先に見える世界の数々。 タイトルが秀逸よね。 令和二年の箱男、改暦あたりが特に好み。
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HaruNuevo
ネタバレ山に生き、山と共に生きるマタギたちから著者が聞いた山、特に熊にまつわる話。 奇談とあるが、本来は奇談でもなんでもなくて、山に生きる人々には当たり前の話ばかりなのだろう。街中に住む身にとっては十分に不思議な話ばかりなのだが。 ラストの白神山地の老マタギの話が余韻を残し、とてもよかった。
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HaruNuevo
すばらしい人体に関するすばらしい一冊。 科学誌Newtonで名著として紹介された一冊だが、ホンマに名著だった。 歳のせいか病院にかかることも増えてきて、ここ数年で心臓カテーテル呪術、胃と大腸の内視鏡検査、肩のMRIを受けたのだけれど、正直言ってまな板の上の鯉状態で、自分が何をされているのかよくわかってなかったのが事実。 そのあたりがよくわかり、なるほど、となる内容。 巻末の、さらなる勉強のための『読書案内』も実に親切。
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HaruNuevo
ネタバレ『間違うのは大嫌いだ』 衝撃の三部作の前日譚は、ピップと友人たちの日々。架空のマーダーミステリで犯人探しゲームに興じるピップたち。 このすぐ後から始まる三部作を予感させる登場人物たちの言動が、青春を謳歌する若者たちの物語に不穏な翳を落とすように感じられ、そのことがこの作品に何とも言えない奥行きを与えていると感じた。
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HaruNuevo
ネタバレシリーズ第二弾も味わい深い。 「存在するかしないかが曖昧なものって、認識することで実体化してしまう」という一文がとても印象的だ。かつてこちらとあちらの境界がもっと近くにあったころ、人間は「曖昧な」ものとの付き合い方を知っていたが、境界が遥かに遠ざかり合理の世界が広がったため、人間は「曖昧な」ものをやり過ごすことが出来なくなったのかな。 奇談が怪談に取って代わられてきたのはそういうことなのだと思う。
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HaruNuevo
ネタバレ『来訪者』とは誰か?その意味がわかる中盤の驚き、かなり特殊な設定でありながら、極めて論理的に構築されたうえに、幾重にも重ねられた真相は、見事なミステリ。 前作にもびっくりしたけど、びっくり箱要素は、途中までは特殊設定を明かさない今作の方にはさらにびっくりさせられた。 これ以上はネタバレ回避のため何も言えません。 実に面白かった。
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HaruNuevo
ネタバレ星墜つ秋風五丈原。 蜀の屋台骨を1人で支える諸葛亮が志半ばで逝去する第7巻。三国志はこの後も続くが、ここから先は軸になる人物がブレブレで、取り留めもない余談になっていく。 諸葛亮は行政の天才であり、かつ戦術家ではあったが、戦略の凡才だったのだろう。局地的な戦いでは勝ち続けるものの、その勝利を戦略的目標の達成には繋げることができなかった。
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HaruNuevo
いたって真面目な科学の本。 なぜ猫はどんな姿勢で落下しても4本の足で着地できるのか? その謎が解き明かされるまで、物理学の理論の発展、撮像技術の発展、神経学の発展等、多くのハードルを乗り越える必要があった。 やはり猫は世界に必要な存在なのだ。 ウチの実家の猫は鈍臭いので、たまに猫タワーの低層から転げてるけど。
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HaruNuevo
読者の殆どはメソアメリカ、アンデスの文明については実質的に初学者のはず。初学者が読んでメソアメリカ アンデスの文明の姿が浮かび上がってくるか甚だ疑問。 特にマヤ文明に関する章は内容がとっ散らかってる感が強かった。インカ社会の章は比較的わかりやすかったかな。 教養新書一冊の中の一つの章で語り切るには限界があるのだろうな。 しかし、マヤ文明の古さには驚いたと同時に、自分が何も知らないことも痛感した。
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HaruNuevo
鳥オタ、虫オタなど、その道を極めんとする人たちが里山で遭遇した不思議な話。 どこまで創作でどこまで聞き書きなのかわからない。 「カンヌケサマ」の話なんかは実際に伝承としてあるみたいだけど。 ホラーを期待してる人には期待はずれだと思うけど、山怪シリーズが好きな人にはとても面白い。 里山は、此岸と彼岸のあわい、人あらざるものが行き交う特別な空間なのかな。
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HaruNuevo
この先の人生、何度も読むであろうシリーズとの出会いだ。 感想を言語化すると陳腐な表現にしかならずに作品を矮小化してしまう自分の日本語力を呪う。 江戸の町の大名火消しを舞台に、火よりも熱い人々の活躍を描く。各編がすでに一編の小説になっているうえで、各編を纏めた一冊で起承転結のある長編となっており、それがさらにシリーズ化されているというなんともはやすごい構成。 火消しの活躍だけでなくミステリ的要素もしつかりと組み込まれている。 算術に長けた奥方がとても魅力的だ。 この作品に出会えたことに心よりの感謝を。
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HaruNuevo
ネタバレ副題と表紙絵のお陰で、おっさん的にはなかなか書店で買いづらく、電子書籍にて拝読。 一作目より内容をミステリに寄せてきており、文章も茫洋さが薄れて読みやすくなった。狂言回しの拓海と魔女くのりの距離と関係性の変化が面白い。 副題の回収のされ方がお見事です。
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HaruNuevo
怪談を楽しみたい人には少し違うのかもしれない。 山にまつわる幽霊話、山男、雪女、野槌とツチノコはたまたヒマラヤの雪男まで山に住まう異形のモノの話、そして作家が記した山の怪異譚、戦前までの話が多い。 山という物理的に巨大な存在、山に分け入る時の隔絶感、気候の厳しさ、そういったことを考えると、古来より日本人が抱いてきた山への畏怖感の一端を感じ取ることができるような気がする。
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HaruNuevo
ネタバレ続篇読む前に再読。 タイトルにある推理とか魔法とかどこかに振り切った内容ではなく、茫洋とした空間を手探りでゆっくり歩くような、そんな雰囲気。 文章は思春期の若者の心の奥底を詩で描き出したような独特の世界。 さて、続篇読もう。
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HaruNuevo
巨視的に世界を動かしている物理学上の原理を平易、簡潔に紹介しつつ、同時にその原理が我々の日常生活の中でどう顕現しているか実例を挙げており、スッと頭に入ってくる。 遠い昔、高校生の頃に挫折した物理だが、興味だけは持ち続けてはいるので、こういった本はありがたい。
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HaruNuevo
山の霊異記シリーズ、まだ読んでないのあるじゃん、と思って手に取ったけど、これ文庫版で『幻惑の尾根』の副題で出版されてるのね。 読み始めて既視感ありありで確認したらそうだった。 まあ再読でも久しぶりだったので面白かった。 しかり副題の『ヒュッテは夜嗤う』の日本語のセンスは絶妙だな。
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HaruNuevo
ネタバレ八甲田山雪中行軍遭難事故を追いかけながら、なぜ前代未聞の大量遭難が起きてしまったのか、軍部が隠そうとした秘密を明かしていくうちに、主人公は遭難死した兵士の人数が1名合わないことに気付く。 そこに隠されたさらなる謎。 内容は硬質でとても良かったのだが、主人公にまつわるサラリーマンの出世競争の設定が陳腐過ぎて残念。
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HaruNuevo
国宝に登録されている刀剣の名品から代表的なものをカラー写真付きで掲載。 ムック本故に印刷精度も粗く、鍛え肌なんかはほぼ見えないが、刀身の姿と刃文を観て楽しむ。 生きてるうちに実物絶対に観たい刀剣がいくつも。 ゆるゆる機会を捉えて観て回ろう。
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HaruNuevo
美術鑑賞が趣味の一つになってもうずいぶんとなるが、自分にとって美術への扉はなんだったんだろうな、と思い返しながら拝読。 まずは興味を持ってみること、シンプルでよい。面白い、綺麗、変だ、なんでもよいから、美術作品を観て湧き上がった感情を大切にすることがやはりスタート。 関心を持ち、好きを見つけ、作品を読むために多少の勉強をし、いろんな作品を比べたり、と本性で示された多くの扉は経由してきたなぁ。 遠い過去だけど、高校生時代あたりに読んでいたかった一冊だ。
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HaruNuevo
知識インプットのため再読。 少ない紙面で効率的に基礎知識を紹介しつつ、名刀にまつわる逸話まで紹介してくれるありがたい一冊。
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ネタバレ組織の理想像を押し付け、組織内部を単色で塗り潰そうとする奴等。 その色に塗りつぶされることを拒絶し、少数派になっても思うがままに生きていけるかどうか。 自分はもはや枯れていくだけの世代だけど、自分の子どもたちを含めた若い世代が、生きやすさを感じられる世界になってほしい。
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HaruNuevo
ネタバレ建築を、鑑賞論、設計論、社会論の3つの観点から学ぶ一冊。著者の博覧強記っぷりはよくわかったが、正直何が言いたいのかよくわからないところが多かった。 特に「建築心理学」に関するくだりで、そもそも建築心理学などといつものがあること自体知らなかったわけだが、建築を見ると「感情移入」するとか、それにより「身体の延長として建築を見る」とか、建築物見ていちいちそんなことせんよなー、と疑問に感じてしまったり、第3章の「アナロジー」は何を言ってるのかさっぱりわからなかったりで、自分はこの方面に向いてないのかも、と感じた。
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HaruNuevo
一族にかけられた呪い、タイムトラベル、不可能殺人、迫り来る際によるタイムリミット、と、てんこ盛りの設定。 其れらを全てロジックで紐解いてゆく様は圧巻。 詳しくは書けないけど、中盤の終わりに舞台設定の背景事情がまず明かされて、主人公の行動に制限が加わるあたりからは頁を捲る手が止まらず一気読みとなった。 三部作とのことで、早速第二作目を読み始めよう。
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HaruNuevo
ネタバレツッコミどころ満載の本書、一言で言えば『ハナモチナラヌ本」。 基本的に読者を、歴史の基本も知らぬだろう、かなり下に見ていて、読者にとって当たり前のことを、君らは知らんだろうけど式に文章にする痛々しさ。 構成も、思いつきで口述したものを文章にしたんじゃないかと疑いたくなるほどごちゃごちゃ。 歴史の知識とファンタジーを混ぜて、思い込みを塗してこねくり回したような内容。 ちょっとこれは無いんじゃないの?と思いつつ、自分の本選びもまだまだ修行が足りぬなと感じた次第。
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HaruNuevo
刀剣を紹介するのではなく、刀剣を観に行ける場所を紹介する一冊。 入門者にとってはこれからの鑑賞のために貴重な情報だ。実家、そして嫁女どのの実家近傍に刀剣スポットがあることがわかってよかった。次に帰省するときには観に行こう。
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HaruNuevo
ネタバレシリーズ第二作は、前作よりも各作品のアリバイのトリックが巧緻で面白い。書き下ろしで収録された夏休みのアリバイはまるでサイダーのようだった。 ところで、狂言回し役の若手刑事、名前が明らかにされてないのよね。彼の名前が明らかになる頃にきっとシリーズは転機を迎えるのだろうと勝手に想像。
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HaruNuevo
ネタバレ関羽、曹操、張飛、そして劉備と、次々に英傑たちが退場する第六巻。英傑たちが退場する一方で、かつて袁紹幕下だった辛毗とか、権力に阿るひたすらに陰湿な華歆がまだ生きてたりする。 後半は孔明の南征、心を攻めると言いながら、結局のところは三万もの蛮兵を罠にかけて火攻めで焼き殺すという蛮行の極地とでも呼ぶべきか。徳もて治めるとは程遠い。
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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2019/02/16(1869日経過)
記録初日
2019/01/02(1914日経過)
読んだ本
1272冊(1日平均0.66冊)
読んだページ
417097ページ(1日平均217ページ)
感想・レビュー
1206件(投稿率94.8%)
本棚
3棚
性別
現住所
兵庫県
外部サイト
自己紹介

50代会社員です
歴史モノ、時代小説、ミステリ、SF、宇宙、思想などを中心に面白ければなんでも読みます
最近は詩集を開くようになりました
雑誌Newtonを愛読してます

好きな作家
池波正太郎
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