⇒続き■上記の引用部分は、当時の資本主義への失望が反映されているようです■例えばドラッカーの1939年の『経済人の終わり』を読むと、資本主義は経済的自由とそこからくる平等を生み出すものと期待されていたものの第一次世界大戦を生み出してしまったという資本主義への幻滅感が当時すでにあったことがわかります■そしていくら労働でしても自由になれない状況も当時すでにあったのでしょう。1917年にはロシア革命も起きたし■このように、人間を労働から解放すれば幸福になるのか、という思考実験も含まれているようなのです。
(⇒一晩たってのメモ)■ガル博士がロボットに与えたものは、①痛覚神経…痛みを感じないため事故が起きていた。事故を予防するオートメーションとして(p.48)、②その後、痛覚に対する過敏性を調整して上げた■すると痛みから恐怖を覚えた⇒生命維持をはじめとした欲求が出てきた■宗教心のようなものが出てきた■ロボット・プリムス、ロボット・ヘレナにおいては自然美の感覚、他への愛の感情が生まれた■著者の論からいくと、人間の魂・心の源は痛みから来る恐怖心が発展したもの、ということか。
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