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Timothy
さんの感想・レビュー

Timothy
新着
ネタバレ開幕早々作中作に突入し、忘れる頃まで戻らない構成がすごい。50年代が舞台の古き良き名探偵物パートは数度脱落して読み直したが、現代ロンドンに戻り着いてからはあっという間。長い作中作は作中現実の事件の手がかりとして機能しながら、それ自体も一つの作品として完成されている(うやむやになったらどうしようと正直途中で少し疑った)。作歴を見るに本作は、主に児童文学やホームズ、ボンドの後継作を書いてきた小説家としての著者が、完全に自分のフィールドでミステリ愛を全開にした皮切りの作品なのではないか。その饒舌さが楽しい。
Timothy

『カササギ殺人事件』。翻訳版の人気が高く定番書になっており、「下巻に入った時の衝撃」についての感想をよく見るので、一区切りつきそうになる度にそろそろ巻末か?そろそろか?とそわそわしてしまった。それ以上のネタバレは今も抑えられているということで、ありがたい。

08/23 07:54
0255文字
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Timothy
さんの最近の感想・レビュー

変な絵

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雨穴
謎解きに必ず「絵」を絡めた連作短編集のようなミステリ。軽く楽しく読めた。各章の…続きを読む
Sparknotes Othello (No Fear Shakespeare)

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かわいそうだね?

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背筋
夜中に聴いたAudible。紙本未読。単なる活字版の朗読ではなく、オーディオブ…続きを読む
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タン・トゥアンエンがインタビューで本作を含むイシグロの初期作品を挙げていた(好…続きを読む

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2015/04/12(3639日経過)
記録初日
2015/04/16(3635日経過)
読んだ本
895冊(1日平均0.25冊)
読んだページ
238962ページ(1日平均65ページ)
感想・レビュー
638件(投稿率71.3%)
本棚
31棚
自己紹介

以前は無知に対する焦りに追い立てられるような気持ちでしたが、最近は結構気の赴くままに読んでいます。
読むジャンルは近年ほとんどが文学(近現代)です。

2022年から英語多読に挑戦しています。でも背伸びした本も選びますし、引きたい時には辞書も引きます。
ドイツ語の書籍も時々。韓国語も独習していますが、読書にはまだまだ足りないので、今はもっぱら漫画です。

読了は全章に目を通した本に限定する方針です。その代わり(?)内容は全然理解できていなかったとしても、とりあえず読んだということにしています。
本棚機能も使い始めましたが、登録は常に中途半端。時々一挙に登録するため、タイムラインに古い感想を流してしまう可能性があります。

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