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由弥
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由弥
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昨今の日米間の金利差・円安ドル高の背景説明と今後の展望がしっかり解説されており満足度の高い一冊。円安が進むと日本株が高くなるので日本経済的にはプラスだが、急激な円安は家計に打撃を与えるためNG。日銀の植田総裁にはインフレの安定化だけでなく為替変動の安定化も期待したい(昨年は会見の失言で円安を誘導してしまった)。アメリカの金利がどんどん高くなっている背景として、不動産バブル崩壊後の立て直しをしたい中国と為替介入で円安を防ぎたい日本が米国債を売却している事を知れて良かった。
由弥

1ドル300円まで緩やかに円安が進めば2050年ぐらいに日経平均30万円に到達するというエミン氏の主張は相変わらず。急激な円安の対策として日銀が追加利上げに踏み切るかという論点では、実質賃金がプラスになってからハト派からタカ派に変わっていくのではという推察が参考になった。

01/12 15:34
  • ahwai55555
  • 本読むおっさん(Lester_the_Nightfly)
由弥

40年ぶりの世界的インフレで得をするのは「物価と賃金の好循環」の恩恵を得られる勤労者世帯であるが、日本の1/3は無職世帯(年金暮らし)である。年金の「マクロ経済スライド」によって年金受給額の伸びはインフレ率を下回るため、この人たちは円安インフレに不満を持ち政権交代など政治を動かす可能性がある。

01/12 15:34
  • ahwai55555
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0255文字
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由弥
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読書データ

プロフィール

登録日
2020/08/15(1646日経過)
記録初日
2020/09/15(1615日経過)
読んだ本
128冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
34569ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
86件(投稿率67.2%)
本棚
3棚
性別
職業
IT関係
現住所
大阪府
自己紹介

令和元年に社会人になりました。

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