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2025年1月の読書メーターまとめ

由弥
読んだ本
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1104ページ
感想・レビュー
5
ナイス
41ナイス

2025年1月に読んだ本
5

2025年1月のお気に入られ登録
3

  • ゆかり
  • Re哲学入門者
  • やまねっと

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

由弥
「君の名は。」公開の翌年2017年に書かれた批評本。押井守・今敏・細田守・庵野秀明などの後継者候補の中では新海誠の作風や背景に最もページ数が割かれていた。これは刊行当時の日本映画の興行収入の1位(316億円)だった千と千尋の神隠しに迫った君の名は。(251億円)のヒットの直後だったため納得。現在は2020年公開の鬼滅の刃が404億円を達成し、原作がジャンプの映画化が軒並み成功しているが。本書は事実の列挙が多いものの、会社の成り立ち・監督の作風など、学問としてのアニメ論・映像論の知識の肉付けにはぴったり。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月の感想・レビュー一覧
5

由弥
シン・ゴジラ公開直前、シン・エヴァ製作進行中に刊行された評論。この著者の特徴として、自身の考えよりも事実の列挙にページ数が割かれているのは相変わらずだが、特撮とアニメの両立をこれからも見続けて応援しているという愛が感じられる。ゴジラから幾らか着想を得てエヴァが作られ、そのエヴァのエッセンスを前提知識として取り込んだゴジラ作品が生まれたりと、シン・ゴジラ以前からノウハウやストーリーが循環して作られてきたことを知れて良かった。両作品とも何度も世界を破滅させ、そこからの立ち直りを描いている点が共通している。
が「ナイス!」と言っています。
由弥
この著者の本は他にも読んできたがこの本が一番難しかった。ゴジラは核兵器あるいは原発のメタファーであるという説はあらかじめ知っていたが、第二次世界大戦で死んだ日本兵の亡霊であるという説は初めて知った。ゴジラが向かう先は皇室で、戦争を指示した天皇に会いに行くために東京の陸路を進んだものの、終戦後に天皇が神ではなく人間であることが周知されたため、皇室の手前で足を止め引き返したように描かれたことがあるというポイントは面白かった。他にもゴジラ対3.11、ゴジラ対メタゴジラ、化学対物語、神対罪など。
が「ナイス!」と言っています。
由弥
宮崎駿は高度経済成長や資本主義への傾倒に批判的だが、新海誠はその考えを引き継いだ上でさらに先の時代の産物であるインターネットによって却って孤独感や喪失感を感じる若者のプライベート空間にも言及する作品作りをしている。「ほしのこえ」から始まる当時の流行りを取り入れた作品群をセカイ期、古事記を引用した「言の葉の庭」や万葉集を引用した「君の名は。」のように日本の土着文化を背景とする作品群を古典期、そして「天気の子」のようにセカイに閉じるのではなく世界と繋がって問題を解決する境地を世界期と分類した整理術はお見事。
由弥
2025/01/17 16:24

セカイ系というジャンルに対するそもそもの理解や複数の作品に跨って登場する神道の背景知識が必要であることや、映画で描かれる心象風景に対する考察が鋭く内容が読みづらい。しかし新海誠の作家性を理解するにはうってつけの評論。終章では刊行当時に劇場公開はされていなかったが原案の小説版は発売されていた最新作の「すずめの戸締り」についてもしっかり言及されている。

が「ナイス!」と言っています。
由弥
「君の名は。」公開の翌年2017年に書かれた批評本。押井守・今敏・細田守・庵野秀明などの後継者候補の中では新海誠の作風や背景に最もページ数が割かれていた。これは刊行当時の日本映画の興行収入の1位(316億円)だった千と千尋の神隠しに迫った君の名は。(251億円)のヒットの直後だったため納得。現在は2020年公開の鬼滅の刃が404億円を達成し、原作がジャンプの映画化が軒並み成功しているが。本書は事実の列挙が多いものの、会社の成り立ち・監督の作風など、学問としてのアニメ論・映像論の知識の肉付けにはぴったり。
が「ナイス!」と言っています。
由弥
昨今の日米間の金利差・円安ドル高の背景説明と今後の展望がしっかり解説されており満足度の高い一冊。円安が進むと日本株が高くなるので日本経済的にはプラスだが、急激な円安は家計に打撃を与えるためNG。日銀の植田総裁にはインフレの安定化だけでなく為替変動の安定化も期待したい(昨年は会見の失言で円安を誘導してしまった)。アメリカの金利がどんどん高くなっている背景として、不動産バブル崩壊後の立て直しをしたい中国と為替介入で円安を防ぎたい日本が米国債を売却している事を知れて良かった。
由弥
2025/01/12 15:34

1ドル300円まで緩やかに円安が進めば2050年ぐらいに日経平均30万円に到達するというエミン氏の主張は相変わらず。急激な円安の対策として日銀が追加利上げに踏み切るかという論点では、実質賃金がプラスになってからハト派からタカ派に変わっていくのではという推察が参考になった。

由弥
2025/01/12 15:34

40年ぶりの世界的インフレで得をするのは「物価と賃金の好循環」の恩恵を得られる勤労者世帯であるが、日本の1/3は無職世帯(年金暮らし)である。年金の「マクロ経済スライド」によって年金受給額の伸びはインフレ率を下回るため、この人たちは円安インフレに不満を持ち政権交代など政治を動かす可能性がある。

が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2020/08/15(1646日経過)
記録初日
2020/09/15(1615日経過)
読んだ本
128冊(1日平均0.08冊)
読んだページ
34569ページ(1日平均21ページ)
感想・レビュー
86件(投稿率67.2%)
本棚
3棚
性別
職業
IT関係
現住所
大阪府
自己紹介

令和元年に社会人になりました。

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