中野正剛の戦時宰相論や、新名丈夫の竹槍事件など、その後の展開を考えると考え込む(前者は朝刊配布後に発禁となり、新名は懲罰召集を受け、本人は助かったものの、巻き添えの召集者は硫黄島でほぼ全滅)。人の内面にまで踏み込む制度であることは間違いない。それは昔の出来事とは言い切れぬ今の状況。大本営発表がポジなら検閲はネガ、という分析は実に適切だと思う。
さらに言うなら、中央公論での「横浜事件」の如き実例は呆れる他なく、検閲制度の是非はいうまでもないこと。
この機能をご利用になるには会員登録(無料)のうえ、ログインする必要があります。
会員登録すると読んだ本の管理や、感想・レビューの投稿などが行なえます
中野正剛の戦時宰相論や、新名丈夫の竹槍事件など、その後の展開を考えると考え込む(前者は朝刊配布後に発禁となり、新名は懲罰召集を受け、本人は助かったものの、巻き添えの召集者は硫黄島でほぼ全滅)。人の内面にまで踏み込む制度であることは間違いない。それは昔の出来事とは言い切れぬ今の状況。大本営発表がポジなら検閲はネガ、という分析は実に適切だと思う。
さらに言うなら、中央公論での「横浜事件」の如き実例は呆れる他なく、検閲制度の是非はいうまでもないこと。