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2025年10月の読書メーターまとめ

たこ
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27
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感想・レビュー
27
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2025年10月に読んだ本
27

2025年10月のお気に入り登録
6

  • 無名
  • ほんトモ📚読書雑談漫画描いてます
  • きゃんでぃ
  • よーよー
  • at-sushi@進め進め魂ごと
  • るる

2025年10月のお気に入られ登録
6

  • るる
  • 無名
  • きゃんでぃ
  • よーよー
  • ほんトモ📚読書雑談漫画描いてます
  • at-sushi@進め進め魂ごと

2025年10月にナイスが最も多かった感想・レビュー

たこ
ネタバレ物語が進むにつれ、喜久雄の人生は次第に孤独へと傾いていく。しかしその孤独は絶望ではなく、芸の頂を極めた者にだけ訪れる“静謐な悟り”のようにも感じられる。人と人とが織りなした数多の感情が、最後にはひとつの舞台に収束していく。その瞬間、人生というものがどれほど儚くも尊いかを思い知らされる。芸を描きながら、結局は「人間とは何か」を問う。そこには、血の通った関係性の美しさと哀しさ、そしてそれを生き抜こうとする人々の強さがある。読後にはただ静かに頭を垂れ、彼らの生き様に拍手を送りたくなる。
が「ナイス!」と言っています。

2025年10月にナイスが最も多かったつぶやき

たこ

KUがサクサク読めたため読了数が伸びました。不可解なのが、何故か積読数も伸びた事。。。——2025年9月の読書メーター 読んだ本の数:27冊 読んだページ数:9430ページ ナイス数:1125ナイス ★先月に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1458961/summary/monthly/2025/9

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2025年10月の感想・レビュー一覧
27

たこ
ネタバレ今回はヒロインそれぞれの内面が曝け出される展開で結構シリアスな雰囲気。新たに登場する大良儀紫苑は白草専属のメイド。複雑な過去があり今に至るのは理解するが、末晴に対して全力で悪意をぶつけていくところがかなり不快。末晴は途中でその理由に思い当たる様だが、最初はさぞ困惑しただろう。現実でもたまにいますよね?こういう迷惑な人。しつこいですが本当に不快でした。シロの献身やクロの決断など物語が大きく動き出したところなので、大変残念。末晴もあんなのに惑わされるなと言いたい。後で手のひら返しされても私は無理だわ。
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たこ
ネタバレ著者初読。KU。主人公で完全観測者の福寄幸太、自称本格的名探偵で『名探偵は間違えない<ルールブック>』推川理耶、『地恵の魔法使い<ナースオブアース>』癒々島ゆゆ、『天魔を喰らいし者<ヴァイルイーター>』万桜花姫咲、『真実にいたる眼差し<トゥルーアンサーアイズ>』イリス、姫咲専属メイドの寿雨名が所属する『本格の研究<スタディ・イン・パズラー>』の物語。こういう「二つ名」は中二病心を擽る。シュレディンガーの猫的な話かな?それを強引に確定してしまう異能を持つヒロインと、それに振り回される仲間たち。続編も期待。
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たこ
ネタバレ献本でいただきました。「本作は二つの章から成る物語です。読む順番は自由ですが、その選択により、結末は大きく変わります。(中略)/著者より」──「N」は未読ですが、十二分に楽しみました。『内容を書いてはいけない感想を書く』とは難しい。いざ書き始めると不安になってくる。さて、自分が選択した順番はハッピーエンドだったのか?はたまたバッドエンドだったのか?ほどほどに記憶が薄れた頃に今回とは逆の順番で読み返して確認してみたい。それにしても「あの臭い」に名前があるとは知らなかった。そんな辞書があるなら読んでみたい。
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たこ
ネタバレ著者初読。KU。デスゲームという本来命を奪い合う舞台で描かれるのは恐怖や猜疑の連鎖だが、倫理を見失った世界であってもなお“他者を救おうとする”意志を描ききっている。碧の行動には冷徹な論理の奥に潜む人間的な温かさが滲む。彼は「倫理なき遊戯」を壊すのではなく、人の理性が生き残る余地を守ろうとしている。そして、彼を導く存在であり対となる姫野心音の存在は“秩序の崩壊”そのものであり、同時に“希望の原点”でもある。彼らの対話には、理性と感情、正義と混沌が交錯し、読者はその狭間で揺さぶられる。
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たこ
ネタバレそこにあるのは、空を駆ける若者たちの理想と誇り、そして戦火に呑まれながらもなお人としての矜持を保とうとする魂の軌跡。上巻で培われた人間関係や理想が、下巻では容赦のない現実の中に晒される。しかしその中でこそ、彼らの「信念」がより鋭く、より美しく輝きを放つ。空戦の描写は息を呑むほど緻密で、同時に登場人物たちの感情の機微が織り込まれ、ページをめくるたびに胸が締めつけられた。夜の静寂に響く旋律のように、心の奥底で長く鳴り続ける。痛みを抱えた先にこそ見える希望の光を、確かに感じさせてくれる。
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たこ
ネタバレ著者初読。KU。怪異と人間の境界を描く伝奇ミステリーでありながら、どこか人間の“情”を深く見つめる。閉ざされた村、血脈に刻まれた怪物の伝承、そして真実を追い求める探偵・葉介と妹・夕緋の関係性が織りなす物語は、単なる推理劇を超えた“存在の探求”として心に残る。論理と思考で現実を切り裂く兄と、直感と感情で真実を照らす妹。ミステリーとしての完成度も高く、怪異という幻想を借りながらも、事件そのものはあくまで人の心の奥底に根ざしている。読後、胸に残るのは不気味さではなく、むしろ“理解しようとする勇気”への敬意。
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たこ
ネタバレ前作のあまりの面白さに、思わず紙の本で購入した今作。小ネタを随所に散りばめながらも相変わらずテンポ良く進む会話。主人公と町野さんとの距離、その他の友達との距離、友達同士の距離、それぞれがそれぞれのペースで進展していく。その中心にいるのは町野さん。コメディながらもほんのり心が温かい。個人的にツボだったのは紅ちゃんが唱えた呪文。メリーポピンズかあのバンドか、気になるところ。二反田の記憶が1ページ分飛ぶ様な衝撃的な出来事もあったけど、結果としては二重丸で安心。まだまだ見守っていきたい2人とその仲間たちであった。
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たこ
ネタバレパイセン本。1938年、中国北部の前線。国家の名のもとに動かされる兵士たち、そしてその中で起こる一件の“不可解な死”。この謎を糸口に、戦場という場所がいかに人の心を侵食し、同時に人間の本質を露わにしていくかを見事に描き出している。真実を追う物語でありながら、読者が辿るのは「事件の解決」ではなく「人間の理解」へと至る道である。そこには善悪の単純な区別を拒む深い人間観が息づいている。軍隊という組織の中で、個の意志が押しつぶされ理性と信念がせめぎ合う姿は、戦争文学でありながらも現代社会にも通じる普遍性を帯びる。
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たこ
ネタバレこれまで築かれてきた穏やかな日常に、新しい風を吹き込む一冊である。新たに登場するキャラクターたちは、それぞれが鮮やかな個性と温かみを持ち、アズサたちの暮らしにさらなる深みを与えている。彼らの存在によって、物語の世界は一段と広がり、読者はこの高原の家に再び帰ってきた喜びを、より鮮明に感じ取ることができる。特にフラットルテがお気に入り。河原での野生み溢れる奮闘ぶりは鬼気迫るものがあった。彼女にも早く文明開化が訪れます様に。
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たこ
ネタバレ相変わらず主人公と朝凪海の“距離感”の描き方で絶妙である。ほんの一言、ふとした仕草、沈黙の間に滲む心の温度差――それらが丁寧に積み重ねられて、まるで現実に隣で見守っているかのような臨場感を生む。踏み出せそうで踏み出せない想い。その曖昧な境界にこそ、青春の真実が息づいている。そして第2巻では、ふたりの内面が少しずつ掘り下げられ、互いを支えようとする心の姿勢がより明確に描かれる。友情とも恋ともつかぬその繊細な関係性は、軽やかでありながらも深い情感を帯びており、「人を想うこと」の純度の高さを改めて感じさせる。
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たこ
ネタバレ著者初読。最初は“苦手な作品かもしれない”という警戒心があったが、読み進めるうちにその印象は心地よく裏切られる。芸術という名の混沌を抱えながら、それでも他者と関わろうとする若者たちの「生」の記録である。天才と呼ばれる少女・棗の破天荒な感性、そしてその嵐のような日々に巻き込まれていく主人公・夜風の視点。そのふたりの交わりが単なる知的遊戯ではなく互いの“欠け”を補い合うような温度を帯びていく。言葉や表現が時に難解に見えてもそこには確かに青春の手触りがある。
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たこ
ネタバレ著者初読。パイセン本。本の感想について、あまりネガティブな事は書かない事を心掛けているが、そんな私でも今回の読書はツッコミ所が結構あるなーという印象。それでも楽しむために「それは、そういうもの!」として読み進めてみれば、スピード感のあるハラハラドキドキのパニック小説に早変わりする。行きつ戻りつしながら読み進めれば、気がつけば私の鎖骨もズキズキしてくるほどのめり込み、結局は大満足の読了。それにしても、あんなヒステリックな上司は嫌だなぁ・・・。あと、登場人物に女性が少ない事もあり、いい意味で漢臭い物語でした。
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たこ
ネタバレ著者初読。KU。異能を持つ少女たちの日常を描きながらも、その実、自己肯定と他者理解という普遍的な主題に真っ向から挑む青春群像劇。異能という設定を単なるファンタジー的装飾ではなく、自己表現の象徴として機能させている。彼女たちが“アピールしない”選択をする背景には、力を誇示することよりも、自分らしさを静かに受け入れてほしいという切実な願いがある。主人公・古森の「普通」であることが、そんな彼女たちにとっての救いとなる構図も見事。脇役のヒロインたちが立体的に表現され、今後が楽しみなシリーズ。
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たこ
ネタバレ時の流れの中に置き去りにされた記憶を、もう一度掌に掬い上げるような一冊。『青春時計』は、その名の通り「青春」という曖昧で、けれど誰にとっても確かな時間を複数の視点で丁寧に描き出している。異なる作家たちがそれぞれの感性で紡ぐ青春模様は、まるで一つの時計の針が異なるリズムを刻みながらも、最終的に同じ時を指し示すような統一感を見せる。胸の奥に残るのは郷愁と静かな希望だ。「青春」は過ぎ去るものではなく、誰の中にも今なお時を刻み続けている――『青春時計』は、そのことを優しく、そして深く教えてくれる。
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たこ
ネタバレ表紙の挿絵が示す通り海を舞台とした回。自身の内に枯渇しつつあった「春華成分」を求め、心一郎は仲間たちと海に赴く計画を立てる。ここでも、かつての社畜時代に磨かれた機知と饗応の技術を駆使し、場の空気を頂点まで高める。これまで同様、心一郎パートと春華パートが交互に展開される構成により、二人の内面に深く寄り添うことができる。また、銀次や美月、舞といった脇役たちも、本巻のイベントを通じて一層立体的に描かれ、物語全体に厚みと奥行きをもたらしている。次作はさらに甘い絡みが多い(あとがきより)そうで、今から楽しみ。
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たこ
ネタバレ現代社会が抱える「正義」と「制裁」の境界線を、冷ややかでありながらも深い人間愛をもって照らし出す。「殺人を犯した者は即死刑」という徹底したルールのもとに築かれた架空の社会。著者はその世界を、倫理や制度の問題としてではなく“人が他者を裁く”という根源的な問いとして描き出す。物語は短編形式で展開しつつ、どの章にも通底するのは、善悪を単純に切り分けられない人間の複雑な情念。ただの社会派ミステリーではない。理性と情の両輪で「生きる意味」を問い直す、現代の寓話であると感じた。
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たこ
ネタバレ著者初読。KU。物語は、「彼女にしたい女子一位」と称される人気者の隣に座る目立たない少女・あまりちゃんとの穏やかな交流を中心に進む。派手な恋愛劇ではなく、日常の中で少しずつ心が通い合っていく過程が丁寧に描かれており、その静かな時間の積み重ねにこそ真の青春の輝きがある。福助の誠実さとあまりちゃんの控えめながらも芯のある優しさが共鳴し、読者は次第に二人の間に流れる穏やかな空気に引き込まれる。互いを急かすことなく、相手の存在を尊重する姿には、現代の人間関係にも通じる深い余韻がある。感動してちょっとだけ涙ぐんだ。
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たこ
ネタバレティナーシャという存在の過去と宿命がゆっくりと解き明かされていく。その姿はもはや“魔女”ではなく、一人の人間としての痛みと愛を抱えた「女王」であり、彼女が歩んできた長い孤独の軌跡が、物語全体に荘厳な陰影を与えている。一方で、オスカーの内面も確かな重みを帯びていく。彼の決意、優しさ、そして時に揺らぐ心は、王という立場の象徴を超えて「人として何を守るべきか」という普遍的な問いを投げかけてくる。ふたりの関係は単なる恋ではなく、時代と呪いを超えて魂が呼び合うような宿命の絆として描かれ、読む者の胸に静かに火を灯す。
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たこ
ネタバレメイプルがさらなるスキルを得ていく中で、彼女の無垢な発想力と、周囲の仲間たちがそれを支え合う姿が印象的に描かれている。防御力に極振りするという一見奇抜な選択が、単なる“チート”ではなく、“世界をどう捉え、どう関わるか”というテーマへと昇華している点に深い魅力を感じる。仲間と共に未知のイベントに挑む描写には、プレイヤー同士の信頼関係と連帯感が確かな温度をもって息づいており、読後には不思議な充足感が残る。
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たこ
ネタバレ著者初読。パイセン本。読んでいる最中、江戸川乱歩の明智小五郎シリーズを読んでいる様な印象を受けたが、まさかあんな事になるとは!?と言うのが率直な感想で、こちらの思い込みを見事に裏切られた。一見すれば軽妙なタイトルに反して、深い人間理解と存在への洞察に満ちる。後半の展開は圧巻で、伏線が収束していくさまは、論理の美と感情の衝突が同時に訪れるような読書体験を与えてくれる。とりあえず今思う事は、「糖尿病にならない様に生活習慣を見直そう」という事。
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たこ
ネタバレ著者初読。KU。会話のリズムが心地よく、読んでいて自然と笑みがこぼれる。ボケとツッコミの応酬が軽妙でテンポがよく、それでいて登場人物たちの心情が丁寧に描かれているのが印象的。表面的にはコメディでありながら、その裏には確かな思春期の揺れや、互いを想う気持ちの機微が息づいている。主人公と町野さんの関係は、軽やかに見えてどこかもどかしく、その距離感が絶妙。静かに進む会話の中に、確かな感情の流れが感じられ、読後には温かい余韻が残る。現代的な感性と柔らかなユーモアが見事に融合した、穏やかで心をくすぐるラブコメ。
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たこ
ネタバレ天ツ上の若き飛空士千々石武夫の生まれと立場に翻弄されながらも空を飛ぶことへの純粋な憧れと、自らの信念だけを頼りに戦場を駆け抜ける姿には孤高のロマンが息づいている。再び交錯する男女の運命は、愛と義務、過去と現在、理想と現実の狭間で静かに軋む。戦いの中で描かれる恋は決して甘やかなものではなく、互いの痛みを引き受けながらそれでも相手を思わずにはいられない、そんな人間の原点的な情感が心を深く揺さぶる。上巻という枠の中で大きな決着はまだ訪れないが、その嵐の前の静けさが逆に下巻への不穏な予感と切なる期待を呼び起こす。
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たこ
KU。静子の知識と行動力がいよいよ本格的に歴史の表舞台へと影響を及ぼし、戦国という混沌の時代に理と秩序をもたらしていく過程が見どころ。現代知識を単なる便利な道具としてではなく、「時代を動かす力」として昇華させる。織田信長や濃姫といった歴史上の人物との交流も描かれ、史実と創作が絶妙に絡み合うことで、物語は一層の厚みを増している。とりわけ、静子の冷静かつ献身的な姿勢が、戦乱の世における「平和の萌芽」として印象深い。文明の進歩と人の信念、その両輪がどのように歴史を形づくるのか。今後も楽しみ。
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たこ
ネタバレ著者初読。KU。異能ミステリでありながら、人の「生」と「心」を丁寧に描いた作品。不死の冷堂紅葉は当初冷静で感情を見せない存在として登場するが、事件と向き合い天内晴麻と関わる中で、少しずつ人間らしい温かさを取り戻していく。その変化が物語の核であり推理の過程以上に胸を打つ。密室トリックや異能力要素も巧みに組み合わされており、論理と感情がせめぎ合う展開は知的でありながらも人間味にあふれている。冷堂紅葉という人物が理性と孤独を超えて“生きる意味”を見いだしていく――その静かな再生の物語として余韻深く心に残る一冊。
が「ナイス!」と言っています。
たこ
ネタバレ物語が進むにつれ、喜久雄の人生は次第に孤独へと傾いていく。しかしその孤独は絶望ではなく、芸の頂を極めた者にだけ訪れる“静謐な悟り”のようにも感じられる。人と人とが織りなした数多の感情が、最後にはひとつの舞台に収束していく。その瞬間、人生というものがどれほど儚くも尊いかを思い知らされる。芸を描きながら、結局は「人間とは何か」を問う。そこには、血の通った関係性の美しさと哀しさ、そしてそれを生き抜こうとする人々の強さがある。読後にはただ静かに頭を垂れ、彼らの生き様に拍手を送りたくなる。
が「ナイス!」と言っています。
たこ
ネタバレ著者初読。KU。主人公の綾小路清隆は一見すれば凡庸で無気力な学生として描かれるが、その奥に潜む観察眼と計算高さは場面ごとに静かに存在感を示し、彼の「正体」への興味をかき立てる。また、堀北鈴音や櫛田桔梗といった周囲の人物も、一面的な性格描写に留まらず矛盾や不透明さを抱えており、それぞれの人間性が多層的に浮かび上がる。「序章」でありながら、すでに壮大な物語の胎動を予感させる重みがある。表向きの学園生活とその裏に潜む冷徹な実力主義。その二重構造は現代社会の縮図とも映り、読む者に自己や社会の在り方を問いかける。
が「ナイス!」と言っています。
たこ
ネタバレKU。ヴェルは相変わらず“選ばれし者”としての強さを見せつつも、魔法の制約、権謀術数のうねりといった重圧を少しずつ背負い始める。彼が成長していく過程において、決して無敵ではない「揺らぎ」や「選択の苦悩」が部分的に顔を出す場面が印象的。仲間との絆、師匠との関係、家族との因縁など、ヴェルを取り囲む人々の動機と背景が少しずつ「主役ではない者たちの物語」をも帯び始め、“この世界で生きる者たちのドラマ”という全体像を印象付ける。
が「ナイス!」と言っています。

ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2023/12/26(722日経過)
記録初日
2022/12/07(1106日経過)
読んだ本
1215冊(1日平均1.10冊)
読んだページ
435801ページ(1日平均394ページ)
感想・レビュー
515件(投稿率42.4%)
本棚
6棚
自己紹介

ジャンルは問わず、気になるものを気ままに読んでいます。
ただしホラーやグロ系はちょっと苦手です。

通勤中の電車内で読むことが多いので、文庫サイズが基本スタイル。
読書メーターを使い始めてから、新しい作家さんとの出会いがぐっと増えて、本を読む楽しさがさらに深まりました。

ポジティブなレビューや、読書を心から楽しんでいらっしゃる方には、こっそりフォローさせていただくことがあります。
レビューは自分用の記録も兼ねているため、ネタバレが多めかもしれません。ご了承ください。
2025年より感想はChatGPTにお手伝いをしてもらっています。

お気に入り登録・解除などはご自由にどうぞ。
どうぞよろしくお願いします。

*2025年7月30日

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