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2025年1月の読書メーターまとめ

NORI
読んだ本
17
読んだページ
5820ページ
感想・レビュー
17
ナイス
479ナイス

2025年1月に読んだ本
17

2025年1月にナイスが最も多かった感想・レビュー

NORI
ネタバレ1993年直木賞。制限が多い警察組織の中でもがきながらどうにか職務をこなそうとする現場刑事の奮闘が印象的な前半。精神疾患患者の脳内は、本当にこういう感じなのかは不明だが、実際そうなのだろうと思わせるだけの説得力を感じた。 ただ、10月12日前後の警察内部の動きの記述が長くて、少しだれてしまい、なおかつ登場人物の関係も入り組んでいるので、少し取っ付きにくさを感じてしまった。事件の肝になるのかもしれないけれど・・。下巻に向けて、散らばった話がどこまで回収されて纏まるのかで、総合的な評価が定まりそう。
が「ナイス!」と言っています。

2025年1月にナイスが最も多かったつぶやき

NORI

皆さん、明けましておめでとうございます。 読書メーターは、昨年1月の後半くらいから始めたばかりですが、こうやって読んだ本の感想をつぶやきながら記録するのは、結構読書するモチベーションの一つになっているかもしれません。本年も引き続きよろしくお願い致します。 2024年の読書メーター 読んだ本の数:340冊 読んだページ数:85634ページ ナイス数:9950ナイス ★去年に読んだ本一覧はこちら→ https://bookmeter.com/users/1469261/summary/yearly

兵士O
2025/01/02 11:22

NORIさん、明けましておめでとうございます。また、今年もNORIさんのレビュー楽しみにしています('ω')ノ

NORI
2025/01/02 12:54

兵士さん、いつもありがとうございます😆今年もたくさん本読みましょうね。

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2025年1月の感想・レビュー一覧
17

NORI
鳥が見せるふとした仕草の解説書。一般的な鳥図鑑のコラムや巻末の解説部分などに書かれているような豆知識を集めた本。鳥は汗をかいて放熱できないので、口を開けてそこから熱を逃がす。夏にクチバシを開けてぼーっとしているのはそのため・・など。砂浴びの意味はみたいな分かり切った話も多いが、ジョウビタキがペレット(消化できなかった食べ物)を吐き出す瞬間や脱糞する瞬間の写真も掲載、一部マニア向け(?)な仕上がりになっている。うーん、鳥が脱糞する瞬間なんて珍しい写真が撮れた日にぁ、人に見せびらかしたくなるかも・・。
Frederick
2025/02/01 20:10

確かに!脱糞したのが落ちてくる瞬間を見るのは珍しくもないのにい😢

NORI
2025/02/02 22:26

こんばんは、コメントありがとうございます。鳥自体、キレイに写すのが難しいですからね。変な写真はなおのこと。そんなありふれてはいるけど撮れない瞬間がたくさん見られるマニア本でした。

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NORI
ネタバレ1993年直木賞。山中のトラブルは、そのまま届け出たところで、人生に重大な影響を及ぼすほどの瑕が付くか?それこそ色々圧力を掛けられるような"上級国民"ならばなおのこと"登山中の想定外の事案"で片付きそう。全共闘世代の緊迫感を知っていれば、納得できるのか・・? そして何より、水沢と"彼"の攻防が描かれずに終わったのは残念だった。山行の最中の、彼の中での闘いは表現して欲しかった。強硬登山に登山服を超初心者の森君を駆り出すのは危険過ぎでは?死んでもおかしくないだろ・・。色々疑問点があって消化不良気味かも。
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NORI
ネタバレ1993年直木賞。制限が多い警察組織の中でもがきながらどうにか職務をこなそうとする現場刑事の奮闘が印象的な前半。精神疾患患者の脳内は、本当にこういう感じなのかは不明だが、実際そうなのだろうと思わせるだけの説得力を感じた。 ただ、10月12日前後の警察内部の動きの記述が長くて、少しだれてしまい、なおかつ登場人物の関係も入り組んでいるので、少し取っ付きにくさを感じてしまった。事件の肝になるのかもしれないけれど・・。下巻に向けて、散らばった話がどこまで回収されて纏まるのかで、総合的な評価が定まりそう。
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NORI
古典のダイジェスト現代語訳シリーズ。今昔物語から24話、宇治拾遺物語から27話がピックアップされている。大量にある説話の中からどれを選出するのか、編者のセンスが問われそうだが、本書ではどういう基準でそれがなされたのかの説明はない。 亀にキスして食いつかれたマヌケな男。妻であることに気付かずに女性を口説いてぶん殴られる男。静かなお寺でおならをしてしまって、みんな知らん顔してくれていたのに、「死んでしまいたい」とか口走るもんだから、坊主に爆笑されちゃったなどのしょうもない笑い話は、何回読んでも面白い。
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NORI
ネタバレ1991年直木賞。今と昔の時間の交錯。うっすら覚えている幼い日。まるで前世であるかのように断片的な、しかし明確な記憶。岩手や宮城を中心とした東北地方に足を運んだ時、蘇ってくる自分の時間。デジャブのようでデジャブではない。確かに、私はここにいた。古い記憶は、なぜ抑圧されていたのか・・?というパターンで綴られる、若干ホラーテイストの7つの短編。 「ねじれた記憶」は、輪廻の檻に閉じ込められる、手塚治虫「火の鳥-異形編」を思い出す。この手の話は他でも読んだことあるけど、大元の元ネタの古典は何になるのだろう。
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NORI
ネタバレ1993年直木賞。江戸時代のやっかいな訴訟は、決着が着くまでに下手すると年単位の時間がかかる。専門性が求められる訴訟のサポートをしながら、遠方から江戸にやってくる関係者を泊めるお宿の主人。入り組んだ事件の法廷闘争、自分の宿と家族の関係、そして自身の身に迫る危機が絡み合い、その上での江戸時代モノという重層作品。内容的には1000ページ級の物語になりそうな重厚さながら、400ページ程度の長さにまとめ上げているので、テンポが良く感じた。ただし、メインの法廷闘争は、やや複雑で、訳分からなくなりかけた。
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NORI
ネタバレ1994年直木賞。男には、女性と肉体関係を持つことがゴールとなる男と、スタートになる男がいるという。少々品のない言い方をすれば、"ヤルまで男"と"ヤッてから男"。どうも、この短編集で表現される男性は、前者の傾向が強い。表題作においては、対象が"女"ではなく"やりがいのある仕事"だが、気持ちが高まり最高の瞬間を味わう"宴"が終了した途端に、気持ちが萎えて破綻へと向かうという点では構造が似ている。個人的にどうもすっきりしないのは、こういう、恋愛や人生に対するスタンスの違いが原因なのだろうと読んだ。
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NORI
小難しい言葉を捏ね繰り回して、結局なんだか分からなくなってしまう哲学なんて意味がない。人が幸せに生きるためにはどうすれば良いのか。その答えを求めることこそが哲学だ。死・その時に夕映えのように輝くことが大切で、そのように生きよう。人は生きている今、幸せでなければいけない。 天国での幸せのために現世の禁欲を求め、疑問を挟むことを異端と弾圧した権威的キリスト教に疑義を唱えた思想家や哲学者達は、最終的にギリシア哲学に立ち返る。そんな哲学史を解説しながら「良く生きることは、良く死ぬこと」を語ったニーチェの解説本。
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NORI
読み友さん紹介本。佐藤賢一「王妃の離婚」が面白かったので、他の作品にも手を伸ばす。15世紀フランス。ジャンヌダルクと共に闘ったというか、見守ったというか、お世話したというか。そんな一人の傭兵の物語。 歴史小説とすると、トンデモ論寄りなってしまうのだろうけど、ロマン溢れるifの歴史ファンタジーとしてアリ。こうだったなら良いよね・・。上下2段割りで570ページ越えという、なかなかタフな1冊だったけれど、一気に引き込まれてしまった。フランス語訳してフランス人の読書家に読ませたら、どんな反応するんだろうなぁ。
兵士O
2025/01/16 15:46

NORIさん(!)読んだんですね(!)「ifの歴史ファンタジー」(!)言い得て妙(!)

NORI
2025/01/16 23:59

兵士さんこんばんは。ご紹介ありがとうございます。読みましたよ。 直木賞作家さんの他作品読み出すと、読書はエンドレスですね〜。

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NORI
軽い読み口の自己啓発本。1つの物語としても読める体裁にで、自己啓発本にありがちな説教臭さや押しつけがましさがないのは前作同様。1巻は人間関係の中で、いかにより良い立ち位置を築いていくのかという点が主だったが、2巻は自分個人の夢や幸せと生活とをどう折り合いつけていくのかという観点が強め。本書の内容に対しては、自分なりの答えを既に持って生きていることもあり、個人的には前作の方が参考になることが大きかったかな。既に実践していることと被る点が多い。「自分がやりたいことをやる」のが人生の納得感に大きく影響する。
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NORI
1993年直木賞。"アイスキャンディ"と呼ばれる新しいタイプのドラッグが若者達の間で蔓延している。どこかの暴力団のシノギなのか。新宿鮫の異名で呼ばれる一匹狼ならぬ一匹シャークの刑事が単身、アイスキャンディ流通ルートの解明に挑む。 製造元、ヤクザ、刑事、麻取が絡み縺れ合いながら、どこへと転がっていくのか。息もつかせぬスピーディな展開に引き込まれた。犯行グループの動機の薄っぺらさや心情の描写などは若干弱い気もするけれど、刑事モノエンタメとしては30年以上経過した今でも全然楽しめる。
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NORI
源氏物語の見どころ解説。悪役・弘徽殿の女御も、彼女目線で読んでみると家族思いの人柄と悲劇のヒロイン的側面が見えてくる。空蝉の垣間見シーン、女を盗み見る源氏の視線が、上下を舐めるように移動し、ズームアップし、旋回し、まるで映画のカメラワークのように動き回る。明石の入道の人物描写は。葵上の死の場面では。13の視点での一歩踏み込んだ解説で、千年経っても色褪せないその魅力に迫る。源氏物語の全体像をそれなりに掴んでいる人向けだとは思うけれど、これから触れてみる方が、源氏物語本体と併読するのもアリかもしれない。
カピバラKS
2025/01/11 12:42

林望のNHKカルチャーラジオ「源氏物語の魅力」を聴いていましたが、良い内容でした。本書は内容が一部重複しそうですね。とても興味深いです🪭

NORI
2025/01/12 00:41

カピバラさん、コメントありがとうございます。 へぇ、NHKラジオでそんな番組あったんですね。林望さんの解説は本当に分かりやすくて、しかも面白い。機会があったらどうぞ~。

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NORI
古典のダイジェスト現代語訳シリーズ。本書は蜻蛉日記をメインに、更級日記・和泉式部日記・土佐日記の概要も解説。 昨年別の現代語訳で蜻蛉日記と更級日記を読んだが、蜻蛉日記においては、ダイジェスト版じゃないモノの方が、さすがに藤原道綱母のツンデレ感や天然っぷり、活き活きとした感情が表現されていたように思える。ただ、当初激情をぶちまけていた日記も、徐々に客観的な記述が増え、"書くこと"で自分の気持ちを客観視できるような成長がみられるとの解説には納得。読書メーターに本の感想を綴ることも、これに通じるかもしれない。
本のロマンス
2025/01/09 22:20

蜻蛉日記の「なげきつつ ひとりねる夜の あくるまは いかに久しき ものとかはしる」・・・心に沁みてきますね。

NORI
2025/01/10 23:32

待つしかなかった、THE平安女といったところですねぇ。その後、夫婦喧嘩するのですがw

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NORI
ネタバレ1995年直木賞。「肉体関係を結んでしまうけど心が入っていない浮気と、身体の関係はないけれど完全に心を奪われてしまう浮気、どちらが罪深いのか」という問題は文学的テーマになりがち?ギリシア神話の神々のように、本能の赴くまま結ばれる奔放な関係。これが神々の戯れならば、心を奪われてしまう"本気の恋"は、神から人間への堕落なのか。「一対の神々と私」の関係が、人間的な恋で破壊されてしまう焦燥感。登場人物の装いや表情の移ろいの女性的な描写、軽井沢の風や光が感じられるような情景も鮮やかで、ストーリーと共に引き込まれた。
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NORI
永井路子・平安王朝三部作の一。下巻。 誰を担ぎ上げるのか。担ぎ上げた方がどれだけの権勢を振るうのか。藤原の南家・式家に主導権を握られていた当時、冬嗣が、時の運も味方にして紙一重の権力闘争を勝ち抜く。 平安時代の出世頭の花形"蔵人頭"成立の物語など興味深いエピソードを交えながら、これがやがて道長へと通じる藤原氏北家時代の幕開けの序曲だと思うと胸熱。 クライマックスでもある嵯峨vs平城(いわゆる薬子の変)が思いの外あっさり片付いてしまったのが若干残念だが、濃厚なストーリーを丁寧な人物描写と併せて楽しめた。
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NORI
既読の「この世をば」「望みしは何ぞ」に並ぶ永井路子・平安王朝三部作の一つ・・ということで読んでみた。 平安絶頂期を描いた他二作と違って、こちらは藤原冬嗣を中心に据えた奈良時代末~平安時代初期の物語。突然、表舞台に現れる藤原薬子の名前にドキリ。毒婦の"妖怪地獄"が笑える。歴史として既に定まっている運命は著者も読者の承知の上で、それでもこれだけ物語を読ませてくるのは、さすがの永井路子ワールド。このあと薬子に引っ掻き回されるはもう目に見えているのに楽しみ過ぎる。下巻に続く。
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NORI
江戸時代後期に書かれた怪談集。雨月物語として読んだのか、日本昔話として読んだのか、中国の昔話として読んだのか、オマージュ作品としての類話を読んだのか定かではないけれど、過去に読んだことあるような話たち。「夢応の鯉魚」は、間違いなく中国の怪奇物語集にある話。例によって、中国の昔話→日本昔話にスライドしたやつ。「吉備津の釜」も、昔読んで内容も覚えているお話だった。"害をなす亡者"の立場が明確。これも元ネタ中国か?仄見えでうらめしやぁと呟く日本的幽霊と違って、明確に殺しに来る感じが、とても中国的に感じる。
兵士O
2025/01/02 11:19

雨月物語、ボクの部屋にも積読であります。NORIさんのレビューを機に再読したいです('ω')ノ

NORI
2025/01/02 12:57

コメントありがとうございます😊兵士さんのレビュー楽しみにしてます。

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ユーザーデータ

読書データ

プロフィール

登録日
2024/02/04(379日経過)
記録初日
2023/05/05(654日経過)
読んだ本
523冊(1日平均0.80冊)
読んだページ
159386ページ(1日平均243ページ)
感想・レビュー
521件(投稿率99.6%)
本棚
12棚
性別
血液型
A型
職業
専門職
自己紹介

専門は理系ですが、それとは関係ない本もたくさん読みます。

図書館本が多いです。最近は、過去の直木賞作品をどんどん遡って読み漁っています。また、読み友さんのレビューを拝読して、面白そうなのもピックアップ。解説に「この作品は〇〇という小説の影響を受けている」とか書いてあったら、その〇〇を遡って行きたくなる。そういう“元ネタ巡り“も好き。

なるほどと思ったレビュー、丁寧なレビューには、ナイスやお気に入り登録させていただくかもしれません。ただし、読み友増やし過ぎると、皆さんのレビューを読み切れなくなってしまいそうなので、無制限でのお気に入り登録は控えさせていただいています。私のお気に入り登録はご自由にどうぞ。

読書メーター使用は2024年1月末に始めたばかりです。こんな良いモノがあると知っていたら、もっと昔から使っていたのに!

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